ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

ルーティン

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
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ルーティンあるいはデイリークエスト

10年ほど前だったと思うが、人気者のラグビー選手である五郎丸さんが、ゴールキック(プレースキック)の前に必ず行う独特のポーズが「五郎丸ルーティン」と呼ばれ、「ルーティン(ルーチン、ルーティーン)」という言葉が肯定的な意味で流行したことがあった。
それまでも、別に、ルーティン(私はルーチンと普通に言うが)が否定的だったわけではないが、「決まりきった仕事」という意味で「ルーティンワーク」と言うように、否定的ではないものの、それほど好感を感じる言葉でもなかった・・・といった感じと思う。

セーラームーンやカードキャプターさくら、プリキュア、あるいは、仮面ライダーやウルトラマンやウルトラセブンなどのヒーロー達が、変身時や必殺技を使う時には、必ずルーティンがあるのは、そのルーティンを子供達に憶えてもらうことで人気が出るからだろう。
プロレスラーだって、ルーティンがない人気レスラーはなく、そのルーティンがどれだけ格好良いか、憶え易いかで人気が決まる部分も絶対にあると思う。

私は2年ほどセールスマンをしたことがあるが、売れるセールスマンはルーティンで出来ていると言って良いほどだ。
特に、セールストークの中にルーティン化されたトークがない売れるセールスマンは、まずいない。

運動も、ルーティン化するべき・・・というか、ちゃんと運動する人で、運動がルーティンになっていない人がいるとは思えない。
それどころか、運動がどれほど継続し、それによって効果が上がるかは、どれほどしっかりルーティン化されているかにかかっていると言って良いだろう。
引き寄せも同じである。引き寄せのためにルーティン化された何かがある者だけが引き寄せが出来る。
運動や、宗教的儀式などがルーティン化されている者は、ルーティンの習慣があり、無意識的にでもその威力を感じているので、引き寄せがうまくいくことが多いのである。

アニメ『俺だけレベルアップな件』で、主人公の水篠旬(みずしのしゅん)には、ルーティン化したトレーニングがあり、それをこのアニメの中では「デイリークエスト」と呼び、クエスト(使命)という言葉を使うことで、厳格に義務化されたトレーニングであるという雰囲気を出している。
いや、雰囲気だけでなく、このデイリークエストをやらなかったら、ペナルティとして、大ムカデのモンスターが沢山いる砂漠に2時間の間転送され、その大ムカデから逃げるか戦うかしないといけない。
水篠旬のデイリークエスト(あるいはルーティン)は、腕立て伏せ100回、スクワット100回、腹筋運動100回、ランニング10kmである。
ランニングが多過ぎるように思う他は大したことはないが、1年365日、これらを欠かさずやれば、かなりの効果があるはずだ。

かつては有名なセールスマンで、日産自動車で6年連続世界一の記録を作った奥城良治さんは、デイリークエスト、ルーティンの鬼であったと言える。
まず、運動に関しては、毎日1時間の競歩を厳しく自分に課し、雨の日も風の日も雪の日も、社員旅行の時も、決して休むことなく行った。
それでも、事情でどうしても出来ない時は、翌日に繰り越した・・・つまり、翌日は2時間行った。奥城さんは、そういった繰り越しを「借金」と呼び、1日休めば翌日2時間、2日休めば、その翌日3時間と、「借金」を必ず返した。
また、セールスの仕事においては、毎日100件の訪問をデイリークエスト、ルーチンとし(奥城さんは普通に「ノルマ」と言っていたが)、これも、上の競歩同様、「借金制度」を採用し、30件しか訪問出来なかった日は借金が70件となり、翌日は170件訪問となった。
まあ、古き時代のセールスマン像であるが、ものごとを成し遂げる精神というのは、いつの時代も変わらないと思う。

私にも、いろいろなデイリークエストがあるが、『俺だけレベルアップな件』のファンになってからは、ますます熱心にやるようになった。
トータルで毎日5000回の佐川幸義流四股、600回の船漕ぎ運動、1000回の腕振り運動は、デイリークエストとして楽しく行っている。
ただ、年に数日は出来ない日もあるが、奥城さんのような借金制度はとっていないし、水篠旬のようなペナルティーもないが、「年に数日なら大目に見る」という想いはなく、1年365日欠かさないを基本としている。
ところで、私は、引き寄せでは、全くないということはないが、デイリークエスト、ルーティンというほどはやっていない。だから目覚ましい成果と言えるようなものもないが、物質的な引き寄せは、そこそこで良いと思っているのである。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)強豪セールスの秘密(奥城良治)
(2)俺だけレベルアップな件 ※Amazon Prime Video
(3)あなたも金持ちになれる(ジョセフ・マーフィー)
(4)引き寄せの法則 エイブラハムとの対話(ヒックス夫妻)
(5)月刊 秘伝 2022年 03月号 [雑誌] ※佐川幸義流四股の記事有

遠くを狙う
AIアート1542
「遠くを狙う」
Kay

思考を消すテクニックとしてのルーティン

思考を消せば全能で無敵である。
とはいえ、思考も必要であると思われている。
これに関しては、とりあえず、「左脳(思考)も大切だが、右脳(直観)の方が重要」という程度の言い方がされていることがある。
コリン・ウィルソンなどは、『右脳の冒険』の中で、左脳(思考)の役割は「しゃんとすること」程度だと述べているほどである。
ジョージ・アダムスキーは、心は左脳や思考を指し、意識は右脳や無思考の英知を指すと定義した上で、意識が主で心が従であると、良い表現をしている。

ただ、どういうわけか、人間は、思考、左脳、心を主とし、無思考(直観)、右脳、意識を従にしてしまう。
それが不幸の原因である。
そこで、思考、左脳、心を、見えないほどおとなしくさせてしまえば良いのだが、それが難しい。
ところが、20世紀初めに、インドのラマナ・マハルシが「私は誰か?」と自分に問えば、思考が消えてしまう(正確には完全に従の状態になるということかもしれないが)ことを発見した。
これは、思考的にも面白い発見で、思考、左脳、心は、「私」という概念と共にあることを利用している。
一方、意識、右脳、無思考(直観)には「私」という概念がない。
そこで、思考(左脳、心)に、「私」について考えさせると、他のことを考えることが出来ず、主になろうとしないことを利用するのである。
とはいえ、こういう理屈を言っても、なかなか分からないし、別に分かる必要もない。
ただ、ここらの見解は、思考を消した(従の状態にした)賢い人々の間で一致しているので、間違いないことであると思う。

生命連鎖
AIアート167
「生命連鎖」
Kay


簡単に心を一瞬消す方法が2つある。
それは、人差し指を1本立てることと、数を10から0まで(1まででも良い)頭の中でカウントダウンすることである。
人差し指を立てることは、武術の中でも剣術では基本とされ、人差し指は「師匠預けの指」を言われて、使わないことになっている。
禅語でも、「倶胝竪指(ぐていじゅし)」などという難しい言葉を憶える必要はないが、倶胝(ぐてい)というお坊さんが、何を聞かれても人差し指を1本立てて見せ、「思考を消せば万事解決」であることを示した。
一頃よく知られた、五郎丸というラグビー選手がキックの時に取るポーズは、両手の指を立てるもので、あれは、ルーティンというよりは、実際は指を立てることの思考を消す効果でパフォーマンスを上げるテクニックである。
また、昔はよく、怒って頭に血が上った者に、頭の中で数を10から0まで逆に数えさせたものだ。
それで思考が消え、同時に怒りも消え、結果、やはりパフォーマンスが向上するのである。
もちろん、いずれのやり方でも、完全に思考が消えることはなく、個人差があるが、全く効果がないということはないだろう。








ルーティンのない成功者はいない

ラグビーで、五郎丸さんがボール・キックの前に必ず取るポーズのような儀式的な行いを「ルーティン」と呼んで注目されたが、すっかり忘れられた。
スポーツの一流選手でルーティンを持っていない人はいない。
ただ、目立たなかったり、プレイ中ではなく、控え室や、あるいは、自宅の中で行う人も少なくない。
そして、実際は、スポーツの分野でなくても、実力者でルーティンを持たない者は、まずいないだろう。

昔、著名な事業家であった邱永漢さんが、著書に、成功した町のサラ金業者の社長に会った時のことを書かれていたが、面白いルーティンの話があった。
そのサラ金社長は、冷酷無慈悲な金の亡者だと多くの人に思われていたかもしれない。そのサラ金社長が、邱永漢さんの前で、パーンと拍手を打ったので、邱永漢さんは大いに驚いたが、そのサラ金社長は、「私が儲けさせてもらっているのは神様のおかげだと思って」いることから、感謝や敬いの意味で拍手を打つらしい。
そのサラ金社長は本も出しているが、邱永漢さんほどの人が来たに関わらず、プレゼントせずに定価で売ったというから驚きであるが、そんなケチでがめつい人間にも、ルーティンはあり、それが神の加護を呼ぶのかもしれない。

癖とかジンクスと言われるものもルーティンで、例えば、縁起を担いで靴下や靴を左右どちらから履くかにこだわる人がいる。
それによって、安心したり、気分がノったり、集中したり出来るのだが、おそらく、一流の場合ほど、潜在意識の助け(これが神の助けかもしれないが)を呼び起こすのだと思われる。
名医の中には、手術前にお祈りをする人もいるらしい。
作詞家の阿久悠さんは、ヒット曲を作る時は、必ず、簡単な瞑想をしたという話もある。
一方、平凡な能力しかない者の場合はルーティンが見られない。

仕事に限らず、食事の前に、日本人なら「いただきます」と言ったり、クリスチャンならお祈りをするのもルーティンで、それを必ずきちんとする人は、どこか違い、きっと運も良いのだろうと思う。
就寝の前に家族に「おやすみ」を言ったり、言う相手がいないにも関わらず、そう言う人もいるが、それがおかしなこととは感じられないと思う。そんな人の方が、人生がうまくいってそうだという根拠がない予想・・・つまり、直感的にそう感じるのではないだろうか?
ルーティンは、頻繁に行うものもあれば、1日1回という場合もあるが、とにかく、ルーティンを1つも持たない人は、きっと「心を締める鍵」がなく、脆かったり、弱かったりする面が大きいように思える。

歴史的なプロテニスプレイヤーであったジミー・コナーズは、「テニス選手には2種類いる。ウィンブルドンのタイトルを持っている者とそうでない者だ」と言い、著名な心理学者アブラハム・マズローは「偉大な人間とそうでないない人間の違いは1つだけで、それは至高体験があるかないかだ」と言ったが、それよりも大事と言うか、それらの基になっていることが、「人間には2種類がある。ルーティンを持っている者と持たない者だ」になるのではないかと思う。








ルーティンの秘密

人間は、やっている本人は気付かない、変なこと、奇妙なこと、不合理なこと、非論理的なことをする。
「例えば具体的にどんなことか?」
と聞かれても困る。
だって、全く不合理なんだから、書いたって誰もピンとこないものばかりだ。
だから、実際に見たことがないものを例にすると、ペンを持つと、必ずそれで空中に三角を描く人がいる。
彼に、なぜそんなことをするのかと聴くと、
「私は京都出身だからです」
「祖父が染物をやってまして」
「え?そんなことしてます?」
など、何の意味もない答が返って来る。

これは、いわば、精神の中に巣食ったウイルスのようなものの仕業(しわざ)なのだ。
そして、普通の人では、数十種類以上の、そんな「ウイルスのようなもの」(あくまで、ようなものだ)に感染している。
まあ、本当は、人間の脳は、生体の保護のために、そんなウイルスにわざと感染する機能を持っているのだが、それが、どうしようもない不合理性になり、ほとんど全ての場合、その人間の能力を低下させ、時には病気にし、精神的障害を作り出し・・・と、まあ、ロクなことはない。

そして、そんなウイルスを消す方法は、とりあえずない。
ところが、不思議なことに、笹沢佐保さんの時代劇小説『木枯し紋次郎』のヒーロー、紋次郎は、奇妙な方法で、ウイルスの害を回避し、高い能力を保っている。
その方法とは、紋次郎が咥えている、長い楊枝(ようじ)だ。
彼は、いつも10cmほどの長い楊枝を咥えているので、よく、「なんで、そんなものを咥えているのか?」と聴かれる。
すると紋次郎は必ず、「これは癖ってもんでさあ」と言い、著者すら、それは癖というものだと書いていることがある。
しかし、何とも面白いことに、著者すら気付いていないが、それは紋次郎の癖ではなく、紋次郎も論理的には理解していないだろうが、「必要な気がして、わざとやっている」のである。
別に、楊枝を咥えることでなくても良いのだが、それが、簡単にやれることの1つだからやっているのだ。
つまり、癖のようなことをわざとやることで、上に述べた、精神の中のウイルスのようなものの活動を止めているのである。
紋次郎は、楊枝を咥えることを、あたかも、精神の中のウイルスの働きのようにやることで、本物のウイルスが動けないようにしているのだ。

いかなる分野の、いかなる天才、達人、名人も、必ず、そんなことをやっているのである。
ラグビーの五郎丸さんの「ルーティン」と呼ばれる動作や、イチローが打席に入った直後のお決まりの動作もそうなのだ。

上に書かれたことを理解できれば、あなたも、本日、ただいまより天才になる。
私も、今、天使に聞いたばかりだ。
私も天才になることを許されたのかもしれない。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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