第二次世界大戦後にアメリカに亡命したソ連のスパイが、テレビのインタビューで、ソ連や中国は、アメリカなどの民主主義国家を弱体化させるため、学校やメディアを利用して、子供や若者のモラルを破壊するのだと述べた有名なインタビューがある。
私は、ソ連や中国の仕業かどうかはともなく、日本も、学校やメディアを通じ、国民の精神が堕落させられていることは間違いないと思う。
ただ、もしそんな敵がいるとしたら、敵の狙いはモラルの崩壊というより知性の崩壊と思ったが、モラルが崩壊すれば知性も崩壊する。
どのCMか分かる人も多いと思うが、40歳近くになってなお若々しく美しい人気女優が、大きな音を立ててうどんを食べるCMが、テレビやYouTubeで流れていると思う(私はテレビは見ないので分からないが、テレビでも流れているはずだ)。
私は、個人的には、あんなCMを作る者のモラルを疑う。
子供が真似したらどうするんだと恐れる。実際、見た子供の多くが真似するだろう。
だが、
「それのどこが悪いんだ。日本ではあんなふうに食べるのは悪いことではなく、むしろ好ましい。外国人への卑屈な配慮を持てとでも言いたいのか?」
と言う者が多いと思う。
外国人への配慮と言うなら、実際、配慮する必要が大いにある。
しかし、日本人でも、うどんやそばを音を立てて食べることを不快に思う人も多いはずだ。実は私もそうだ。
私が、人と、そばを含む料理を食べに行った時、非常に良い人なのだが、彼が大きな音を立ててそばをすすることに、まず驚いた。
彼はそばを口に入れる際には、まるで親の遺言ででもあるかのように、必ず思いっきり音を立てて食べた。
そばだけでなく、すき焼きで上質の牛肉を食べる時も全く同じだった。
別に彼は悪い人ではなく、むしろ非常に好ましい人だと感じている。
だが、学校、メディア、そして、世間に完全に洗脳されているようで、実際、かなりメンタルをやられていて精神科通いをしている。
私も、高校1年生のある時まで、麺類などを音を立てて食べるのは当たり前だと思っていた。
だが、1年の時の英語教師が、外国人は日本人が麺類を音を立てて食べるのを嫌がると言うのを聞いてはっとし、それ以来、決して音を立てて食べないよう注意するようになった。
これは、学校で教わったと言うより、大人の個人的な発言から学んだと言うべきだろう。
日本に来ている時、外国人は弱い立場であることが多い。だから、日本人の習慣を不快に思っても、文句を言わない可能性が高い。しかし、そこを気付いて思いやるのが知性のある人間であると思う。
あの女優さんのうどんのCMを製作した者、また、あの会社は知性が低いと私は個人的に確信するが、ひょっとしたらこれが、あのソ連の元スパイが言っていた、メディアを使った国民のモラル崩壊作成ではないかと疑った(半分冗談だが、半分本気だ)。
『とある科学の超電磁砲(とあるかがくのレールガン)』というアニメで恐るべきシーンを見た。
ヒロインの1人で、優秀で愛されるタイプのキャラクターの少女が、飲料水の自動販売機に回し蹴りを入れ、そのショックで飲料製品が1つ出て来ると、彼女はそれを飲む。
私は心底ゾッとした。それ、完全に犯罪だ。
しかし、これを面白い場面であるように描いていた。
最近のアニメは大人向きのものも多いが、これは子供も見るかもしれないし、若者のファンが多いはずだ。
また、タイトルを憶える気にもならなかったが、あるアニメ映画で、こんな場面があった。
ヒロインの女子大生が大学の教室に入ると、見たことのない男子学生がいたが、彼は非常に格好良く描かれた男子学生で、ヒロインも心を惹かれる。
格好良いだけでなく、落ち着いた雰囲気の好青年でもある。
ヒロインは彼に話しかけるが、彼は、自分はここの学生ではないと明かす。
いや、それ、違反というか、それも犯罪ではないのか?
加藤諦三さんの昔の本である『大学で何を学ぶか』の中に、ある大学で、その大学の学生でない者が講義に来ていた話がある。
教授も、それに気付いてはいたが、やる気のない自校の学生より、やる気のある者に教える方が楽しいと思って放っておいたという肯定的な調子で書かれていたと思う。しかし、やはりこれも犯罪である。
そこだけの話なら被害は少ないかもしれないが、皆が同じことをやればどうなるかを考えるのが賢い人だ。
少なくとも、当時の加藤諦三さんは愚か者だったと個人的には断じる。
スティーブ・ジョブズが、退学した大学の講義を受けていたことは・・・やはり駄目なのだ。そんな人間だから、彼は成功もしたが、それ以上に問題が大きかったのではないかと私は思う。
で、さっきのアニメ映画は、もうとんでもない作品だった。
その格好の良い男子とヒロインは、駅の自動改札口で、2人重なって、1人は切符を持たずに入場して愉快に笑い合うという、まるで犯罪奨励映画だ。なぜこんなものが問題にならないのだろう?
私がこう言っても、「それのどこが悪いんだ?」「お前の言うことはおかしいぞ。お前は馬鹿か?」と言う者が多いと思う。
これが今の日本である。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)洗脳原論(苫米地英人)
(2)貧困と脳 ~「働かない」のではなく「働けない」~(鈴木大介)
(3)星の王子さま(サン=テグジュペリ)
(4)かもめのジョナサン(リチャード・バック)
(5)銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

AIアート1456
「コンタクト」
Kay
私は、ソ連や中国の仕業かどうかはともなく、日本も、学校やメディアを通じ、国民の精神が堕落させられていることは間違いないと思う。
ただ、もしそんな敵がいるとしたら、敵の狙いはモラルの崩壊というより知性の崩壊と思ったが、モラルが崩壊すれば知性も崩壊する。
どのCMか分かる人も多いと思うが、40歳近くになってなお若々しく美しい人気女優が、大きな音を立ててうどんを食べるCMが、テレビやYouTubeで流れていると思う(私はテレビは見ないので分からないが、テレビでも流れているはずだ)。
私は、個人的には、あんなCMを作る者のモラルを疑う。
子供が真似したらどうするんだと恐れる。実際、見た子供の多くが真似するだろう。
だが、
「それのどこが悪いんだ。日本ではあんなふうに食べるのは悪いことではなく、むしろ好ましい。外国人への卑屈な配慮を持てとでも言いたいのか?」
と言う者が多いと思う。
外国人への配慮と言うなら、実際、配慮する必要が大いにある。
しかし、日本人でも、うどんやそばを音を立てて食べることを不快に思う人も多いはずだ。実は私もそうだ。
私が、人と、そばを含む料理を食べに行った時、非常に良い人なのだが、彼が大きな音を立ててそばをすすることに、まず驚いた。
彼はそばを口に入れる際には、まるで親の遺言ででもあるかのように、必ず思いっきり音を立てて食べた。
そばだけでなく、すき焼きで上質の牛肉を食べる時も全く同じだった。
別に彼は悪い人ではなく、むしろ非常に好ましい人だと感じている。
だが、学校、メディア、そして、世間に完全に洗脳されているようで、実際、かなりメンタルをやられていて精神科通いをしている。
私も、高校1年生のある時まで、麺類などを音を立てて食べるのは当たり前だと思っていた。
だが、1年の時の英語教師が、外国人は日本人が麺類を音を立てて食べるのを嫌がると言うのを聞いてはっとし、それ以来、決して音を立てて食べないよう注意するようになった。
これは、学校で教わったと言うより、大人の個人的な発言から学んだと言うべきだろう。
日本に来ている時、外国人は弱い立場であることが多い。だから、日本人の習慣を不快に思っても、文句を言わない可能性が高い。しかし、そこを気付いて思いやるのが知性のある人間であると思う。
あの女優さんのうどんのCMを製作した者、また、あの会社は知性が低いと私は個人的に確信するが、ひょっとしたらこれが、あのソ連の元スパイが言っていた、メディアを使った国民のモラル崩壊作成ではないかと疑った(半分冗談だが、半分本気だ)。
『とある科学の超電磁砲(とあるかがくのレールガン)』というアニメで恐るべきシーンを見た。
ヒロインの1人で、優秀で愛されるタイプのキャラクターの少女が、飲料水の自動販売機に回し蹴りを入れ、そのショックで飲料製品が1つ出て来ると、彼女はそれを飲む。
私は心底ゾッとした。それ、完全に犯罪だ。
しかし、これを面白い場面であるように描いていた。
最近のアニメは大人向きのものも多いが、これは子供も見るかもしれないし、若者のファンが多いはずだ。
また、タイトルを憶える気にもならなかったが、あるアニメ映画で、こんな場面があった。
ヒロインの女子大生が大学の教室に入ると、見たことのない男子学生がいたが、彼は非常に格好良く描かれた男子学生で、ヒロインも心を惹かれる。
格好良いだけでなく、落ち着いた雰囲気の好青年でもある。
ヒロインは彼に話しかけるが、彼は、自分はここの学生ではないと明かす。
いや、それ、違反というか、それも犯罪ではないのか?
加藤諦三さんの昔の本である『大学で何を学ぶか』の中に、ある大学で、その大学の学生でない者が講義に来ていた話がある。
教授も、それに気付いてはいたが、やる気のない自校の学生より、やる気のある者に教える方が楽しいと思って放っておいたという肯定的な調子で書かれていたと思う。しかし、やはりこれも犯罪である。
そこだけの話なら被害は少ないかもしれないが、皆が同じことをやればどうなるかを考えるのが賢い人だ。
少なくとも、当時の加藤諦三さんは愚か者だったと個人的には断じる。
スティーブ・ジョブズが、退学した大学の講義を受けていたことは・・・やはり駄目なのだ。そんな人間だから、彼は成功もしたが、それ以上に問題が大きかったのではないかと私は思う。
で、さっきのアニメ映画は、もうとんでもない作品だった。
その格好の良い男子とヒロインは、駅の自動改札口で、2人重なって、1人は切符を持たずに入場して愉快に笑い合うという、まるで犯罪奨励映画だ。なぜこんなものが問題にならないのだろう?
私がこう言っても、「それのどこが悪いんだ?」「お前の言うことはおかしいぞ。お前は馬鹿か?」と言う者が多いと思う。
これが今の日本である。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)洗脳原論(苫米地英人)
(2)貧困と脳 ~「働かない」のではなく「働けない」~(鈴木大介)
(3)星の王子さま(サン=テグジュペリ)
(4)かもめのジョナサン(リチャード・バック)
(5)銀河鉄道の夜(宮沢賢治)

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