ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

デジャヴ

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

アニメで解るディープラーニング型AI(人工知能)~筆者のAI書籍紹介2~

デジャヴという言葉をご存知かもしれない。
英語なのだが、フランス語っぽい語感があると思ったら、やはり、元々はフランス語の deja-vu(デジャヴュ)であるらしい。
日本語では「既視感」と訳され、意味は、「一度も見たことがないのに、すでにどこかで見たことがあるように感じられること」である。

なぜ、デジャヴのようなことが起こるかは、いろんなところで、いろんな説明を見たが、どれもピンとこず覚えていない。
「前世で見たものを今生で見た時に感じる」という理由は、なかなか面白かったが、ここでは追求しない。

ところが、私は、AI(人工知能)のディープラーニング(深層学習)を少しやっていて、おそらく、デジャヴが起こる理由は、人間の脳も深層学習をしているからと予想するのである。
そもそも、AIのディープラーニングは、人間の脳の研究から始まっていると言える。
このことを、難しい理論いっさい抜きで、アニメで語ってみよう。

アニメ『ゼロの使い魔』(2006)は、ツンデレヒロインの美少女ルイーズに萌えると共に(私はシエスタが好きだが<聞いちゃい!)、なかなか内容のある作品であったが、魔法使いがいる異世界に、男子高校生、平賀才人(ひらがさいと)が召還されてしまうところから始まる。
ところが、この才人は、魔法の世界に来た時に、不思議な魔法が備わっていた。
その魔法とは、あらゆる武器を、訓練することなく、使いこなす能力で、昔、この魔法の国に迷い込み、長い間保管されていた、第二次世界大戦時の日本の戦闘機ゼロ戦に才人が乗ると、彼は即座に操縦の仕方が解る。
便利な魔法であるが、お伽噺っぽいと思うであろう。
しかし、これはAIのディープラーニングの性質と同じと思えるのだ。

手塚治虫と並ぶ日本の偉大な漫画家、石ノ森章太郎の出世作で、1964年に執筆が開始された作品ながら、いまだ、リニューアル作品が作られる『サイボーグ009』は、9人のサイボーグ(この作品では、兵器として作られた改造人間)戦士達のお話である。
9人の中で、最後に作られた(人間を改造した)009こと島村ジョーは、やはり、初めて触る武器や戦闘メカなどを自由自在に使いこなせた。
見たことすらなかったジェット戦闘機の操縦席に座らされ、操縦するように言われ、そんなことが出来るはずがないと思いながら、やってみると、完全に操縦が出来た。
そのカラクリは明かされなかったが、1960年代前半に、こんな発想が出来た石ノ森さんは本当に天才だと思う。

では、才人やジョーが、武器や戦闘メカを教わらずに使いこなせるカラクリを明かす。
これは世界初だ(笑)。
まず、人間の脳の構造と似たシステム(今日ではニューラルネットワークと言う)である魔法物質やコンピューターが、才人やジョーの中にあるのである。
これは、深層学習システムである。
この深層学習システムには、ありとあらゆる武器や戦闘マシンの情報を与えられている。
そして、この膨大な情報を受け入れながら、深層学習システムは自ら、あらゆる武器や戦闘マシンの根底にある原理や特性を「掴み取った」のである。
それにより、未知の新しい武器や戦闘マシンに出会っても、武器・戦闘マシンに共通の原理や特性を適用することで、その新しい武器や戦闘マシンの能力や使い方を「予測する」ことが出来るのである。
つまり、才人の魔法や、ジョーの機能は、原理や特性を元に「予測」することで、「これは、こう使うんだ」ということが、鮮明に、あるいは、なんとなく解るのだ。

人間は、そんな能力(深層学習)を持っているが、その部分の能力を拡大したものが、現在のディープラーニング型のAIである。
このことを、出来るだけ簡単に、自分でAIを作ることで解るように私が書いた本(共著)を、来月、出版することになっている。
Excelさえ使えれば、無料のディープラーニング型AI構築アプリであるソニーのNNCを使って、誰でもディープラーニング型AIを作れるように書いた。
この本では、最初は、拍子抜けするほど簡単な問題から始め、出来るだけ面白い問題をAIに解かせて楽しめるようにした。
自分でAIを作るためのデータを作ることが出来るシミュレーションプログラムをExcelマクロ(VBAプログラム)で作り、ダウンロード出来るようにもした。

書 名:楽しいAI体験から始める機械学習
著 者:Kay & Mr.φ(共著)
出版社:技術評論社

である。4月出版を目指しているが、より良い本にするために、ギリギリまで書き直したので、5月にズレ込む可能性が出てきた。
よろしければ、AI時代に、権力者にAIの力で支配されないためにも、また、AIを使って活躍するためにも、ご活用願いたいと思う。















目や心は欺かれるが、気で見れば真実が分かる - 既視感(デジャヴ)の真相

自分を、初めて見る人のように見ることができれば、可能性は無限である。
なぜなら、自分の可能性を制限しているものは、自分の思い込みだからだ。
自分の思い込みとは、「自分とはこうである」という、知識と経験によって作られた観念だ。

あなたは一億円でも百億円でも作れるだけの十分過ぎる能力がある。
しかし、そんなことは自分には無理だという思い込みを持っている。
「いや、俺にはできるぞ」と強がったところで、心の奥ではそう思ってはいないし、思うこともできない。
あなたは、ある意味、「自分をよく知っている」。
しかし、それは、自分の知識と経験によってたまたま構築された「ある1つのモデルとしての自分」を知っているだけだ。
そんなものは捨ててしまおう。

自分を初めて見るように見るとは、自分に関する記憶が無いということだ。
そのように自分を見ることは、案外に容易い。

自分を、初めて見る人のように見る。
初めて見る自分が、どんな経歴を持ってるかは分からない。
あなたは、自分の経歴なんて知らないのだ。
だって、初めて見る人だからだ。
ハーバード大学を主席で出た超秀才かもしれない。
あなたは、街角でたまたま初めて見た人がそうでないとは断言できない。
同じように、あなたがそうでないなどとは言えない。
それどころか、13歳でケンブリッジ大学を出た天才かもしれない。
人は見かけによらぬものだ。
自分は、誰にも知られず、地球よりはるかに文明が進んだ他の星の人達と常時交流している特別な人かもしれない。
そうだと言うのではない。
そうでないとは言えないと言っているだけだ。
初めて見る人なんだから、何も分からないのだ。

また、こう考えることもできる。
自分は、空を覆って飛ぶ鳥の群の中の一羽の鳥だ。
地面を這う無数の蟻の中の一匹の蟻だ。
その一羽や一匹のことなんて、決して分からない。
それは、何でもない一羽の鳥だし、全く何者でもない一匹の蟻だ。
自分だって、そんなものなのだ。
自分も、本当は何でもないのだ。
たとえ自分が王様だろうが、大勢の下僕にかしずかれる女神様のような女性であろうが、やはり何者でもないのだ。

そんな、何でもない自分を、初めて見る人のように見ることなんて、簡単なことだ。
『荘子』の中で、孔子は可愛い弟子の願回に言う。
「目で見てはならない。心で見るのだ。いや、本当は心で見ても駄目だ。気で見るのだ」
目は錯覚を起こす。
目は光の反射を見ることしかできず、容易く光に欺かれる。
心は、知識や経験で作られた観念の影響を強く受ける。
だから、心は偏見で容易く歪めらる。
しかし、気は何物の影響も受けず、あるがままを見ることができる。
自分を初めて見る人のように見る時、あなたは自分を気で見ている。
つまり、自分をあるがままに見ているのだ。
あるがままに見る自分は何者でもない。

初めて訪れる場所に行くと、心は、「ここは初めて見る場所だ」と思う。
しかし、心が静かだと、何だか、そこが自分の知っている場所のような気がしてくる。
それを既視感(デジャヴ)と言うかもしれない。
だが、それは、心で見ることをやめ、気で見たから感じたことだ。
あなたは、その場所を本当は知っている。
逆に、いつも見ている場所を、心は、「ここは良く知っている場所だ」と思う。
しかし、気で見れば、「初めて見る場所だ」と感じる。
とても面白いことだ。
そして、とても神秘的なことだ。
世界は神秘なのだ。
気で見ることが、神秘に飛び込む鍵だ。
死んだ後のことを、心は知らない。
しかし、「あなたが知らないあなた」は、そんなことはとっくに知っている。

何だか分からないことのように思うかもしれない。
しかし、面白いと思ってもらえれば嬉しい。
そして、自分を知らない人を見るように見て欲しい。
がっかりはさせないし、それどころか、あなたは歓喜することになるだろう。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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