ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

ベネッセ

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

個人情報漏洩なんて現実にはありふれている理由

別にベネッセでなくても、個人情報なんてどれだけ流出しているかなんて見当もつかないし、個人情報なんてものが本当に守られているなんて考えない方が良いと思う。
ベネッセは有名な教育超大手(日本1位、世界3位)であるから、当然批判も厳しくなるのは仕方がない。
しかし、ベネッセの情報管理がずさんだとか言われるが、ベネッセなんて、マシもマシ・・・極めて善良な方だと思う。

ベネッセに限らず、大手企業や教育業界に共通する問題点を指摘しておく。
特に教育業界がそうなのだと思うが、地位の高い人達はプライドが高く、自分が分からないものだから、ITそのものや、IT専門家を見下す傾向は強いと思う。
つまり、日本では、コンピューターなんてのは、下々の仕事であり、子供達に、「しっかり勉強しないと、プログラマーにしかなれないよ」と言っているとしても不思議ではない。
アメリカはじめ、海外では、プログラミングを学校の正規の学科にしようという動きがあるが、日本の偉い人達(特に教育関係者)は、そんな流れの重要性を頭から否定したがっているのだ。
だから、大手企業や、多くの教育会社では、コンピューターの仕事には、有望な社員は就かせず、落ちこぼれているような社員、派遣社員、パート、アルバイト、あるいは、子会社にふってしまって平気なのだ。

数の差はあるとしても、ベネッセにあるような個人情報はいたるところにあり、あなたや、あなたのお子さんの情報は、もっと危ない場所にあっても、何の不思議もない。
漏洩したとしても、ベネッセからなら、むしろ幸いかもしれない。
私も昔、営業の仕事をしていたのだが、当時私が勤めていた、決して大きくない会社のある部署では、中学生以下の子供の名簿を大量に持っていた。
そんなものは、ちょっと頭を使い、その気で動けば、いくらでも集められる。
ところで、小中学生だって、すぐに高校生や大学生になるが、そんな人達の名簿も当然残っている。
ベネッセのように、コンプライアンス(法律、内規を遵守すること)を意識しているのではない中堅以下では、個人情報なんて、ホストコンピューターから、PCにインストールされているツールで、誰でも簡単に閲覧できるように放ってあることも珍しくはない。
それで、私は、その会社で、既に高校生になり、その時は営業の対象外だった生徒の名簿をたまたま眺めていたら、先輩社員が、部屋に入ってきた部長に、「こいつ、女子高生の名簿ばかりチェックしてますよ」と、冗談で言ったのだが、部長は、にっこり笑って、「問題だけは起こさないようにしてくれよ」と、どうでも良さそうに言ったのだった。
「気持ちは分かる」とでもいった感じだし、実際、妙な興味で名簿を見ていた社員もいただろうが、それは別に特殊なことでも何でもない。
まさに、「気持ちは分かる」だ。

再度言うが、ITに関する企業の問題点の1つは、プライドの高い偉い人が、自分に分からないからという理由で、IT業務やITそのもの、そして、IT業務を行う者達を見下したがり、実際にそうしているということなのだ。
大手の情報漏洩が絶えないのは、痛い目にあっても、一番肝心なそこのところだけは決して変えられないからだ。
今後も、まだまだ同じようなことは続くだろう。
なぜなら、そんな体質の中では、結果として、ほとんどの会社で、その気になれば、個人情報を簡単に持ち出せる者なんていくらでもいるのだからだ。
ベネッセの事件をきっかけに、情報を持ち出すなら、もっと上手くやろうと考えるようになるかもしれず、それは少しも難しいことではないのだ。









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もっと国際結婚をすべきであるという理由

働きアリの2割は働かないという話があるが、何をもって「働いている」「働いていない」と言うのかが問題だろう。
餌を運んだり、巣の修復作業をしていないとはいっても、我々には分からない重要な仕事をしているのかもしれない。
働いている8割にしたって、いろいろな働き方があるに違いない。
また、一般的な意味でいう「働いている」と「働いていない」の間のボーダー上にいるようなアリもいるのではないかと思う。
もっと広い視点で観察すれば、そんなことが分かるのだと思う。
そして、人間だって、本来は、世間で言うよりはるかに大きな多様性があるのではないだろうか?

例えば、一般の学生やサラリーマンであれば、コンピューターゲームが好きだとしても、やれる時間は自ずから制限されるだろう。
だが、ニートであれば、うまくいけば1日中ゲームをやっていられることもあると思う。
そして、毎日やると飽きるゲームのどこが面白くないのかを開発会社に伝えると、開発会社はそれを参考に新しいゲームを開発する。
単に面白さだけではなく、心理的抵抗があるとか、感覚的違和感があるとかも、毎日長時間やっていれば、そうでない人には分からないことにも気付くかもしれない。
ところで、現在、ゲーム会社のいくつかが、教育ビジネスに進出している。
それどころか、世界の優れた電子教材、教育アプリは、ゲーム会社の高度なゲーム技術が活かされているのであり、そうでなければヒットしない。
国内でも、これまで、通信教材の絶対的王者であったベネッセの進研ゼミに対抗するように、ゲーム大手のDeNAが「アプリゼミ」という、タブレットPCを使う学習サービスを今年から始めた。進研ゼミもタブレットPCを導入したが、DeNAのアプリゼミが明らかに進研ゼミより優れているのは、1つには、鍛え上げたゲーム手法の活用であり、それと、後発であることを自覚している真摯で謙虚な開発態度だ。
アプリゼミに対し、「面白いが効果があるのか?」と疑問が出されると、DeNAはすぐに、専門の心理学者と共に、実際に学校で調査・検証を行うなどの素早い対応は、驕った教育大手ではなかなかできないことに違いない。
こう考えると、新しい優れた学習教材の開発には、ニート達が重要な役割を果たしているのかもしれない。

「世の中には色々な人がいる」とは言うが、ほとんどの人は、自分と似たような人間、自分に理解できる人間にだけ居て欲しいと思っているはずだ。
そんな考え方が表に出ると、自分と似てない者達が少数者なら迫害し排斥するし、理解できない者達の勢力が大きいと、「こいつらをのさばらせておくと大変だ」と、戦争をして滅ぼそうとする。
人間というものは異端者を許さない。
学校の中で今でもあると思うが、日本人の場合は外国人との混血が少ないので片親が外国人の場合、外見が目立って、多くの場合はいじめられる。
これもまた、子供のうちから現れる、異端者を嫌う人間の特徴だ。
だが、人類はもっともっと多様化しなければならない。
そもそも、人間はじめ、多くの生物にオスとメスがあるのは、単性生殖で子供を作るよりも多様化できるからだ。単性であれば、自分のコピーを作るだけだが、オスとメスがいれば、その両者の特徴を様々な割合で取り込んだ子供になる。そうやって、その種族が多様化し、新しいタイプが生まれる。時には、これまでと大きく異なる「ニュータイプ」も生まれる。それはとても良いことなのだ。

駐日アメリカ合衆国大使のキャロライン・ケネディさんの父親が第35代アメリカ大統領J.F.ケネディであることは多くの人がご存知と思うが、J.F.ケネディの両親はアイルランド移民だということはあまり知らないと思う。
なぜ移民してきたかというと、食糧危機のためだ。アイルランドではジャガイモを主食としていたが、そのジャガイモが伝染病で壊滅してしまったのである。
そんなことになってしまったのは、当時のアイルランドのジャガイモが単一種で、その伝染病に耐えられる別種のジャガイモがなかったからだ。
多くの穀物が、元々の種では育ち難い場所でも栽培できるよう品種改良をされているが、人間が手を出さなくても、放っておけば、時間はかかるが、自律的に変化したり、別の種が現れたりする。
あらゆる生物がそうだ。
だが、人間だけが、自分達人間が「単一種」であることを望むのである。
いまだ、「民族の誇り」とか言って、純血を尊いと思う者達は世界に多いと思う。
人種の坩堝(るつぼ)とも言われ、あらゆる人種がいるアメリカが比較的、極端に走らず、世界の中においては(あくまで比較的だが)公平で中庸な考え方をするのは、やはり国民が多様な人種で成り立っているという理由もあるのだと思う。
苦労もあると思うが、国際結婚というのは、我々が考えるより良いことであるのだと思う。
我々日本人も、日本人らしい日本人というものにこだわらず、多様性を受け入れるべきかもしれない。









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スマートフォンアプリのおかげでPCデスクトップアプリの良さが再認識できた

私は普段、タブレットPCのNexus7(2013)のLTEモデルと、Androidスマートフォン(富士通F-02E)を持ち歩いている。
Nexus7は、NTTコミュニケーションズのSIMカードOCNモバイルONEを入れて、3G/LTE(4G)の通信をすると共に、スマートフォン用のモバイル・ルーター代わりにしている(テザリング機能)。
私のスマートフォンはSIMカードが入っておらず、単独では通信できないが、このように、Nexus7を通してインターネットに接続できる。
2台合わせて(時にはiPod touchやノートPCも一緒で)、通信料は月額980円だ。
電話は従来型携帯電話(フィーチャーフォン)を使っている。3年ほど前の機種だが、電話機としては、音質、操作性、バッテリーの持ち等、スマートフォンよりはるかに優秀である。費用は月額1300円ほどで、無料通話分だけで済んでしまうので、これ以上全くかからない。
私は、スマートフォンという名前はついていても、これを完全に5インチタブレットPCと認識している。
私のスマートフォンの最大の用途は読書だ。現在は百冊ほどのKindle本をスマートフォンに入れ、いつでもどこでも読書できる。
私は、7インチのNexus7より5インチのスマートフォンの方が読書しやすく、もっぱらスマートフォンで読んでいる。片手で持てるのが便利だし画面の大きさも5インチは十分である。ただ、図が多い本だけはNexus7で読んでいるが、その場合は建物の中で座って読む。

私は、スマートフォンやタブレットPCでは、メールはGmail、Outlookメール、そして稀に、Yahoo!メールを使う。
auのメールや、ドコモのメールといった、携帯電話キャリアのメールは全く使わない。
それで本日のテーマだが、ちょっと妙なことに気付いた。
Windows PCでも、Gmail、Outlookメール、Yahoo!メールは使うが、その場合はWebブラウザを使う。
スマートフォンやタブレットPCでも、Webブラウザでこれらのメールを使えるのだが、いずれも、スマートフォン・タブレットPC用アプリがあり(無料)、私もそちらを使っている。
専用アプリを使う方がはるかに使いやすいからだ。
そこで「あれっ」と思ったのが、それならば、PC用も、それらのメールのデスクトップアプリケーションがあれば、ブラウザで使うより使い易いはずだ。
調べたら、確かに、これらのメールのデスクトップアプリもあるようなのであるが、やたら余計な機能が満載なので使うのをやめた。
これらは、メールが目的というよりは、Google、マイクロソフト、Yahoo!のサービスに、ユーザーを引っ張り込んで稼ごうという意図のためにあるのだろう。
だが、スマートフォン用アプリの方はいずれも、そこそこまとも(メール機能主体)だ。
要するに、PCではそれらのメールをWebブラウザでも十分使えるが、スマートフォンでは専用アプリでないと使い難くて仕方がないのだ。

つまり、やはり、Webアプリというものは、使い難く、色々まずい点が多いというのが事実だろう。
それなのに、企業の業務アプリケーションまでWebアプリが流行ってきているのは、おかしなことと思う。
無論、Amazonのようなインターネット通販では、ユーザーに使わせるところはWebアプリしか考えられない。
Amazonの場合は、世界一のネット通販なので、ユーザー用アプリもかなり複雑だが、一般には、ユーザーに使わせる部分は単純なものである。
それを、企業の中の、複雑な部分までWebアプリでやるというのは、不合理というか、馬鹿としか思えないのだ。
私は今でも、業務用アプリのほとんどをマイクロソフトAccessで作っている。
Webアプリよりずっと操作性の良いアプリを、Visual Basic(.Net)の半分以下、Webアプリの、少なくとも1/3(実感では1/5)の労力で開発でき、トラブルの発生もWebアプリに比べ、はるかに少ない。
実際、システムの機能拡張がない場合、作って数ヶ月もすると、全く問い合わせがなくなり、私は作ったことをすっかり忘れてしまう。
それが2年も経って、ユーザーから問い合わせがあった時、正直、私は、「まだ誰か使っているのか?」と思うのであるが、実は、端末300台以上で連日フル稼働であると聞いて、なんだか、ゾっとしたということもあった。
それほど、Accessで上手く作ると安定するということなのである。
ただ、DB(データベース)はマイクロソフトSQL Server(かなりの規模でも、無料版のExpressでまにあってしまうことが多い)を使う必要がある。
株式会社インフォースという会社が、そんなまともなことを実践しているらしいが、賢い会社であると思う。

ここで、子供のプログラミング教育を題材に、さらに話を進めよう。
Life is Tech(ライフイズテック)という、大学生としか思えない若々しい社長さんが作ったベンチャー企業では、小学生にコンピュータープログラミングを教えている。
iOS、Androidのいずれかを選択して、スマートフォン用アプリを作らせるのである。
しかも、iOS用にはObjective-C、Android用にはJavaというプログラミング言語を使った本格的なものだ。
Life is Techのホームページを見れば、実に華々しい活動、評価、あるいは、実績である。
しかし、本当に子供達のプログラミング能力の向上を考えるなら、PC用デスクトップアプリケーションの作り方を教える方がはるかに良いのである。
ただ、確かに、それではビジネスにならないだろう。

そこにいくと、Scratch(スクラッチ)という、MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボで開発された教育用プログラミング言語(環境)は教育用にもっと向いている。
こちらは、デスクトップ環境で開発、動作する。
Scratchは、日本では教育最大手(世界3位)のベネッセがMITメディアラボと提携して教育事業化を目指しているように思える。
また、IT大手サイバーエージェントもScratchによる子供のコンピュータープログラミング教育事業を始めている。
私の知る範囲では、サイバーエージェントはLife is Techと一緒に会社を作ったりと仲が良いが、ITを活用した教育事業に極めて積極的なベネッセはLife is Techを完全に無視しているように感じるのだ。面白いものである。
ところで、Scratchの基になっているSqueak(スクイーク)というSmalltalk(スモールトーク)言語の一種も教育用に相応しいものであり、実際、人類史上屈指のコンピューター科学者アラン・ケイはSqueakを子供達に教える事業を行っている。
しかし、Squeakはやや難しい。特に日本語では使えたもんじゃない。
他にも、Squeakに影響を与えた、LOGO言語があり、これは、大昔から、子供のプログラミング教育に使われている。
私は、今でもLOGOが最高の教育用プログラミング言語と思う。
しかし、自分が作ったアプリが、自分や他の人のスマートフォンで動く感激は、動機付けとしては強いものがあるので、商売にはしやすいだろう。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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