満ち足りていることと飢餓感・・・この両方が必要だ。
世の中には、このどちらかを極端に嫌う人が多い。
満ち足りていることしか受け入れなければ小市民・小善人になり、飢餓感しか受け入れなければ極貧になる。
何事も、原動力は飢餓感・・・ハングリー精神だということはご存じだろうが、特に芸術はそうだ。
しかし、飢餓感しか受け入れない芸術家は、天才であっても一生貧しいままだ。そして、そんな天才は多い。
W.B.イェイツは、死の直前まで安らぎを拒否したのだが、大天才であったからと言うより不思議な縁で成功したし、アンデルセンとなると、著作権のない時代だから、本来なら極貧になったはずだが、幸い、人のアドバイスで国家から年金を貰えるようになったので遊んで暮らせ、世界旅行を続けることも出来た(贅沢三昧出来るほどの年金ではなかったが)。
ピカソは、たまたま大金持ちのファンがいて、絵をいくらでも買ってくれたから豊かだった。
ゴッホには、そんな金持ちのファンなどはおらず、また、彼は認められなかったと言うより、時代に迎合した絵を描かなかったので、絵は1枚も売れなかったが、心優しい弟のテオが、経済面の一切の面倒(高価な画材も含め)を見てくれた。
宮沢賢治も、文筆でほぼ全く金を稼がなかったが(5円だけ稼いだ。今の10万円程度か)、実家が大金持ちで、父親を散々罵りながら、心優しい父親は賢治を追い出さなかった。
まあ、なんだかんだ言って、大芸術家達は引き寄せを行っていたのだと思う。
そうでなければ、彼らのラッキーは特異過ぎる。
そして、彼らが書いたものや言ったことを見てみると、確かに、強い引き寄せマインドが感じられるのである。
彼らは、神、あるいは、神に準じるスピリチュアルな何かを信じていた。
イェイツは、神秘を信じない人を、想像力がないと言って非難し、彼はダンテを最高の想像力の持ち主だと褒めている。
そして、アンデルセンもダンテには心酔していたようだ。
そういえば、私も、中学生時代はダンテの『神曲』を物語風にした『神曲物語』を引き寄せの教科書にしていたものだ。どうせ日本語では、ダンテの詩の荘厳さは翻訳出来ないので、むしろ読み易くて良かった。
大金を払ってピカソに似顔絵を描いてもらいたい金持ちはいくらでもいたのに、ピカソは子供達にタダで似顔絵を描き、岡本太郎が「描いてやった子供が、似顔絵を気に入らないって言ったらどうする?」と尋ねたら、「描き直すよ」と言ったらしい。
ここらも引き寄せ体質であると思う。
アンデルセンの引き寄せ能力は、見事なものだった。彼も、自分には神様の奇跡が何度も起こり、幸福な人生であったと言っているのである。
大芸術家のマインドに学ぶことには価値があると思う。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)アンデルセン自伝(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)
(2)まだらの鳥 ~自伝小説~ (W.B. イェイツ)
(3)青春ピカソ(岡本太郎)
(4)『宮沢賢治全集・283作品⇒1冊』
(5)ゴッホへの手紙(小林 秀雄)
(6)私のピカソ 私のゴッホ(池田満寿夫)
(7)神曲物語(上)(ダンテ著。野上素一訳)
AIアート916
「椅子に座る乙女」
Kay
世の中には、このどちらかを極端に嫌う人が多い。
満ち足りていることしか受け入れなければ小市民・小善人になり、飢餓感しか受け入れなければ極貧になる。
何事も、原動力は飢餓感・・・ハングリー精神だということはご存じだろうが、特に芸術はそうだ。
しかし、飢餓感しか受け入れない芸術家は、天才であっても一生貧しいままだ。そして、そんな天才は多い。
W.B.イェイツは、死の直前まで安らぎを拒否したのだが、大天才であったからと言うより不思議な縁で成功したし、アンデルセンとなると、著作権のない時代だから、本来なら極貧になったはずだが、幸い、人のアドバイスで国家から年金を貰えるようになったので遊んで暮らせ、世界旅行を続けることも出来た(贅沢三昧出来るほどの年金ではなかったが)。
ピカソは、たまたま大金持ちのファンがいて、絵をいくらでも買ってくれたから豊かだった。
ゴッホには、そんな金持ちのファンなどはおらず、また、彼は認められなかったと言うより、時代に迎合した絵を描かなかったので、絵は1枚も売れなかったが、心優しい弟のテオが、経済面の一切の面倒(高価な画材も含め)を見てくれた。
宮沢賢治も、文筆でほぼ全く金を稼がなかったが(5円だけ稼いだ。今の10万円程度か)、実家が大金持ちで、父親を散々罵りながら、心優しい父親は賢治を追い出さなかった。
まあ、なんだかんだ言って、大芸術家達は引き寄せを行っていたのだと思う。
そうでなければ、彼らのラッキーは特異過ぎる。
そして、彼らが書いたものや言ったことを見てみると、確かに、強い引き寄せマインドが感じられるのである。
彼らは、神、あるいは、神に準じるスピリチュアルな何かを信じていた。
イェイツは、神秘を信じない人を、想像力がないと言って非難し、彼はダンテを最高の想像力の持ち主だと褒めている。
そして、アンデルセンもダンテには心酔していたようだ。
そういえば、私も、中学生時代はダンテの『神曲』を物語風にした『神曲物語』を引き寄せの教科書にしていたものだ。どうせ日本語では、ダンテの詩の荘厳さは翻訳出来ないので、むしろ読み易くて良かった。
大金を払ってピカソに似顔絵を描いてもらいたい金持ちはいくらでもいたのに、ピカソは子供達にタダで似顔絵を描き、岡本太郎が「描いてやった子供が、似顔絵を気に入らないって言ったらどうする?」と尋ねたら、「描き直すよ」と言ったらしい。
ここらも引き寄せ体質であると思う。
アンデルセンの引き寄せ能力は、見事なものだった。彼も、自分には神様の奇跡が何度も起こり、幸福な人生であったと言っているのである。
大芸術家のマインドに学ぶことには価値があると思う。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)アンデルセン自伝(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)
(2)まだらの鳥 ~自伝小説~ (W.B. イェイツ)
(3)青春ピカソ(岡本太郎)
(4)『宮沢賢治全集・283作品⇒1冊』
(5)ゴッホへの手紙(小林 秀雄)
(6)私のピカソ 私のゴッホ(池田満寿夫)
(7)神曲物語(上)(ダンテ著。野上素一訳)
AIアート916
「椅子に座る乙女」
Kay