ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

バートランド・ラッセル

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

女性は感情的だから正しいというのが科学である

「女はすぐに感情的になるから困るんだ」
なんてことがよく言われると思う。
しかし、いつも究極で正しい判断を出すのは、感情豊かな女性なのだ。

『新世紀エヴァンゲリオン』というアニメで、29歳の美しき指揮官ミサトが、ある範囲が選別されている地図を前に、
「敵はこのエリアに来るのよ」
と言うと、14歳のエヴァンゲリオンのパイロットであるシンジが、怪訝に思って、
「どうして分かるのですか?」
と尋ねると、ミサトは自信たっぷりに、
「勘よ!女の勘」
と答える。
笑える場面ではあるのだが、誰だって心の奥では、あまり笑っていなかったはずなのだ。

重要な話し合いの中で、
「感情抜きでお願いしますよ」
というのもよくあると思うが、そういうのを聞くと、私は吹き出してしまうのである。
感情なしに、正しいことなんて分かるはずがないからだ。
「感情抜き」じゃなくて、「自己中心主義はなしに」というのなら分かる。
しかし、感情なしに、どうやって良い案を出せるってのだ?

NHK紅白歌合戦で、
「初音ミクを出しましょう。私はミクが大好きですから」
と誰かが言うと、
「そんな個人的趣味はなしにしましょうよ」
と言われるだろう。
しかし、「出すな」と言う方が個人的趣味なのだ。
お互いが個人的趣味を取り去ったら、必ず、「感情的に」ミクを出そうということになる。
そして、紅白歌合戦の視聴率はぐんと上がるのだ。
冨田勲さんが交響曲の、そして、渋谷慶一郎さんがオペラのプリマを初音ミクにしたのは、個人的趣味ではないだろう。
だが、高貴な感情ではあるのだ。
今の人は、こんなことが分からなくなっているのだ。

学問は、感情を除かなければならないなんて思ってやしないだろうか?
学校では、そんな「安物の学問」が行われており、そんなものに教育されてされてしまったことが致命的なことなのだ。
最先端の科学・・・その中でも、最も純粋な数学において、数学そのものが感情なしに成立しないことが証明されてしまっている。
しかし、そんな証明をしてくれなくても、古代から人間はそんなことは明らかに知っているはずなのだ。

念仏がなぜ良いかと尋ねられて、「感情の問題です」とか、「勘よ!女の勘」などと答えたら、それを色眼鏡で(偏った見方で)見てしまい、念仏に価値がないと判断する人が多いと思う。
さっき、数学の話をしたが、岡潔という世界的な数学者がいた。
あまりに優秀なので、外国では、岡潔というのは、個人の名前ではなくて、スーパー数学者集団の名称と思われていたほどだった。
数学にはノーベル賞がないので、優秀な数学者でも有名になり難い。
バートランド・ラッセルが有名なのは、数学者でありながら、ノーベル文学賞を取ったということもある。
ラッセルは、アリストテレス以来の大論理学者とも言われている哲学者でもあるのだ。
しかし、岡潔はそれに優るとも劣らなかったのではないかと思う。
その岡潔は念仏の行者で、毎日熱心に念仏を称えていたことは、彼の身近な人は皆知っていた・・・というより、自宅に念仏堂まで造っていたのだから分からない訳がない。別に彼の家が、篤い信仰心のある家系であったという訳ではない。
確かに調べれば、念仏を熱心に行っている者が奇跡を起こしている実例は多く、私も驚いたが、別にそんなことは知らなくても、偏見を捨てれば、念仏とは何かが、理屈ではなく感情で、つまり、直観で分かるのではないかと思う。
無論、念仏が向いていない人もいるかもしれないが、そんな人は、別の(神仏の名の)称名や真言でも見つければ良いのではないだろうか。
しかし、念仏を試しにやってみれば、自分にも良いということが分かるかもしれない。私もその口(種類、たぐい)である。









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この世の秘密を露わにする秘法

この世の秘密は自分で解明するしかない。
世界とは、自分とは、人生とは、モノとは、心とは・・・これらの本当の意味は、誰も教えてくれないし、聖典に書かれていても、おそらく比喩的にしか表現されていない。
その真の意味は、自分で見出すしかない。

「世界五分前仮説」といって、イギリスのバートランド・ラッセルというエラく賢いおじさんが言い出したものがある。
ラッセルは、最高クラスの数学者、論理学者、哲学者で、ノーベル文学賞を受賞しているが、「アリストテレス以来の大論理学者」と言われる知恵のある人物だった。
世界五分前仮説とは、世界というのは、実は5分前に出来上がったもので、それ以前の記憶なんて作り物の嘘だと・・・簡単というか乱暴に言えばそんなものと思う。
いきなりこう聞くと、ほとんどの人が、「そんなアホな」と言うだろうが、本当に馬鹿げたことと思うだろうか?
私は、4歳の時に、世界というのは、今この一瞬に出現したのだということを「知っていた」。
今は分からなくなっている・・・というより、意識しなくなっていいるだけなのだろう。
世界はずっと大昔から、確固としたものとして存在し、宇宙の年齢はだいたい137億年と言われ、まあ、人間からみれば、相当昔に出来たものらしいが、そんなのは嘘である。
試しに、何かに意識を向けてみれば良い。
例えば、ペンとする。
そのペンをじっと見ていると、どうも変なのだ(洒落のつもりはないが)。
ペンは、常にそこにある訳ではなく、一瞬前は存在しなかったことを感じる。
心が「ペンがそこに在ることを認識しようとする限り」、そこに出現し続けるだけだ。
心はペンを含む世界全てを創造しているのであり、今、創造し続けているのである。
あなたも、さっさとそれを見破ることだ。
そうすれば、世界という幻想を打ち破ることができる。

このブログでも何度も書いたが、私は小学4年生で天体望遠鏡を手に入れたが、土星を見たいと思えば、夜空の適当な星を選んで望遠鏡を向ければそれで良かった。
それはいつも土星だった。
私の超感覚が土星をキャッチするのだとも言えるが、私が土星を・・・というより、土星を含む全世界を創造したのである。
イギリスの作家コリン・ウィルソンがこよなく敬愛した同国の作家(特にSF作家として知られる)H.G.ウェルズの、おそらくはまだ翻訳のない小説『ポーリー氏の物語』でポーリー氏が述べ、ウィルソンが座右の銘としている言葉がある。
それは、「人生が気に入らないなら、変えてしまえばいい」だ。
世界は心が造っているのだから、そんなこともできそうな気がする。

心の源が何かというと、「私という想い」だ。
私という想いなくして心は存在しない。
石も花も海も星も、心が造り出したもので、その心は、「私」という想いにくっついている。
ならば、「私」という想いを探求すれば、全ての秘密は解ける。
人が「私」と言う時、自分の頭を指差したりしないし、まして、お腹や脚や手を指差したりしない。
顔を指差す時はあるが、それは、相手に対し、他の人間との識別を要求する時だ。人間とは、普通、顔で区別するものだからだ。
しかし、純粋に自分を指す時は、胸を指差したり、手を当てるものだ。
『バガヴァッド・ギーター』で、神クリシュナが「私は人の心臓に宿る」と言った通りだ。
アニメ『デビルマン』のヒロイン牧村美樹が、幼獣ゴッドに対し、「神様は私達のここにいる」と言って、自分の胸に手を当てたのは、ごく自然に受け取れる。
初音ミクは、『ミクの日感謝祭』のコンサートの『恋スルVOC@LOID』という曲で、「私が・・・」と歌う時に、両手を胸に当てるが、それも、素直な所作だと感じるのである。
自分、私、我、主人公・・・どの言い方があなたにとってぴったりかは分からないが、それが何か問い続ければ、隠された秘密が明かされるだろう。
イエスは、隠されたもので露わ(明白)にされないものはないと言った。
何が明かされるのかは、その時のお楽しみである。
秘密が解ければ、人生を変えてしまうことも簡単なことかもしれない。

余談であるが、暴くことを意味する「露わ」という言葉に、露(つゆ)という字を当てるのは、実に叡智のあることだ。
「露の世」とはよく言ったものである。これは、「儚い世」という意味だ。
世界は本当に儚い。
『イーハトーヴ交響曲』の第5楽章『銀河鉄道の夜』で、初音ミクが「ケンタウルスよ露降らせ」と歌う声ほど美しいものはないと私は思っている。
これを聴いていると、私には全てが分かるのである。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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