テレビや新聞の報道は真実を伝えていないとか、「偏向がある」というのは、当たり前のことである。
ところが、その理由を明快に学校で教えることは絶対にない。
テレビや新聞が真実を語れない理由は簡単で、それを知らないというのは変な話なのだが、本当に知らない人が多い。
いや、まず、テレビや新聞という事業が広告で成り立っているという単純なことすら、知らない人が大半なのだが、それは、非常に奇妙な話である。
テレビは沢山の人が見たら「視聴率が上がる」ということは理解している人が多い。
しかし、「視聴率が高いと何が良いのか?」となると、なぜか答えられない人が多い。
それも、テレビが広告で成り立っていることを知らないからだ。
テレビでも、NHKだけは受信料というもので成り立っている。だから、NHKではCMがない。
だが、NHK以外の民放では、CMを出す企業(企業以外もあるが)からお金をもらうことで成り立つという、当たり前過ぎることを知らない・・・「知らない」と言うのも本当は変だから、「考えない」「意識しない」と言う方が正しいのかもしれないが、全く考えず意識しなければ知らないも同然だろう。
(NHKが最も偏向が強いかもしれないことについては今回は省く)
たとえば、お菓子を作る会社はよくCMを出す。
お菓子の会社がCMを出す番組であれば、それがドラマであれバラエティー番組であれニュース番組であれ、お菓子に対して否定的な印象を与える言葉や映像は絶対に流れないよう番組を作るのが当たり前だ。
たとえば、お菓子を作る会社がCMを出すテレビドラマの中で、好感を与えるよう設定されている人物が「チョコレートは身体に悪いから食べては駄目だ」などというセリフを言うことは絶対ない。
あるいは、製薬会社がCMを出す番組で、「風邪薬や頭痛薬は身体にダメージを与えるので、医者は飲まないのです」と、それが本当であっても、そして、視聴者のためになることであっても、製薬会社の不利益になることは絶対に言わない。
もし、ワイドショー番組で出演者がうっかりそんなことを言えば大変なので、多くの番組では、出演者が喋ることはあらかじ決められているものらしい。その条件を受け入れる者だけがテレビに出演出来るのである。
日本では一応は、企業には政治色がなかった。
つまり、たとえば、トヨタは自民党を支持していますとかいったことはない。
テレビ会社もNHK以外は普通の会社だということもあるが、特にテレビは公平であるというのが建前だから、たとえば日本テレビは自民党を支持していますなどということは絶対にない。
アメリカも、一応は、テレビ放送局は政党(事実上、民主党と共和党の2つ)を公平に扱うことになっているが、どの放送局が左派(民主党支持)でどの放送局が右派(共和党支持)ということは、もうはっきりしている。
アメリカでは、一般企業も、特に大企業は、事実上、民主党支持か共和党支持かがはっきりしている場合が多い。
よって、テレビ放送局も、CMを出す企業が民主党支持であるか共和党支持であるかは、かなりはっきりしている。
そして、日本の放送局も、そんなアメリカの放送局と利害関係を持ったり、政治色があるアメリカ企業のCM、あるいは、資本が入れば、お菓子の会社の場合と同じで、アメリカ政治を公平に扱えなくなる。
他にも複雑な関係があるのだが、マスコミが広告で成り立っていることを認識すれば、マスコミが公平であるはずがないことは当たり前であると分かる。
「そんなこと当たり前だ」と言う人も少なくはないだろうが、マスコミにうまく印象操作されて、そんな事実を甘く見ている人が多いのではないかと思う。
要は、マスコミは真実を報道するためのものではないことの認識が足りないのである。
ジャニーズの性加害問題で、ほとんど初めて、マスコミ報道に強い制限があることがはっきり公開されたが、実際はそれを明確に認識した人はまだまだ少ない。
昔に比べ、テレビ視聴率が下がり、新聞の発行部数が大きく下がっているとはいえ、まだまだテレビや新聞を見る人は多いことが、それを示している。
そして、今やSNSもマスコミと同じことになってきている。
X(旧ツイッター)は、そうならないよう頑張ってはいるが、そのせいで収益的に厳しい状況である。
マスコミに騙されないために、「自分の頭で考える」ことが重要だとはよく言われるが、実際は、考えをコントロールすることが一番簡単なのである。
どうすれば良いかは簡単ではないが、優れた哲学を学び、心を静かにすることが重要であることは確かと思う。
だから、国民が哲学を持たず、心が常に騒がしい国は亡ぶのである。

AIアート859
「心地よい朝」
Kay
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)マスコミと官僚の「無知」と「悪意」(髙橋洋一)
(2)マスコミはなぜここまで反日なのか(ケント・ギルバート)
(3)葉隠 (知的生きかた文庫)
(4)論語 (岩波文庫)
(5)自己信頼(ラルフ・ウォルドー・エマソン)
ところが、その理由を明快に学校で教えることは絶対にない。
テレビや新聞が真実を語れない理由は簡単で、それを知らないというのは変な話なのだが、本当に知らない人が多い。
いや、まず、テレビや新聞という事業が広告で成り立っているという単純なことすら、知らない人が大半なのだが、それは、非常に奇妙な話である。
テレビは沢山の人が見たら「視聴率が上がる」ということは理解している人が多い。
しかし、「視聴率が高いと何が良いのか?」となると、なぜか答えられない人が多い。
それも、テレビが広告で成り立っていることを知らないからだ。
テレビでも、NHKだけは受信料というもので成り立っている。だから、NHKではCMがない。
だが、NHK以外の民放では、CMを出す企業(企業以外もあるが)からお金をもらうことで成り立つという、当たり前過ぎることを知らない・・・「知らない」と言うのも本当は変だから、「考えない」「意識しない」と言う方が正しいのかもしれないが、全く考えず意識しなければ知らないも同然だろう。
(NHKが最も偏向が強いかもしれないことについては今回は省く)
たとえば、お菓子を作る会社はよくCMを出す。
お菓子の会社がCMを出す番組であれば、それがドラマであれバラエティー番組であれニュース番組であれ、お菓子に対して否定的な印象を与える言葉や映像は絶対に流れないよう番組を作るのが当たり前だ。
たとえば、お菓子を作る会社がCMを出すテレビドラマの中で、好感を与えるよう設定されている人物が「チョコレートは身体に悪いから食べては駄目だ」などというセリフを言うことは絶対ない。
あるいは、製薬会社がCMを出す番組で、「風邪薬や頭痛薬は身体にダメージを与えるので、医者は飲まないのです」と、それが本当であっても、そして、視聴者のためになることであっても、製薬会社の不利益になることは絶対に言わない。
もし、ワイドショー番組で出演者がうっかりそんなことを言えば大変なので、多くの番組では、出演者が喋ることはあらかじ決められているものらしい。その条件を受け入れる者だけがテレビに出演出来るのである。
日本では一応は、企業には政治色がなかった。
つまり、たとえば、トヨタは自民党を支持していますとかいったことはない。
テレビ会社もNHK以外は普通の会社だということもあるが、特にテレビは公平であるというのが建前だから、たとえば日本テレビは自民党を支持していますなどということは絶対にない。
アメリカも、一応は、テレビ放送局は政党(事実上、民主党と共和党の2つ)を公平に扱うことになっているが、どの放送局が左派(民主党支持)でどの放送局が右派(共和党支持)ということは、もうはっきりしている。
アメリカでは、一般企業も、特に大企業は、事実上、民主党支持か共和党支持かがはっきりしている場合が多い。
よって、テレビ放送局も、CMを出す企業が民主党支持であるか共和党支持であるかは、かなりはっきりしている。
そして、日本の放送局も、そんなアメリカの放送局と利害関係を持ったり、政治色があるアメリカ企業のCM、あるいは、資本が入れば、お菓子の会社の場合と同じで、アメリカ政治を公平に扱えなくなる。
他にも複雑な関係があるのだが、マスコミが広告で成り立っていることを認識すれば、マスコミが公平であるはずがないことは当たり前であると分かる。
「そんなこと当たり前だ」と言う人も少なくはないだろうが、マスコミにうまく印象操作されて、そんな事実を甘く見ている人が多いのではないかと思う。
要は、マスコミは真実を報道するためのものではないことの認識が足りないのである。
ジャニーズの性加害問題で、ほとんど初めて、マスコミ報道に強い制限があることがはっきり公開されたが、実際はそれを明確に認識した人はまだまだ少ない。
昔に比べ、テレビ視聴率が下がり、新聞の発行部数が大きく下がっているとはいえ、まだまだテレビや新聞を見る人は多いことが、それを示している。
そして、今やSNSもマスコミと同じことになってきている。
X(旧ツイッター)は、そうならないよう頑張ってはいるが、そのせいで収益的に厳しい状況である。
マスコミに騙されないために、「自分の頭で考える」ことが重要だとはよく言われるが、実際は、考えをコントロールすることが一番簡単なのである。
どうすれば良いかは簡単ではないが、優れた哲学を学び、心を静かにすることが重要であることは確かと思う。
だから、国民が哲学を持たず、心が常に騒がしい国は亡ぶのである。

AIアート859
「心地よい朝」
Kay
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)マスコミと官僚の「無知」と「悪意」(髙橋洋一)
(2)マスコミはなぜここまで反日なのか(ケント・ギルバート)
(3)葉隠 (知的生きかた文庫)
(4)論語 (岩波文庫)
(5)自己信頼(ラルフ・ウォルドー・エマソン)