ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

モラル

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

犯罪アニメが問題にされない国の恐怖

第二次世界大戦後にアメリカに亡命したソ連のスパイが、テレビのインタビューで、ソ連や中国は、アメリカなどの民主主義国家を弱体化させるため、学校やメディアを利用して、子供や若者のモラルを破壊するのだと述べた有名なインタビューがある。
私は、ソ連や中国の仕業かどうかはともなく、日本も、学校やメディアを通じ、国民の精神が堕落させられていることは間違いないと思う。
ただ、もしそんな敵がいるとしたら、敵の狙いはモラルの崩壊というより知性の崩壊と思ったが、モラルが崩壊すれば知性も崩壊する。

どのCMか分かる人も多いと思うが、40歳近くになってなお若々しく美しい人気女優が、大きな音を立ててうどんを食べるCMが、テレビやYouTubeで流れていると思う(私はテレビは見ないので分からないが、テレビでも流れているはずだ)。
私は、個人的には、あんなCMを作る者のモラルを疑う。
子供が真似したらどうするんだと恐れる。実際、見た子供の多くが真似するだろう。
だが、
「それのどこが悪いんだ。日本ではあんなふうに食べるのは悪いことではなく、むしろ好ましい。外国人への卑屈な配慮を持てとでも言いたいのか?」
と言う者が多いと思う。
外国人への配慮と言うなら、実際、配慮する必要が大いにある。
しかし、日本人でも、うどんやそばを音を立てて食べることを不快に思う人も多いはずだ。実は私もそうだ。

私が、人と、そばを含む料理を食べに行った時、非常に良い人なのだが、彼が大きな音を立ててそばをすすることに、まず驚いた。
彼はそばを口に入れる際には、まるで親の遺言ででもあるかのように、必ず思いっきり音を立てて食べた。
そばだけでなく、すき焼きで上質の牛肉を食べる時も全く同じだった。
別に彼は悪い人ではなく、むしろ非常に好ましい人だと感じている。
だが、学校、メディア、そして、世間に完全に洗脳されているようで、実際、かなりメンタルをやられていて精神科通いをしている。

私も、高校1年生のある時まで、麺類などを音を立てて食べるのは当たり前だと思っていた。
だが、1年の時の英語教師が、外国人は日本人が麺類を音を立てて食べるのを嫌がると言うのを聞いてはっとし、それ以来、決して音を立てて食べないよう注意するようになった。
これは、学校で教わったと言うより、大人の個人的な発言から学んだと言うべきだろう。
日本に来ている時、外国人は弱い立場であることが多い。だから、日本人の習慣を不快に思っても、文句を言わない可能性が高い。しかし、そこを気付いて思いやるのが知性のある人間であると思う。
あの女優さんのうどんのCMを製作した者、また、あの会社は知性が低いと私は個人的に確信するが、ひょっとしたらこれが、あのソ連の元スパイが言っていた、メディアを使った国民のモラル崩壊作成ではないかと疑った(半分冗談だが、半分本気だ)。

『とある科学の超電磁砲(とあるかがくのレールガン)』というアニメで恐るべきシーンを見た。
ヒロインの1人で、優秀で愛されるタイプのキャラクターの少女が、飲料水の自動販売機に回し蹴りを入れ、そのショックで飲料製品が1つ出て来ると、彼女はそれを飲む。
私は心底ゾッとした。それ、完全に犯罪だ。
しかし、これを面白い場面であるように描いていた。
最近のアニメは大人向きのものも多いが、これは子供も見るかもしれないし、若者のファンが多いはずだ。

また、タイトルを憶える気にもならなかったが、あるアニメ映画で、こんな場面があった。
ヒロインの女子大生が大学の教室に入ると、見たことのない男子学生がいたが、彼は非常に格好良く描かれた男子学生で、ヒロインも心を惹かれる。
格好良いだけでなく、落ち着いた雰囲気の好青年でもある。
ヒロインは彼に話しかけるが、彼は、自分はここの学生ではないと明かす。
いや、それ、違反というか、それも犯罪ではないのか?
加藤諦三さんの昔の本である『大学で何を学ぶか』の中に、ある大学で、その大学の学生でない者が講義に来ていた話がある。
教授も、それに気付いてはいたが、やる気のない自校の学生より、やる気のある者に教える方が楽しいと思って放っておいたという肯定的な調子で書かれていたと思う。しかし、やはりこれも犯罪である。
そこだけの話なら被害は少ないかもしれないが、皆が同じことをやればどうなるかを考えるのが賢い人だ。
少なくとも、当時の加藤諦三さんは愚か者だったと個人的には断じる。
スティーブ・ジョブズが、退学した大学の講義を受けていたことは・・・やはり駄目なのだ。そんな人間だから、彼は成功もしたが、それ以上に問題が大きかったのではないかと私は思う。
で、さっきのアニメ映画は、もうとんでもない作品だった。
その格好の良い男子とヒロインは、駅の自動改札口で、2人重なって、1人は切符を持たずに入場して愉快に笑い合うという、まるで犯罪奨励映画だ。なぜこんなものが問題にならないのだろう?

私がこう言っても、「それのどこが悪いんだ?」「お前の言うことはおかしいぞ。お前は馬鹿か?」と言う者が多いと思う。
これが今の日本である。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)洗脳原論(苫米地英人)
(2)貧困と脳 ~「働かない」のではなく「働けない」~(鈴木大介)
(3)星の王子さま(サン=テグジュペリ)
(4)かもめのジョナサン(リチャード・バック)
(5)銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

コンタクト
AIアート1456
「コンタクト」
Kay

子供は天使か悪魔か?

カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバートさんが昔、テレビで言っていたと思うが、日本では子供は天使と見なされ、子供に対し「そのままでいいんだ」と甘く扱うが、欧米では子供は悪魔だと見なされ、悪魔でなくなるようガンガン厳しく躾けるという。
もちろん、話を分かり易くするために、やや極端な表現をしたのだと思うが、私は自分の子供時代の自分自身やクラスメイトのことを思い出すと、圧倒的に欧米型が正しいように感じる。
また、コンピューター科学者(ハーバード大博士)で一流プログラマーで事業家であるアメリカ人のポール・グレアムは著書『ハッカーと画家』で、子供は見かけが天使に見えることもあるが、ニコニコ笑いながら蜘蛛の脚を引きちぎってしまうような悪魔であるといったことを書いていたと思う。私も全くその通りと思う。

では、改めて、子供は天使か悪魔か、そして、放任するか厳しく躾けるのかという問題を考えると、答は「子供を全部一緒にするな」である。
放任した方が良い子もいるし、厳しく躾けないといけない子もいる。また、条件付きで放任した方が良い子もいる。
そして、それを各子供についてどう判断すれば良いかというと、頭の良さだ。
一応、頭の良さをIQ(知能指数)と言っても、それほど間違いではないと思う。
平均IQは100だが、IQ110までは「頭が悪い」として、ある意味軍隊式にガンガン躾けないといけない。
だから、基本は欧米型が正しい。
IQ110からIQ120までが微妙だが、このIQの子供も基本はやはり厳しく躾けないといけない。しかし、「話せば分かる」部分もあり、過度な押し付けは良くない。
IQ120以上は、基本的なことは高圧的に教える必要があるが、このくらい頭が良いと、小さな頃から道理が理解出来るので、賢い大人が話して教えるのがベストだ。むしろ、特に馬鹿な大人が自分の正義を押し付けると、賢い子の心が歪む危険がある。
どこかの老アニメ監督が『君たちはどう生きるか』なんてアニメでものを教えようとしていると思うが、そういったものが多少でも有効なのはIQ110未満の頭が良くない子供だけだ。IQ110以上の子供には見せてはならない。

尚、倫理的なことは、本当に倫理的に正しいことをしっかり教えないといけない。
しかし、アメリカでも日本でも、学校もテレビもモラル(倫理と同じと考えて良いと思う)を壊すことばかり教えてしまっている。
おそらく、モラルを失くすとIQも下がるはずである。

新渡戸稲造が西洋人に「日本では宗教を教えずに、どうやって道徳を教えるのか?」と詰問されたと言うが、この道徳も、一応、倫理やモラルと同じと考えて良いと思う。
そして、IQが低い子供には、確かに、宗教を利用して道徳を教えるのは合理的である。
だが、ラルフ・ウォルドー・エマーソン(『自己信頼』の著者)のように、IQが高い子供から見れば、牧師の教えなんて穴だらけ矛盾だらけだ。
彼が子供の時、牧師に「あなたの教えは正しいと思えない」と言い、牧師が「その考えは悪魔のものかもしれない」と言うと、エマーソンは「僕の本性が悪魔なら、僕は悪魔として生きる」と言ったらしいが、それは、エマーソンのように頭が良い子供にのみ正しいことで、頭の悪い子がエマーソンの真似をすると、人々の災厄になる危険が大きい。
エマーソンは18歳でハーバード大を卒業するほど優秀だったが、そんな人も、他の人間が馬鹿であることに気付かず、人間の愚かさを性格の悪さみたいなものと考え勝ちなのである。
たとえば、心理学者のアブラハム・マズローは大学院生時代、IQテストを受けたら198であるという結果が出て、ようやく、自分は他の人より頭が良いことを納得したらしいが、賢い人ほど謙虚であるという原則通り、マズローも自分が賢いとは思っていなかったのだ。
尚、実際はIQ198なんてものは、単なるIQテストの結果で、IQは120を超えると、後はIQテストに向いているかどうかだけの問題らしい。
つまり、天才というのはIQテストでは分からない。
世間で言う、アインシュタインのIQが180だったとか、どこぞの有名人のIQは150だとかいうのは全部デマと思って間違いない。
アインシュタインはIQテストが得意なタイプではなく、多分、受けたら120そこそこの結果と思う。
天才物理学者と言われたリチャード・ファインマンもIQは120台だったと言われるが、実際にそうでも不思議はない。

満月の夜
AIアート532
「満月の夜」
Kay


1つの提案として、頭が悪い子には、とにかく「お金を大切にしろ」、いや、「徹底的にケチになって節約しろ」と、子供の時に厳しく躾け、無駄遣いを許してはならない。
そうすれば、大人になって悲惨な目に遭わずに済む確率が飛躍的に高まると思う。
それほどの収入がないのに、気前よくお金を使ったり、好んで高級車に乗りたがるのは、頭が悪いのに、子供の時にお金の躾けをされなかった不幸な人間である。
また、弱いものいじめをしたら、それが頭が悪い子なら、本当は殴って「体に教え」ないといけない。でないと分からないのだ。
頭が悪いのに甘やかされた子供が周囲の人々に害をなすのである。暴力、自分勝手な迷惑行為をするのがそうであり、性犯罪もまさにこれである。
困ったことに、かなり前から、学校教師にこのタイプが多い。
頭が良い子が洗脳されたら大きな災禍になるが、それは別問題である。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)自己信頼(紙の本)
(2)自己信頼(Kindle本)
(3)まだGHQの洗脳に縛られている日本人(ケント・ギルバート)
(4)日本人だけが知らない本当は世界でいちばん人気の国・日本 (ケント・ギルバート)
(5)ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち(ポール・グレアム)
(6)ご冗談でしょう,ファインマンさん 上
(7)完全なる人間 [第2版]:魂のめざすもの(マズロー)

モラルのない自分を救う

引き寄せが出来ない原因は、「我が強い」か「心が弱い」かだが、実際は、「我が強いから心が弱い」の1つだ。
それなら、我を弱くすれば引き寄せは出来るはずだが、現代は非常に厄介な問題がある。
それは、人々にモラルがないことだ。モラルがないと我は強いままだ。
よって、どうしたって、モラルがない人間には引き寄せは出来ない。
日本人だけに限らないが、モラルが崩壊してしまっている原因は、社会主義国家が学校、マスコミを使って民主主義国の国民のモラルを破壊してしまった・・・ように思われる(陰謀論と言われることもあるので、一応「思われる」に留める)。
日本人は同じ考え方をする傾向が非常に強いので、見てすぐ分かる狂人的なタイプは少ないが、皆一様に、心がどんより腐ってしまっている。

それなら、モラルを取り戻せば良いのだが、それには20年くらいはかかるという説がある。
モラルを破壊するのに20年かかり、再生させるにも、同じくらいかかるのだ。
そして、日本人のモラル破壊は、遅くとも、1990年代までには完了しているのではないかと思う。

モラルはなくても、善の心が残った者もいる。
そんな人達は、善良な良い人に見えるが、どこか奇妙でおかしなことばかりやるのである。
善の心が全くなければ、欲望のために今すぐにでも犯罪的行為を行う。そんな人は、地位が高いと言われる人々の中には、かなり多い。たとえば政治家や、もっと身近には学校の教師だ。
そして、やはり、モラルがない者に引き寄せは出来ず、何ごとも思うようにいかない。

さっきも述べたが、モラルを取り戻すには20年はかかるが、それを待つわけにはいかない(日本が滅びる)。
そこで、モラルがない者でも引き寄せを行えるように、強制的に我を消す方法が必要になる。
多くの場合は、我を消す中で、ある程度はモラルを取り戻すが、心がおかしな引き寄せ名人も生む恐れがある。しかし、もう待っていられないのだ。

で、結局、我を弱くするには、訓練が必要で、その訓練とは繰り返しである。
よって、繰り返しの出来ない者は、もう、どうやったって引き寄せは出来ない。

数を数えながら、腕振り運動を淡々と出来るのはモラルがある者だが、せめて、時間がある時でいいから、立って、出来るだけ長く腕振り運動をやれば、そこそこモラルが回復し、引き寄せも出来るようになる。
腕振り運動も、後ろに振る方法と、前に振る方法があるので、多少は退屈を紛らわすことが出来る。
別に腕振り運動でなくても、その気になれば数千回と繰り返すことが出来る運動であれば何でも良く、私の場合、何度かご紹介したナンバ四股(佐川幸義流の四股とほぼ同じ)も行っている。

さらに言えば、運動でなくても、マントラを唱えたり、念仏、お経、祝詞、祓詞、いろは歌を唱えるのでも良い。長時間、繰り返せば良いのである。
その中で、極めて強力な効果があるのが、時々ご紹介する「知恵の呼吸法」で、
(1)「私はこれではない」(呼気)
(2)「私は誰か?」(吸気)
(3)「私は神である」(呼吸停止)
と心で唱える。
時間がある時、出来れば10分は静かに行い、20分ならさらに良い。
しかし、時間を見つけて、数回でも(あるいは1回でも)やることを心掛け、それを毎日続ければ、モラルが向上し、みるみる引き寄せの能力が上がる。

すっかりモラルを失い、腐りきった日本人を救えるのは、これくらいと思う。
このままでは、今後、日本人は非常に厳しいことになる。
イエスがエルサレムについて言ったように、日本は「最後はいささか辛いことになる」のである。
そうならないためにも、引き寄せの能力の向上に努めることが望ましいが、ほとんどの人はやらないと思う。憐れ日本よ・・・である。








最終戦争

私の世界はひどい状況だが、皆さんの世界はどうだろう。
私の世界がひどいことになっていると気付いたのは、やはりパンデミックあたりからである。
ここらは、多くの人と同じかもしれない。
もちろん、実際は、ずっと前から異変が起こっているのだが、私も見過ごしていたのだ。
「まずいな」と思ったのは、2020年のアメリカ大統領選挙で、トランプが7400万票という空前の得票をしながら、バイデンが8100万票を得て当選ということが公然と行われたことだ。
その後は、あまりに多くのことが、露骨に行われている。
日本と言うより、日本国民が標的にされていることも明らかだ。
先進国の中で、パンデミックに対し、国民へのまともな支援が行われなかった国は日本だけだ。
計画的に引き起こされ、継続させられている、ロシアとウクライナの戦争は、まだ最終事態ではない。
これが、私の世界の状況で、かなり深刻というか末期的である。

言ってみれば、広い部屋の中に沢山のロボットがあり、それらのロボットに対し、一斉に指令信号が送られたような感じだ。
その指令信号により、全てのロボットが同じ行動をするが、その中で、指令信号に従わないロボットが出現する。
大半のロボットが指令信号に従えば、全てのロボットが停止する事態になるが、指令信号に従わないロボットが一定数以上になれば、ロボット達は活動し続ける。
指令信号を出した者としては、いつまでロボット達が活動し続けるか関心を持って見ているし、おそらく、活動継続を期待している。
地球も同じ状況で、人間がこのロボットだ。
モラル、良心、道徳、思いやり・・・とりあえず、モラルで代表するが、モラルを消す信号が送られ、大半の人間はモラルを失いつつある。
しかし、その信号に従わない者が増えれば、地球は沈黙に至らない。
偶然かもしれないが、2012年のアニメ映画『009 RE:CYBORG』が、だいたい、この状況を描いているように思う。
この映画の中で、009ことジョーが、その指令信号を受けながら抗って見せる。
やはり2012年のアニメ『Another』も、それと似たことが描かれていたが、最後はちょっとおかしくなった。小説は続編があるようなので、また確認するが。

指令信号に逆らい、モラルを保つ者は、案外に安全なのである。
一方、指令信号に従う者(モラルを捨てる者)ほど、早く破滅する。しかし、そう感じないばかりか、モラルをなくした方が生き残れると感じるので、積極的にモラルを捨てる愚か者が多い。
支配層は、指令に従っても、自分と家族は生き残れるのだと錯覚しているが、一番ひどいことになる。
とりあえず、モラルを消そうとする働きかけを拒絶すれば良いのだが、過去の歴史では、それが出来ない者が多かった。
しかし、もう次はないと見て良いだろう。








洗脳を脱する公式

若い神経質な人が多いが、若くて神経質な人は、特定のことに関して神経質であるだけで、大方のことに関しては案外に受容性が高いというか、鈍感に見える。
歳を取ると神経質は治るものだが、現代では、逆に、歳を取るほど、あらゆることに対し神経質に見える人が多くなっている。
本来は、歳を取れば人間は鷹揚(鷹が飛ぶようにゆったりしている様)になる。
なぜかというと、自分には世界を動かす力がないことを思い知っているからだ。
お金や権力がある人はそうではないと思うかもしれないが、逆である。お金や権力がある人ほど、この世はままならないことを痛感するものなのである。
だから、金持ちの老人の中には、せめて小さなことは自分の思い通りにしたくて、どうでもいいことにこだわる偏屈じいさんやばあさんになってしまう人がよくいる。

だが、結局のところ、重要でないことに関しては、受容性が高く鷹揚であることで、ものごとはうまくいき、幸福感が得られる。
だから、自分が下らないことに血道を上げていることに気付き、それをやめようと思い、本当にやめてしまったら、まるで宇宙が親切になったかのように感じるが、本当は、宇宙は元々親切であり、ただ、こだわらないことで、宇宙の親切を受け入れることが出来るようになるだけなのだ。
政治家は、政治のことだけではなく、いわゆるしがらみに関することも重要な仕事と心得ているが、しがらみの部分に力を入れ過ぎると、肝心の政治のことが出来ない。そんな政治家は、結局のところ失敗するのである。そんなもの(しがらみに関すること)を、きれいさっぱり捨ててしまえば成功するのに、それが命綱だと思い込んでしまっている政治家が多いのである。まあ、そう思い込ませたがる者達がいるからという面はある。
だが、政治家でない我々も同じである。
コックが料理にこだわるのは良いが、その他のどうでも良いことばかりにこだわるようになれば、料理人としても終わりである。

渡部純一さんの『鈍感力』なんて本がベストセラーになり、ロングセラーを続けているが、正直、あんなことをいちいち本にする必要がある世の中は衰退しているのであり、実際、日本は衰退する一方らしい。
本当に大切なこと以外は、「鈍感」に見えるほど、受容性が高く鷹揚になれば、効率は千倍になる。
いや、本当の実力者というものは、大切なことに関してすら、あまりこだわらない。
自分の力など、たかが知れていることを知っているからだ。
とはいえ、何でも神まかせにして現実を見ようとしない者は、何をやっても駄目であるが、こんな者も多くなってしまった。
「がんばらなければ成功する」と言う者がいて、それは正しい面もあるのだが、ものごとを放置することとがんばらないことは違う。

こういった複雑なことを、シンプルな公式にまとめることが出来れば便利と思う。
そういったものを極意とか言うのだろう。
極意が分からないと、いくら努力し、こだわりを捨て、引き寄せの法則を学んでも、何も良いことがない。
そして、その公式とは、結局のところ「モラル」なのである。
モラルとは、放埓(勝手気まま)に振る舞わないこと、つまり、自分で自分に制約を課すこと・・・もっと簡単に言えば、衝動的な欲望を必要なだけ抑えることだ。
そのために、3つ食べられるところを2つにする訓練が非常に有効だから、江戸時代の観想家、水野南北は、「人生の盛衰は、ただ食の慎みの1つによる」という単純な公式を提示したのである。
ただ、水野南北の教えを商売にする者は、さじ加減を考えず、とにかく、少食・粗食にすればいいんだとして、言い過ぎ、やり過ぎになる。ひどいのになると、他人には慎みを説くが、自分には甘かったり、慎みが全くないということすらある。
良い教えを商売にしてはならない。
食に関しては、ただ、「満腹するまで食べて自分を甘やかなさい」ようであれば良い。
食と並ぶ衝動的な欲望である性が乱れるのは、栄養過剰な文明国の宿命であるが、それを制約出来れば、必ず成功する。しかし、ナポレオン・ヒルも言っていたように、40歳前で成功する人は少なく、時代が進むごとにそうなり、現在の日本は、ここらが崩壊しているので何も発展しないように思える。
神は、人間が自己に加えた制約の倍の力を与えて、世界を闊歩させる。
これと反対のことを民衆の頭に叩き込んだのが闇の支配者であるが、この正しい公式を覚えておけば、悪い洗脳を脱することが出来るのである。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
Kay Twitter Home

執筆のご依頼




最新コメント


月別アーカイブ
記事検索
ブログバナー&Mail


メールはこちらへ

PV since 2010/09/08
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

人気ランキング参加中
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ


タグクラウド
QRコード
QRコード