ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

ゾーン

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
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苦しくても楽しいこと

マラソンランナーは気持ち良く走っていると思ってしまうが、そうではないようだ。
そのあたりのことを、君原健二さんと共に、日本人でオリンピック3大会に連続出場した宇佐美彰朗(うさみ あきお)さんが、言ったり本に書いたりしている。
楽しいどころか、苦しくて、マラソン中でも、やめたくなるのだが、「あの建物のところまで行こう」などと思いながら走っていたと言う。
私は、苦行的なことには概ね否定的で、二コラ・テスラは1日13時間勉強したらしいが、それは好きでやっていたことだ。
メジャーリーグ野球最後の4割バッター(三冠王2回、生涯出塁率歴代1位)のテッド・ウィリアムズは、少年時代、起きている時間の全てでバッティング練習をしたがったという話があるが、彼もまたやりたくてやっていたようだ。

長距離を走ることは、特に高齢者には身体に良くないらしいが、有名なマラソンランナーは歳を取っても健康で長寿な人が多い。
これはどうも、シンドイし、理論的には身体に悪くても、案外に精神的には楽しいところがあるのだと思う。
私は、受験は根本的にはIQで決まると勝手に思っているが、厳しい受験勉強をする人の中で上手くいく可能性が高いのは、苦しい中でも、勉強を楽しんでいる受験生だと思う。
これは何事も同じで、スポーツでもピアノやヴァイオリンのような楽器演奏でも、修行は苦しいが、楽しんでいる者が成果を上げるのだろうと思う。

プログラミングでも、頭が良いのにマスター出来ない人がいるが、私のように頭は悪いのに、時間はかかったがマスターしてプログラマーになれる者もいる。
私はプログラミングの修行時代、毎日深夜3時頃まで家のパソコンで練習したが、苦しかったという記憶はない。
つまり、成果が出るかどうかは、ランナーズハイのようなゾーン(フロー)体験があるかどうかで決まるのだろう。
ゾーン体験ほど楽しいものはない。

私は7月の初めからプランク(腕立て伏せの姿勢で肘をついた形をキープする静的運動)を始め、3か月以上、毎日欠かさず行っているが、一般には、これほど退屈でシンドイ運動はないと言われている。
私は今は、1回3分を1日4回行い、1回の最高記録は6分になったが、かなりマニアックと言えるかもしれない。
これも、やっぱり妙に楽しいから続くのである。
プランクは、やれば確実にスタイルが良くなるが、やはりシンドクて面白くないのでやらない人が多いのだと思う。それは実はプランクは楽しいことを知らない、あるいは、感じられないからである。

引き寄せも同じで、アファーメーションやスコット・アダムスの断言法(願いを1日15回書く)を、ただシンドイと思いながらやっても成果は出ない。
「お金がある」という口ぐせを、「シンドイなあ」と感じても、どこか楽しいと思いながら唱えていると1千万円くらいがどんと入ってくるが、シンドイだけだとくたびれ儲けになる。
言い換えれば、「お金がある」と唱えてゾーンを体験すればうまくいくのである。
マントラや呪文を延々繰り返す修行も、それでゾーンに入ることが出来れば神秘力を獲得する。
ゾーンに入るには、単純に言えば、無心で行うことである。
シンドイことを長時間やれば、苦しみから逃れるために無心になるコツが分かる。
プランクでもやってみてはどうだろう?

尚、私が好きなゾーンはやはり至高体験である。ただ、両者は実際は同じものだと思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)至高体験(コリン・ウィルソン)
(2)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(3)マラソンランナー(宇佐美彰朗)
(4)ニコラ・テスラ 秘密の告白(二コラ・テスラ)

光の粒子
AIアート2172
「光の粒子」
Kay

瞬間瞑想の妙技

瞬間でゾーンに入る方法は、割といろいろなところでヒントが示されている。

たとえば、「倶胝竪指(ぐていじゅし)」という禅語にあるように、単に人差し指を立てるというものがある。
武道で、人差し指を使わないというのも、小指や薬指の力を重視すると共に、人差し指を立てると緊張が取れ、ゾーンに近付くからである。
よって、最もシンプルな方法として、人差し指を立てると良い。

ただ、多くの宗教や密教の儀式では、むしろ、人差し指と中指を立てるということが行われる。
中指を曲げることには、わずかな緊張があり、人差し指と共に中指を立てるというのは、案外に理に適っている。
九字を切る時も、伸ばした中指と人差し指を合わせて、剣と見立てて切るのである。
人差し指を立てるか、人差し指と中指を立てるかは、それぞれ試してみて、自分に合うと思う方をやれば良いが、早い話が、どちらでも良いし、使い分けても良い。

他にも、仏像によくあるように、親指と、同じ手の他の指1本で輪を作るというものがある。
親指と人差し指、親指と中指の組み合わせが多いが、有名な京都の広隆寺霊宝殿に安置されている「宝冠弥勒」(国宝彫刻の部第一号)では、弥勒菩薩は、親指と薬指で輪を作り、中指を頬に当てている。これが究極のポーズである。

余計なことは言うまい。
上記の中の1つでも良いから、それを行って1秒から数秒、精神を統一すればゾーンに近付き、慣れれば、簡単にゾーンに入れるようになると思う。
ゾーンに近付くだけでも、直観が冴え、引き寄せも起こると思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)数霊のメッセージ(佐々木将人)
(2)未来仏ミロクの指は何をさしているか ~2012年・25年・39年の秘予言~(五島勉)
(3)魅惑の仏像 弥勒菩薩 ~京都・広隆寺~
(4)現代語訳 無門関 禅問答四十八章
(5)瞑想と潜在能力 ~“直観瞑想”は眠れる才能を呼び醒ます~(中山正和)
(6)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(7)天狗芸術論・猫の妙術

白薔薇の恍惚
AIアート1405
「白薔薇の恍惚」
Kay

瞬間瞑想

今後、特に、この狂った世界では、ゾーン(フロー、至高体験)に入る能力がなければ悲惨を免れないかもしれない。
だが、ゾーンに入ることが出来れば、世界は自分の王国、あるいは、遊び場になる。
ゾーンとは、浸りきるものではない。
潜在意識と自在に交流しつつ、意思が鮮明な状態・・・仏教で言うような「自己を忘れつつ、目が覚めている状態」が瞬間にでもあれば良い。
オリンピックで10個のメダル(金9、銀1)を取った陸上短距離選手だったカール・ルイスが「記録は一時的だが、勝利の瞬間は永遠」と言って、記録をあまり重視しなかったり、新庄剛志さんが現役時代、「記録はイチロー君、記憶は僕」と言ったように、どんな人でも、「永遠の今」の価値を知っているのである。

ゾーンに入るには、瞑想に馴染んでおく必要がある。
そもそも、瞑想は、「永遠の今」であるゾーンを体験するためのもので、どれほど長時間瞑想をしても、求めるのは一瞬のゾーンだ。
よって、ゾーンがない長時間の瞑想より、ゾーンがある短時間の瞑想の方が価値がある。
そして、瞑想でゾーンを度々体験しておけば、日常でも好きな時にゾーンに入ることが容易くなる。
ゾーンは、瞑想では、超越意識とか純粋意識と呼ばれ、宇宙の、あるいは、自然の善潜在力を味方につけた無敵の状態である。
無敵の状態に馴染んでおけば、恐いものは何もない。

座禅でも、キリスト教徒の祈りでも、あるいは、岡田虎二郎の静坐でも何でも良い。
そういった瞑想を行う必要があるが、なかなかやれないと思うかもしれない。
だが、数秒なら可能と思う。
そして、数秒で良い。いや、数秒でないといけない。
数秒なら、誰でも、数十年修行を積んだ高僧やキリスト教徒のように、あるいは、死を賭けた大勝負に直面した武道の達人のように、心身を統一させた無我の境地に立てるのである。
形だけ、気分だけでもやってみれば、数秒なら出来た気になるはずだ。
この「出来た気になる」ことが重要だ。
だから、子供の方が簡単にやってしまう。
これを「1秒の統一」と言うことがあり、長時間の瞑想より優れたものだと言われている。
この1秒の統一、1秒の瞑想、1秒の悟りを重ねていけば、自在にゾーンに入ることを自然に覚える。
それは即ち、瞬間で世界を創造し、瞬間でパラレルワールド(並行宇宙)を移動し、瞬間で生まれ変わることである。
瞬間だからこそ出来るのである。
瞬間の統一、瞬間の瞑想にテクニックのようなものがあるわけではないが、あらゆるもの同様「うまい手」というものはあるものだ。
また、いろいろ書いていこう。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)瞑想と潜在能力 ~“直観瞑想”は眠れる才能を呼び醒ます~(中山正和)
(2)禅と脳 大脳生理学と宇宙物理学から「さとり」を科学する(中山正和)
(3)空海入門(ひろさちや)
(4)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(5)至高体験(コリン・ウィルソン)
(6)天狗芸術論・猫の妙術

柔かな乙女
AIアート1404
「柔らかな乙女」
Kay

自然瞑想

ゾーンに入れば何でも出来る。何でも出来るし、何でも(奇跡でも)起こる。
※ゾーンについては前回の記事参照

では、どうすればゾーンに入れるのかというと、よほどの緊急事態の時、火事場の馬鹿力的に偶然に入ることもあるが、それでは自在性・・・つまり、自由にゾーンに入ることが出来ない。
自在にゾーンに入るのは能力だ。
その能力を得るには瞑想しかない。

だが、世の中には、沢山の瞑想法があり、今はマインドフルネスが人気があるように見えるが、それは単に、マインドフルネスがビジネス・・・早い話が金儲けになるからだ。
私は、小学4年生の時に良い瞑想をし、いろいろな不思議を起こした。
そのやり方は何もない。
道元が言った通り、「只管打坐(しかんたざ)」、つまり、「ただ座る」で、それ以上の何もない。
私は、映画や漫画で、主人公の武道家や超能力者が座禅をするのを見て真似しただけだが、彼らは、座禅のやり方などいちいち語らず、ただ目を閉じてじっと座っているだけだった。
そのまま真似すれば上手くいくのである。
呼吸がどうだの、どこに意識を持っていくだの、マントラを唱えるだのといったものは何もない。
また、座り方も、結跏趺坐だの半跏府座だの胡坐だの正座だのも関係ない。好きな座り方で良く、椅子に座っても良い。
尻に座布団を敷くだの、頭頂と首と腰が一直線になるだのといったことも、どうでも良い。
大切なことはただ1つ。
毎日やることだ。
毎日やっていれば、自然と正しいやり方になる。
時間は1分でも良いが、私は小学4年生の時、寝る前に座禅をするのが楽しみでならないほどになった。
自由瞑想は、それほど楽しいのである。

禅語にもあるが、座禅の経験など全くない男が、僧に「ただ座れ」と言われ、部屋の中でじっと座っていたら、翌日には超能力者になり、何でも出来るようになっていた。
やり方を教わらなかったことが良かったのである。
私も、中学生時代までは不思議な力が強かったが、瞑想の本を読んだり、挙句、TM(超越瞑想)を習ったりして、すっかり駄目になった。
ただ、じっと座る。それで良いのである。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)瞑想と潜在能力(中山正和)
(2)天才脳の構造・釈迦の悟り(中山正和)
(3)新釈 荘子 (PHP文庫)
(4)天狗芸術論・猫の妙術(佚斎樗山)
a href="https://amzn.to/41XSvjM" target="_blank">(5)トーチェ氏の心の法則(ジョエル・マリー・トーチェ、チャンピオン・K・トーチェ)

掃き溜めの中の花
AIアート1401
「掃き溜めの中の花」
Kay

今年はゾーンだ

「ゾーン(zone)」とは、ごく普通には、「範囲」という意味だ。
だが、この言葉は、「ゾーンに入る」という言い方で、「精神が、ある特別な範囲に入る」という意味で使われることをご存じと思う。
そんなゾーンに入った時、神憑(かみがか)った力を発揮するということを、一度は聞いたことがあると思う。

この「ゾーン」は俗っぽい言い方であり、本来は、心理学用語の「フロー(flow)」のことだ。
フローをウィキペディアでは、

人間がそのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態をいう。一般的には、フロー体験(Flow Experience)、フロー状態(Flow State)、フロー理論(Flow Theory)などという言葉で使用される。

と説明されているが、なんとなく知っている人も多いと思う。
私がよく言う「至高体験」も同じもので、「至高体験」は英語で「ピーク・エクスペリエンス」だが、直訳では「絶頂体験」で、この直訳の方が意味をなしていると言う人も多いと思う。

ゾーン、フロー、至高体験は、一言で分かり易く言えば、「イっちゃってる状態」だ。
「20世紀最大の詩人」ウィリアム・バトラー・イェイツは、「エクスタシー」と言い、「エクスタシー」の訳の1つである「法悦」も同じ(ゾーン、フローを示す)だ。
夏目漱石は「天賓」、岡本太郎は「爆発」と言った。

まとめる
ゾーン=フロー=至高体験=エクスター=法悦=天賓=爆発
で、つまりは、
「イっちゃてること」
だ。
「イっちゃてる」「イク」というと、性的絶頂を思い浮かべるのは、特にスケベではない(笑)。
若い時から岡本太郎と交流があった哲学者・思想家のジョルジュ・バタイユは、性的絶頂を「死の体験」とし、深い意味を探求していた。
バタイユはエロい話が大好きだった。

私は、ゾーンと言えば、3つの話をすぐに思い出す。
(1)大山倍達(空手家)
作り話かもしれないが、大山が戦後、真剣を持った剣の達人と素手で戦った時、勝ち目がないので、相打ちを狙って突進し、その後の記憶がないと言う。そして、気が付いたら、剣の達人はのびて(失神して)いた。
大山はゾーンに入って戦ったのだ。
(2)サンダル履きの主婦
ごく平凡な主婦が、マンションの3階から自分の子供が落下するのを見て、駆け寄って救った。
だが、後で物理学者が計算したところ、この主婦はサンダル履きのまま、陸上短距離の金メダリストより速く走っていたことが分かった。
これがゾーンの力である。
他にも、やはり普通の主婦が、トラックの下敷きになった息子を救うため、そのトラックを1人で持ち上げたが、そのトラックは、大の男が数人がかりでもビクともしない重さだった。
いわゆる、「火事場の馬鹿力」である。
(3)千代田桃
漫画・アニメ『まちカドまぞく』で、優子(主人公。高1女子)がうっかり空中にバラまいた沢山のタコさんウインナーを、桃(ヒロインの1人。高1女子)が全て空中で皿に回収し、全部に爪楊枝を刺すという離れ業を見せた。
優子の頑張りを無駄にしたくないという桃の想いが、桃をゾーンに導いたのである。

今年は、ゾーン達成年と思う。
私も昨日、ちょっとしたゾーン体験をした。
メンサという高IQ団体のことをご存じの方も多いだろうが、メンサでは、入会テストの予行演習的なチャレンジテスト(IQテスト)をWebで公開している。
私は昨日、軽いノリで、ノルウェーのメンササイトで、そのテストをやってみたら、制限時間25分の15分で終了し、最高点の「IQ145以上」を達成した。
しかし、メンサのジャパンサイトとデンマークサイトでやった時は、それぞれ131と133で、分からない問題は、本当にどうしても分からなかった。
何も考えずに解いたら、満点(あるいはほぼ満点)が出たということだ。
ちなみに、私は自分のIQにさほど興味がない(120以上ならそれで良いと思う)し、メンサに入ろうなんて気もサラサラないが、メンサのIQテストはゾーンテストとして使えそうで興味がある。

いよいよ、意図的にゾーンに入る方法が分かると思う。
もちろん、ゾーンの状態では、引き寄せも引き寄せ放題と思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)至高体験(コリン・ウィルソン)
(2)まちカドまぞく 1巻(伊藤いづも)
(3)まちカドまぞく ※dアニメストア for Prime Video
(4)歓喜(岡本太郎、岡本敏子)
(5)エロティシズム(ジョルジュ・バタイユ)
(6)トーチェ氏の心の法則(ジョエル・マリー・トーチェ、チャンピオン・K・トーチェ)

白い花白い光
AIアート1400
「白い花白い光」
Kay

プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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