ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

フロー

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
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天才はゾーンから始まる

2013年に、現ドワンゴ社長の夏野剛さんとの対談書で、チームラボの猪子寿之社長は、「生まれながらの天才はいない。イチローが元々はドラフト4位で入ったのにメジャー屈指の選手になれたのは、誰よりも練習したから」と言い、村上龍さんと坂本龍一さんの対談書で、村上さんは「今の坂本があるのは、才能もあるのだが、3歳からピアノを弾いていたから」と述べているのを、私はよく覚えている。
ある有名アスリートが、「アスリートは才能が99%」と言ったが、それをもって、「才能があるから続けられた」と考えることも出来る。
坂本龍一さんは、確かにピアノを弾かされたという面もあるだろうが、才能がなければ嫌になってやめていたし、いくら親が強要しても、そううまくはいかなかっただろう。
しかし、これらの話には何かが欠けていると思える。

アメリカの大事業家イーロン・マスクのモチベーションは、簡単に言えば人類救済である。
それによく似た事業家としては、オクシデンタル石油のCEOをはじめ、数多くの事業を90歳過ぎまで続けた、アメリカのドクター・ハマーこと、アーマンド・ハマーがいる。
彼は7歳の時に、自分より優れた人達の役に立てるよう神に願ったと言い、それが、彼の一生のモチベーションであったことを明かしている。
そのようなことを考えるのを、果たして才能と言うだろうか?
そして、イーロン・マスクが人類救済を志したきっかけは、ダグラス・アダムスのSF『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読んだことだった。多分、14歳の時だ。

つまり、何かに感動したと言うよりは、ゾーンに入った・・・至高体験を体験したことが、その者にエネルギーを与えるのだ。
コリン・ウィルソンがこう言っている。
「天才というのは、全て、内なる衝動なのだ」
至高体験とは、ロマン・ロランが言った大洋感情と同じで、万物と一体化した忘我の体験で、W.B.イェイツの「芸術の目的はエクスタシー(忘我)である」という言葉が解り易いのではないかと思う。
そして、アブラハム・マズローは、至高体験を得るには幸運な偶然に頼るしかないと言ったが、コリン・ウィルソンは、至高体験は誰にでもあるありふれたものと言い、それをマズローも認めた。
コリン・ウィルソンが、「至高体験とは、自分が幸運だと思うこと」と言ったのが、最もシンプルな真理である。
ウィルソンは、娘が小さい時、ドラッグストアでいなくなった娘を必死で探して発見した時のことを思い出すと、いつでも至高体験を得られると言う。
そんなものなのだ。
なら、あなたにも簡単なはずだ。

私がプログラミングをマスター出来たのも、プログラミングに関する何かで至高体験(ゾーンやフローも同じ)に入ったことがあるからだ。
私が昔、BASIC言語を学んだ本は、何と、日本の超天才科学技術者、森口繁一さんの72歳の時の本だった。当時は、そんな偉い人だとは全然知らなかったが。
ビル・ゲイツが成功したのは、学生の時、やはりゾーンに入ることによって、BASICが好きになったからに違いない。
まず、自分が幸運だと思った体験を思い出すと良いと思う。
すると、ゾーンが訪れ、幸運の連鎖が起こるだろう。








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結局、フロー(ゾーン、至高体験)が全て

私が最上級のインプレッション(印象)を受け、忘れられない言葉が、心理学者のアブラハム・マズローが言った、
「偉大な人間とそうでない人間の差は、至高体験があるかないかだけ」
だ。
一方、このところ、ずっと考えていることが、
「天才に見える人間とそうでない人間の差は、時間をかけたかどうかだけ」
ということだ。

そして、ようやく、この2つが一致することが解った。
つまり、
「時間をかける、言い換えれば、長く続けるには、至高体験が必要」
ということだ。

至高体験とは、別に難しいことではなく、「無我夢中」の状態のことで、「イっちゃってる」ことだ。
だが、マズローは、至高体験は、偶然に訪れるのを待つしかないと言った。
ところが、博士であるマズローはそう言ったが、中卒のコリン・ウィルソンは、「思考体験はありふれたものだ」と言い、マズローもそれを認めた。
ウィルソンは、「至高体験って、単に、自分が幸運だと思うことなんだ」と核心を突く。
至高体験は、最近では、ゾーンとかフローと言われる。
ゾーンもフローも同じで、簡単なことなのだ。
保江邦夫さんの本で知ったが、これを神道では「中今(なかいま)」と言うらしいが、なんと素晴らしい言葉だ。
フローも、ゾーンも、至高体験も、そして、同じ意味である、大洋感情も、法悦も、エクスタシーも、全て、「今への集中」なのだ。

で、ごちゃごちゃした説明はもういいから、どうやったら「簡単に」ゾーンに入れるかが重要なはずだ。
賢い人なんだろうけど、本1冊、細かい説明をうんざりするほど書くばかりの人(しかも沢山の本で)がいて、いい加減「まずは、どうやったらいいか書けよ」と文句の1つも言いたくなる。
皆、忙しいのだから、アンタの趣味に付き合っている時間はないのだ、T.Mよ(笑)。
この人の沢山の本の中で、見るべきものは1行だけ。ある偉大な人が言ったという、
「社会があって私があるのではない。私があって社会があるのだ」
だけだ・・・というのは私の勝手な思い込みである。

さて、では、どうやったら至高体験を起こせるのか?
それを、いくつも書いて、好きなのを選んでもらってこそ、親切というものだ。
まず、コリン・ウィルソンがよく言ってたやつ。
ペン先などに、全力で集中する。集中出来たところで、すっと集中を解く。これを数回繰り返す。
私はいまひとつと思ったが、これでうまくいく人は多いらしい。
そして、ウィルソンに指摘されて改心したマズローのやり方。
グループで、「自分が幸運だと思った体験」を発表し合う。
私も、私の主催で、十数人のグループでやったことがある。まずまずであった。
だがこれは、グループでなくても、自分の幸運な体験を思い出すことでも良いと思う。

しかし、結局のところ、自分が好きなことに没頭することが一番である。
だけど、勘違いしてはならないのが、この「好きなこと」は「ゴキゲンなこと」ではないということだ。
「エレキ弾いてたらゴキゲンだぜ」というのは、多くの場合、刺激的快感であるだけで、実際は、ゾーンでもフローでもないことが大半のはずだ。

その中で、保江邦夫さんが、『神様の覗き穴』に書かれていた「龍の首」のポーズが素晴らしい。
これで簡単に、ゾーン、保江さんの言うところの「中今」に入ってしまえる。
ウィルソンやマズローに教えてあげたかった。
しかし、この本の保江さんの「素領域」の説明を読むと、こんな立派な人でも、所詮、専門馬鹿、物理馬鹿なんだと思う。
自分はうまく立派に説明したつもりなんだろうけど、物理が嫌いな訳では無い私でも、もうサッパリ解らない(笑)。
その解らないことを、同じ調子で、言い替えもせず、何度も繰り返すのだから、いい加減ウンザリした。
それを、『神と人をつなぐ宇宙の大法則』という対談書で、保江さんは、対談相手の元裁判官で僧侶である稲葉耶季さんに突っ込まれていて、楽しかった(笑)。
保江さんあの本で見るべきは「龍の首」のやり方だけだ・・・というのは、私の勝手な言い分なので、マジに受け取らないで欲しいが(実際は、いいことが「わりと」書かれている(笑))。
それに、「龍の首」も、やや解り難い説明だったが、これを教えてくれたのは、やはり感謝感激である。

私は昔、自分が作ったプログラムがうまく動いた時にフローの状態になり、そのおかげでずっとプログラミングを続けられた。
だが、プログラミングの本には、退屈な例題でフローから遠ざけてしまうようなのが多い。
プログラミングは、最初にフローに入ってしまえば、それでメシが食えるようになるのである。
プログラミングをマスター出来る人と、そうでない人との違いは、フローに入れるかどうかだけなのである。









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適切な努力とは

私は、毎日必ず、朝と晩に2度、肉体トレーニングをしているが、その内容は、「ちょっとシンドイ」と思う程度のものにしている。
厳し過ぎると続かないし、かといって、楽過ぎると、ゆるんでしまい、意欲がなくなると思う。

食の節制も同様だ。
相当な少食でも続けられることは、一応は実証したが、それは弊害が多いと思う。
かといって、ゆるすぎてもいけない。
「もう少し食べたいな」と思う位に食べるのは丁度良い。
『バガヴァッド・ギーター』で、神クリシュナが、「食べ過ぎてはいけないが、少食過ぎてもいけない」と述べているのが正しいのだと思う。
また、スウェーデンボルグの前に現れた天使が、彼に、「満腹するまで食べて自分を甘やかすな」と命じたことも、実に適切な戒めだと思う。
この、「満腹するまで」は、「食べ過ぎ」を意味するのではなく、「満足するまで」「食欲がなくなるまで」食べるという意味だと思う。
食事の後でも、食欲が残っている位に食べるべきなのである。

読書においてもそうである。
あまりに易しい本なら、読むに値しない。
かといって、難し過ぎる、分不相応な本では、何も学べないだろう。

最後に仕事であるが、「自分に出来るだろうか?」と不安に感じたり、尻込みしたくなるくらいの仕事が丁度良いのである。
絶対に出来ることが分かっている楽な仕事をしても、全く力がつかないし、自分の技量をあまりに超えた仕事では、自分が駄目になるだけでなく、周囲にも迷惑をかける。
私の場合、不思議なことに、いつも、自分のスキルより少し高い程度の仕事がやって来て、不安はあっても、逃げずに覚悟を決めて取り組み、やり遂げることで力をつけることが出来たのだと思う。
これは、とても大切なことだと思う。

自分のスキルの上限一杯の課題に取り組むことで、今、流行の「フロー状態」に至りやすいという話がある。
フロー状態とは、夢中になってのめり込み、時間も忘れている状態のことだ。
その時に、人間は高度な能力を発揮し、また、平常の能力も大きく伸ばすのである。
それを超えた状態は「ゾーン」と言い、神秘的な能力が現れることもある。
例えば、2階の窓から落下する我が子を見た、サンダル履きの普通の母親が、オリンピックの単距離選手より速く走ったり、真剣を持った剣術の達人と素手で決闘した空手家が、何をしたのかさっぱり覚えていないが、剣術の達人をKOしたりである。
ゾーン状態は、滅多にあるものではないと言われているが、それも思い込みかもしれず、案外に、それが人間の本来の姿に近いのかもしれない。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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