私は、ある言葉に、人生最大の衝撃的な納得感を感じた。
「ああ!知りたかったのはこれだ」というものだ。
それは、元KGB(ソ連国家保安委員会)のスパイであったユーリ・ベズメノフが、1984年のアメリカのテレビだろうか・・・とにかく、インタビューを受けた際に語ったことだ。
それは、
「モラルを失った人間は正しい判断が出来ない」
というものだ。
国を侵略しようと思ったら、その国の国民の判断力を失わせれば、たやすく誘導出来る。
そのためには、国民のモラルを崩壊させれば良いわけである。
そして、それを実現するには、学校でモラルを失わせる教育が行われるようにすれば良いと、ベズメノフは言う。
それには15年から20年かかるが、そのインタビューが行われた1984年のアメリカでは、既に、ソ連によって完了していたということだ。

細かいことはさておき、重要なことは、
「モラルを失うと正しい判断が出来ない」
ということだ。
そして、アメリカがどうかはともかく、日本では、もうモラルが崩壊している。

ベズメノフは、モラル崩壊の教育に15年から20年かかるように、モラル回復の教育にも、同じくらいかかると述べている。
だが、私はそうは思わない。
私も、今までモラルを失っていたが、即座に回復した・・・と思う。
一説では、ベズメノフは、ビートルズのメンバーも学んだ、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギのTM(超越瞑想)を行ったそうだ。
正直、私は、TMも、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギも、別に疑ってはいないが信用もしていない。
しかし、マハリシは、こんな良いことも言っている。
サダム・フセインを改心させるのに、どのくらいの時間がかかるかということについて、マハリシは、
「沸騰したミルクに少量の冷たい水を加えれば静まるように、一瞬だ」
と述べている。
教育ではなく、心を動かす何かでモラルを回復することが出来ると思う。

テレビ番組やテレビCM、そして、YouTubeやTwitterなどのSNSで、人間として、やってはいけないこと、言ってはいけないことを、平気で、あるいは、得意げに、やったり言ったりしているものがいくらでもあり、それを見ている人達も、それをただ面白がり、拍手することさえある。
YouTubeやTwitterなどでは、そんなものに、何万もの「いいね」が付き、褒めそやすコメントも付く。
完全にモラルが崩壊していることが分かる。

モラルがなくても、学校で良い成績が取れる。
モラルがなくても、数学や物理学は理解出来るのである。
だが、数学や物理学が出来ても、モラルがなければ、正しい判断は出来ないのだ。
日本では、試験の成績が良いだけで、高い地位につけることが多い。
だが、今や、そんな者達の多くにはモラルがなく、正しい判断が出来ない。
それが、日本がディストピア化していっている理由と思える。
そして、これは、誰かが意図したことであるかもしれない。
ベズメノフが述べたように、ソ連がアメリカをそうしたように。
日本の滅亡を食い止めるには、まず、モラルの回復が必要である。

ベズメノフの字幕付きインタビューを、Harano Timesさんが作成し、YouTubeで公開されている。
【日本語字幕】貴重なインタビュー(説明欄に訂正があります)~YouTube~