何年か前、テレビ放送だったかAmazonプライムビデオだったか忘れたが、1967年の時代劇『剣』の第1回『天下一の剣豪』を見たことがある。
天下一の剣豪と言われる剣の達人、戸沢一刀斉が、織田信長の前で、次々と名の知られた武勇の強豪を倒すが、それは、鍛錬と克己の厳しい日々で、気の休まる時はなかった。
その中、一刀斎は、気晴らしのため、門下の者達を連れて温泉に行き、旅館に宿泊していた。
ところが、そこで、「天下一の剣豪」戸沢一刀斎を名乗る自分の偽物と遭遇する。
偽一刀斎は、講演会を開いて高額の講演料を取り、「一刀斎グッズ」の販売を行い、さらには、強い男に憧れる高貴な姫様をたぶらかすなど、やりたい放題だった。
しかし、本物の一刀斎一行とまさかの遭遇により、ついに年貢の納め時かと思われた。
そして、一刀斎の弟子が「こらしめてやりましょうか?」と、怒りで語気を荒くして言うが、一刀斎は「捨て置け」と言う。
弟子は困惑するが、一刀斎にそう言われれば何も出来ない。
なぜ、一刀斎は、その偽一刀斎を見逃したのか?
それは、丹波哲郎が演じる一刀斎が、心の中を語ることで分かったが、私は非常に感動した。
「俺も本当はあんなことがしたいのだ。あいつは俺の代わりにやってくれているのだ。あいつは俺だ」
自分もネームバリューを使ってきれいな姫様といちゃつきたい・・・と素直に認めるだけでも大したものだ。
しかし、それを自分の代わりにやってくれていると感謝し、そいつは俺だと認めるところは、さすが達人である。
人間は「妬(ねた)む」心が強い。
他人のラッキーや長所を強く恨んで憎むのである。
正義の立場で悪を糾弾している者も、おそらく、本当の攻撃理由は、いい想いをしている悪への妬みではあるまいか?
たとえば、悪というのではないが、女性が、金持ちの男と結婚する友達の女性に、「あんな、家が金持ちなだけでロクでもない男に騙されて、あなたは馬鹿よ」となじるのも、単に、金持ちと結婚する友達を羨み妬んでいるだけである。
沢山の妾、あるいは、妾のような女性がいる男を非難するのだって、本当は羨ましいだけである。
利権や賄賂で大金をせしめている者を過剰に攻撃するのだって、単に、「俺も欲しい」と羨んでいる場合が多いのではないかと思う。
私も、不当な利権や賄賂は善くないとは思うが、自分がもらえる立場であればもらうかもしれない。
それに気付いたのは、2つのことによってである。
古い雑誌に、プロレスの大スターだったジャイアント馬場さんのこんな言葉が書かれているのを見た。
今は知らない人が多いが、馬場さんは、アメリカで、今のイチロー、大谷翔平以上のスーパースターだったかもしれない。
その馬場さんが、こんなことを言ったらしい。
「あらゆるもめ事は嫉妬から起こるんです。ジャイアント馬場という男はプロレス入りして以来、全て順調だった。だから嫉妬されるのは当然なんです」
私は心から感動した。
ナスターシャ・キンスキーという有名な女優がいる。
彼女は18歳にして(サバ読み説あり)『テス』という、悪名高いロマン・ポランスキー監督作品で世界的女優になった。
絶世の美少女で、演技力もあったが、やはりポランスキーの作品が良かったのだろう。
ところで、なぜポランスキーが悪名高いかと言うと、カルロス・ゴーンのことで思い出すが、ポランスキーは、アメリカに入った途端逮捕されるのだと思う。
もう40年以上前だろうか、ポランスキーは11歳の少女を性的暴行し、逮捕状が出されたが、ゴーン同様フランスに逃亡。フランスではアメリカの警察は手を出せない。
ポランスキーは無実を主張し、「アメリカで裁判に出る」と言っていたが、まあ、40年以上、そんなことはないと思う(よく知らないが)。
そして、その後も数多くの傑作映画を制作している。
で、ナスターシャだが、『テス』の18歳での美少女振りも凄かったが、それより2年ほど前の、無名だった時代に出演した映画があるが、その初々しい魅力は『テス』の時のナスターシャはもう劣化していたとさえ感じるほどだった。
その無名時代の映画ではヌードすら披露しているが、はっきり見えた、その小ぶりな、いかにも少女らしい胸の美しさは大変なものだったと記憶している。
ところが、ナスターシャは14歳の時から、いいオッサンだったポランスキー監督と性的関係にあったことを本人が告白していたと思う。
無論、そんな女の子はナスターシャだけではあるまい。
私は、「ポランスキーは極悪人。フランスに逃げたままなど言語道断。アメリカはなんとしても逮捕しろ」と、ゴーンの時にはさっぱり感じなかった怒りを感じたが(笑)、何のことはない。一刀斎のように「俺もあんなことがやりたいのだ」で、単なる妬みである(笑)。
自分が正義の味方だなどと思わないことだ。
単に嫉妬し、妬んでいるのである。
まあ、これは単に私に関することで、あなたのことまで知らない。
しかし、妬んでいる間は引き寄せは絶対に出来ないものだ。
だが、羨んでいると素直に気付けば、力を取り戻すのである。
くそ!ポランスキーめ!!(笑)
天下一の剣豪と言われる剣の達人、戸沢一刀斉が、織田信長の前で、次々と名の知られた武勇の強豪を倒すが、それは、鍛錬と克己の厳しい日々で、気の休まる時はなかった。
その中、一刀斎は、気晴らしのため、門下の者達を連れて温泉に行き、旅館に宿泊していた。
ところが、そこで、「天下一の剣豪」戸沢一刀斎を名乗る自分の偽物と遭遇する。
偽一刀斎は、講演会を開いて高額の講演料を取り、「一刀斎グッズ」の販売を行い、さらには、強い男に憧れる高貴な姫様をたぶらかすなど、やりたい放題だった。
しかし、本物の一刀斎一行とまさかの遭遇により、ついに年貢の納め時かと思われた。
そして、一刀斎の弟子が「こらしめてやりましょうか?」と、怒りで語気を荒くして言うが、一刀斎は「捨て置け」と言う。
弟子は困惑するが、一刀斎にそう言われれば何も出来ない。
なぜ、一刀斎は、その偽一刀斎を見逃したのか?
それは、丹波哲郎が演じる一刀斎が、心の中を語ることで分かったが、私は非常に感動した。
「俺も本当はあんなことがしたいのだ。あいつは俺の代わりにやってくれているのだ。あいつは俺だ」
自分もネームバリューを使ってきれいな姫様といちゃつきたい・・・と素直に認めるだけでも大したものだ。
しかし、それを自分の代わりにやってくれていると感謝し、そいつは俺だと認めるところは、さすが達人である。
人間は「妬(ねた)む」心が強い。
他人のラッキーや長所を強く恨んで憎むのである。
正義の立場で悪を糾弾している者も、おそらく、本当の攻撃理由は、いい想いをしている悪への妬みではあるまいか?
たとえば、悪というのではないが、女性が、金持ちの男と結婚する友達の女性に、「あんな、家が金持ちなだけでロクでもない男に騙されて、あなたは馬鹿よ」となじるのも、単に、金持ちと結婚する友達を羨み妬んでいるだけである。
沢山の妾、あるいは、妾のような女性がいる男を非難するのだって、本当は羨ましいだけである。
利権や賄賂で大金をせしめている者を過剰に攻撃するのだって、単に、「俺も欲しい」と羨んでいる場合が多いのではないかと思う。
私も、不当な利権や賄賂は善くないとは思うが、自分がもらえる立場であればもらうかもしれない。
それに気付いたのは、2つのことによってである。
古い雑誌に、プロレスの大スターだったジャイアント馬場さんのこんな言葉が書かれているのを見た。
今は知らない人が多いが、馬場さんは、アメリカで、今のイチロー、大谷翔平以上のスーパースターだったかもしれない。
その馬場さんが、こんなことを言ったらしい。
「あらゆるもめ事は嫉妬から起こるんです。ジャイアント馬場という男はプロレス入りして以来、全て順調だった。だから嫉妬されるのは当然なんです」
私は心から感動した。
ナスターシャ・キンスキーという有名な女優がいる。
彼女は18歳にして(サバ読み説あり)『テス』という、悪名高いロマン・ポランスキー監督作品で世界的女優になった。
絶世の美少女で、演技力もあったが、やはりポランスキーの作品が良かったのだろう。
ところで、なぜポランスキーが悪名高いかと言うと、カルロス・ゴーンのことで思い出すが、ポランスキーは、アメリカに入った途端逮捕されるのだと思う。
もう40年以上前だろうか、ポランスキーは11歳の少女を性的暴行し、逮捕状が出されたが、ゴーン同様フランスに逃亡。フランスではアメリカの警察は手を出せない。
ポランスキーは無実を主張し、「アメリカで裁判に出る」と言っていたが、まあ、40年以上、そんなことはないと思う(よく知らないが)。
そして、その後も数多くの傑作映画を制作している。
で、ナスターシャだが、『テス』の18歳での美少女振りも凄かったが、それより2年ほど前の、無名だった時代に出演した映画があるが、その初々しい魅力は『テス』の時のナスターシャはもう劣化していたとさえ感じるほどだった。
その無名時代の映画ではヌードすら披露しているが、はっきり見えた、その小ぶりな、いかにも少女らしい胸の美しさは大変なものだったと記憶している。
ところが、ナスターシャは14歳の時から、いいオッサンだったポランスキー監督と性的関係にあったことを本人が告白していたと思う。
無論、そんな女の子はナスターシャだけではあるまい。
私は、「ポランスキーは極悪人。フランスに逃げたままなど言語道断。アメリカはなんとしても逮捕しろ」と、ゴーンの時にはさっぱり感じなかった怒りを感じたが(笑)、何のことはない。一刀斎のように「俺もあんなことがやりたいのだ」で、単なる妬みである(笑)。
自分が正義の味方だなどと思わないことだ。
単に嫉妬し、妬んでいるのである。
まあ、これは単に私に関することで、あなたのことまで知らない。
しかし、妬んでいる間は引き寄せは絶対に出来ないものだ。
だが、羨んでいると素直に気付けば、力を取り戻すのである。
くそ!ポランスキーめ!!(笑)