ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

ミゲル・ルイス

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

沈黙の声

どの国にも、沈黙の行というものがあるように思う。
ラマナ・マハルシですら、16歳で悟りを開いた後、アルナチャラに移ってから何年も沈黙の行を行ったようだ。
イエスは、「人は入るもので汚れたりはしない。出るもので汚れる」と言った。これは、弟子が手を洗わずに食事をしたことを人々に非難された時に言ったのだが、別に手を洗わないことを誉めた訳ではなく、それよりも、悪い言葉を出すことの方がはるかに悪いと言ったのである。
およそ、人が口に出す言葉の大半は悪いものである。
電車の中や喫茶店、駅の構内など、他の人がいる場所で平気で携帯電話で喋り続ける人を不快に思うのは、マナー違反というより、そんな人の話す言葉はひどく汚れたものなので、その響きのようなものを受けると我々の身体や心が悪い影響を受けるからである。もちろん、話している本人は救いようがないほどだ。

よく、流行歌なので、「言葉にしないと伝わらない」といった言い方があるが、言葉で伝わることはほとんどない。
本当に愛し合っている者達なら言葉はいらないというのが真実である。
共にいれば、相互理解は自ずからやってくる。
ラマナ・マハルシは沈黙をもって教えた。
誰かが、マハルシに、「あなたはなぜ講義をしないのですか?」と尋ねると、マハルシは「毎日、熱弁を振るっている」と答えた。
この熱弁とは沈黙である。どんな言葉も沈黙ほど雄弁ではない。
講義は、聞いている間は何か良いことを聞いている気になる。だが、実は聞いていた者は何も変わらない。
しかし、マハルシの沈黙に接した人々はすっかり変わって去っていくのである。だから、何も語らない彼の元を、毎年大変な数の人々が世界から訪れたのである。

必要なことはもちろん話さなければならないが、我々は喋り過ぎている。ほとんど喋らない方が良い。
日本では昔から「阿吽の呼吸」「阿吽の仲」などと言うが、阿吽(あうん)は仏教の強力なマントラ(呪文、真言)であり、インドの聖言オームからきている。
阿吽、オームは言葉を超えた響きで、宇宙はこれで満ちており、貴いことはそれで全て伝わる。だから、阿吽の仲である者達は、呼吸だけで全て伝わり、言葉の要らない仲なのである。

少なくとも、つまらないお喋りはやめることだ。
そして、頭の中のお喋りが止まれば、宇宙の英知に達する。
ドン・ミゲル・ルイスはエデンの園にいた蛇は、人の頭の中で喋りつづける思考であり、それが人を楽園から追放したと言ったが、その通りである。
仙道家の高藤総一郎さんは、頭の中のお喋りをやめれば、自然に速読が出来ると言ったが、まさにそうで、巷の速読術は何の役にも立たないものだ。
頭の中のお喋りをやめるには、まず、口での無駄なお喋りをやめることだ。
同時に、余計な想念を起こさない練習をすれば進歩は早い。
仏教の修行に、歩いている時は「歩いている、歩いている」と心の中で唱え、食べている時は「食べている、食べている」と唱えるというものがあるらしいが、良い方法と思う。人はあまりに余計なことを考えるので、今に生きておらず、幻想あるいは妄想に生きることになるのである。
話した言葉で後悔することは多い。しかし、言わすに後悔する必要は全くない。
「言えば良かった」などと思うな。本当に良い想いであれば、最も良い形で伝わっているのだ。

一応述べておくが、下にご紹介した、神道家で合気道の達人、佐々木の将人さんの著書『数霊のメッセージ』は、非常に危険な秘法の書だと思う。入手したら心して扱い、無用と思えば書棚の奥深くにしまうように。









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秋元康さんも小室哲哉さんも敵わない阿久悠さんの秘法

宗教やオカルト思想にとりつかれ、世間から逸脱しているように見える人のことを、「思考停止の輩(やから。仲間という意味だが、この言い方では連中といった雰囲気だろう)」と言って蔑む人がよくいると思う。
しかし、本当は、思考が停止しているなら天才だ。
(ちなみに、オカルトという言葉自体には、悪い意味は何もない)
もし、思想・思考の点で問題があるとすれば、思考活動が停止しているのではなく、愚かなことを考え続けているのである。
人間の頭脳は、考え過ぎることはあっても、停止することはない。
脳波や脳の温度などから、活発に活動していると思われない状態の脳であっても、その考えが心臓に対する刺激にならないものであることを示してはいても、思考が停止していることを示すのではない。

医者でシャーマンであるドン・ミゲル・ルイスは、エデンの園で、イブをそそのかした蛇は、頭の中で喋り続けるものを表したのであるといったことを何かの本で書いていたが、素晴らしい洞察だ。頭の中の止まることないお喋り、無駄な考えが、人をエデン(楽園=天国)から追放するのである。
最近は、すっかり仙人になったのか、なりを潜めていると思われる仙道実践家の高藤総一郎さんも、何かの本で、頭の中のおしゃべりをやめれば、本を高速で読めるようになるといった、世間の速読術とは全く異なることを書いておられたが、実際、これこそが、本物で唯一の速読術だ。

ソクラテスは、自分は知恵の無い愚か者であるが、神の知恵を運んでくるものの存在を知っているので知恵があるのと同じだと言った。彼は、その神の知恵を運んでくるものをダイモーンと呼んだが、ダイモーンが訪れるのは、思考が停止した無念無想の状態の時と気付いていたかどうかは分からない。
いかなる優れた学者、作家、技術者も、彼等に栄誉を与えた業績はダイモーンによるのである。だが、ソクラテスは、そのことに誰も気付いていないと言ったのだ。

今が華の秋元康さんや、少し以前は栄光の只中にあった小室哲哉さんも、作詞としては、シングルの売上げ枚数で全く及ばないのが、阿久悠さんだ。
阿久悠さんは、その秘訣を下で紹介した無能唱元さんの本(強くなる瞑想法)の、なんと表紙裏に4行で書いている。
阿久さんは謙虚に、自分はこの本に書かれていることを実践していると述べておられ、良い本なのだが、無能さんには悪いが、この4行がこの本全体を上回る。ただし、阿久さんの言葉だけではうまくいかない場合もあるだろうから、やはり、この本を読む意味があるだろう。30年以上のロングセラーは伊達ではないといったところだ。
そして、それは、優れた思考停止テクニックだ。ただ、阿久さんは「思い浮かべる」という表現をされているので、誤解をする方が多く、それで上手くいかないことが多いに違いない。彼が言うのは、想念の無い想いだ。
上で、仙道家の高藤総一郎さんの速読法について述べたが、高藤さんは、インドへ、実際にラマナ・マハルシのアシュラマム(瞑想道場)を訪ねている。もちろん、マハルシは仙道自体とは関係がないが、真理の本質とは1つであり、マハルシは真理そのものである。
そして、真理は想念の無いところにあり、想念のあるところに存在しない。高藤さんは、そこで無を頭ではなく、意識で理解したようだ(後で知的に確認した)。

あまり世俗的成功の欲望を起こすのは良くないと思うのだが、いかなる成功本より本物の、上に引用した書籍を下に紹介する。
ただし、ミゲル・ルイスの上記のお話や、高藤さんの速読に関するお話が、どの本にあったのか覚えていない(多分、トルテックの知恵と夢見術の本だろう)。それよりも、上記の話題に関係が深いものをご紹介しておく。
ミゲル・ルイスの本は『四つの約束』が入門書である。













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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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