ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

ドーパミン

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

深呼吸の凄さが分かる話

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の主人公である少年ジョバンニは、あまり幸福な状態ではなく、辛い日々を送っていたと言って良いだろう。
消息の知れない父。母は病気でほとんど寝ている。経済的に貧しく、ジョバンニは放課後は長時間働かなければならず、唯一の友達であるカンパネルラとも以前のように遊べない。そして、学校ではザネリといういじめっ子の標的にされる。
そのジョバンニが、銀河鉄道でカンパネルラと共に旅をし、いろんな人に会う中で、幸せとは何かについて解答を見出す。
それは、人が幸せになることをすることだった。
人が幸せになることをすると言ったら少し抽象的なので、もっと簡単に言えば、人に親切にすることと言って良いと思う。
そして、それは科学的に正しいことが分かっている。
やや身も蓋もないが、人に親切にすると脳内にオキシトシンという快楽物質が分泌され、快感を感じるのである。幸福感とは言ってしまえば快感だ。オキシトシンは、猫を撫でたり、好きな人と見つめあっても出るが、やはり、それらのことが幸福感を感じさせることが分かる。

だが、ジョバンニの解答が究極の答ではない。
オキシトシンは、人に親切にしたり、猫に触ったりして分泌される、いわば、他者とのつながりで出る脳内快感物質で、これはこれで良いものだが、もっと深い幸福感は「やすらぎ」で、それを感じさせる脳内物質はセロトニンだ。
ただ、今の世の中では、成功、達成、勝利によって感じる快感を求める人が多く、それをもたらす脳内物質はドーパミンだ。なぜ、ドーパミンによって感じる快感を求めるのかというと、それが強烈だからだ。しかし、実際は、成功の快感より、つながりの快感が優り、つながりの快感よりやすらぎの快感が優る。
だから、いくら成功してお金があっても、他者とのつながりややすらぎがなければ、惨めさを感じ不幸なのである。
これを簡単に示すと、

やすらぎ(セロトニン)>つながり(オキシトシン)>成功(ドーパミン)

である。
やすらぎや成功と縁遠いジョバンニが、唯一得られる「つながり」を求めたのは当然である。

ところで、脳内物質の観点から論じられることはあまりないが、引き寄せが起こるのはやすらぎ状態であることは、広く知られていて(引き寄せにおいては)常識的と言って良い。
そして、深呼吸がやすらぎの脳内物質であるセロトニンを分泌させることが分かっているので、深呼吸は最高の快感であると共に、引き寄せ状態に導くのである。
もう、なぜ深呼吸をしないのか理解不能であることが分かると思う。

目覚めの無思考
AIアート498
「目覚めの無思考」
Kay


尚、志賀一雅博士の「よかった・ありがとう呼吸」は、実に、セロトニン、オキシトシン、ドーパミン全てを出す。
「よかった」と思うこと(成功)でドーパミンが、「ありがとう」と思うこと(つながり)でオキシトシン、そして、この呼吸は深呼吸なのでセロトニンが出る。
こんないいもの、学校で教えないなんて、全くひどい話であると思う。
ただ、深呼吸には、オキシトシンといった脳内物質だけではない多くの、そして高度な効果があり、深呼吸のみに集中して行うことにも大きな意味がある。

◆当記事と関連する書籍・メディアのご案内◆
(1)銀河鉄道の夜
(2)精神科医が教える ストレスフリー超大全
(3)神さまの周波数とシンクロする方法(志賀一雅著)
(4)冨田勲イーハトーヴ交響曲(Blu-ray 初音ミク出演)

いつでもどこでも元気を出すには

昔、どこかの医者が、「プラス思考をすればドーパミン(脳内麻薬とも呼ばれる神経伝達物質)が出て、いい気持ちになり健康になる」みたいなことを言い、それが宗教的ブームになり、今でも信じられている。
しかし、プラス思考とドーパミンは関係がないことは分かっている。
あくまで快感を感じたらドーパミンが出るのであり、プラス思考でたまたまドーパミンが出るのは、躁病(そうびょう)か、その傾向のある人くらいだろう。

アントニオ猪木さんの「元気があれば何でも出来る」もインパクトがあり、その通りとも感じるが、どうすれば元気が出るのかが謎だった。
元気が出るのも、ドーパミンが出ることと言って良い。
そこで、猪木さんは大きな声で「元気ですかー!」と言ったり、「いち!にい!さん!だー!!」と雄叫びを上げていたが、それでドーパミンが出るのではなく、出るとしたら、やはりたまたまで、猪木さんのような、明るい躁病傾向があるような人でないとドーパミンが出ないのはプラス思考と同じだ。

昔、あるテレビ番組で、有名な医者が「ガッツポーズをしたらドーパミンが出て、朝、それをしたら1日中うまくいく」と言っていたのを、私もうっかり信じてしまった(笑)。
その時、明石家さんまさんが、自分が毎朝ガッツポーズをしていると言ったことで、なんとなく信憑性が出たのだと思うが、やはり、明石家さんまさんは躁病体質と言えるほど明るい人だから、ガッツポーズでドーパミンが出ることも多いだけだ。

ドーパミンが出れば、実際、元気が出て、活動力が高まり、成功率が上がるだろう。
ドーパミンを出すには、快感を感じれば良いのだから、美味しいものを食べたり、猫を撫でたり、イケメンや可愛い女の子と接すれば良いのだが、そんなことをいつも出来るわけではなく、それに、そういったことはすぐ飽きる。

だが、息を吸えばドーパミンが出るのであり、普通に息を吸えば少ししか出ないが、大きく息を吸えば沢山出る。
よって、単に深呼吸をすれば良いだけだ。
快感を感じればドーパミンが出るが、大きく息を吸う以上の快感はそうはない。
ある引き寄せの達人が、自分のメソッドを長々と紹介していたが、話の中でぽろっと、「運動は全くしないが、朝晩深呼吸をしている」と言っていた。何のことはない、それが引き寄せの秘訣だったのだ。

ドーパミンを出せば健康になるが、引き寄せを行い世界を変えるには、脳波をスローアルファー波にしなくてはならない。
これがないから、深呼吸でただの健康なお年寄りで終わる(それも良いことだが)。
それには、快感を感じてドーパミンを出した後、その気持ち良さ、つまり、喜びを表現すれば良い。
それが、猪木さんの言う「1!2!3!だー!!」であり、ガッツポーズだ。
昨日も書いた通り、初音ミクさんのライブでペンライトを振るのも良い。
だが、いつもそんなことをするわけにはいかない。
そこで出てくるのが、プラスの言葉だ。
「ありがとう」「ありがたい」「幸せだ」「うれしい」「生きている」
などの言葉で喜びを表現するのだ。
しかし、自己啓発家やカリスマ経営者は、いきなり、そんな言葉を言えと言うが、それは疲れるだけで意味はない。
あくまでドーパミンが出ている状態で言わないと、白けるしシンドイだけだ。

人魚姫
AIアート326
「人魚姫」
Kay


そこで、これら一切合切を含むのが、志賀一雅博士の「よかった・ありがとう」呼吸だ。
息を吸ってドーパミン、「よかった」でドーパミン、そして、「ありがとう」でスローアルファー波だ。
ただ、快感を感じ、その喜びを表現すれば良いだけなのだから、
「お金がある・幸せだ」
「豊かだ・ありがたい」
「自由だ・うれしい」
など、自分がピンとくるもので良い。
ただ、「よかった・ありがとう」でほぼ間違いがない。
私は「自由だ・幸せだ」「豊かだ・幸せだ」でやってみたら、やはり安眠効果があったので同じ効果があるのだと思う。
(横になって脳波がスローアルファー波になったら寝てしまう)

とにかく、急速に元気を出したければ、まず深呼吸である。
息を大きく吸うだけで良い(言うまでもないが過剰にはやらない)。
そして、やはり「よかった・ありがとう」呼吸をお勧めする。








「ありがとう」の安売りをするな

「ありがとう」を10万回唱えると奇跡が起こる・・・みたいな話を、あなたも見聞きしたことがあるかもしれない。
私も人並みに得をしたいという助平心はあるので、やってみたことがある(笑)。
しかし、全く続かなかった。有り体に言ってアホらしかったのだと思う。
「ありがとう」よりは言い易いと思った「ありがたい」は、少しは唱えられたが、さほどは続かなかった。
ところが、最近ご紹介している、志賀一雅博士の「よかった・ありがとう」なら、なぜか抵抗が起こらない。
そこで、志賀一雅博士が出ているYouTube動画を探したら、志賀博士が、こんなことを話されていた動画があった。
「何もいいことがないのに、ありがとうなんて言ってたらシラけますよね」
そして、これは、脳科学的に言って自然なことで、無理に、あるいは、形式的に「ありがとう」と言うのは良くないと、志賀博士は言われていた。

簡単に説明する。
一頃、恋愛感情はA10神経が関係するなんて話がブームになった。
脳神経の中には、このように「A+数字」で表す神経がある。
その中の、A9神経とA10神経について述べる。
喜びや満足を感じると、A10神経(正しくは「A10神経核」らしい)が活性化し、ドーパミンという脳内物質が出て、それがA9神経を刺激する。
それでA9神経が活性化すると、人間はにこやかになるなど、喜びを表現する。

空に溶ける
AIアート262
「空に溶ける」
Kay


最も純粋な例を上げると、赤ん坊に微笑みかけると、赤ん坊は本能的に喜びを感じ、A10神経が刺激されて脳内にドーパミンが出る。それがA9神経を刺激すると、赤ん坊はキャッキャと喜びを表現するというわけだ。
大人も全く同じで、嬉しいことがあると、喜びを感じてA10神経が活性化し、脳内にドーパミンが出てA9神経が刺激され、ここでやっと「ありがたいなあ」という喜びの感情が湧くのだ。
だから、嬉しいことが何もないのに、「ありがとう」なんて言っても、喜びを感じていないのだから、不自然で、不自然なことをやると苦痛を感じるのは、「魂が清くないからだ」というのとは全く関係なく当たり前なのだ。
ところが、「よかった」と思うと、脳は、過去の嬉しかった出来事、楽しかった出来事を思い出し(意識では無自覚な場合も多い)、いくらかは喜びを感じ、ドーパミンが出るのである。
すると、「ありがとう」と思うのも自然なので抵抗が起こらないのである。
繰り返していると、「よかった」と思う度に、脳は簡単に良い記憶を探せるようになる。
さらに、「よかった・ありがとう」呼吸に慣れてくると、普段呼吸しているだけでドーパミンが出て、いつも気分が良くなる。
そして、ロンダ・バーンら引き寄せの大家が必ず言うように、気分が良いと引き寄せが起こるのである。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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