ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

マジカルミライ2016

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

「マジカルミライ2016」から1ヶ月経って思うこと

初音ミクさんとコラボしたミュージシャンや、初音ミクさんをソリストに採用した音楽家の作品を聴いてから、我々は、賞賛したり、批判したりする。
特に批判の場合は、作品の出来そのものより、「何で初音ミク?」といった感じ・・・つまり、ミクさんと一緒にやったこと自体が悪いとするもので、今のところ、そんな批判が通り勝ちかもしれない。
しかし、よくよく考えてみれば、ミクさんを選ぶことは、音楽家にとっては、初めからリスクであることが分かる。
高く評価されれば良いが、批判が大きければマイナスが大きい。

これがポップミュージックの場合、ドナルド・トランプではないが、プロダクションは賢いので(※)、どうやれば受けるかは計算も出来るだろう・・・とは言っても、やっぱりリスクはある。
(※トランプ氏が自分の節税手法を自画自賛し、「私は賢い」と言ったことから。これは今年のノーベル化学賞受賞者も暗に引用した。)
そして、音楽だけが勝負の作品であれば、リスクは非常に大きいはずである。
冨田勲さんが、2012年に『イーハトーヴ交響曲』を発表した時、冨田さんは既に80歳で、音楽家としての名誉も富も十分に得ていて、利益のために、この作品を創る理由は何もなかったはずだ。
それどころか、作品の評判が悪ければ、これまで積み上げてきたものを失いかねなかった。
確かに、ミクさんだったから、話題になり、公演は成功し、CDやblu-rayも売れたが、それはあくまで、たまたまそうなったというだけで、逆の結果になる可能性もあった。
来月初演の『ドクター・コッペリウス』もそうなのである。
成功が約束された訳でも何でもない。作品が悪ければ、亡くなったとはいえ、冨田さんの名に傷がつくだろう。
だから、公演の実施を引き継いだ形になったクリプトン・フューチャー・メディアは、リスクも引き継いだことになる。極めて厳しい状況でやっているはずだ。

BUMP OF CHIKENの『ray』に関しては、映像をA4Aとクリプトン・フューチャー・メディアが制作し、ミクさんの歌声をkzさんが担当し、リスク低減どころか、万全の構えでやったとはいえ、所詮、最後は、「音楽として良いか」が問われる。
いくら映像が良くて、ミクさんが可愛くても、音楽が駄目なら・・・というよりは、「抜群に良くなければ」、プロとしては非常にまずいことになっただろう。
しかし、『ray』は、音楽が本当に良かったと思う。
「マジカルミライ2016」で、ミクさんがラスト曲として『ray』を歌ったのも、話題性の面もあっただろうが、やはり、音楽として良かったというのと、kzさんのアレンジと共にミクさんに合っていたので、コンサートとしての評価を高めることになったと思う。
ビジネスとしても優秀だが、特に今の時代、ファンを騙すことは出来ない。

いや、ビジネスと言ったら、どうしても汚いイメージがあるが、つまるところ、こんなのが、新しい時代のビジネスであり、クリプトンの伊藤博之社長が、あちこちで言われている、「共感ビジネス」なのだろう。
洗脳ビジネスや、ユーザーを置き去りにしたスペック偏重のビジネスなど、いろいろあるが、インターネット時代には、共感を起こせるものしかビジネスにならなくなり、そんな時代のことを「創造経済」の時代と言うのだろう。
こんなことが、「初音ミクファンはオタク」と言う人には分からない。

私が、「マジカルミライ2016」に行くと言ったら、別に悪い人ではないのだが、ある人に、
「へえ、君って、そういう人だったのか」
と言われた。
また、
「東京ってのは、人種がはっきり別れていて、その方面の人はそっちの列にまとまって歩いているし、別の趣味の人は、またその趣味の列でまとまって歩いているものさ」
と、まことしやかに言われたこともある。
だが、行ってみたら、それは嘘で、マジカルミライに来ていた人達は、いかなる「人種」でもなく、いろんな個性のある人達で、しかも、マナーが抜群に良い、周囲に気を使い譲り合うことの出来る、あまり見ないような「まともな人達」だった。

「マジカルミライ2016」から1ヶ月経つが、コンサートとして最高に素晴らしかったことと共に、あらゆる面で、そこに行ったことは、人生でも稀に見るほどの優れた選択であったと思う。









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一番嬉しいこと

「花をもらうことが、こんなに嬉しいものだとは思わなかった」
この、心に染み入る言葉を聴いたのは、『美少女戦士セーラームーン』の初めての映画化であった、『劇場版美少女戦士セーラームーンR』の中である。

別に、花をもらうことに限らない。
美味しくもなければ、人にちやほやされたり、性的に興奮することでも、自慢するようなことでもない何か・・・
そんなことで、「こんなに嬉しいことはない」と思ったことがあるなら、幸せだろう。
オー・ヘンリーの『賢者の贈り物』という短編小説がある。
クリスマスプレゼントのために、妻は自慢の髪を売って、夫の懐中時計のためのチェーンを買い、夫は大切な懐中時計を売って、妻が欲しがっていた鼈甲の櫛を買うというものだ。
これが果たして賢者の贈り物と言えるかどうかは分からないが、もし、最初に述べた言葉のように感じられたなら幸せだろう。

最初の言葉は、この映画の中で、異星人フィオレが言った言葉だ。
地場衛(ちばまもる。後のタキシード仮面)は、10歳位の時、乗っていた車が事故に遭い、自分は怪我で済むが、両親は死亡する。
病院で悲痛に暮れる衛の寂しい心に引き寄せられて、やはり寂しい心を抱えながら宇宙をさ迷っていた少年フィオレが、衛の前に現れる。
衛とフィオレの心は重なり親しくなるが、フィオレは地球で長く生きてはいられない身体だった。
フィオレは去らねばならず、その別れが近付き、衛はまたも大切な存在を失う悲しみに、病室で泣いていた。
そんな衛のところに、見知らぬ小さな女の子が入ってきて、「泣いちゃダメだよ」と言って、何本か持っていた赤い薔薇の1本を衛に手渡す。
衛は泣きながらも笑顔を見せ、それを受け取る。
フィオレに何もあげられるものがなかった衛は、フィオレが去る時、その薔薇を手渡すと、フィオレは心から喜び、最初の言葉が浮かんだのだった。
そして、フィオレは、「今度は君に贈る花を僕が見つけてくる」と言い、フィオレは、衛に贈るに相応しい花をあらゆる星で探す。そのことが不幸につながるのだけれど。
ちなみに、この映画では、衛に薔薇を渡した、その小さな女の子は、幼い時の月野うさぎで、2人とも覚えていないが、衛とうさぎの初めての出会いということになっている。

私は、フィオレが言ったような嬉しい(楽しい)ことは、これまでずっとなかった。
しかし、今月10日、11日に、初音ミクさんのコンサート「マジカルミライ2016」で、本当に、
「ミクさんのコンサートが、こんなに楽しいものだとは思わなかった」
と感じたのだった。
ところで、「マジカルミライ2016」は、事実上、スタンディングのコンサートながら、一応、椅子が用意されていたが、それは、パイプ椅子を連結しただけで、1人1人のスペースは狭いものだった。
しかし、それで狭いと感じることは全くなく、むしろ、幕張メッセの国際展示場9番ホールの広大さだけを感じた。
ミクさん達が本当に好きで来ている人達ばかりである。
そんなところでは、個人というものがなくなり、自然にマナーが生まれ、お互いが譲り合うのである。
そんな場所を、私は他に見たことがない。
もし、そうでない人がいたら、その人は、このコンサートを本当には楽しむことが出来ないのである。
つまり、ここでは、狭い場所で窮屈な思いをするのではなく、広大な会場で1人で広がる感じなのである。
社会科学者のエイミー・カディによれば、自信を持ち、本来の自分でいる・・・つまり、プレゼンス(存在)を確立するためには、広い空間を占めることが必要で、そのためには、腕を伸ばし、胸を張り、顔を上げなければならない。
そのことは、私は本当に信じている。
だが、それを最大に実現するのは、ミクさんのコンサートなのである。
物理世界においては、最も自分らしくあり、本当の存在感を持てる場所の1つがそこなのであり、このコンサートにいる時の感覚を思い出せば(忘れるはずがない)、恐れることは何もなくなるだろう。
だから、お父さんは、お嬢ちゃんを、ミクさんのライブに連れて行くように。きっと強い子になるよ。









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透明な力

人間は不安と恐怖に苦しめられる。
だから、人間はパワーが欲しい。
不安や恐怖に打ち勝つには、パワーを得るしかない。
しかし、それをどうやって得れば良いのか分からない。
宗教は、いかにも、「いつか」それを与えてくれると思わせたり、あるいは、パワーを得たような気にさせてくれるだけである。

だが、私は、9月10日、11日の初音ミクさんのコンサート「マジカルミライ2016」に行ってから、力の感覚に満ちている。
不安や恐怖は全くなく、心は平静で安定している。
精神分析学者の岸田秀氏は、心は決して安定しないものだと言い、それはそれで本当だと思うが、しかし、今の私はそうではない。
唯一、かすかな不安があるとすれば、この力をしっかり掴んでおかないと、いつか消えてしまうかもしれないということだ。
私の37兆の細胞の全てにミクさんが満ちている。
だが、身体の細胞は11ヶ月で全て入れ替わる。
ところが、私を構成する原子の全てにもミクさんがいる。
そして、かつてソクラテスを構成したことがある原子の10万個が私の中にもあるように、ミクさんの輝きはいつも私の中にある。

ミクさんが歌ってくれた、BUMP OF CHICKENの『ray』にあったように、「あの彗星は透明だから無くならない」。
ミクさんは透明だから、永遠なのだ。
ミクさんが私の彗星なのである。

コンサートでのミクさんは、そんなには記憶に残っていない。
目では、そんなに見ていないのだ。
だが、魂が全て覚えている。
コンサートの間、観客の人々の魂は60万kmの上空(月よりずっと遠いじゃないか・・・)に飛び、その間を透明な彗星であるミクさんが飛び回っていた。
その時、私達は正しく死んでいたのであり、死ぬことが出来なかった人はミクさんに会っていない。
イエスが言った「死ぬことで生きる」とは、このことかな?
まあ、それはどうでも良いのだけれど。

ところで、「マジカルミライ2016」で、その23曲目の一応のラストソング『ray』の演奏が始まった時、私は不思議なことだが、「やっぱり」と思ったのだ。
この曲が歌われることなんて知っているはずがないし、そもそも、この曲自体、ほとんど知らなかったのにね。
後で、そんな記憶が作られただけかもしれないが、いずれにしてもいまも謎だ。
どの曲のことを一番覚えているかというと、どれも思ったより覚えているが、なぜか3曲目の『ヒビカセ』が強い印象になっている。
「忘れないでね、私の声を」のところで、軽くホップしながら手を口に当てて微笑むミクさんの愛らしさには月もかすむ。まるで千万の星だ。
「画面越しでいい ちゃんと愛して」
ちゃんと愛する・・・これが人類が忘れていること・・・あるいは、まだ知らないことだ。
それを初の音と言うのだろう。
では、来年9月2日と3日に、「マジカルミライ2017」で、また、お会いしましょう。
お互い、生きていたら。








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日常生活の中での身体の鍛え方

幕張メッセでの初音ミクさんのコンサート「マジカルミライ2016」で、とても残念に思ったのは、23曲目の最終曲『ray』が終わり、アンコールまでの間、椅子に座り込む人が多かったことだった。
女性ならともかく、若い男までしんどそうにへたり込むのは、正直、情けない。
アンコールを求めてミクさんを呼ぶ声が小さかったのは寂しかった。
そこは休憩タイムではなく、アンコールで盛り上がるべきところで、「ミクの日感謝祭」(2010-2012年のコンサート)の頃はそうだったと思う。

しかし、現代人にとって、2時間立っているという状況は、滅多にというか、全くないのだと思う。
しかも、ライブでは、ただ立っているのではなく、軽いとはいえ、ペンライトを力強く振り続け、膝や腰を動かすことも多い、そこそこの運動である。
とはいえ、たかがその程度である。
私は、ミクさんの前で気分が高揚していたこともあり、体調はかなり悪かったが、疲れは全く感じなかったし、もし、ライブ終了後、「頭からもう1回」と言われたら、狂喜乱舞したであろう。
私は、5月から毎日欠かさず、ヒンズースクワットとヒンズープッシュアップ(プロレス式のスクワットと腕立て伏せ)をしていたのも、全く疲れなかった要因ではあったと思う(それまでも普通のスクワットと腕立て伏せはやっていた)。
朝から晩までの会社勤めで、なかなか満足に運動出来ないが、夜のヒンズースクワット200~300回、ヒンズープッシュアップ30回を欠かさないだけでも、それなりには鍛えられたと思う。
特に、ミクさんのお誕生日(8月31日)には、ヒンズースクワット393回とヒンズープッシュアップ39回で気を引き締めたつもりだった。
時間がある場合の多い学生やニートなら、上に挙げた程度の運動は何でもないかもしれないが、比較的遠距離の職場に7時過ぎまで勤務する者にとっては、現実的に、これが精一杯。ちょっと残念だと思っている。

だが、日常生活の中で、もっと鍛えられないか、あるいは、楽をし過ぎていないか考えてみることも必要と思う。
電車の中で、こんなものをよく見る。
二十歳前後の若い男が、電車の座席の狭いスペースでも見つけたら、そそくさとやって来て、そこに尻を入れている。
そんなものを見るのは、もう、何とも情けないし、見ていて恥ずかしい。
おじさんやおばさんの中の狭っ苦しい場所など、私なら、少々・・・いや、どんなに疲れていても、どう考えても座る気にならない。それが若い男としては当然だと思うのだが・・・。
以前、空いた電車で座っていたら、徐々に乗客が増え、私の左隣に、女性なら何とか1人分というスペースが残っていたが、そこに、立派な体格をした19、20歳くらいの若い男が平然と座ってきた時は私は我慢ならずに立った。その男は、一瞬はぽかんとしたが、すぐに、のっぺりとした顔に戻って、広くなった座席でふんぞり返っていた。これほど腐った男に将来はないだろう。
また、立つなら立つで、スマートフォンばかり凝視し、周囲に迷惑な場所に無神経に立つ者もいる。
私には、これらの者達は、働かない蟻を大きくしただけの不気味な生き物にしか見えない。
また、毎朝、駅に行く時には、大勢の人達が歩いているが、若い人の歩き方が情けない。また「情けない」という言葉を使ったが、本当に情けないとしか言えない歩き方だ。
スマートフォンを見ながら歩くような者は、IQが低下し過ぎてマナーを考えることが出来ないのだが、その上、恐ろしいまでにノロノロ歩くことが多い。その様子は、まさに、この世界に何の存在価値もない人間であることをあからさまに示している。

せめて、歩く時はしっかり歩いて、身体の調子を整えてはどうだろう。
ジョギングやウォーキングをしている時間のない人も多いだろうし、私は、あえてそんなものをやる必要はないと思うが、寝る前に10分や20分の時間がないということはないと思うので、何とか運動をすれば良いと思う。
そして、日本人は昔から、正座をすることで、腹筋や背筋を鍛えてきた。
今の時代、正座をする必要もないが、座っている時や立っている時、姿勢を正すことだけで、十分に鍛えられるのである。
その点でも、人々の電車の中での座り方が情けない・・・と、また「情けない」と言ってしまったが、情けなくない座り方、そして、出来れば、立派な、凛々しい、惚れ惚れする座り方をして欲しいものだと思う。さらに、腹に力を入れ、肛門を引き締めていれば、そして、それを一日中続けていれば、きっと英雄のような、そして、ミクさんのような身体になれるのである。









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痩せたければ愛することだ

何かに夢中になっていると、眠くならないし、お腹も減らない。
これを「寝食を忘れる」という。
人間は、寝食を忘れることが出来るほど、つまり、何かに夢中になれるほど幸せである。
今は、ほとんど見られないかもしれないが、昔は、食いしん坊の子供でさえ、遊びに夢中になって、お母さんが、「ご飯よ、帰ってきなさい」と呼んでも、知らん顔で遊び続けることがよくあった。
そんな子供は幸せである。
それが大人になり、中年になって、「食べること以外に楽しみなんてないだろ?」などと平気で言う。
そんな大人は不幸である。
肥満した人間は、大人、子供に関わらず不幸である。

今月、私は自然に寝食を忘れることが出来た。
9月10日に、千葉県の幕張メッセで開催された、初音ミクさんのライブコンサートと企画展である「マジカルミライ2016」に行ったことである。
その日、私は、いつも通り、朝食を摂らず、朝8時に家を出、新幹線に乗る駅では1時間以上待つほど早く着いた。不測の事態が起こっても対応し、間違いなく、幕張メッセに行かなければならないからだ。
新幹線の中では、乗客の大半が、乗り込むなり、食べ物やビールなどの飲み物を取り出して、けたたましく飲み食いを始める。
幸い、東京に着くまで、グリーン車の隣の席には誰もいなかったが、隣でそんなことをされていたらと思うと、ちょっとゾっとする・・・これは贅沢な物言いだろうけれども。
私はペットボトルの水すら持っていなかったが、ビターチョコを持っていたので、新幹線に乗っている3時間の間に、3片ほど(一箱の1/3ほどか)食べただけだった。
午後3時頃に幕張メッセ近くのホテルに着いた。
普段から昼食は摂らないし、お腹も空いてなかったが、コンサートではエネルギーを使うので、炭水化物を摂っておいた方が良い。
蝉だって、飛んだり、鳴いたりするために、樹液を吸って炭水化物を摂るものだ(タンパク質は摂らない)。
持っていた小さなビスケットと、やはり、ビターチョコを少し食べ、ホテルの冷蔵庫に入っていたミネラルウォーターのペットボトルをトートバッグに入れるとホテルを出た。
(ホテルのミネラルウォーターを持って出たのは正解で、幕張メッセ内の自販機のミネラルウォーターは全て売り切れていた)
Google Mapを頼りに、行ったこともない幕張メッセに向かったが、何のことはない。ミクさんのTシャツを着たり、マジカルミライ2016のショッピングバッグやマフラータオルを持った男女が沢山歩いていた。その中には、やはりスマートフォンを道案内にしているような人もいたが、ミクさん仕様の人達の流れに乗ればそれで良かった。
やや遅い時間(16時前。企画展は10時オープンで18時まで)のためか、混雑するというほどではないが、幕張メッセに向かう人々は途切れなく続いている。
「マジカルミライ2016」の看板もあちこちにあったし、スタッフの誘導も完璧で(実に有り難い)、スムーズに、企画展が行われている国際展示場の10番・11番ホールに着いた。
企画展入場の時にリストバンドを付けてもらうのが、妙に嬉しい。
ピークを過ぎた時間だったかもしれないが、人は多いながら、身動き出来ないというほどでもない。しかし、それでもやはり凄い人だ。
企画展を十分に楽しみ、午後5時過ぎに企画展会場を出て、ライブ会場の国際展示場9番ホールに向かった(コンサートは午後6時から)。
企画展会場の外にあった、沢山の飲料水の自販機を見たら、なるほど「売切」の文字が沢山点灯しているが、ジュース等はいくらか残っている。
近くで「水が全部売り切れている」という声がするのを聴いた。やはり、ライブでは「ただの水」が良いのだろう。
夕食を済ませて来ている人も多いのかな?
私のように、朝から食事をしていない人は少ないだろうが・・・

ライブ会場へも、スタッフの丁寧な誘導でスムーズに到着した。
会場では、30分ほどパイプ椅子に座って待つことになったが、隣が可愛い女の子で良かった。
ところで、私はそれほど背が高い訳ではないが、やはり177cmの男が来たら、後ろの席の人は、ちょっと残念に思うのだろうかと、後で考えた。
横には場所を取らないので、両隣の人には不快な思いはさせなかったつもりだが・・・
ペンライトをチェックし、水を一口飲むと(結局、飲んだのはそれだけだったが)、静かに待っていた。
そして、コンサートが始まり・・・一瞬で終わった(と感じた)。
5000人以上が会場から出るのだが、やはり、素晴らしいスタッフの方々の誘導で(それと共に、人々のマナーが良い)、スムーズに人は流れ、混雑は起こらない。
方向音痴の私は、ホテルの位置が分からなかったが、ライブ中切っていたスマートフォンの電源を入れ、Google Mapの案内に従い、無事、ホテルに戻った。
これほど心地良い疲労感はない。
というより、夢心地だ。
帰りにも、食事のこと等、全く浮かばない。
食事が出来る店や、コンビニもあったと思うが、それらも全く目に入らない。
ホテルのレストランは9時までで、既に8時を過ぎていたが、それよりも、ホテルのレストランは1人で入りにくい(私がそう思うだけだろうが)。
そもそも、お腹が空いていない。
それでも、夕食くらいは食べておこうと思い、美味しいと聴いていたカレーライスにサラダとシャーベットを付け、ルームサービスで注文した。
ところが、サラダは食べたが、カレーライスを食べ始めたら、全然食べられない。無理に食べてみたが、気持ちが悪くなり、やはり食べるのをやめた。
素晴らしい経験の後では、食べられなくなるものだということは、これまでにも経験していたが、その中でも一番のものだ。
軽い運動をしてから(運動はコンサートでも十分したが)入浴し、ホテルの冷蔵庫にあったオレンジジュースを飲み、目覚ましを7時にセットして寝たが、朝4時39分に目覚めた。
前にも書いたが、エアコンの温度が低いのに気付かず寝たせいか、体調が最悪になっていた。
朝食券をもらっていたが、元々、朝食を摂るつもりはなく、手持ちの小さなビスケットとビターチョコの残りを食べ、水を飲んだり、軽い運動をして過ごし、11時過ぎにチェックアウトし、雨の中を幕張メッセに向かった。
体調は悪かったが、昼のコンサートでは、前夜のコンサート以上に熱中し、やはり、一瞬で終わってしまった。そして、もはや人生に思い残すことはないと思った。
小雨は降っていたが、傘はささずに海浜幕張駅に向かい、比較的空いた電車で東京に着いた。
新幹線の時間まで少しあったので、とりあえず、コンビニでサンドイッチを1つ買った。これは、新幹線の中で美味しく食べた。
その後しばらく体調が悪かったが、なぜか会社で試験を受けた。適当に書いたが、なんとか出来ているだろう。私は普通の人からすれば超能力者だし。

私は、食べることは決して嫌いではないが、素晴らしいことに夢中になれば、食事の必要はあまりないことが、改めてはっきり分かった。
今も、ミクさんのことを考えると、あまり食べようという気にならない。
これをダイエットというなら、痩せたければ愛することだ。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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