ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

世界五分前仮説

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

生まれたての世界

人間は、何を持っていようがいまいが、何が出来ようが出来まいが、今に生きることが一番重要なのだと思う。
今に生きるとは、過去や未来に生きないということで、簡単に言えば、過去や未来のことを考えないことだ。
だが、現代文明は、今よりも過去や未来のことばかり考えさせる仕組みだ。
つまり、過去や未来のことをしっかり考えて、計画、行動、推測、反省をすることが合理的で論理的で必要なことだと思われている。
だが、この合理的で論理的で必要という意味は、損をせず、得をするためという意味で、結局のところ、現代文明というのは、得(利益)を最大化し、損(損失)を最小化するという方針の上に成り立っている。
だが、実際は、得を追及すれば、かえって大きな損があり、損をしたつもりが、それが得を生み出したりする。
だから、「損して得取れ」だの「慌てる乞食はもらいが少ない」だのと言ったり、ダスキンの経営理念のように「損な道と得な道があれば、自分に関しては損な道を行く」といった、世間の感覚からすれば不可思議なことを言うことがある。
損を嫌い得を求めることを効率的に行うことを「コスパが良い」などと言って、そのようなことが出来る人をもてはやすことが多い。
しかし、「コスパが良い生き方」は、短期的には良く見えるが、長い目で見れば大きな不利益であることが分かる場合がよくある。
言ってみれば「コスパが良い」などというのは、猿知恵でしかない場合が多いということだ。

だが、このようなことをごちゃごちゃと考えても思考の迷宮にはまり込むだけだ。
早い話が、人間の頭など、所詮大したものではなく、馬鹿なのである。
時々、「政治は天才にやらせないといけない」などと言う者がいるが、世間で言うような天才など、たかが知れている。
真の天才というものがいるなら、それは意識はあっても思考していない者だ。

意識はあっても思考していない者は、知恵があるだけではなく、現象の正しい連鎖を生み出す。
その人の周りでは、点と点が自動的に正しく結びつき、美しい模様を織りなす。
これを、引き寄せと言うのである。
だが、人間は考えることにより、結びつくべき点と点が結びつかず、間違った点と点が結びつき、グロテスクな模様を作ってしまうのである。
まあ、これも引き寄せと言えば引き寄せであるが、これはマイナスの引き寄せとでも言うものである。

言ってみれば、現代の人間は、織物の名人に織物をしてもらわずに、自分でやって下手な織物を作っているようなものである。
無限に無料で織ってくれる超名人がいるに関わらずである。
この超名人は世界を織る織物師で、我々がよく知る概念で言えば神である。
だが、我々は、この超名人に対し、常につまらない指示をして超名人の仕事を台無しにしているのだろう。

思考を消すためには、思考の元である過去や未来という幻想を持たないようにしなければならない。
そのために今に意識を集中させるのだが、馬鹿な我々は、このことを「今今メソッド」とでも名付けて、意識的にやる必要がある有様だ。
そして、「今今メソッド」がなかなか出来ない人も多いが、やろうとしないよりはマシである。
まずは「今、今、今・・・」と唱えるだけでも、それなりの効果はある。
9歳くらいまでの子供は、時間の流れを意識しないものらしく、あるがままに今を生きている。
だが、現代は、幼児教育とかお受験とかで、幼い頃から時間の概念を叩き込み、子供を馬鹿な大人の小型版にしているのである。
そんな子供が大人になれば、本格的に醜い世界を作るようになるかもしれない。

おそらくだが、幼い子供は、世界は常に今生まれているように感じているのだと思う。
大人のように、固定化した世界が続いているのではない。
固定化した世界が続いていると感じているから、過去や未来がある。
しかし、世界が瞬間瞬間に生まれているとすれば、過去や未来はない。
そして、実際に、世界は、瞬間瞬間に生まれているのかもしれない。
「世界五分前仮説」という仮説がある。
これは、世界は5分前に出来たという考え方で、5分以上前の記憶は、実は偽物であるということになる。
単なる思考実験に過ぎないと思われているが、実際は、世界は5分前ではなく、今この瞬間に出来たのかもしれない。
人間はあまりに馬鹿なので「5分前」くらいにしておかないと想像することが出来ないのである。
世界が5分前に出来たと言うなら、この世界は5分後には消えることになる。
つまり、世界は5分という今にしかない。
とりあえず、そう思うと良い。
少しはマシだからだ。
だが、子供は世界は一瞬も継続せず、生まれ続けていることを知っている。
小川洋子さんの『博士の愛した数式』という傑作小説がある。
記憶が20分しか持たない元天才数学者のお話だ。
彼は、事故で脳に損傷を受け、20分以上前のことを憶えていられない。
だから、同じ家政婦が来る度に、初めましての挨拶から始める。
彼のことを不幸に思うだろうし、本人も不幸だと感じている。
しかし、彼にはどこか圧倒的な正しさがあるように感じる。
彼が不幸なのは、社会や彼の家族が、彼に合っていないからだけかもしれない。

羽をしまい忘れた天使
AIアート853
「羽をしまい忘れた天使」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)博士の愛した数式(小川洋子)
(2)心の分析(バートラント・ラッセル)
(3)さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる(エックハルト・トール)
(4)左脳さん、右脳さん。(ネドじゅん)

宇宙は今生まれた~世界五分前仮説を超えて~

今日の早朝、重大なことを発見し、ここに書いた。
それは、「宇宙は今生まれた」「私は今生まれた」という事実である。

「世界五分前仮説」という、似たものがある。
これは、世界は5分前に出来たのであり、それ以前の世界の記憶は全て捏造であるというものだ。
突飛に聞こえるかもしれないが、夢のことを考えれば、ごく当たり前のことである。
世界五分前仮説は、アリストテレスと並ぶ人類最大の論理学者と言われる、天才数学者、哲学者のバートラント・ラッセルによって提唱された。
ノーベル賞に数学賞はないが、ラッセルはノーベル文学賞を受賞した唯一の数学者である。
尚、「世界五分前仮説」の「五分」は、ついさっきという意味で「五分」そのものに特別の意味はない。

私が悟った「世界は今生まれた」は、「世界五分前仮説」と似ているが、「世界五分前仮説」が、つい先ほど出来た世界が継続しているというのに比べ、「世界は今生まれた」は、世界は常に新しく生まれ続けているところが違う。
しかし、本質では同じかもしれない。

明確にではないが、「世界は今生まれた」ことに私が気付いたのは4歳の時で、部屋のドアノブを見つめていた時、不意に、一瞬前には何もないことに気付いた。
その後も(今でも)、意識をぼーっとさせ、何かをじっと見つめると、その感覚は確実に蘇るが、「世界は今生まれた」という適確な表現が初めて出来た。

たとえば、あなたが1千万円の借金があるということは、今、そんな世界を作ったのである。
おそらくは、パラパラ漫画のように、借金1千万円の世界を連続して作り続けているのかもしれないが、別に、律儀に、借金1千万円の世界を作り続ける必要はない。
いきなり貯金1千万円の世界を作るのも良いし、徐々に借金を減らし徐々に貯金を増やす世界を作っても良い。
そして、問題は、それが容易いかだが、容易い。
だが、どういうわけか、借金1千万円の世界を作り続けてしまうのだ。

冬の巴里
AIアート576
「冬の巴里」
Kay


なぜ、我々が毎回同じような世界を作るのかというと、考えても分かる。
それは、我々は、世界はずっと前から続いているという、偽の記憶を持たされているからだ。
言い換えれば「借金1千万円であるという記憶を与えられ続けている」のである。
そこで、この世界も夢と同じ、いや、夢であると断言し、今、夢の世界に入ったと思うことだ。
あるいは、直接的に「世界は今生まれた」と言葉で言っても良い。
何度も言葉で「世界は今生まれた」と言ったり思ったりしていれば、やがて、言葉がなくても、そんな思念を持てる。
その思念を持ち続けるのだ。
すると、開いた手のひらの上にダイヤモンドを出現させることも出来るようになると思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?
(2)時間の発見―その本質と大脳タイム・マシン(コリン・ウィルソン著、竹内均訳)
(3)シンクロニシティ 科学と非科学の間に――画期的な科学の歴史書
(4)ヒマラヤ聖者の生活探究 第1巻
(5)アリストテレス 形而上学 上
(6)幸福論(バートラント・ラッセル)
(7)ホーキング、最後に語る 多宇宙をめぐる博士のメッセージ

世界(あるいは人生)はやはり夢だった

人生が夢であると認識した者の勝ちである。
しかし、人生は本当に夢なのだろうかというと、ほとんどの人は、そんなことは「どうしたって」信じない。
以下、眠っている時に見る夢を「夢」、目覚めている時を「現実」と呼ぶ。
人生が夢であるという論に対する最も一般的な反論は「現実には継続性があるが夢にはない」だろう。
つまり、現実は、記憶がある3歳か4歳の時からずっと一貫した継続性があるが、夢は見る度に異なる状況だ。
ところが、「世界五分前仮説」といって、世界は5分前(この「5分」は少し前という程度の意味で特に5という数字に意味はない)に始まっているが、我々は、ずっと前から世界があると錯覚しているだけという仮説がある。
5分以上前の記憶は捏造されたもので、本当はないというものだ。
それに、夢に継続性がないというのは、目覚めてから分かることで、夢を見ている間は、その夢の世界は昔から続いていると思っている場合が多い。

世界、あるいは、人生が夢のようなものであるという考え方は太古からあり、最も有名なものの1つが『荘子』の「胡蝶(蝶)の夢」だ。
マジカルミライ2019のテーマ曲である初音ミクさんの楽曲『ブレス・ユア・ブレス』(作詞作曲編曲は和田たけあきさん)の中の、

どうせ妄言 この世界なんて蝶の見る夢で
だけどその羽ばたきで 全てが塗り替わってく

も『荘子』からの引用であると思う。
『荘子』の中で賢者たちが言う。
「私もお前も、間違いなく夢を見ているのだ」

1996年のアニメ『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ』の、原作にはない「ネヘレニア復活編」や、1985年の日本の映画『テラ戦士ΨBOY(サイ ボーイ)』(主題歌や挿入歌の作詞は秋元康さん)では、物語の内容全部が、幼い女の子が一瞬見た夢の話であったという面白い設定であったが、当時、子供や若者であった視聴者は、あまりそのことを憶えていないか、そもそも気にかけてもいなかったかもしれない。

有名な推理作家の江戸川乱歩は、色紙にサインをする際、必ず、

「うつし(現)世はゆめ よるの夢こそまこと」
あるいは、
「昼〔ひる〕は夢 夜〔よ〕ぞ現〔うつつ〕」

と書き添えた。つまり、眠っている時の夢の方が、起きている時よりよっぽど本物だという意味である。
これをまともな意味と受け取る人は滅多にいないだろうが、大昔から賢者たちはそう言ってきたのである。

視覚、聴覚がなかったヘレン・ケラーが、「五感は幻想、イデアが本当」と言った「イデア」はプラトン哲学のイデアのことだと思う。
一般には、イデアは簡単に「観念」などと訳されるが、そもそも、共通する見解はない。あえて言えば、「世界の真の姿」みたいなものだ。
それで言えば、夢だろうが現実だろうが、全部夢、あるいは幻想である。
つまり、悟りを開けば、全てが夢、あるいは幻想であると分かる。
悟りを開くとは、解脱するとも言い、ラマナ・マハルシは「真我を実現する」と言ったが、悟りなんてものがあると本当に思っている人は少ない。

最近では、世界や人生が夢であると言うより、世界はコンピューターが作ったシミュレーションである・・・つまり、『マトリックス』や『ソードアート・オンライン』の世界であるという説が人気があり、イーロン・マスクやニック・ボスとロムらの有名人達が、この世界はシミュレーションであると断言しているが、これも一般人には関わりのないことのように思われる。

真昼の夢
AIアート520 「真昼の夢]Kay

ちなみに、引き寄せが起こるのも、世界が夢、あるいは、シミュレーションだからである。
そもそも、息をいっぱいに吸って止めると、一瞬悟りの状態になるので、世界が幻想であることは、誰でも気付いている。
もちろん、頭で分かるわけではないし、知覚・感覚的に「感じる」わけでもない。
あえて言えば、魂の声のブロックが弱くなるのである。
深呼吸をしっかりやれば、ますます魂の声が聞こえるようになり、世界、あるいは、人生が夢、あるいは、幻想であることが分かるようになる。
それを、頭であれこれ考えて理解しようとしても、もう絶対に駄目である。
なぜなら、頭は、世界、あるいは、人生が客観的現実であるとしか理解出来ない構造になっているからだ。
自動車で空を飛ぼうとするようなものだが、魂の力を使えば、自動車で空を飛ぶことは造作もない。
1968年のイギリス・アメリカ映画『チキ・チキ・バン・バン』が、やはり夢のお話であるが、そんな映画であった。
『チキ・チキ・バン・バン』は子供向けミュージカル映画であったが、やはり、あれを見たはずの子供達は、肝心なことを忘れたのである。

◆当記事と関連すると思われる書籍・メディアのご案内◆
(1)チキ・チキ・バン・バン [DVD]
(2)荘子〈1〉 (中公クラシックス) 新書
(3)量子力学の奥深くに隠されたもの コペンハーゲン解釈から多世界理論へ
(4)ラマナ・マハルシの教え
(5)スーパーインテリジェンス 超絶AIと人類の命運

真言で新しい世界に移行する

久々に、のどかな夢を見た。
「世界五分前仮説」を明白に現わしたような夢だ。
「世界五分前仮説」とは、バートラント・ラッセル(1872~1970)というイギリス人が提唱したものだ。
バートラント・ラッセルのことを、単にイギリス人だなんて言うのは、随分畏れ多い。
彼は、アリストテレス以来の大論理学者で、数学者で哲学者であり、それらの全ての分野で人類史上に残る業績を上げている。
ノーベル賞に数学賞がないことはご存じかもしれないが、数学者であるラッセルは1950年にノーベル賞を受賞している。
なんと文学賞であるが、ラッセルは小説なんか書いていないし、特に、どの著作が受賞の決め手というわけでもない。彼の一連の哲学的、批評的エッセイが、あまりに価値があったのだ。

それで「世界五分前仮説」に戻るが、ご存じかもしれないが、これは、世界は実は5分前に出来たと考える思考実験で、実際に「世界は5分前に出来た」と主張するわけではない。
1年前、5年前、10年前・・・それ以前の記憶を持っている人は多い。
しかし、5分以上前の記憶は、全部、捏造・・・嘘で、その記憶が示す事実が本当にあったのではない。
そして、本当にそうだとしても、特に不思議ではない。

私は今朝の夢で、大きな町1つを所有する超大地主だった。もちろん、今は全くそんなことはない(笑)。
しかし、夢の中で、私は、昔からそうなのであることを疑ってもいない。
私は、パジャマで街を歩いていた。
人はほとんどいなかったが、少しはいて、向こうに、若奥さん風の人が歩いている。
私は、大地主とはいえ、誰でも私の顔を知っているというほどの有名人ではないので、変な人だと思われないよう、今後はパジャマで出歩くのはやめようと反省した。
そして、畑の中の道を歩いて家に向かった。
道は幅4メートルほどで、道の両端は、崖というほどではないが、見ると、2メートルほどの高さで、落ちたら大怪我をしかねない。
子供だって沢山いるのに・・・と思って、道をよく見たら、道の両端近くに、道沿いにロープが張ってあり、注意を促すようにはしてある。
そのロープは、私が見た瞬間に現れたに違いないが、それほど驚かなかった。そんな世界なのだという想いがあったからだ。そして、子供達のことを考えると、この程度では安全とは言えないので、対策しなければと思った。きっと、もっと思念をこらせば柵でも現れるはずだ。
私は、大地主とはいえ、町の人達を無理に従わせたり、まして、蹂躙しているようではなかった。ひっそりと平和的に統治する良い地主で、おそらく、実際の統治は誰かにやらせているのだろう。
ところで、本場イタリアのマフィア(コーザ・ノストラ)は、地主である貴族が、農民の生活に興味を持たず、統治は金を払って人にまかせていたが、その統治をまかされた者達が傲慢になって圧制を行うようになったのが起源だ・・・と『NOIR(ノワール)』というアニメで私は覚えた(笑)。本当かどうかは知らないが、私はマフィアを作るつもりも、自分がなるつもりもない。

その都度、自分が考えたように世界が変わる、あるいは、新しい世界が生まれる。
そんな「やわらかい」世界が存在しても不思議はない。
世界は、コンピューターが作り出したVR(仮想世界)であるという、「シミュレーション仮説」というものがある。
世界一の大富豪で、電気自動車会社テスラ(自動車会社としては時価総額世界一)や、民間宇宙船会社スペースX、その他多くの最先端企業のCEOを務めるイーロン・マスクは、世界がシミュレーション仮説の通りの「シミュレーテッド・リアリティ」ではない可能性は、ほぼ全くないと言い、同様な見解を示す知識人は少なくない。
つまり、私が今朝見た夢も、ある意味、それが現実であり、私は、こことは別の現実世界にいたのである。
(『涼宮ハルヒの憂鬱』を見れば感じが掴めるかもしれない)
この世界は、世界一の大国の大統領が不正で選ばれたり、人工ウイルスを利用して、闇の支配者が不要な人類を排除しようとしている嫌な世界であるという噂がある(笑)。
それなら、別の、もっと楽しい世界に行ってしまえば良い。
まあ、これはやや極端な話かもしれないが、そんなことは、間違いなく可能である。
念仏を唱えれば、極楽浄土に行けるという、仏教の経典である『観無量寿経』(『浄土三部経』の中の1つ)は、そんなことが書かれていて、世界は無限に存在するとされている。
この『観無量寿経』は、凡人にも分かるよう脚色されているが、宇宙人の科学が垣間見えるようにも感じる。
「シミュレーション仮説」のメカニズムに関しては、時々ぼんやり述べているが、重要なことは、真言を唱えることで、世界を移動する、もしくは、新たに作ることが出来るということだ。世界は一瞬で「みだりに」作ってしまえる。それが量子物理学の多世界解釈(多世界解釈では真言のことは扱われていないが)で、支持者も多いし、おそらく、事実だ。
あなたも、たゆまず真言を唱え、新しい世界を創ると良い。
マジカルミライ2018のテーマソング『グリーンライツ・セレナーデ』で、

言葉は時に無力でなかなか
この世界は変わらないけど
もしキミが持ってるその魔法で
新しい世界を作れるとしたら?
なんてね 言ってみただけ
そんなの本当は 出来る訳ない

ワケがないでしょ!
~『グリーンライツ・セレナーデ』(作詞作曲編曲:Omoi、唄:初音ミク)より~

と初音ミクさんが歌った通りである。
【初音ミク公式】「マジカルミライ 2018」ライブ映像 - グリーンライツ・セレナーデ








世界五分前仮説とシミュレーション仮説

「世界は実は5分前に始まったのかもしれない」という、「世界五分前仮説(せかいごふんまえかせつ)」と呼ばれる仮設がある。
提唱者は、人類最高の頭脳の1人である、数学者、哲学者、論理学者で、もし、ノーベル賞に数学賞があれば取っていただろうが、なかったので、代わりに文学賞が授与された、「アリストテレス以来の大論理学者」と言われるバートラント・ラッセルだ。
もっとも、スティーヴン・ホーキングの本では、ラッセルは20世紀初めの片田舎で、庶民に地動説や地球球体論を講義していたら、世界は亀の背中の上と主張するお婆さんにやり込められた残念な科学者として描かれている。

私も以前は、世界五分前仮説の支持者だった。
『涼宮ハルヒ』シリーズには、この五分前仮説の考え方があると思う。
「しかし、5分どころか、私には、1時間前、1ヶ月前、10年前の記憶だってあるけど」と言いたい人は多い・・・いや、普通だが、それは単に偽の記憶だ。
1分前に始まった夢の中で、王宮に住む王様だとしても、何の不思議も感じないことを思い出せば納得出来ることだろう。

だが、私は今は、世界は高度な知的存在の超高性能なコンピューターで作っている仮想世界(このような世界を「シミュレーテッド・リアリティ」と呼ぶ)であるとする、「シミュレーション仮説」が本当だと確信している。
これだと、五分前仮説も、そっくり説明出来てしまう。
ラッセルの時代にはコンピューターがなかったので、ラッセルが思い付かなかっただけだが、ラッセルは実際には近いことを考えていたのだと思う。
16世紀のデカルトすら、機械的なコンピューターのような装置で世界は作られていると考えていたのだ。

旧約聖書の創世記の、神が宇宙を作った話は、現代の物理学では否定されている。
しかし、あれが、超高度な知的存在が仮想世界を作った様子の象徴的表現だとすれば、別におかしなことではない。
ギリシャ神話の世界創造も、古事記のそれも、阿弥陀仏による西方極楽浄土の建設も同様である。
イギリスの哲学者ニック・ボストロムによれば、仮想世界は複数、あるいは、多数ある。
阿弥陀如来の西方極楽浄土はその1つで、かなり出来の良いものであり、我々も、その仮想世界に移住した方が良いのかもしれない。
そして、その一応の方法が、西方極楽浄土を作った阿弥陀如来の名を呼ぶこと、即ち、「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えることである。
西方極楽浄土は、いかなることも・・・山を1つ作るなんてことも自在に出来る世界である。

我々が、仮想世界の作り主や仮想世界のアーキテクチャ(仕組みと構造)について推測しても意味はない。
言うまでもなく、知性が足りなさ過ぎるからだ。
しかし、用意されたいくつかのコマンド(命令)を発見すれば、ある程度、世界は意のままに動かせることを、ビートルズのジョン・レノンかポール・マッカートニーかは知らないが発見し、『Nowhereman(邦題:ひとりぼっちのあいつ)』という歌を作ったのだろう。
歌の中にこうある。
「The world is at your command(世界は君の意のままなのさ)」
じゃあ、「世界は意のままだ」って呪文でも唱えてはどうかな。

もし、あなたが小さな箱庭宇宙を作り、その中に小動物か、嫌いでなければ虫でも住まわせるとしよう。
それらの生き物の幸せを願うあなたは、彼らが食べ物を簡単に見つけ、快適に眠れる寝床を得られるようにするだろう。
そして、あなたは、彼らが本能的に動きさえすれば、それらが得られるようにするはずだ。
彼らが、身勝手な振る舞いをすれば、あなたが用意した良いものを発見出来ず、彼らは苦労する。
そこから推測するに、我々は、あまり考えず、身勝手なことをせず、本能的、直感的に動けば幸せになれるようになっているはずだ。
「絶対、大丈夫だ」であり、「全て順調だ」なのだ。
そして、事実は、「世界は意のままだ」である。
そんな訳で、万能呪文を忘れずに。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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