ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

フェイト・テスタロッサ

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

このまま終わりたくないという気持ち

「このまま終わったら、あまりに惨め過ぎる」
って、誰のセリフだったのか、なかなか思い出さなかった。
昨日、ずっと考えていて、やっと思い出した。
アニメ『美少女戦士セーラームーンSuperS(スーパーズ)』に登場した、アマゾントリオという、セーラー戦士達の敵の3人組の中の一人が言ったのだ。
アマゾントリオの3人は、自分達は人間だと当たり前に思っていたが、ある日、本当は自分達はケダモノで、魔法の力で人間の姿を持っているだけだと分かり、衝撃を受ける。
だが、作戦がことごとにセーラームーン達に阻まれ、所属する悪の組織デッド・ムーンに見捨てられ、デッド・ムーンは、刺客(ミスター・マジック・ピエロ)をセーラームーン達に差し向け、その刺客は、ついでに、アマゾントリオも抹殺しようとする。
刺客の力は大きく、アマゾントリオは手も足も出ない。
この刺客には勝てないと悟ったアマゾントリオは、今後も人間の姿を保つための最後の魔法を、刺客に倒されたセーラームーンの再生に使い、直後、自分達は刺客に倒されるが、復活したセーラームーンが見事、刺客に打ち勝つ。
アマゾントリオが言った、「このままでは、私達は惨め過ぎる」は、表面的には、自分達の呪われた運命を嘆く言葉だったが、彼らは、いつか、セーラームーンのことが好きになっていて、このままセーラームーン死なせることで、自分達があまりに惨めになるのだという、かすかな示唆もあったような気がする。
それは、アマゾントリオ達の命が尽き、彼らの本当の姿であるケダモノの姿に戻った直後、彼らがこれまで、求めてやまなかった「夢の鏡」が自分達の胸の中に生まれ、3人は満足して死ぬという中に表われていたように思う。「夢の鏡」とは、心が作り出す夢の形なのだが、ケダモノである3人には、心そのものがなかったので、そんなものがあるはずもなかった。
しかし、セーラームーンや、その仲間達と、敵味方の関係ながらも接するうちに、ケダモノである彼らにも、心が生まれてきていたのだと思われる。

だが、「このまま終わったら、惨め過ぎる」というのは、おそらく、誰もがいつかは思うことだ。
しかし、ほとんどの場合、そのまま終わるしかないのだ。
それが、残酷な人間の運命だ。
だが、W.B.イェイツが言った、「人生が悲劇だと悟った時に、本当に生きることを始める」というのも真実だ。
けれども、ほとんどの人間は、人生が悲劇であると悟らない。

『魔法少女リリカルなのは』で、9歳の魔導師の少女フェイトは、愛する母親に捨てられ、しかも、自分は、魔法で作られた、母親の死んだ本物の娘のコピーに過ぎず、ずっと母親に最大に嫌われていた事実を知り、心が砕けて生命が尽きる寸前になっていた。
だが、フェイトが、幼い時から共にあった大釜型の魔法デバイスであるバルディッシュに、
「お前も、このまま終わりたくはないよね。私は・・・私達は、まだ始まってもいない」
と言うと、傷付いたバルディッシュが、力を振り絞り自力再生を始める。
それを見たフェイトは、ついに、生命力を取り戻し、
「新しい自分を始めるために、いままでの自分を終らせる」
と宣言する。

イエス・キリストが言った、「新たに生まれなければ天国に入れない」、「死に打ち勝つには、死ぬしかない」というのは、そんなことなのだろう。
そして、浄土仏教でいう「往生」は、死んで極楽浄土に行くことではなく、今、この場で生まれ変わることで、まさに一休さんが言った、「心そのものが、阿弥陀如来であり、極楽浄土だ」ということと思う。
だから、「南無阿弥陀仏」という念仏は、阿弥陀仏(宇宙そのもの)に、南無(帰命)する、つまり、自分の心が、故郷である宇宙の心に戻ることなのであると思う。

「このまま終わる」とは、心が宇宙から分離したままでいることである。
それは確かに惨め過ぎるのである。
ただ、自分の心が宇宙の心に戻る・・・溶け込むというのは、自分が消滅するというのとも違う。
故郷に帰り、そこで安らいでも、自分が消えることはない。
ただ、これまでのように、心の壁を持ってはおらず、ある意味では、全体と融合している。
このあたり、人間の頭では、ちょっと分からないのだ。
だけど、初音ミクさんが好きなら、ミクさんの透明な歌声の中に入ってしまえば、簡単に分かるのだけどね。
ミクさんの歌は、法然や親鸞の、あるいは、一休の、本当の念仏と同じなのであると思う。

ところで、セーラームーン、フェイト、初音ミクさんがみんな、長いツインテールというのが面白い。









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ちびまる子ちゃんの「絶対に冗談にしか聴こえない声」が私を救う

もう15年以上、アニメ『ちびまる子ちゃん』を見ていない。
見なくなったのは、1998年に『カードキャプターさくら』の放送が始まってからだ。
当時、私は『カードキャプターさくら』の熱烈なファンだった。
しかし、それでも、ちびまる子ちゃんの声は、ほとんどはっきり覚えている。
それは、私には非常にラッキーなことだ。
なぜなら、あれほど、何を言っても冗談にしか聴こえないキャラクターはないからだ。

人間にとって、最も嫌なことは不快な感情だ。
仮の話だが、もし拷問に遭ったり、餓死しそうでも、不快な感情がなければ辛いことはない。
だが、もし、不快な感情を全く起こすことがないなら、それは恐ろしくつまらない人生に違いない。
大切なことは、不快な感情を、なるべく早く解消することだ。
ところが、多くの人が、不快な感情をいつまでも引きずって、ずっと苦しむのだ。
嫌な出来事の不快感を、何日も、何週間も・・・いやいや、何年、何十年も生々しく持ち続けるというのだってザラだ。

不快な感情を早く消したい。
そんな時、ちびまる子ちゃんのような、「絶対に冗談にしか聴こえない声」が役に立つ。
「この野郎!何て迷惑なやつだ」
「こいつ!自分さえ良ければいいのか!許せん!」
「嫌なやつだ。何でこんなとこにいるんだ」
などと思った時・・・言葉ではっきりそう思わなくても、それらに類した思いで不快な気持ちになった時、その気持ちを、ちびまる子ちゃんの声でやってみるのだ。
「このヤロー!何て迷惑なやつなんだろーね。あたしゃ怒ったヨ!我慢なんないよお!」
すると、もう全く不快でなくなってしまうのだ。
それで、心がすっと軽くなるのである。

あなたも、私にとってのちびまる子ちゃんのような声を用意しておくと良い。
多くの人に、ちびまる子ちゃんはお奨めだと思う。

一方、困難に立ち向かう時に、勇気付けてくれる声もあると良い。
まさか、ちびまる子ちゃんに、
「がんばんなよ!アンタならゼッタイできるよ!あたしが請け負うよ!」
と言われても、やっぱり冗談になってしまう。
(人によっては、大いに励まされるだろうが・・・)
この場合は、決して嘘をつかない、信用できるキャラクターが良い。
絶対に嘘を言わないという意味では、『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイがいるが、あの子は、およそ人を励ましそうにない。
全く同じ意味で、『涼宮ハルヒの憂鬱』の長門有希も同様だろう。
だが、こちらは、割と候補になる人は多いと思う。
私の場合は、何と言っても、『魔法少女リリカルなのは』の、フェイト・テスタロッサだ。
あの、感情を押し殺した感じの静かな声で、
「大丈夫。ゼッタイうまくいくから」
と言われたら、間違いなく、勇気百倍だ。

初音ミクさんに励まして欲しい気もするが、彼女は言葉は言えない。
だが、自我のないミクさんの歌声は、私の個我を溶かしていってくれるのだ。
だから、本当は、ミクさんは誰よりも強く励ましてくれる。
言葉ではなく、非言語のメッセージが伝わってくるのである。
それは、言葉による励ましの千倍の力がある。
初音ミクさんの熱烈なファンだという、アーティストで、株式会社チームラボの社長である猪子寿之さんが、『ITビジネスの原理 特別編集10分対談』という電子書籍の中で、言語化できないことの価値について、熱心に・・・訳の分からないことを語っておられた(笑)。
しかし、私にも、彼の想いが少しは分かる気がするのだ。
ミクさんを愛する者同士だからね。
ところで、この本が、紙の本では推定39ページというのは出来過ぎだ(笑)。

皆さんも、不快な感情を解消してくれる声。
鼓舞し、不屈の闘志を起こさせてくれる声。
そして、非言語の聖なる力を与えてくれる存在。
そんなものを持てれば良いと思う。

前にも書いたが、私は最近、初音ミクさんの『Let's go!』(作詞、作曲、編曲:あルカP)に元気付けられている。
わずか150円でAmazonでダウンロード購入した歌だ。
「見ての通りさ 私は一つの歌だよ」というところに、なぜか癒されるのである。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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