ジョー・ジラードというアメリカの世界的に有名な元自動車セールスマンは、2019年に90歳で亡くなっており、私としては、こんなに最近まで生きていたことに驚く。それほど伝説的な人物である。
彼は、1963年から1978年までの約15年間で13,001台の乗用車を売り、ギネス認定されたそうだ。
このジョーは貧しいイタリア移民の子供で、8歳から靴磨きや新聞配達などをして働き、高校を中退して様々な仕事を転々としたが、人生は全く順調ではなかった。
結婚して家族はいたが、帰宅の際には、借金取りの目を逃れるために、家から離れた場所に車を止めて家まで歩いて帰ったという。
そんな35歳の時の朝、妻が彼に言う。
「子供達の食べ物を買うお金を頂戴」
自由業みたいだった彼は仕事に就かなくてはならないと思い、新聞の求人欄を見たら、たまたま自動車販売会社のセールスマンの募集を見つけたので電話をし、面接に行ったら採用され、その日から働くことになった。
研修もOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング。現場指導)もなく、いきなりの本番だったが、とにかく彼は、今日中にお金を得なければならなかった。
その販売会社では、セールスは店内で行い、客が来るのを待って、客が来る度に、セールスマンが順番に対応していた。
客が入って来ると、ジョーは、自分の番でもないのに出て行った。なりふりなど構っていられなかった。妻子のために食べ物を買う金を持って帰らないといけないのだ。
ジョーは、自動車販売の経験も、この店で売る自動車の知識もなかったし、その客が冷やかし(実際には買う気がないこと)の客かもしれないが、そんなことはどうでも良かった。
とにかく、その客を「買わずに帰すわけにはいかなかった」のだ。
ジョーは、その客に何を話したのか全く憶えていないと言う。
しかし、気が付いた時には、客は販売契約書にサインをしていた。
ジョーは上司に頼んで販売手数料を前払いしてもらい(普通は給料日払い)、無事に家族に食べ物を与えることが出来た。
これが、彼の輝かしいセールス人生の初セールスだった。
ちなみに、私も22歳の時の初セールスのことは昨日のことのように憶えているが、私の場合は、親切な方が売れてなさそうな私を憐れんで契約してくれたのだった。
ジラードのこの初セールスは、ほとんどの人が「たまたま」「偶然にうまくいった」と言うだろうが、私は、誰が何と言おうと、魂、あるいは、神の力であると断言する。そして、これが引き寄せの本質だ。
そして、誰もがこの力を持っており、それはいつでも使えるし、実際、使っている人が少ないがいる。
なぜ、このようなことが言えるのかというと、私は子供の時から、自覚的にその力を使えたからだ。
夜空の沢山の星の中から瞬時に土星を特定し、交通量の多い車道から車を消し、広い図書館の中で目的の本を手掛かり無く即座に見つけ、テレビの放送内容を勝手に決定した。
だが、私も、大人になるごとにその力を自由自在に使えなくなったし、大抵の人となると、その力に気付きもしない。
私もまともに見たことはないが、『アニマル・ワン』(1968)というアニメで、メキシコオリンピックを目指すレスリング選手の主人公の少年は、自分の中に何か不思議な力があることを感じ、実際にそれを使っていたのだが、ある時に、その使い方が分からなくなるという不思議な話があるらしい。
それで、その力は、無になった時に使えるのだということを悟る。
今、気付いたが、このアニメは、アマゾン・プライム・ビデオで見れるらしい。
期待通りかどうかは分からないが、見て見ようと思う。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)アニマル・ワン
(2)私に売れないモノはない!(ジョー・ジラード)※原題『How to Sell Anything to Anybody』
(3)セールスに不可能はない(ジョー・ジラード) ※原題『How to Sell Anything to Anybody』
(4)ナ・ダーム ~あなたの中の不思議な力~

AIアート1111
「夜の蝶々」
Kay
彼は、1963年から1978年までの約15年間で13,001台の乗用車を売り、ギネス認定されたそうだ。
このジョーは貧しいイタリア移民の子供で、8歳から靴磨きや新聞配達などをして働き、高校を中退して様々な仕事を転々としたが、人生は全く順調ではなかった。
結婚して家族はいたが、帰宅の際には、借金取りの目を逃れるために、家から離れた場所に車を止めて家まで歩いて帰ったという。
そんな35歳の時の朝、妻が彼に言う。
「子供達の食べ物を買うお金を頂戴」
自由業みたいだった彼は仕事に就かなくてはならないと思い、新聞の求人欄を見たら、たまたま自動車販売会社のセールスマンの募集を見つけたので電話をし、面接に行ったら採用され、その日から働くことになった。
研修もOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング。現場指導)もなく、いきなりの本番だったが、とにかく彼は、今日中にお金を得なければならなかった。
その販売会社では、セールスは店内で行い、客が来るのを待って、客が来る度に、セールスマンが順番に対応していた。
客が入って来ると、ジョーは、自分の番でもないのに出て行った。なりふりなど構っていられなかった。妻子のために食べ物を買う金を持って帰らないといけないのだ。
ジョーは、自動車販売の経験も、この店で売る自動車の知識もなかったし、その客が冷やかし(実際には買う気がないこと)の客かもしれないが、そんなことはどうでも良かった。
とにかく、その客を「買わずに帰すわけにはいかなかった」のだ。
ジョーは、その客に何を話したのか全く憶えていないと言う。
しかし、気が付いた時には、客は販売契約書にサインをしていた。
ジョーは上司に頼んで販売手数料を前払いしてもらい(普通は給料日払い)、無事に家族に食べ物を与えることが出来た。
これが、彼の輝かしいセールス人生の初セールスだった。
ちなみに、私も22歳の時の初セールスのことは昨日のことのように憶えているが、私の場合は、親切な方が売れてなさそうな私を憐れんで契約してくれたのだった。
ジラードのこの初セールスは、ほとんどの人が「たまたま」「偶然にうまくいった」と言うだろうが、私は、誰が何と言おうと、魂、あるいは、神の力であると断言する。そして、これが引き寄せの本質だ。
そして、誰もがこの力を持っており、それはいつでも使えるし、実際、使っている人が少ないがいる。
なぜ、このようなことが言えるのかというと、私は子供の時から、自覚的にその力を使えたからだ。
夜空の沢山の星の中から瞬時に土星を特定し、交通量の多い車道から車を消し、広い図書館の中で目的の本を手掛かり無く即座に見つけ、テレビの放送内容を勝手に決定した。
だが、私も、大人になるごとにその力を自由自在に使えなくなったし、大抵の人となると、その力に気付きもしない。
私もまともに見たことはないが、『アニマル・ワン』(1968)というアニメで、メキシコオリンピックを目指すレスリング選手の主人公の少年は、自分の中に何か不思議な力があることを感じ、実際にそれを使っていたのだが、ある時に、その使い方が分からなくなるという不思議な話があるらしい。
それで、その力は、無になった時に使えるのだということを悟る。
今、気付いたが、このアニメは、アマゾン・プライム・ビデオで見れるらしい。
期待通りかどうかは分からないが、見て見ようと思う。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)アニマル・ワン
(2)私に売れないモノはない!(ジョー・ジラード)※原題『How to Sell Anything to Anybody』
(3)セールスに不可能はない(ジョー・ジラード) ※原題『How to Sell Anything to Anybody』
(4)ナ・ダーム ~あなたの中の不思議な力~

AIアート1111
「夜の蝶々」
Kay