サイコパスというのは「サイコパシー(精神病質)」を持つ者のことで、サイコパシーはれっきとした精神障害である。
サイコパスを自称する岡田斗司夫さんは、サイコパスは脳をCTスキャンで見れば分かる脳機能障害だと言っているが、TEDでも講演した神経科学者のジェームス・ファロンも、サイコパスの条件の中に一部の脳機能の低下をあげている。
ファロンは自分がサイコパスであることを認めているのだが、彼は自分の脳のものとは知らずに、ある脳のCT写真を見て「これは酷い。凶悪犯特有の脳だ。いったい誰の脳だろう?」と思ったらしい。
一般にサイコパスは、道徳性・倫理性に欠けるとか、感情がなく冷淡であるとか言われるが、一方で、頭が良く有能で、医者、弁護士、政治家、軍人などに多いと言われ、また、ビジネスの成功者にも多いと言われる。
感情がなければ合理的判断が出来る可能性が高いので、確かに根本的に優秀であれば成功する可能性も高いかもしれない。
サイコパスの詳しい話は、本来、非常に複雑で、あまり軽々しく語れるようなことではないと思うが、一方で、誰もが知っておくべき問題でもあると思う。
しかし、サイコパスについて分かり易い話をすれば、著しく正確性に欠ける。
かといって専門家の話は、抽象的になり易く、掴みどころがないように思うが、要するに、サイコパス以前に、脳については未知の部分も多いのだから、そうなるのが当たり前かもしれない。
上にもあげた岡田斗司夫さんは、YouTubeなどでサイコパスに関して分かり易い話をしているが、分かり易い分、かなり正確性に欠け、内容に誤りもあるというのも仕方がないと思う。
とはいえ、岡田さんは、専門家がなかなか言ってくれない重要なことを述べてくれている。
たとえば、サイコパスは感情がない、あるいは、感情が非常に薄いように言われるが、サイコパスが、強い、あるいは、深い感情を見せることもある。
ただ、サイコパスは、あることに関しては深い感情を見せる一方で、普通の人であれば感情を起こすようなことで全く感情を見せないことがあり、そこが問題になるのだろう。
たとえば、岡田斗司夫さんは、親が死んだ時も悲しいと思わなかったが、1人になり、親が自分にしてくれたことを一生懸命思い出すと、涙がボロボロと出ると言っていた。
また、アップル創業者のスティーブ・ジョブズは精神面でも優れた人だと言われるが、一方で、必死で口説いたガールフレンドが自分の子供を産んで、名前すら自分がつけているのに、その子供を認知せず、養育費を全く出さなかったというように、感情に非常に偏りがあるのだが、それは初めに述べた脳機能障害のせいであると思われる。
(後にジョブズは、その子供を認知し教育費も出しているが、良心によってかどうかは分からない)
ジョブズもサイコパスだと言われている。
今ざっと、「サイコパシー・チェックリスト改訂版 (PCL-R)」(全20問)をやってみたら、30点以上ならサイコパスとされるのだが、私は31点だった。
※サイコパシー・チェックリスト改訂版 (PCL-R)
各設問に0~2点で解答。
◆口達者/表面的な魅力
◆ 誇大的な自己価値観
◆ 刺激を求める/退屈しやすい
◆ 病的な虚言
◆ 偽り騙す傾向/操作的(人を操る)
◆ 良心の呵責・罪悪感の欠如
◆ 浅薄な感情
◆ 冷淡で共感性の欠如
◆ 寄生的生活様式
◆ 行動のコントロールができない
◆ 放逸な性行動
◆ 幼少期の問題行動
◆ 現実的・長期的な目標の欠如
◆ 衝動的
◆ 無責任
◆ 自分の行動に対して責任が取れない
◆ 数多くの婚姻関係
◆ 少年非行
◆ 仮釈放の取消
◆ 多種多様な犯罪歴
岡田さんは、このテストでサイコパス診断が出て青くなる人に対し、「サイコパスはあくまで脳機能障害であるから、脳を検査しないと分からない」と焦る必要はないようなことを言われているが、ここらが無責任なサイコパスらしいところで、このテストでサイコパスと判定されたら、サイコパス特有の脳機能障害を抱えている可能性は高いと思う。
そして、このテストで30点を超えたら、かなり真正のサイコパスかもしれないが、たとえば20点なら、ある程度サイコパスの傾向性があるというもので、やはりTEDでサイコパスに関して講演したジャーナリストのジョン・ロンソンも、そのTED講演の最後を「皆、どこかサイコパスだ」と締めくくっていた。
私は、脳科学者の中野信子さんの本の影響で、サイコパスとは「良心を持たない人間」と思っていたが、サイコパスにも良心はあるし、もしかしたら、強い良心があるかもしれない。
私も、自分に関し、良心は確かにあると思うのだが、深く考えると、「それが本当に良心と言えるのか?」と疑問に思うし、さらに追及すると、やはり自分は良心を持っていないのかもしれないと思う。
ジョン・ロンソンのTED講演の中の話で、どこかの、もろサイコパスの事業家が「あなたの感情は浅薄だ」と言われたら、「下らないことで悩みたいやつがどこにいる?」と答えたらしいが、私はこれも分かるのである。
「サイコパシー・チェックリスト改訂版 (PCL-R)」はとても良いもので、必ずしも正確ではないかもしれないが、サイコパスについて知ったり、サイコパスが自分を知る上で有益なものであると思う。
私も、もっと早くこれを知っていたら、自己分析が出来、もっとうまく生きられたかもしれない。
そして、ジョン・ロンソンが言う通り、皆どこかサイコパスであり、完全にサイコパスでない人でも、自分の欠点を知るのに役に立つかもしれない。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)サイコパス・インサイド(ジェームス・ファロン)
(2)サイコパスを探せ! ~「狂気」をめぐる冒険~(ジョン・ロンソン)
(3)サイコパス(中野信子)
(4)診断名サイコパス(ロバート・D・ヘア)
AIアート905
「湖の岸辺」
Kay
サイコパスを自称する岡田斗司夫さんは、サイコパスは脳をCTスキャンで見れば分かる脳機能障害だと言っているが、TEDでも講演した神経科学者のジェームス・ファロンも、サイコパスの条件の中に一部の脳機能の低下をあげている。
ファロンは自分がサイコパスであることを認めているのだが、彼は自分の脳のものとは知らずに、ある脳のCT写真を見て「これは酷い。凶悪犯特有の脳だ。いったい誰の脳だろう?」と思ったらしい。
一般にサイコパスは、道徳性・倫理性に欠けるとか、感情がなく冷淡であるとか言われるが、一方で、頭が良く有能で、医者、弁護士、政治家、軍人などに多いと言われ、また、ビジネスの成功者にも多いと言われる。
感情がなければ合理的判断が出来る可能性が高いので、確かに根本的に優秀であれば成功する可能性も高いかもしれない。
サイコパスの詳しい話は、本来、非常に複雑で、あまり軽々しく語れるようなことではないと思うが、一方で、誰もが知っておくべき問題でもあると思う。
しかし、サイコパスについて分かり易い話をすれば、著しく正確性に欠ける。
かといって専門家の話は、抽象的になり易く、掴みどころがないように思うが、要するに、サイコパス以前に、脳については未知の部分も多いのだから、そうなるのが当たり前かもしれない。
上にもあげた岡田斗司夫さんは、YouTubeなどでサイコパスに関して分かり易い話をしているが、分かり易い分、かなり正確性に欠け、内容に誤りもあるというのも仕方がないと思う。
とはいえ、岡田さんは、専門家がなかなか言ってくれない重要なことを述べてくれている。
たとえば、サイコパスは感情がない、あるいは、感情が非常に薄いように言われるが、サイコパスが、強い、あるいは、深い感情を見せることもある。
ただ、サイコパスは、あることに関しては深い感情を見せる一方で、普通の人であれば感情を起こすようなことで全く感情を見せないことがあり、そこが問題になるのだろう。
たとえば、岡田斗司夫さんは、親が死んだ時も悲しいと思わなかったが、1人になり、親が自分にしてくれたことを一生懸命思い出すと、涙がボロボロと出ると言っていた。
また、アップル創業者のスティーブ・ジョブズは精神面でも優れた人だと言われるが、一方で、必死で口説いたガールフレンドが自分の子供を産んで、名前すら自分がつけているのに、その子供を認知せず、養育費を全く出さなかったというように、感情に非常に偏りがあるのだが、それは初めに述べた脳機能障害のせいであると思われる。
(後にジョブズは、その子供を認知し教育費も出しているが、良心によってかどうかは分からない)
ジョブズもサイコパスだと言われている。
今ざっと、「サイコパシー・チェックリスト改訂版 (PCL-R)」(全20問)をやってみたら、30点以上ならサイコパスとされるのだが、私は31点だった。
※サイコパシー・チェックリスト改訂版 (PCL-R)
各設問に0~2点で解答。
◆口達者/表面的な魅力
◆ 誇大的な自己価値観
◆ 刺激を求める/退屈しやすい
◆ 病的な虚言
◆ 偽り騙す傾向/操作的(人を操る)
◆ 良心の呵責・罪悪感の欠如
◆ 浅薄な感情
◆ 冷淡で共感性の欠如
◆ 寄生的生活様式
◆ 行動のコントロールができない
◆ 放逸な性行動
◆ 幼少期の問題行動
◆ 現実的・長期的な目標の欠如
◆ 衝動的
◆ 無責任
◆ 自分の行動に対して責任が取れない
◆ 数多くの婚姻関係
◆ 少年非行
◆ 仮釈放の取消
◆ 多種多様な犯罪歴
岡田さんは、このテストでサイコパス診断が出て青くなる人に対し、「サイコパスはあくまで脳機能障害であるから、脳を検査しないと分からない」と焦る必要はないようなことを言われているが、ここらが無責任なサイコパスらしいところで、このテストでサイコパスと判定されたら、サイコパス特有の脳機能障害を抱えている可能性は高いと思う。
そして、このテストで30点を超えたら、かなり真正のサイコパスかもしれないが、たとえば20点なら、ある程度サイコパスの傾向性があるというもので、やはりTEDでサイコパスに関して講演したジャーナリストのジョン・ロンソンも、そのTED講演の最後を「皆、どこかサイコパスだ」と締めくくっていた。
私は、脳科学者の中野信子さんの本の影響で、サイコパスとは「良心を持たない人間」と思っていたが、サイコパスにも良心はあるし、もしかしたら、強い良心があるかもしれない。
私も、自分に関し、良心は確かにあると思うのだが、深く考えると、「それが本当に良心と言えるのか?」と疑問に思うし、さらに追及すると、やはり自分は良心を持っていないのかもしれないと思う。
ジョン・ロンソンのTED講演の中の話で、どこかの、もろサイコパスの事業家が「あなたの感情は浅薄だ」と言われたら、「下らないことで悩みたいやつがどこにいる?」と答えたらしいが、私はこれも分かるのである。
「サイコパシー・チェックリスト改訂版 (PCL-R)」はとても良いもので、必ずしも正確ではないかもしれないが、サイコパスについて知ったり、サイコパスが自分を知る上で有益なものであると思う。
私も、もっと早くこれを知っていたら、自己分析が出来、もっとうまく生きられたかもしれない。
そして、ジョン・ロンソンが言う通り、皆どこかサイコパスであり、完全にサイコパスでない人でも、自分の欠点を知るのに役に立つかもしれない。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)サイコパス・インサイド(ジェームス・ファロン)
(2)サイコパスを探せ! ~「狂気」をめぐる冒険~(ジョン・ロンソン)
(3)サイコパス(中野信子)
(4)診断名サイコパス(ロバート・D・ヘア)
AIアート905
「湖の岸辺」
Kay