ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

セールスマン

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

鍛錬の法則

コロナ前から、家でも会社でも、まともなセールスマンを見ることはなくなったと思う。実際には、いるのかもしれないが、たちの悪い電話セールス(自動音声も含め)が多くなっただけのように感じるのだ。
セールスマンというものは、まともなセールスマンでも嫌われて当然な理由もある。なぜなら、セールスを受ける側としては、どうしても必要というわけでもないものを買わされるのだから。
まともなセールスマンの場合でさえ、セールスマンが売りに来たものを買った結果、良い状況になることは、私の考えでは、まずない。
インターネット時代で、情報が簡単に手に入るからといって、販売側に騙されないどころか、むしろ騙されることが多くなっているように思う。それはそうで、ネットの情報が嘘だらけなのは商売の世界も同様だ。
とはいえ、一目で嘘と分かる情報に騙される、短絡的な考え方しか出来ない者(いわゆる馬鹿)が多いのであるが。
また、通販での販売は、買う側に責任が押し付けられる傾向が強い。これは、売る側が責任逃れをするためだ。それもあり、ある程度高価なものは、やっぱり対面での販売が良いと思う。

昔は、自動車や百科事典、あるいは、ミシンを、セールスマンが、全ての家を訪問して売り込んでいた・・・なんて言ったら、若い人は驚くかもしれない。
まあ、今も、「ガス機器の検査」とか「不用品の回収」などと言って、実はセールス(悪質なものも多い)であるというのは、よく見る。
もちろん、企業での個別のセールス活動はあるが、これは、メリットを提供出来ない販売者は、最初から相手にされないようになっている。
だが、コロナのこともあり、無差別訪問セールスというのは、なくなってきていると思う。

ところで、もうかなりの昔、1960年代とか1970年代のことと思うが、日産自動車に、奥城良治さんというセールスマンがいて、16年連続で日産のセールスマンの中でトップの成績を上げたらしいが、これは凄いことである。
そもそも、訪問先(主に家庭)で、見下され、野良犬のように扱われる(いまどき野良犬はいないかもしれないが)という、人間にとって最も辛い、自尊心を傷付けられる仕事を続けるだけで大変なのに、長年、誰よりも多くの家を訪問して売る奥城さんのような人は、人間としての感情がない、あるいは、感情が鈍化してしまったと思われるかもしれないが、そこは普通の人と全く同じなのである。
また、心を鍛えれば、プライドを傷付けられることをされても平気になるかというと、人間の心は、そんなふうには出来ていないのである。
ただ、修練によって、耐える力が多少得られるだけで、人間は見下されることが辛く、それは、どれほど社会的に地位が低く、値打ちがないと言われる人間でも、絶対に変わらない。

ただ、奥城良治さんは、トップセールスマンだけに大変に高収入であったらしく、この点では高い自尊心を持てたと思う。
奥城さんは、1日の訪問件数を100軒と決め、それを何があっても・・・言ってみれば、死んでも守ったそうだ。
もし、商談や雑用などで、どうしても100軒訪問出来ず、例えば、90軒でその日が終わった場合、翌日はその分を足して110軒を訪問したそうだ。
当時の「働きバチ」と言われた勤勉な日本人にとっても、この仕事振りは異常であったと思う。
ところで、奥城さんが、仕事でも十分に鍛錬しているのに、なんと、鍛錬のための鍛錬として、1日1時間、強歩を行っていた。
セールスで散々歩き回っているのに、その上、1時間、ただ歩くのではなく、鍛錬のために速く歩くのである。
そして、これも、雨や風やその他の理由で出来なければ、翌日に、翌日も出来なければ翌々日に持ち越していった。2日出来なければ、3時間歩くのである。
ところが、奥城さんが社員旅行で、ある所に行った時、ホテル周辺は歩くための平地がなかった。
強歩は日曜祝日も行っており、社員旅行の日も、もちろん例外ではない。
奥城さんは「また、明日に持ち越しか」と憂うつになったが、石段があることに気付き、石段を1時間歩くことにした。
入浴も終わってさっぱりとし、皆が宴会に備えてのんびりしている中、奥城さんは、ぜーぜーと息をしながら、汗みどろになって石段の昇り降りをしており、皆には、キチガイを見るような目で見られたという。

昭和の時代遅れの人間の話ではあるが、見習いたい点が全くないとは思わない。
私も、腕振り運動を、その日、10000回出来なければ、その分、翌日に持ち越そうと思う。
もっとも、腕振り運動10000回は、奥城さんの100軒訪問や、1時間強歩に比べれば楽なもので、大概はその日に終えられるだろう。
昨日も、私は、腕振り運動を10000回行った。








皆、暇だからうまくいった

野球のバッティングの能力は、素振りの回数で決まる。
そして、いかなることの能力も、バッティングの素振りに相当することで決まる。

私は、セールスマンをしっかりやったという珍しいプログラマーだが、これらの仕事の能力も同じだ。
セールスマンの場合は、飛び込み訪問(事前の連絡なく訪問してセールスを行うこと)が素振りなのである。
沢山の飛び込み訪問をやったセールスマンほど能力が高い。これは、電話セールスでも同じである。
ただ、飛び込み訪問や電話セールスは嫌われ、訪問先から嫌な反応を返されるので、数多くやることは精神的に耐えられない。
そこで、インターネットが普及するよりも前から、セールスマンを使う企業では、セールスマンが飛び込み訪問をしなくて済む方法を画策したが、そのために、実力あるセールスマンがいなくなったのである。
好きか嫌いかの問題はともかく、毎日、長時間の飛び込み訪問を行えば、高給を取る一流セールスマンになれるのは、毎日、長時間の素振りをするバッターが高給を取る一流バッターになれるのと同じだ。

これも、良いかどうかは別にして、受験や学校の試験で良い成績を取るのも同じで、これを、プログラマーの場合より先に述べておくと良いと思う。
大手教育会社のマネージャーと受験について話したことがあるが、彼は多数の東大生に接し、東大合格のコツが分かったようだ。
1人の飛び切り優秀な東大生(その教育会社の教育関係のアルバイトでも高い能力を発揮した)が、合格のコツをシンプルに語ってくれたと言う。
その東大生は、
「東大合格なんて簡単ですよ。参考書1冊暗記すれば良いのです」
と言ったそうだ。
ちなみに、その東大生が言うには、どの参考書も同じらしい(もちろん、それなりに選んだはずだ)から、1冊で良いのである。
しかし、これだけ聞いたら誤解する人が多いだろう。
頭にハチマキを締めて必死で暗記するという古いイメージに近いものを想起する人も多いだろう。
そうではないのだ。
ひたすら、参考書を反復して読むのだ。
よって、その東大生の参考書の表紙はなくなっている。
有体に言えば、彼は頭が良いというよりは、趣味がなく、友達も少ないので、暇だから、そんなことが出来たという部分が大きいのである。
そういえば、極めて有名な、あるインターネットサービスの創始者が、著書に、こんなことを書いていた。
「私と同じようなサービスを行っていた者は沢山いた。その中でなぜ私が勝ったのかというと、暇だったから、私だけが続けたからだ」
これもまた、この言葉通りに受け取ってはならない。
彼は、そのサービスにたっぷり時間をかけたのだ。
他の人が、趣味や交友に費やした時間を、暇にまかせてサービスを眺めたり、軽くつついているうちに、自然に改善点が見え、それをダラダラ改善しているうちに、他より多少良いものになっただけなのだ。
イチローさんも、坂本龍一さんも、暇だったから成功したと言ったら怒られそうだが、実際、そうかもしれないのだ。
(坂本さんは東京芸大の大学院を留年して暇になりたがったが、教授に泣きつかれて、嫌々卒業したらしい)
良かったら、下にご紹介した『大企業の時代は終わったか』と『村上龍と坂本龍一』を読んで考えていただければ幸いである。

で、プログラマーの場合だが、これも同じである。
プログラミングをマスター出来ないなんて言う人がいる。
だが、私だって、初めてプログラミングの本を見た時は、さっぱり分からなかったのだ。
そこで、「分からないなあ。僕にはプログラミングは出来ないなあ」と思ったら、やっぱりプログラミングを出来るようにならないのである。
だが、分からない不快さに耐えながら、ダラダラ読み続けただけなのだ。
暇だったからね(笑)。

つまり、何ごとも、暇であることが成功の条件になる。
時間を浪費する遊びや交友がある者は実力者になれない。
どの世界でも、実力者になる者というのは、仕事に時間を注ぎ込んだ者なのだ。
音楽で成功した者は、恵まれていて暇もあったのだろうが、その暇な時間を、遊びや交友に使わず、全部、音楽に注いだのだ。
米津玄師さんなんて、今でも、パソコンに向かって仙人のごとく曲作りに没頭するらしいが、元々がそうだったのだろう。
彼は、性格的にも非常にシャイで友達も多くはなかったと思う。だから、交友に時間が取られなかったのだ。

では、魔法使い、超能力者、仙人、マスターになるにはどうすれば良いか。
真言を数多く唱えれば良いのである。
下らないことを全てやめ、暇を作り、「暇だから真言を唱える」のである。
真言はどれでも良いし、なるべく1つに決めた方が続けやすい。
「南無阿弥陀仏」の念仏だって構わない。
法然は毎日6万回(あるいは7万回)、念仏を唱えていたというから、ある程度、暇だったし、また、自主的に暇を作ったのだろう。
おそらく、彼は相当な超能力者だったと思う。
それで、当時は異例の80歳まで元気に生きたし、弟子の親鸞となると90歳、晩年、念仏に転向した一休も87歳まで生きた。
一説では、親鸞は、数多く念仏を唱えることを勧めなかったと言うが、自分に関しては、かなり唱えていたのだと思う。
数多く真言を唱え、マスターに近付けば、世界への支配力が高まり、怠け者であれば安楽に過ごせるし、エネルギーが高ければ大成功者になれるだろう。








好きな仕事に就くには

昨日、就職・転職する方法について書いたので、好きな職業に就く方法について要点を述べる。

ところで、同じ職業をしていても。状況は千差万別だ。
例えば、歌手と言っても、夜8時、9時の、視聴率の高い時間帯にテレビに登場して歌ったり、ライブを開けば数百人(あるいはそれ以上)の会場を一杯にする歌手もいれば、YouTube等で配信したり、路上ライブをやるだけの歌手もいる。
収入も、サラリーマンと比較にならないほど稼ぐ歌手もいれば、ほとんど収入ゼロに近い人も少なくない。
そして、うまくいかない歌手は、やはり、自分の歌手としての明確な目標がないのである。
曲も作るミュージシャンなら、将来は米津玄師になるとしても(笑)、当面の目標も必要だ。
バンドをやるなら、演奏する場所を決め、観客の姿や熱狂してくれる様子をしっかり考えないと、お客さんが全然来てくれず、辛い思いをすることになる。
あるいは、米津玄師さんのスタートの頃のように、動画投稿サイトに曲をアップするとしても、再生回数がぐんぐん伸びる様子や、好意的なコメントが付く様子を考え、先に良い気分にならないといけない。

ところで、私は、最初はセールスマンをやったが、読んだ本が悪かった(笑)。
毎日、百件の訪問をして、訪問先で冷たく追い返されるのに耐え続ける、努力と忍耐のセールスマンの本を読んでしまったので、実際、その通りになってしまった。
それでも確かに、それらの本のように売れる部分もあって、新人ながらセールスコンテストで優勝したこともあったが、仕事は面白くなかった。
その中で、夏目志郎さんというセールスマンの本を見ると、「私は玄関でセールスしない。応接室に通されてからセールスする」と書かれてあり、「それええな」と思いはしたが、そのためには、その様子をしっかり考えないといけなかったのに、それをしなかったから、うまくいかなかった。

プログラマーになるとしても、プログラマーの仕事に関する知識がないと、せいぜいが、会社の中でパソコンに向かってキーボードを叩いている様子しか想像出来ず、それは単調なので飽きてしまうだろう。
テレビドラマや映画に登場するプログラマー(あるいはシステムエンジニア)は、ほとんどが、プログラマーの実態を知らない人が脚本を書いたり演出したデタラメであるから(笑)、あまり参考にならないが、その気になれば、Webや書籍で、プログラマーが仕事をしている様子を知ることが出来る。
しかし、その場合も、悪い仕事環境の様子を見てしまい、それを受け入れるようなことをしてはいけない。
私はやってしまったが(笑)。
プログラマーは3K(きつい、きたない、危険)だとか、ブラックな職場だとかいう関係者も多いが、それを信じ、そんな職場をイメージすると、確かに、彼らのお仲間になるだろう(笑)。
その中で、私は、良いものを見た。
雑誌で見たのだが、マイクロソフトでは、プログラマーは1つの部屋があてがわれ、部屋の装飾などは自由で、監視も管理もされない。管理担当者が来るとしても、それは監視するためではなく、プログラマーが、快適な環境が提供されているか、不都合はないかを確認に来るだけであると・・・
「これええなあ」と思い(笑)、今度は、その様子を考えた。
それで、私は、広い場所や、広い部屋を1人(あるいは、美人新卒社員と2人)という、なかなかの環境を獲得した。
もちろん、出勤時間も自由だった。

まあ、始めから、自分の思い通りにはならないかもしれない。
それは、最初からは出来ないというのではなく、これまでの人生で身に付いてしまった考え方の問題で、自分は奴隷のように命令される人間だとか、世の中、ままならぬという固定観念があれば、まず、それを打破していかないと、なかなか思うようにはならない。
しかし、何よりもまず、自分がどうなりたいかを考えないといけない。
『THE SECRET』のDVDで、飛行機の墜落事故を起こして重傷を負い、医者に「君は一生、植物人間だ」と言われたが、健康を取り戻した男は、こうアドバイスしていた。
「人間は、自分が思っている通りになれる」

だが、人間は、余計なことを考えたがるという面もある。
あなたが考えるべきは結果だけで、「どのようにして」は、宇宙の力にまかせておけば良い(ここが学校や世間で絶対教えられないことだ)。
結果の明確なビジョンがなくては、どうにもならないのだ。
イエスが言った通り、「願いは叶ったと思う」ことだ。すると、良い気分になるはずだ。
ちゃんと良い気分になれば、思い通りになるが、嫌な気分であるなら、そこだけは何とかして、良い気分にならないといけない。
だが、良い気分になることは自分の責任である。
猫を撫でたり、美しい夕陽の街を歩いたり、BUMP OF CHICKENの『ray』のように、夢の中で好きな人に会ったら(これは象徴であり、楽しいことをしたらという意味と思う)、また行くのである。








あまりシンドい仕事をするな、楽をしろ。

ある程度の年齢になれば、楽で儲かる仕事をしなければならない。
なぜ、急にこんなことを言うのというと、最近、乳飲料製品や新聞のセールスマンが何度か家に来たことからだ。
この暑い中、長袖のユニフォームを着てマスクを着け、汗をかきながら訪問してくる。
私も、若い頃に、そんな仕事をしていた時期があるので、その「苦しさ」と言うよりは「辛さ」が解る。
そして、見れば、40代以上の男性である場合も多い。
成約の見込みはほとんどなく、契約が取れても、1契約のコミッションは知れていると思う。
もし、彼らが一家を支えているのだと考えると、胸が痛む。

販売している製品自体は、有名な大企業が製造卸する商品である。
それらの商品のテレビCMでは、美しい、あるいは、格好良い人気タレントが良い服を着て、にっこり笑っている。
私が昔、売っていた商品もそうだった。
私は若い頃であったから、CMタレントと自分の違いを考えると、愚かしいかもしれないが、世の中を恨む気持ちにもなったものだ。

私は、「失業率」という言葉を聞くと、妙な怒りを感じる。
このような仕事をしている者まで、就業していることになるからだ。
多くの場合、こんな仕事への就業に関しては、普通の容姿でまともに話すことが出来る者なら、誰でも採用される。
ただし、最低賃金の法律は、あくまで、社員や、契約社員、派遣社員までのことで、セールスマンの多くの立場はバイトと変わりない。
よって、1日中、脚を棒のように売り歩いても、売れなければ、お金がもらえないこともあると思う。私も、基本的にそうだった。
毎日10時間以上、休日なしに1ヵ月働いて、給料が5千円だったという人もいた。
そんな人までが就業者扱いになっているなら、失業率なんてものは嘘だと思う。
ただし、かつての私のような者というのは、ごく少数で、世の中には厳しい人が多いとしても、私のような者ほどではないのだろうか?

良い大学を出て、最初から素晴らしい職場に入るのも、どうかと思う。
しかし、悲惨な労働は、若い時の経験としては素晴らしいが、適当な時期に卒業すべきだ。
また、かつての私ほどでなくても、厳しい状況であるなら、やはり、脱出し、法律で謳われているような文化的な暮らしを、文化的な仕事で得なければならない。

そのためには何をすれば良いか?
それは、松下幸之助が、社内留保(純粋な蓄え)を得る方法として言ったことと同じである。
松下幸之助は、「社内留保が欲しいと願うこと」と言ったのだ。
これは、講演でのことで、聞いていた人達は笑ったが、稲盛和夫氏だけは真面目に聞いていたという。
やりがいある、人間らしい仕事をしたいと思うなら、それを願うことである。
そして、そう願えば、叶えるのは神様の責任である。
ただし、最低限の準備は自分でしなければならない。
とはいえ、最低限で良いのだ。
あまりに不道徳、勝手気ままな生き方をしなければ良いのである。
Googleの企業規範「Don't be evil(邪悪になるな)」で十分なのだ。
後は、ジョセフ・マーフィーの本を1冊読むことをお薦めする。













当ブログ著者、KayのAI書。
これからの世の中、AIが解ると有利と言いますか、AIを使えることは必須ではないかと思います。
そのために、数学、プログラミング、AI理論を勉強する必要はありません。
Excelが使えるくらいのスキルがあれば、本書で、興味深い問題をAIで解く実習を楽しむことで、自分で実用AIが作れるようになるはずです。

営業をやらなくて良い幸運

悪夢・・・というのではないが(それに近かったが)、今朝、辛い夢を見た。
初めて社会人になった二十歳そこそこの時にやっていたセールスマンに戻った夢だ。
年齢的には、今くらいなのだが、私は現実でも全然歳を取ったつもりがないので、実際は、年齢についてはどうでも良かった。
実際は短い時間の間に見た夢であるが、数ヶ月に及ぶ夢だった。
夢の中で、私は、数ヶ月前、良い受注をしたのだが、その後、全然、売上げがない。
そもそも、仕事をしていなかったが、それは会社には内緒で、私は上司に、売上げが出ない、もっともらしい言い訳をしていた。
しかし、上司は、それは嘘だと分かっている。
私は、やる気を示し、セールスに出かけた。
しかし、商品に全く自信を持っていない。
それは実際、昔、私がセールスにやる気を失くした理由だった。
高いお金を出してその商品を買うお客様にメリットがあると思えないのである。

目が覚めて、私は心から安堵した。
私はもうセールスマンではない。その幸運を噛み締めた。
性格にもよるだろうが、私のようなひきこもり気質の人間にとって、セールスほど辛い仕事はない。
ましてや、商品に自信が無ければ、仕事は地獄であるが、世の中に、自信を持って売り込める商品なんて無いと私は思う(本当に良い商品は、売り込まなくても勝手に売れる)。
だが、今でも、企業が多く募集しているのはセールス、あるいは、営業と呼ばれる職種だ。
営業という仕事にプライドを持ち、実力もある人には、この言い方は悪いとは思うが、特技のない人間は、営業をやるしかない・・・営業しかやらせてもらえないということは言えると思う。
ただの事務員は給料が安いし、若い女の子で十分務まる・・・と言うか、若い女の子の方がいろんな意味で良い。
企業が営業を沢山募集するのは、商品が悪いからだと私は思っている。そんな商品を無理矢理売るには、無理をするセールスマンが必要なのだ。

初音ミクさんのお父さん、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長も営業が嫌いらしく、1995年の、まだインターネットは黎明期で貧弱な時代に、「これで営業を」と考えられたそうである。凄い発想であるが、商品(音源コンテンツ)に自信があったのだろう。
そんな伊藤社長に対し、私は、「この成功者め!」と思ってしまうのだ。
なんと言っても、初音ミクさんのお父さんなのだ(ご本人は、ミクさんを娘とは思っていないと講演で言われていたが)。
羨ましくて殴ってやりたいが(いやマジで)、伊藤社長は、素朴で真面目そうな人で、それに、やはり、有名企業の経営者の貫禄があるので、目の前にしたら殴れやしないだろう(当たり前か)。

だが、私は今や、プログラミングが出来るので、営業職をやる必要がないのだ。
さっきも書いたが、今朝、その幸運を噛み締めることが出来た。
ソフトウェアとしての初音ミクさんや、動画を作るためのフリーソフト「MMD(MikuMikuDance)」等は、VisualStudioやEclipseといった開発環境システムで、CやC++言語、あるいは、Java、時にC#で作るのだが、そういうのは、特別な能力のある人達にやっていただくしかない。
若い人で意欲があれば、挑んでいただきたい。
だが、我々は、ExcelやAccessで、VBA言語を使えば、ちゃんと良い仕事が出来る。
何も出来なければ、テレアポを取るために迷惑な電話をし、何とかアポが取れて訪問しても、剣もホロロに扱われ、よほどメンタルの強い人でなければ、人生に疑問を持つほどのダメージを心に受ける。
プログラミング技能は、それを回避出来る有り難いものである。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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