昔、超能力でスプーンを曲げることが、世界的に流行った。
日本では、1974年に、イスラエルの超能力者ユリ・ゲラーが来日し、テレビで、スプーン曲げの超能力パフォーマンスを見せてから、一般に知られるようになり、その後、日本人にも、ユリ・ゲラーと同等以上の見事なスプーン曲げを見せる人が次々登場した。しかし、オウム事件の関係もあるのだと思うが、やる人がいなくなったように思う。
元々、スプーン曲げはインチキだと言われることも多かったし、マジシャンの中には、「あくまで奇術」と宣言した上でスプーンを曲げて見せる者がいたなどもあり、超能力でスプーンが曲がると信じていない人が多いのではないかと思う。

また、超能力や超常現象も含め、神秘的な力はあると主張する者にも、「スプーンを曲げて何の役に立つのか」と言い、そして、「私が本当に役に立つスーパーパワーを教えてやる」という超能力ビジネスをやる者も多い。
まあ、引き寄せの法則も、それに当たると言えば、確かにそうだ。

政木和三さんは科学技術者であったこともあり、スプーン曲げブームが始まった頃には、スプーン曲げを全く信じていなかったらしい。
それで、政木さんは、テレビの超能力番組への出演に当たり、スプーンが実際に曲がるかどうかを精密に測定出来る金属歪み計を作成し、テレビ局に持ち込んだ。
ところが、その装置が、超能力でスプーンが曲がったことを検出してしまった。
その後も、政木さんは、検証を行い、超能力が存在することは間違いないという結論に達した。

そして、スプーン曲げが何の役に立つかだが、政木さんは私に、役にたつ方法を教えてくれた。
最近、私は、このブログで、願いごとは、願った瞬間に叶うが、すぐに、叶っていない状態に戻ることが多いと書いている。
そして、元に戻らず、願いが叶った世界が継続する方法も書いたつもりだが、それをするために、政木さんの方法が役に立つので、公開しておこう。
まず、スプーンを1本用意する。
あまりゴツくて固いスプーンでなく、普通のスプーンが良い。
それを、普段は開けない引き出し等に入れる。
別に、中身が見えない箱に入れて、押し入れの中とか、タンスの上などに置いても構わない。
要は、敢えて見ようとしない限り、スプーンが見えなければ良いのである。
スプーンをそうやって隠した上で、スプーンが曲がると思う。
強く念じるのではなく、「曲がった」と静かに思う。
そう思った瞬間にスプーンは曲がるが、同じく、瞬間で、曲がっていない状態に戻る。
よって、スプーンを確認しても、大抵いつも、スプーンは曲がっていない。
そこで、時たま、スプーンを確認し、曲がっていなくてもガッカリせず、また、「曲がった」と思うのである。
つまり、何度も、曲げて、元に戻るを繰り返すのだ。
すると、やがて、エゴの力が弱まり、「スプーンが曲がるはずがない」というエゴの声が聴こえなくなれば、スプーンを確認したら、スプーンが曲がっている。
要は、スプーンが曲がっていたら、引き寄せ自在になったと思うと良い。
そうなるための訓練と思うと良い。
コツは、「曲げよう」という欲望を起こさず、ただ、静かに「曲がった」と思うことだ。
尚、ユリ・ゲラーやスプーン曲げに関しては、下にご紹介した、矢追純一氏の『矢追純一は宇宙人だった!?』や、中岡俊哉氏の伝記『コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生』に面白い話があると思う。