引き寄せ書最大のベストセラーであるロンダ・バーンの『ザ・シークレット』の書籍、DVDに登場した理論物理学者のフレッド・アラン・ウルフ博士は、今流行の量子力学で引き寄せを説明しようとしたはしりのような人だった。
彼が言うには、彼が量子力学に関心を持つきっかけになったのは、幼い時のテレポーテーションの体験だった。
ミクロの量子の世界では普通に起こるテレポーテーションが人間の感覚世界で起こる確率は極めて稀であるが、彼はそれを体験したと言う。
1934年生まれのウルフ博士は今(2025年8月)90歳だが健在だ。
私はテレポーテーションの記憶はないが(そうかもしれないものなら4歳の時にある)、世界の生成とか創造とか改変みたいな経験は山ほどある。
その中には、確率的にあり得ないものも多く含む。
そんなこともあり、19歳の時にジョセフ・マーフィーの本(『あなたも幸せになれる』。文庫版では『努力嫌いの成功法』)を読んだ時、すんなり受け入れることが出来、根本的には一切の不安が消えた。
しかし、引き寄せというか、潜在意識による成功法則を自由自在に使いこなしたり、ましてや、人にやらせるのは大変に難しいことが分かった。
引き寄せにおいては「思考は現実化する」という言葉が、とんでもない誤解を与えている。
思考とは「する」ものではなく「させられる」もので、勝手に起こるものであることは、脳科学の研究から分かっているのだと思う。
そんな思考に現実を作る力などあるはずがない。
ただし、確かに、起こってしまった思考は現実化する。
よって、自分が望んだことが実現するわけではない。
『灼眼のシャナ』で、超強い敵の女性であるベルぺオルが口ぐせのように「ままならぬ」と言うが、まさに人生とはままならぬものである。
だが、望ましい思考が起こるようにし、それが実現すれば人生は楽しいものになる。
それで、エックハルト・トールとかヴァジム・ゼランドとかは、通常の思考を消したり、通常の思考が邪魔しないことで、望ましく感じることが起こる方法が少し分かって、それが世界的に流行っているのだと思う。
しかし、彼らの方法は難し過ぎる。ほとんどの人が失敗するだろう。
子供の時は、思考とそんなに親しくないので、私のように簡単に奇跡を起こせる人もいる。
つまり、子供の時は、自分の思考も、かなり他人事なのだ。
ただ、子供は、非常に面白い考えが浮かんだ時に、その思考に親しみを感じるのである。そうすると、それは当然実現する。
イエスが「幼子のようにならないと天国に行けない」と言ったらしいが、幼子がしたがるのは、知覚能力をフル回転させることと移動することだ。
要は探検なのだ。冒険と言っても良い。
だが、大人が大好きなのは安定で、探検や冒険は億劫だ。
それで、イーロン・マスクみたいに、安定に興味のない、ある意味、子供みたいなのが世界を変えてしまうのである。
斎藤一人さんは「幸せになるにはどうすればいいですか?」と聞かれて「幸せだと言えばいいんだ」と言ったらしいが、そんなケムに巻くようなことを言うから誰も幸せにならない。
そんなことを斎藤さんに聞いたって仕方がない。聞くなら、魂というか自分の命に聞くことだ。
そうしたら、魂は、これはあくまで参考解答だが、「とりあえず宝くじを買いに行きな。1億円当ててやるから」とか言うのである。
それを「1億円当てて下さい」と魂に頼むのは、どうかなと思う。
ただし、意外にも「1億円当てるにはどうすればいいですか?」なら良いのである。
なぜなら、ここには自分がないからである。自分の思考は放棄していると言って良い。
とりあえず、ここまで。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)大きく考えるための小さな本(フレッド・アラン・ウルフ)
(2)聖なる量子力学9つの旅 ~魂の魔界をひらくサイエンス~(フレッド・アラン・ウルフ)
(3)努力嫌いの成功法(ジョセフ・マーフィー)
(4)タフティ・ザ・プリーステス(ヴァジム・ゼランド)
(5)さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる(エックハルト・トール)

AIアート2060
「夏の幻影」
Kay
彼が言うには、彼が量子力学に関心を持つきっかけになったのは、幼い時のテレポーテーションの体験だった。
ミクロの量子の世界では普通に起こるテレポーテーションが人間の感覚世界で起こる確率は極めて稀であるが、彼はそれを体験したと言う。
1934年生まれのウルフ博士は今(2025年8月)90歳だが健在だ。
私はテレポーテーションの記憶はないが(そうかもしれないものなら4歳の時にある)、世界の生成とか創造とか改変みたいな経験は山ほどある。
その中には、確率的にあり得ないものも多く含む。
そんなこともあり、19歳の時にジョセフ・マーフィーの本(『あなたも幸せになれる』。文庫版では『努力嫌いの成功法』)を読んだ時、すんなり受け入れることが出来、根本的には一切の不安が消えた。
しかし、引き寄せというか、潜在意識による成功法則を自由自在に使いこなしたり、ましてや、人にやらせるのは大変に難しいことが分かった。
引き寄せにおいては「思考は現実化する」という言葉が、とんでもない誤解を与えている。
思考とは「する」ものではなく「させられる」もので、勝手に起こるものであることは、脳科学の研究から分かっているのだと思う。
そんな思考に現実を作る力などあるはずがない。
ただし、確かに、起こってしまった思考は現実化する。
よって、自分が望んだことが実現するわけではない。
『灼眼のシャナ』で、超強い敵の女性であるベルぺオルが口ぐせのように「ままならぬ」と言うが、まさに人生とはままならぬものである。
だが、望ましい思考が起こるようにし、それが実現すれば人生は楽しいものになる。
それで、エックハルト・トールとかヴァジム・ゼランドとかは、通常の思考を消したり、通常の思考が邪魔しないことで、望ましく感じることが起こる方法が少し分かって、それが世界的に流行っているのだと思う。
しかし、彼らの方法は難し過ぎる。ほとんどの人が失敗するだろう。
子供の時は、思考とそんなに親しくないので、私のように簡単に奇跡を起こせる人もいる。
つまり、子供の時は、自分の思考も、かなり他人事なのだ。
ただ、子供は、非常に面白い考えが浮かんだ時に、その思考に親しみを感じるのである。そうすると、それは当然実現する。
イエスが「幼子のようにならないと天国に行けない」と言ったらしいが、幼子がしたがるのは、知覚能力をフル回転させることと移動することだ。
要は探検なのだ。冒険と言っても良い。
だが、大人が大好きなのは安定で、探検や冒険は億劫だ。
それで、イーロン・マスクみたいに、安定に興味のない、ある意味、子供みたいなのが世界を変えてしまうのである。
斎藤一人さんは「幸せになるにはどうすればいいですか?」と聞かれて「幸せだと言えばいいんだ」と言ったらしいが、そんなケムに巻くようなことを言うから誰も幸せにならない。
そんなことを斎藤さんに聞いたって仕方がない。聞くなら、魂というか自分の命に聞くことだ。
そうしたら、魂は、これはあくまで参考解答だが、「とりあえず宝くじを買いに行きな。1億円当ててやるから」とか言うのである。
それを「1億円当てて下さい」と魂に頼むのは、どうかなと思う。
ただし、意外にも「1億円当てるにはどうすればいいですか?」なら良いのである。
なぜなら、ここには自分がないからである。自分の思考は放棄していると言って良い。
とりあえず、ここまで。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)大きく考えるための小さな本(フレッド・アラン・ウルフ)
(2)聖なる量子力学9つの旅 ~魂の魔界をひらくサイエンス~(フレッド・アラン・ウルフ)
(3)努力嫌いの成功法(ジョセフ・マーフィー)
(4)タフティ・ザ・プリーステス(ヴァジム・ゼランド)
(5)さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる(エックハルト・トール)

AIアート2060
「夏の幻影」
Kay



