ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

プラス思考

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

『脳内革命』アゲイン

春山茂雄氏の著書『脳内革命』は、戦後最大のベストセラーと言われ、400万部以上が、さらに、続編の『脳内革命2』と合わせれば500万部以上が売れたらしい。
ところが、これほどの本が、とおに絶版で、完全に忘れ去られている。
それどころか、少なくとも私に関しては、この本はデタラメなオカルト本であり、春山氏は詐欺師という観念が出来上がっている。
なぜそんなイメージが出来てしまったのかというと、1つには、私は、医学者が、この本を痛烈に批判する文章を見たのだが、それが、割に正しい批判のように感じたことがある。
批判の具体的内容は、専門用語が飛び交い、正しく再現出来る自信がないが、早い話が、科学的エビデンス(根拠)がないことを、春山氏が自信たっぷりに断言されていたことが問題だったのだと思う。
(尚、春山氏は東洋医学者でもあるので、西洋医学者には解らないことも書かれていた)
春山氏が、なまじ、東大医学博士であることから、正確性が求められたこともあるのだと思う。
ただし、医学者らがいう正確性とは、あくまで教科書に載っているという意味であろうから、教科書通りに説明しないとケシカランということと思う。しかし、医学の教科書ほど怪しいものはないのではないかと思う。まあ、だからといって、春山氏が正しいことにはならないだろうが・・・
しかし、春山氏自身のイメージが悪いのは、一部の書籍や雑誌などが、春山氏のひどい中傷をまことしやかにしたからで、そういったことは、今ではネットいじめみたいな形で一般にも認識されているが、当時は野放し状態で、春山氏のイメージを徹底破壊するような、ひどい記事でありながら、信憑性がありそうに書かれたものを、私もいくつか読んだ覚えがある。
詳細は知らないが、春山氏が名誉棄損で訴えた雑誌社もあり、裁判では春山氏が勝訴したと思うが、もう春山氏のイメージは回復しない。
このようなことは、教科書と違うことを専門家が述べた時には、よく起こっているように思う。

ところで、もう随分昔だが、大きな会社ではないが、証券会社に上場を持ちかけられる立派な会社を経営する社長さんが、『脳内革命』を称賛し、「これが究極」と、座右の書にしていると言われていたが、今でも、彼の会社は安定している。
私が、その社長に薦められて昔買った『脳内革命』を、捨てずに置いていたことが分かり、少し読んでみたが、やはり良い本であった。
あくまで少し読んだだけであるが、1つの内容が、「プラス思考をすれば、脳内モルヒネが発生し、身体が健康になって若返り、結果、幸福になる」というものだ。
なるほど、この書き方は、専門屋の批判にさらされるかもしれない。
もう少し内容を言えば、マイナス思考をすれば、脳には毒物(緊急時には必要なものだが)が発生し、脳血管が収縮して血流が悪くなり、また、血液自体も粘性が増えたり、ゴミのようなものが出来て血流が悪くなる。
もし、本当にそうであれば、新型コロナウイルスに感染すれば、重症化する典型の状態である。
尚、マイナス思考による弊害は、ほぼストレスに一致すると考えて良いと思う。
それが、プラス思考をすれば、βエンドルフィンといった脳内麻薬(脳内モルヒネ)とも言われる、多幸感をもたらすホルモンが出て、ストレスが減り、血管や血液の状態が良くなり、健康で幸福になる。
そして、これらは、今日では、概ね、正しいとされていると思う。

さて、以上のことで重要な点は、脳内モルヒネが、健康をもたらすと共に、気分を良くする優れた効果があることだ。
いつも述べるが、気分が良ければ、さらに気分が良くなることが、気分が悪ければ、さらに気分が悪くなることが起こる。
こちらは、科学で言えば、医学ではなく量子物理の分野になるが、今はまだ、完全に肯定されてはおらず、やはり、オカルト扱いされることもある。
しかし、肯定的に捉える流れになっていると思う。
すると、プラス思考が幸福をもたらすことは、さらに信憑性を高める。
同時に、プラス思考には難しさもあるが、笑顔になったり、ガッツポーズをすることでも、脳内モルヒネが出るので、それで気分が良くなるのであるから、とにかく、なるべく笑い、ガッツポーズをすれば良いと思う。
プラス思考との2本立てで、さらに良い成果があるかもしれない。








積極思考やプラス思考は人類を滅ぼす妖怪である

積極思考とプラス思考は、やや意味合いが異なる。
積極思考は、「出来る」と信じて、「やろう」と思うことで、意欲的なことを言う。
一方、プラス思考は、「肯定的な捕らえ方をする」というものだろう。
しかし、この2つが、世界を支配し、我々を惨めさのどん底に叩き落とし続けてきた妖怪であることに、いまだほとんどの者が気付かない。

積極思考は、かつては、ロバート・シュラーという、牧師でありながら大事業家という男が、「Yes,I can教の信者になれ」「思い通りになるのが人生だ」と説き、少し前は、オバマが「Yes,We Can」を連発して人気を集めたことの根本思想だ。
しかし、結果、シュラーは老齢になって、莫大な借金を抱えたことはともかくとしても、幸福とは言い難い。オバマが大統領になってからのアメリカは、経済が悪いのはさておき、国民はますます陰鬱さを増している。
しかし、シュラーは善意の塊だし、オバマは素晴らしい人物に違いない。
だが、どれほど成功者と言われる人間だって、ものごとがうまくいく割合と、うまくいかない割合というのは凡人と変わらないのだ。
相撲で言えば、せいぜいが2勝13敗である。
積極思考をすれば、うまくいくことも増えるかもしれないが、うまくいかないこともそれに伴って格段に増える。
うまくいかないことや、失敗自体は良いのである。
しかし、積極思考では、「出来る」と信じるので、失敗を認めないし、敗北の復讐戦をしたり、失敗の分を取り戻そうとする。
だが、やればやるほど、思う通りにいかないことが分かってくる。しかし、自分は出来ると考えたい。
心はどんどん分裂し、嵐のように揺れ動き、悲痛の叫びを上げ続けるのである。

日本の、戦後最大の書籍のベストセラーは『脳内革命』であるらしい。
これは著者である医師が、プラス思考を薦める本で、大変に肯定的に迎えられたが、本の内容が医学的に問題が多かったり、著者のビジネスのトラブルなどで、今や、すっかり忘れ去られた。著者は破産しているそうである。
書籍や著者は忘れられたが、プラス思考は根強く残った。
プラス思考を簡単に説明する例としては、「雨が降ったら憂鬱というのは、マイナス思考で良くない。良い面を考えないといけない」というものがある。
ガイナックスのアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』は精神的な作品だと言われるが、最終回あたりで、赤木博士が「雨が降ったって、いいことがあるわ」と言ったのがプラス思考というものだろう。
しかし、どう考えようが、雨が降れば憂鬱なら、憂鬱で良いのである。
「憂鬱ではいけない。プラス思考をして爽やかな気分でいなければならない」と思うほど憂鬱になるし、その上、気分が明るくならないことに対して憂鬱になり、やがて自分が嫌になるのだ。
憂鬱なら、憂鬱な自分を受け入れれば良い。
しかし、それで気分が良くなることはない。悪いままだ。
そして、雨が降ることに対し、自分は何も出来ないことを思い知るが良い。
天が雨を降らせれば、我々は不便になり、憂鬱に感じることに抗うことが出来ない。その事実を受け入れることだ。
これは、たまたま天気について述べたが、どんなことでも同じだ。
憂鬱なことなら、毎日の生活の中でいくらでもあるはずだ。
それは、大富豪でも、スーパースターでも、凡人たる我々と何ら違わないということを、人々は意外に感じるかもしれないが、事実は絶対にそうなのだ。

天才も凡人も、ほとんどのことは上手くいかない。
出来事が我々を不快にすることは止められない。それもまた、どんな人間も同じである。
金持ちか貧乏か、エリートか庶民か、有能か無能か・・・そんな区別に何の意味もない。
ただ、唯一の違いがあるとすれば、自分は出来事に対し、何のコントロールも出来ないことを受け入れるかどうかだけだ。
それを受け入れれば、うまくいかないことや不愉快な出来事に翻弄される自我は弱くなる。
自我が弱くなれば、真我からの直観が現れる。それは、古代から、神の火花、ダイモーンとも呼ばれてきたものだ。
そして、我々は、人類に残された真の道を見出すのである。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
Kay Twitter Home

執筆のご依頼




最新コメント


月別アーカイブ
記事検索
ブログバナー&Mail


メールはこちらへ

PV since 2010/09/08
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

人気ランキング参加中
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ


タグクラウド
QRコード
QRコード