ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

マクドナルド・ベイン

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
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[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
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引きこもり聖者と反復転職聖者の教え

同時代(20世紀半ば)のインドに、ラマナ・マハルシとニサルガダッタ・マハラジと呼ばれた二人の聖者がいたが、マハルシは「引きこもり聖者」と言えるかもしれないし、マハラジは事実上、「反復転職聖者」だった。

マハルシは17歳で解脱、つまり、悟りを開いた。それまでは平凡な高校生で、スポーツは万能だったが、学校の勉強の方は熱心でなかったようだ。ある日、突然に偉大な聖者となったマハルシは、家を出て、遠いアルナチャラという場所に行き、数年の沈黙の行の後、人々を教えたが、言葉で語ることは滅多になく、いつも沈黙を持って導いた。よって、マハルシは沈黙の聖者とも言われる。彼は、生涯、アルナチャラを離れなかった。つまり、マハルシは社会に出たことは一度もなく、結婚もしなかった。
一方、ニサルガダッタ・マハラジは、貧しい農家に生まれ、学校教育はほとんど受けず、農夫になったが、ひどく貧しかった。やがて町に出て、事務員の仕事などをしたが、どれも長続きしなかったようだ。だが、小売業を始めてからは熱心に商売に励んだ。儲かりはしなかったらしいが。33歳位の時、師に、「あなたは至高の実在である」と言われ、その言葉を忘れなかっただけで、特に瞑想などの修行をすることもなかったが、37歳で悟りを開いた。だが、小売業の店主のまま一生を過ごした。結婚し、子供もいた。

マハルシは世間知らずのはずだが、雑誌などは取り寄せて見ていた。インドの有名な聖者パラマハンサ・ヨガナンダが訪ねてきた時は、ヨガナンダに、「あなたのことは知っている」と言ったが、雑誌で見ていたのだった。マハルシ自身は聖典を所有していなかったが、持っている人のところに行って、見せてもらい、その内容を適切に引用することもあった。だが、やはり、会話をすることは稀だった。
一方、マハラジはよく語った。彼は無学なはずであったが、科学技術のことも含め、何でもよく知っていた。新聞も毎日読んでいたようだ。そして、一応はヒンズー教の教団に属していたようである。

私は、聖者とはいっても、ある時期までは社会で鍛えられる必要はあると思っている。だが、ラマナ・マハルシはそうではなかった。彼は、世界に対してできる最大の奉仕、貢献は、真我の実現であると言うが、それは、解脱(悟りを開くこと)ということであろう。
そのために、マハルシは2つの道を示した。1つは、神に自分を全て明け渡すこと。これは、日本の黒住宗忠の言う、神に全て任せるということと同じと思うが、マハルシも、「神に全て任せて安心しなさい」と教えた。
もう1つの道が、世界ではよく知られているものだ。それは、常に、「私は誰か?」と自分に問う方法だ。
方や、マハラジは、相手によって、いろいろな教えを説いた。だが、彼の最も特徴的な教えは、「存在の感覚に常にしがみついていなさい」だ。これは、いきなり言われても、なかなかピンとこないかもしれない。マハラジは、「あなたが確信できることは、自分が存在するということだけだ」と言い、それに徹せよと教えたのである。「我思う、ゆえに我あり」で知られるデカルトも、この世で確実なことは、「考えている(疑っている)我」の存在だけと言ったが、考えていようがいまいが存在しているというのが事実だ。デカルトの場合は、あくまで理性を導くことを主体としていたので、そういう言い方になったのだと思う。彼もまた偉大な賢者であると思う。

「私は誰か?」と問い続けることは、退屈だし、忍耐がいる。
だが、スコットランド出身の神学者マード・マクドナルド・ベインの身体を借り、イエスもこう言ったのだ。

『自分は一体何なのか?』
この質問を十分に納得がいくまで自分自身に課するがよい。
※『心身の神癒-主、再び語り給う-』(霞ヶ関書房)より

一方、マハラジが言った、「存在の感覚にしがみつく」だが、マハラジは、座して、存在の感覚にひたり、何時間も喜びに満ちて過ごしたと言う。
私もやってみたが、少し慣れると、確かに楽しく、その後で歩くと、身体をひどく軽く感じるのに驚いたことがある。心が荒れた時も、存在の感覚に集中すると、すぐに嫌なことを忘れることができる。最初は、身体の存在の感覚で良いし、それから、心の存在の感覚と広げれば良いのだと思う。終局的には、心も消え、宇宙全体に遍満する魂の存在に達するのだろう。









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それがどうした!

私にとって、岡本太郎の言葉の中で、最も重要なのは、「爆発だ」よりも、「いいじゃないか」である。

「嫌われたっていいじゃないか」
「誤解されたっていいじゃないか」
「グラスの底に顔があっても、いいじゃないか」

そう言う気持ちは、本当はもっと強い言葉が似合うものである。

「嫌われなければならない」
「誤解されなければならない」
「グラスの底に顔がなければならない」

「嫌われる」「 好かれる」
「誤解される」「 分かってもらえる」
「世間の常識の観念に従っている」「世間の常識からはみ出している」

それがどうした!
そんなことはどうでも良いのである。
もっと大切なことがあるのである。

アニメ『魔法少女リリカルなのは』で、金髪の少女フェイトが、幼い時の母親とのことを思い出すシーンがある。
思い出の中で、母親は、小さなフェイトに優しく微笑みかけるが、なぜか、フェイトに「アリシア」と呼びかける。
「違うよ、母さん。あたしはフェイトだよ」
しかし、母親は何度も、彼女をアリシア呼ぶ。
戸惑うフェイトだが、優しい母親に笑顔を返す。
「まあ・・・いいのかな」
なぜ母親が、自分をアリシアと呼んだのか、フェイトには分からなかった。しかし、フェイトにとって大切なことは、母親が笑顔になることだった。それに比べれば、名前なんかどうでも良かった。
だが、5年後に制作された、ほぼ同じストーリーの劇場版では、そこでフェイトは葛藤するように変えられた。それでも、フェイトは「そんなことはどうでもいい!」と迷いを振り切り、やはり、大切なことは母の願いを叶えることで、そのために全霊を尽くして戦うことを決意した。
その戦いが、正しいことなのかどうかは関係ない。フェイトの心は「それがどうした!」と叫んでいたのだ。フェイトにとって大切なことは、母への愛だけだった。

本当に大切なこと、本当に守りたいものの前では、世間ではどんなに後生大事にしたがるものでも、どうでも良いのである。

マード・マクドナルド・ベインは、初めて、偉大な聖者である師に逢った時、自分がこれまで、どれだけのことを学んできたかを一生懸命に話した。巨大な師には及ばぬまでも、自分も相当なレベルに達していることを分かって欲しかったのだろう。
それを師は、穏やかに聞いていたが、最後に言う。
「それが本当かどうかは、どうでもいいことなのだよ」
その瞬間、ベインは悟る。これまで学んできたことは全て捨て、彼は偉大な神人に生まれ変わったのだ。
ベインの心には「それがどうした!」という思いが広がっていたのだと思う。

「それがどうした」
英語で、“What then?” だ。
アイルランドの詩聖 W.B.イェイツの詩に、まさに、“What then?” というのがある。
ある優等生の少年がいた。
良い学校に入り、立派な仕事を成し遂げ、高い地位を得、素晴らしい友人に恵まれた。世間は彼を賞賛する。まさに成功者の一生である。
彼は誇らしげに言う。
「愚か者よ、騒げ。私は何一つ間違いを犯さなかった。私は勝った」
その時、プラトーンの幽霊が叫んだのだ。

それがどうした!
What then?

人間にとって、本当に大切なことのためには、そんなことは、本当にどうでもいい、下らないことなのだ!
そして、それは、嫌でも思い知る。
この優等生も、遠くなく、破滅の淵で絶望する。いや、気付かないフリをしても、すでにそうなのだ。
だから、ことさらに勝ち誇ってみせるのだ。
真の勝利者は静かなものである。
本当は惨めな敗北者である世間の成功者をよく見よ。外面に惑わされず、その正体を見抜け!
そして、愚かなことに、そんなものを目指す者がいかに多いか。
世間の権威にひれ伏し、塾や予備校に通い、良い大学を目指し、良い会社や機関に就職し、徒党を組んでどこまでも争う。
行き着く先が地獄であるのは明らかであるのに、欲望にとりつかれた浅ましく卑しい心には何も分からない。
そして、惨めな地獄の牢獄で、やっとプラトーンの声を聞くのである。
だったら、今すぐ言おうではないか?
「世界中に誤解された?」「いいじゃないか」「誤解されなければならない」
「皆に嫌われた?」「いいじゃないか」「嫌われないといけない」
「損をした?」「それがどうした」「損しなければならない」
「失敗した?」「それがどうした」「失敗しなければならない」
真に価値あるものを失わないためには。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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