ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

スタートレック

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
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呪文はいつ効くか

アメリカの人気テレビ番組『Star Trek(邦題:宇宙大作戦)』の冒頭のナレーションが英語Wikipediaにある。

Space: the final frontier. These are the voyages of the starship Enterprise. Its five-year mission: to explore strange new worlds, to seek out new life and new civilizations, to boldly go where no man has gone before.
Star Trek: The Original Seriesより~

これは、宇宙船エンタープライズ号の使命は、
「新しい驚異の世界を探検し、新しい生命、新しい文明を見つけ出すため、誰も行ったことのない未知の世界に大胆に入っていく」
ことであるという意味だ。

何とも、血湧き肉躍ることではないか?
だがこれは、別に宇宙に旅立つまでもなく、人生そのもののことだ。

名前も知らない まだ見ぬ世界を旅するように
時が刻むメロディー 口ずさんで ほら
~『Birthday』(作詞・作曲・編曲:びにゅP。唄:初音ミク)より~

一寸法師だって、旅立つ前に、腕を磨き、学び、針の剣とお椀の舟を用意したように、冒険のためには準備が必要だ。
今は、つまらない学校や会社に行き、退屈な、あるいは、苦しい日々を送っているかもしれない。
ならば、新しい世界に旅立つしかない。
そのための準備を怠らないことだ。
まあ、そんな大したことしなくていいから(笑)、それでも、真面目に。

昔、駆け出し俳優だったバート・レイノルズが、既にハリウッドの大俳優だったクリント・イーストウッドに尋ねたらしい。
「成功するまで何をしていましたか?」
イーストウッドは、
「準備をしていた」
と答え、それを聞いてレイノルズは成功の階段を駆け上った。
何をするかは人それぞれだ。
外国語を学ぶ人もいれば、プログラミングを学ぶ人もいるし、一撃必殺のキックを磨く人もいる。
それで言えば、私は、囚人が刑務所内でいじめられないために筋トレをするというのはあまり好きではない。
それなら、外に出た時のために筋トレをするのだと思えば良い。
ところで、法然や親鸞は、死んだ時に備えて念仏を唱えるよう教えたように言われるが、本当は、よりよく生きるために念仏を唱えるよう教えていた。
念仏や高度な呪文は、一寸先の未来に備えて唱えるものだ。
呪文を唱えれば、数秒後の世界は変わっている。
数秒後は少ししか変わらなくても、連続して唱え、ずっと変え続ければ、全く新しい世界になる。
それを忘れなければ、いかなる不安もないだろう。







どうすれば感情を頼もしい味方にできるのか?

『スタートレック』というアメリカのSFテレビドラマ(日本では『宇宙大作戦』のタイトルがつけられた)に、ミスター・スポックという、バルカン星人と地球人のハーフの男性が登場する。
バルカン星人は、地球人よりはるかに進歩した文明を持つが、感情を持たないとされ、感情を持たないことが進歩の鍵だと考えられていた。
しかし、地球人との混血であるスポックは、自分の中に感情があることに引け目を感じ、感情を殺してしまうことを自分に強く課していた。
だが、スポックは、感情を持つことで、本当は、退化どころか、他のバルカン星人をも超越していたと考えて良いのだと思う。
スポックの素晴らしい父親が登場したことがあったが、彼は明らかに豊かな感情を持っていた。
バルカン星人の中に、重大な誤解があったに違いない。
感情は悪であるという誤解だ。
当然、それは、我々地球人の間にもある。
感情に支配されてしまえば、倫理や道徳に明らかに反することでも止めることができずやってしまうし、破滅に突き進むと分かってさえいても自分を止めることができない。
また、それほど重大でない無数の問題に対しては、感情のために判断を誤るということがむしろ普通のことになっているかもしれない。

感情が悪だというのは、一見、理屈が通っているように思える。
だが、感情が悪になるのは、自分が自我である・・・もっと正確には、自分は小我であると思い込んでいることが原因である。
感情はエネルギーが大きいので、小我はそれを処理し切れず暴走してしまうのだ。
だから、小我と一体化した自己は、感情のエネルギーに翻弄されてしまうのである。
小我が、それと比較にならない大きな大我と融合し、溶け込むと、大我はいかなる感情エネルギーでも余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)で扱うことができるので、感情を活かすことができるのだ。

進化した宇宙人でありながら、こんなことが分からずに感情を悪だと見なしているなら、ひどく滑稽なことに思える。しかし、我々地球人は、先達である宇宙人からのテレパシーを受けて速やかにそれを理解できるのだが、昔の宇宙人達は、いかに進歩していても、初めは苦い経験をしなければ分からなかったのかもしれない。

数学的に証明できるらしいが、理論というものは、理屈が通っているだけでは真にならないのである。
なるほど理屈は正しいが、感情が納得しないと、それは、純粋に数学的に正しくは無い・・・真ではないのである。
感情が納得してこそ真なのである。
従来の西洋の科学は、理屈が通りさえすれば真とするので、大きな過ちを犯してきた。
だが、この数学上の大発見により、一見、矛盾もある東洋の叡智が「科学的に」正しいことが分かるかもしれない。しかし、別に科学に裏付けしてくれなくても、それが正しいことは、高度な感情・・・つまり、直観により明白であった。
高度な感情とは、小我ではなく、大我が扱う感情である。それを直観と言うのである。

難しいことではない。
ある女性が、2人の男性にプロポーズされるとする。
片方の男性は、長身の美男子で、高学歴のエリートであるだけでなく、人間的にも非常に優れており、優しく、爽やかな性格だった。
しかし、もう一方の男性は、外見もぱっとしない、三流大学の卒業者で、性格も優柔不断で暗く、人間性に明らかな欠陥もあった。
理屈では、どう考えても前の男性の方が良いし、また、小我としての感情も、その外面的、論理的に立派な男性の選択を正しいと感じる。
しかし、この女性は、後の、世間的にはどう考えても駄目な男性を選んでしまう。
彼女は、そうせざるを得なかったのだ。
内なる感情が、そちらの男性を選ぶよう強く促し、彼女はそれに従ったのだ。
そして、こんな選択は絶対に間違いがない。
しかし、現代は、内なる感情・・・大我が扱う感情を無視して、小我を満足させ、世間的にも受け入れられる選択をしてしまう者が多いかもしれない。
また、男は馬鹿なので、どうしても女性の外見を重視してしまう。
だから、男が惚れて、押し切って結婚した夫婦というのは、大抵苦労が多く、結婚後に精神を磨かないと悲惨な結果になる。
男に対し、「惚れて結婚するな。惚れさせて結婚しろ」というのは、そんな教訓が秘められているのだし、結婚は女性が選んだ方がうまくいく可能性が高い。ただし、今の女性は、男性並に馬鹿な者が多いのであるが。

では、どうすれば、自分を小我であると思い込むことをやめ、小我を大我の中に溶かし、大我と一体化できるのだろうか?
1つには、「頭を叩かれて人間は立派になる」という当たり前の道を進むしかない。
子供の頃は、家庭で、王子様、お姫様扱いで甘やかされるのは、ある程度は仕方がない。
しかし、社会に出れば、最初はただの一兵卒(大勢の中の一人)だ。
なんら特別な者でない、価値のない者として・・・それどころか、劣った者、見下される者として厳しい扱いを受けることに耐えることで、小我は退き、大我に場所を譲る。
そうなれば、少々のことでは感情に支配されず、耐え忍ぶことのできる、円満な人間性を獲得できる。
普通は、これだけで十分であるが、そんな人でも、まだ感情に苦しめられることは多い。
人間的に成熟し、普通のことでは自分を抑えられても、今流には「地雷を踏む」、つまり、痛いところを突かれたら、信じられないほど動揺したり、怒りを爆発させたりする。
「俺としたことがなんてことだ!」
と自分で呆れ、自分を蔑み、さらに、自分を哀れむ。
まだまだ、小我と大我が十分に融合していないのだ。
それで、念仏を称えたり、座禅をしたりの修行をするのだ。
数学者として、感情の重要さを本当に理解していた岡潔が、自宅に念仏堂を造り、熱心に念仏に励んでいたということを、我々はもっと重大に受け止めなければならないだろう。
例えばだが、数取器を使い、毎日欠かさず、せめて千回でも念仏を称えるということを、「感情的に」良いと感じるなら、是非、実践していただきたいと思うのである。









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人間にはなぜ欠点があるのか?

「間違えるのが人間だ」というのは、古代から伝わる最も有名な格言のようだ。
『スタートレック』で、主役のカーク船長を超えるほどの人気者であったバルカン星人のミスター・スポックは、これを意味する“To Error is Human”という言葉をよく使ったらしい。ところで、そのスポックも年を取り、彼の姪っ子(だったと思う)の若い優秀な女性が宇宙艦隊の幹部候補生になり、偉大な叔父スポックがかくも尊敬するカーク船長にさっそく会いに行ったが、彼女はその後でスポックに、カーク船長はちょっと変だったと報告する。
実は、彼女がカーク船長に興味を持つあまりか、熱情的にカークに迫ったのだが、彼女が美人なのでカークがドギマギしてしまったところがあったようだった。そんな事情は知らないが、スポックは彼女に、「人間、誰しも欠点はある」と諭した。
人類の英雄カークにも欠点があるのは当然というのは、私には非常に印象的に感じた。

人間が間違いを犯すというのは、人間に欠点があるからだともいえ、その欠点は誰にでもあるのだから、なるほど、間違いを犯すのが人間だというのは、実に納得できることだ。
そして、欠点というのは、人間の不可欠の構成要素とでもいうものらしい。
これについて、ちょっと面白いお話がある。
人間は死後、この欠点の部分をこの世に置いて(捨てて)いくらしい。
ルドルフ・シュタイナーによれば、これは、アストラル体(幽体)の死体とでもいうもので、アストラル体の優れた部分はあの世に持っていくが、劣った部分は捨てていき、それはしばらくこの世に漂っているが、やがて消滅するらしい。
降霊術というものを御存知だろうか?
霊媒(霊と交信する能力者)が、死者の霊を呼び出して対話をするというものだ。
ジョージ・アダムスキー(宇宙人との接触者として世界的に知られる)も、霊との交信は、死者本人との直接の交流ではなく、死者がこの世に残した情報を読んでいるに過ぎないと言ったが、シュタイナーの述べる通りだとすると、それは、その情報の本体は、死者がこの世に残した欠点の部分である。
降霊術で呼び出された霊の話は、死者本人しか知らないと思われるものがあり、それで、本当に死者の霊が現れたのだと言われることがあるが、その内容が、妙にとりとめなかったり、言ってしまえば、下らないことが多いようである。しかし、それは、シュタイナーの言うことを考えると、納得できるのである。
降霊術の大半は、単に霊媒がその気になって、自己暗示的にやったり、演技である場合が多いかもしれないが、実際に霊能力があるとしても、コンタクトできるのは、死者の欠点である、アストラル体の死体の場合が多いのかもしれない。
また、幽霊というものが、明朗明晰ということはなく、大抵、暗く醜悪というのも説明がつきそうである。
イギリスの大作家チャールズ・ディケンズが、新しい小説の執筆中に亡くなり、彼と何の関わりもないアメリカの無学な工員が、この作品の続きを書き上げたという話がある。その作品『エドウィン・ドルードの謎』は、出版されているが、もし、この工員が書いた部分が含まれているとしたら、それは、ディケンズのアストラル死体の作用かもしれず、本当のディケンズの作品と言うべきでないかもしれない。
偉大な人物の霊との対話として発表されたものであっても、ほとんどは、馬鹿げた下らないものだ。
これは、偉大な人物であっても、欠点はあるということの、興味深い証拠かもしれない。
ただし、極めて高度な霊能力者であれば、もっと正確な情報を得ることが出来たり、死者の本物の霊と交流することが出来るのかもしれない。

ところで、私が、人間の中には、極めて低レベルの部分が存在する理由について、非常に興味深いと思ったものがある。
石ノ森章太郎さんの遺作で、実際には、石ノ森さんが残した原稿や資料を元に、彼の長男の小野寺丈さんが大変な苦労の末に小説化した、『サイボーグ009 完結編 2012 009 conclusion GOD'S WAR』である。
人間の中に、悪の部分がなぜあるのかについて、宇宙的に壮大な理由を解き明かしているのだが、これが非常に面白いだけでなく、かなり説得力があった。
作品が非常に素晴らしいので、出来れば読んでいただきたいが、ある理由で、人間の魂は、高貴で善なる天使のような部分と、邪悪な悪の部分から成り立っており、やはり死後は、邪悪な部分を残していくのだ。
石ノ森さんの想像ではあるのかもしれないが、エマーソンも言ったように、想像と空想は全く違うのである。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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