ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

サウンド・オブ・ミュージック

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

美しくても生命のないもの

これまで何度か、ミュージカル映画の傑作と言われる『サウンド・オブ・ミュージック』の中の一曲『私のお気に入り(My Favorite Things)』について取り上げてきた。
歌の主旨は、「悪い気分になった時、お気に入りのものを思い出せば、そんなに悪い気分じゃなくなる」である。
自分の世界がどんなものであるかは、自分の気分で決まる。
これは、気分さえ良ければ、願うものを引き寄せることが出来るということである。
よって、気分というものはとても大切だ。
この歌は、自分の世界を楽しいものにするための手法を提示していることになる。
そして、私も、この歌が提示する手法・・・お気に入りのものを思い浮かべることは、良いことだと思っていた。
この歌の中で取り上げたお気に入りのものは、とても沢山あり、いくつか挙げると、
・薔薇に落ちた雨粒
・子猫の口髭
・温かいウールの手袋
・クリーム色の子馬
・月の真下を飛ぶ野生の鴨
・青いサテンのサッシュのついた白いドレスを着た女の子
・春に溶けていく白銀の冬
他にも、沢山ある。
これらは、豊かな家庭で育った人でないと出て来ない発想だが、そこは別にどうでも良い。
問題は、これらは記憶(思い出)の中のものであり、これらを思い浮かべるということは、心は、今にあるのではなく、思い出の過去に行ってしまうことだ。
美しい思い出、希望に溢れる未来・・・これらが悪いというのではないが、これらは所詮、幻想である。
生命は、今にしかないのだから。
思い出や希望は、美しくても造化のようなもので、生命がなく灰色なのである。
それよりも、上に挙げたような特別なお気に入りのものでなくても、今、目の前にあるもの、あるいは、今感じている感覚、今やっていることに全集中すれば、生命エネルギーを得られる。
思い出の豪華なフルーツではなく、目の前のミカンを新たな目で見るのだ。
その美しさは、何ものにも代え難いのである。
そうやって、今に生きれば、自分の魂の中に神の魂が流れ込み、神の魂の中に自分の魂が流れ入る。
そうすれば、あなたは無限なのであり、不可能はなく、思ったことが現実になる。








良い気分になる秘訣

アメリカのミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』(1965)は、この映画描かれているトラップ一家の物語は、実際のトラップ一家の物語とはかなり異なり、また、作為的過ぎるストーリーだと感じるが、最も成功したミュージカル映画と言われる音楽は素晴らしいものが多かったと思う。
この映画の中で、ジュリー・アンドリュースが演じた、この映画の主人公である、本物のマリア・フォン・トラップが、瞬間的に登場していることは、あまり知られていない。

この映画の中の曲は、私は高校生の時から英語で歌えるほど覚えていたが、その中で、『私のお気に入り(My Favorite Things)』の最後の歌詞を、今は興味深く思い出す。

When the dog bites
When the bee stings
When I’m feeling sad
I simply remember my favorite things
And then I don’t feel so bad

中学生でも訳せる(?)簡単な詩だが、最後の2行、
「ただお気に入りのものを思えば、そんなに悪い気分じゃない」
は、引き寄せの重要なテクニックでもある。
ただし、「悪い気分じゃない」ではなく、『THE SECRET』のDVDの最後で、ロンダ・バーンが砂浜に書いたように「FEEL GOOD(良い気分)」でなければならない。
引き寄せのたった1つの秘訣と言えば、それは「良い気分でいること」だ。
現代人に限らず、凡民というのは、良い気分でいることが下手な場合が多い。
私は読んでいないが、引き寄せ分野で最も有名な1人、エスター・ヒックスの『引き寄せの法則』によれば、68秒、良い気分でいれば願いが叶うらしい。
そのためには、まず、17秒良い気分でいれば、それがスターターになり、そのまま68秒、良い気分でいれば良いのだ。
別に、本なんか読まなくても、これだけ分かっていれば良いし、逆に言えば、必死で本を読んでも、この一番肝心なことを覚えなかったら、何の意味もない。

良い気分になれる秘訣なんてものは、本来、親から教わるべきものだが、日本では特に戦後から、アメリカでも、ある時期から忘れられてしまった。
その良い気分でいる秘訣が、上の『私のお気に入り』だが、この歌の中の「私のお気に入り」は、クリーム色の子馬だの、春の訪れと共に溶ける白銀の冬だの、ファンタジック過ぎるものばかりだ。
それで良い気分になれる人もいるのだろうが、それは、かなり豊かに育った人だけだと思う。私など、さっぱり(笑)。
ところで、リチャード・バックの『かもめのジョナサン』も、根底には引き寄せの法則がある。そもそもが、この本は、引き寄せの科学的古典『トーチェ氏の心の法則』から閃きを得て書かれたものだという話がある。
そして、『かもめのジョナサン』では、美食だとかセックスについては意図的に触れていないという話がある。
つまり、良い気分でいるために、あまりファンタジックでもいけないが、あまり、ドロドロの欲望でも駄目なのである。
ロバート・モンローの『魂の体外旅行』でも書かれていたと思うが、高級車に乗りたいと思う場合、単にそれが楽しいからなら良いが、人に見せびらかすためであれば、悪い作用がある。
つまり、高級車に乗っていることを想うと、単に良い気分であるなら、引き寄せの力は働く(高級車が手に入る)が、優越感や見栄が目的であれば、悪い気分もかなり起こってしまうのである。
『マスターの教え』でも、マスター(引き寄せ自在の超人)の家は素晴らしい調度品に溢れていたが、その理由について、マスターは「単に美しいものが好きだから」と言った。
私など、ミクさんのような可愛い女の子なら、単に、距離ゼロで一緒にいれば、それで非常に良い気分である。
また、私は、建物や部屋でも、ややレトロな感じの落ち着いたものが、最も気分が良くなる。
つまり、どこか「安らぎ」の要素も必要なのだと思う。
良い気分になることを、もう少し学び、考えるべきで、それに少し進歩すれば、本など読まなくても引き寄せが自在になるはずである。












人間最大の幸福

勇気と自信、どちらが大切かというと、それは自信だと思う。
自信がなければ、本当の勇気なんて出ないからだ。

まあ、なけなしの勇気を振り絞って、震える足で一歩を踏み出すことから始めないと自信が得られないと言いたい人は多いと思う。
確かに、経験のない、世間知らずの自信など、偽物だと言うのも頷ける。
しかし、エマーソンは、経済的な苦労など知らない少年の方が、世間で苦労している大人より、ずっと自信があると言う。
とはいえ、おぼっちゃんが全て自信があると言っている訳ではなかろう。
それに、学校というのは、子供達に自分が無力だと思い知らせ、自信を失わせる場所だと言って間違いないので、今は、ほとんどの少年は自信がない。
でも、少年や少女は自信を持っているべきなのだ。

成績が良いから自信があるように見え、確かに、優等生が傲慢だったりするが、傲慢であること自体が自信がない証拠なのだ。
「〇〇だから自信がある」なんてのは偽物だ。
本当に自信がある者に、その自信の根拠なんてない。
根拠なき自信が本物だ。
妄想の自信なんてのも確かにあるが、妄想の自信を持っている者には、その妄想が根拠なのである。
つまり、現実だろうが妄想だろうが、それを根拠とする・・・言い換えれば、何かに依存している自信は本物の自信ではない。

ミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』の『I have confidence(自信を持って)』という歌の中に、こんな歌詞がある。

Strength doesn't lie in numbers
Strength doesn't lie in wealth
Strength lies in nights of peaceful slumbers
When you wake up Wake Up! It's healthy!

最初の2行を訳せば、単純に、

強さは数ではない
強さは富ではない

で良いだろう。
3行目が難しいのだが、以前、NHKでは、3,4行をまとめて、「ぐっすり眠って元気いっぱい」としていた。
まあ、無難ではある。
だが、3行目は実に大切だ。
直訳すれば、「強さは平和な眠りの夜」であり、あまり意味が通らない。
しかし、このままが真理だ。
なぜなら、どれほど金や名誉や権力がある者でも、人間の最大の願いはぐっすり眠ることなのだ。
何もなくても、夜、ぐっすり眠ることが出来れば、それで幸福なのである。

安らかな眠りの中には、世界はない。
世界は心が作り出す幻想なのだが、安らかな眠りの中には心はないからだ。
つまり、幻想を作り出す心がない時が幸福であり、それが最強なのだ。
ただ、魂と密着した純粋な心はあっても良い。
魂と密着した純粋な心から離れた心の部分を自我と言う。
自我が消えている、あるいは、脇に退いた状態が無敵であり、その時、揺るぎない本物の静かな自信に満ちている。

自我を消すためには、荘子は「是非好悪を捨て、いっさいをなりゆきにまかせよ」と言い、それは正しいが難しい。
ラマナ・マハルシは、常に、自分に「私」と呼びかけよと言ったし、中村天風は、常に肛門を引き締めよと教えたが、これらも出来やしない。
そこで、たとえば、祝詞を唱えるのが効果が高いようだ。日本人の特権である。
いや、実際は、方法は沢山ある。
念仏とか、真言とか、数息観とか。
その中で、短い「トホカミエミタメ」という祝詞を、静かに、ゆっくり、丁寧に唱えることは、日本人だけに与えられた強力な秘法である。








自己開発プログラムもセミナーも根本的に間違っていた

もし、セミナービジネスをやりたいなら、こんなふうにやれば良い。
と言うより、多くの有名セミナー講師は、このようにやっている。
まず、アメリカ発の自己開発プログラム(伝統ある優れたものはCDの音声教材が多い)を購入する。
もちろん、日本語化されている。そもそも、多国語化されているものでなければ信用がない。
値段はいろいろだが、100万円を超えるものも珍しくない。
それを、毎日少なくとも1時間、可能なら、数時間かけて勉強(と言っても聴くだけだが)する。
そして、その内容を、あたかも自分オリジナルのようにパクって・・・良い言い方をすれば、アレンジして自分が教えるのである。
実際、それで、かなり儲けているセミナー講師もいる。
私の知り合いにもそういう人がいて、その講師は私にもやるよう勧めてくれたが、幸か不幸か、その人が薦める成功プログラム(かなりの値段だった)に、あまりのめり込めなかったのでやらなかった。
ただ、悪いプログラムではなく、それなりに勉強になったし、トップクラスの多くの事業家やスポーツ選手、芸能人にも沢山の愛用者がいる。

面白かったのが、その自己開発プログラムを聴いているうち、かつてセミナーを受講した有名セミナー講師が、その自己開発プログラムまんまに喋っていたことに気付いたことだった。
確かに、そのセミナー講師独自の部分も付け加えていたが、根本は、その世界的自己開発プログラムである。

セミナーとか自己開発プログラムの中には優れたものもあるのだと思うが、それらを利用して本当に成功する人というのは、既にかなりの実力をつけていたり、特別な才能がある人で、平凡な普通の人が、それで成功することは、ほぼ全くない。
逆に、害がある場合も多いはずで、平凡な人間の場合は、害がある場合の方がずっと多いような気がするのである。

ところで、自己開発プログラムとセミナーの中で感じた面白いお話を取り上げる。
その(講師が自己開発プログラムをパクっていた)セミナーで、講師が、
「聖書には『初めに言葉ありき』と書かれているが、それは嘘です。正しくは、『初めにイメージありき』です。鮮明にイメージしたことが実現するのです」
と言った。
だが、聖書を引用することが多いことで知られる、アメリカの有名な成功書の著者、フローレンス・スコーヴェル・シンは、言葉が何より大切であると言い、今はどうか知らないが、斎藤一人さんなんかも、そう言っていたような気がする。
イメージ重視の密教の空海と、念仏という言葉以外は捨てた法然との違いのような感じもある。
金持ちになった自分をイメージすれば成功するのか、あるいは、「私は豊かだ」と自己宣言(アファーメーションいう)すれば成功するのか?
両方、駄目である。
だから、セミナーや自己開発プログラムで、凡人が成功することはない。
先程も述べたが、成功する人は、セミナーやプログラムを利用する前に、必要なものを得ているのである。

答は何か?
こんなこと、バラして良いのか不安だが(笑)、答は「初めにも終わりにも、気分(フィーリング)ありき」である。
どういうことかというと、子供の時、親に、気分の切り替え方を教えてもらった人が成功するのである。
一方、親が、「気分悪いなあ」「気ぃ悪いわあ」「ムカつく」と平気で言うなら、その子供は一生、底辺の奴隷である。
もし、そんな親に育てられたなら、全力で、気分の切り替え方を身に付けるべきだ。
それに役立つ成功のための一曲は、オスカー・ハマースタイン2世作詞の『私のお気に入り(My Favorite Things)』だ。
この曲は、映画『サウンド・オブ・ミュージック』で最初に登場し、その後、世界中の多くのアーチストがカバーした。
歌詞を英語で覚え、忘れずにいると、その気になれば、何でもうまくいく。
個人的には、Mitchie Mさんの『FREELY TOMORROW』が良く、特に、「マジカルミライ2014」で初音ミクさんが歌うのを見て聴くのが一番であると思う。
本日は、初音ミクさんの生誕日(8月31日)のイヴ(前夜祭)であるので、早速、blu-rayを視聴しようと思う。








魔法が人々から隠された本当の理由

ロンダ・バーンの『ザ・シークレット』には、成功者達は、成功するための秘密の教えである「シークレット」を知っているが、それを公開せず、独占していると書かれている。
それは本当だが、彼らがそれを公開しない理由は、悪意というよりは、公開しても仕方がないからではないかと思う。
つまり、丁寧に教えたところで、凡人が「シークレット」を使いこなせるとは思えないのだ。

もうかなり昔のことだが、私は「シークレット」を知っていると思われる金持ちと奇妙な会話をしたことを、ずっと覚えている。
私が何かに驚いた時、彼が不意に、
「反応してはいけない。反応してはいけない」
と2度言ったが、それは、重要なことを私に教えようとしてくれたのだと思う。

ミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』に、『私のお気に入り(My Favorite Things)』という、驚くほど多くのアーチストにカバーされた曲がある。
私は、高校生の時に何度も聴き、今でも英語で歌詞を思い出す。
その中で、日本語では、こんな歌詞がある。
「犬に吠えられた時、蜂に刺された時、悲しい時、私は私のお気に入りのものを思い出すと、そんなに悪い気分でなくなる」
この中に、「シークレット」が隠されていることに気付く。
詩を書いたオスカー・ハマースタイン2世は、当然、「シークレット」を知っていたはずだ。
つまり、こうだ。
悪いことがあったら、普通の人は、それに反応して、悪い気分になる。
だが、それを許さず、つまり、反応せず、悪い気分にならないようにしなければならない。
これは、言い換えると、自分の意思で「気持ちを変える」ということだ。
『ザ・シークレット』では、こんなふうに書かれている。
朝、ベッドから出て立ち上がった時、何かに足をぶつけたりして悪い気分になると、1日が悪循環に陥る。
だが、足をぶつけて、一瞬、悪い気分になっても、自分で気持ちを切り替えると、悪循環が絶たれる。
そして、良い気分になれば、連鎖反応的に良いことが起こる。
では、そのための最良の方法は?
それは、静かに黙想し、自分の感情に意識を集中して、1分間微笑む・・・である。
私は、常に微笑み、可能なら、ガッツポーズをすれば良いのだと思う。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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