昨夜、私は、ちょっと感動するニュース記事を見た。
それは、先月(2024年5月)30日、アメリカ合衆国のニューヨーク地方裁判所で、トランプ前大統領が、アメリカの大統領経験者として初めて有罪判決を受けたことに対する、上院議員ミット・ロムニーのコメントである。

ロムニーはトランプと同じ共和党員で、2008年、および、2012年に有力候補として大統領選挙に出馬したが、2008年は、共和党予備選でジョン・マケインに敗れた。そのマケインは、本選でバラク・オバマに敗れ、オバマは黒人初の米国大統領になった。
そして、2012年、ロムニーは現職のオバマ大統領に勝てる候補として最初から共和党の高い支持を集めて共和党大統領候補となったが、本選でオバマに敗れた。
2016年はロムニーは、2012年の勝てたはずの大統領選挙を逃した落胆もあり、大統領選出馬をしない意向だったが、ドナルド・トランプというわけの分からない実業家が共和党候補として売り出してくる中で、トランプ阻止の切り札として人気の高いロムニーを担ぎ出そうとする動きが広がった。しかし、ロムニーは、トランプを「インチキな詐欺師」と批判し続けながら自身は出馬せず、テッド・クルーズ上院議員を支持した。
2018年、ロムニーは、ユタ州上院議員選で圧勝し、上院議員となった。その際、トランプはツイッターでロムニー支持を表明し、ロムニーもツイッターでトランプ大統領に感謝の意を示したことはあったが、両者の対立が消えたわけではなかった。

このように、ロムニーは共和党でありながら、反トランプであったが、それが決定的になったのは2020年の米国議会でのトランプ弾劾裁判である。
当時、下院は民主党が支配しており、下院議長ナンシー・ペロシは異常なまでの熱意で、任期の残り少ないトランプを弾劾し、大統領職から追放し、さらに、二度と大統領になれないようにしようとしていた。そして、下院ではトランプ弾劾が決まった。
しかし、トランプ弾劾には、上院でも可決が必要で、それは不可能と思えた。実際、上院ではトランプ弾劾は可決しなかったが、共和党上院議員の中で唯一、トランプに有罪票を投じたのが、ロムニーであった。

そんなバリバリの反トランプのロムニーは、ニューヨーク地方裁判所でのトランプ有罪判決の後、バイデン敗北が決定的になってしまったかのようなコメントをした。
ロムニーは、「私がバイデンなら、トランプが起訴された時点でトランプを即座に恩赦した」と、驚くべき発言をした。
それこそが、バイデンがトランプに勝つ唯一の勝機だったのに、バイデンはそれを逃してしまった。バイデン、および、その側近に知恵がないのだ。
これに関し、ロムニーは「恩赦した方を大物にし、恩赦された方を小物にする」からであると述べる。
こう言われると、全てが明らかになる。小物のバイデンがトランプに勝てるはずがない。
元々が小物のバイデンが、大物のトランプと立場を逆転させるチャンスをバイデンは逃したのである。

また、ニューヨーク州検察官アルヴィン・ブラックは、通常ならトランプと和解するはずが、トランプを起訴し有罪にまで持ち込んだのは政治的な決定・・・つまり、トランプの大統領選挙を妨害する民主党の計画を実行したことは、すでにアメリカ国民には明らかである(日本国民は全く知らない)。
このことについても、さらにバイデン敗北の要因になるとロムニーは指摘した。
そして実際、アメリカ国民のトランプ支持はさらに高まるが、実際、トランプ有罪判決後、トランプへの記録的な献金が集まり、大富豪達も巨額なトランプへの献金を表明した。

恩赦するのが大物、されるのが小物。
これは忘れてはならない知恵であると思う。
11月(2024)の大統領選挙では、トランプは地滑り的勝利をするのではないだろうか?
それは日本でも分かっているのだが、選挙の大規模不正の可能性があるので、分かっていてもはっきり言えない人が多いのである。

花の意思
AIアート903
「花の意思」
Kay


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