河合隼雄さんといえば、日本の心理学・・・特にユング心理学の巨人である世界的心理学者だ。
この河合さんの著書は沢山あるが、その中に『昔話の深層』という、主にグリムの有名な童話の中から、『ヘンゼルとグレーテル』や『いばら姫(眠り姫)』など、10のお話を選び、その深い意味を、ユング心理学で解き明かし、人間というものの謎とか深淵を見せる面白い本がある。
河合さんの膨大な学識、鋭い視点と深い洞察はまさに圧巻で、説得力に富み、読んでいて引き込まれる人が多いと思う。
しかし、後で振り返れば、それは、あくまで河合さんの解釈であり、こじつけと言ったら偉い先生方に怒られそうだが(いや、そんなことを言えば馬鹿にされるだけだから怒られないと思うが)、さらにはっきり言えば1つの偏見を本にしただけだ。
同じことが、いかに権威ある専門家や研究者の重んじられる(聖書や仏典などの)解釈であろうが、やはり、個人的解釈、こじつけ、偏見なのである。
私はそう思う。
巷で流行の、ひろゆきさんの「それはあなたの感想ですよね」とか「何か証拠あるんですか」という言い方を私が好きでないのは、ただ、相手を尊重する姿勢がないからだ。
しかし、相手を尊重する限り、それらの言い方は正しいと言える。
当然、ひろゆきさんや、ひろゆきさんの真似をする者達のほとんどは少しも大したものではない。
もちろん、河合さんの卓越した見解を参考にすることが悪いはずがない。
しかし、それを、疑う必要はないが、信じてもいけない。
たとえどれほど優れた人物のものであろうと、他人の思想をコピーする者はマスターになれず、強力な引き寄せが出来ない・・・つまり、世界を創造することは出来ない。
私は、聖書や仏典、コーラン、アヴェスター(ゾロアスター教の聖典)、古事記やホツマツタエなどを読むことがあっても、いかなる権威的解釈とも違う私の解釈をしたいし、私の解釈が劣るとはまるで思わない。
エマーソンの『自己信頼』にこんなことが書かれている。
名画は、他の誰でもない、あなたの評価を待っているのだ。
それは、小説でも詩でも音楽でも、いかなるものでも同じである。
そういう姿勢であれば、たとえ子供が描いた下手な絵でも、宇宙の真理を明かすのである。

AIアート535
「夕陽に染まる緑の髪」
Kay
私が思うに、解釈があふれてしまい、定説みたいなものが出来てしまったものより、珍しいものを読むことにもメリットがあると思う。
たとえば、ゾロアスター教の聖典『アヴェスター』などだ。
これからはアヴェスターの時代である・・・というのは半分冗談だが、半分本当かもしれない(笑)。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)昔話の深層 ユング心理学とグリム童話
(2)原典訳 アヴェスター (ちくま学芸文庫)
(3)初版グリム童話集1 (白水Uブックス)
(4)自己信頼(紙の本)
(5)自己信頼(Kindle本)
(6)新約聖書 福音書 (岩波文庫)
(7)サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳
この河合さんの著書は沢山あるが、その中に『昔話の深層』という、主にグリムの有名な童話の中から、『ヘンゼルとグレーテル』や『いばら姫(眠り姫)』など、10のお話を選び、その深い意味を、ユング心理学で解き明かし、人間というものの謎とか深淵を見せる面白い本がある。
河合さんの膨大な学識、鋭い視点と深い洞察はまさに圧巻で、説得力に富み、読んでいて引き込まれる人が多いと思う。
しかし、後で振り返れば、それは、あくまで河合さんの解釈であり、こじつけと言ったら偉い先生方に怒られそうだが(いや、そんなことを言えば馬鹿にされるだけだから怒られないと思うが)、さらにはっきり言えば1つの偏見を本にしただけだ。
同じことが、いかに権威ある専門家や研究者の重んじられる(聖書や仏典などの)解釈であろうが、やはり、個人的解釈、こじつけ、偏見なのである。
私はそう思う。
巷で流行の、ひろゆきさんの「それはあなたの感想ですよね」とか「何か証拠あるんですか」という言い方を私が好きでないのは、ただ、相手を尊重する姿勢がないからだ。
しかし、相手を尊重する限り、それらの言い方は正しいと言える。
当然、ひろゆきさんや、ひろゆきさんの真似をする者達のほとんどは少しも大したものではない。
もちろん、河合さんの卓越した見解を参考にすることが悪いはずがない。
しかし、それを、疑う必要はないが、信じてもいけない。
たとえどれほど優れた人物のものであろうと、他人の思想をコピーする者はマスターになれず、強力な引き寄せが出来ない・・・つまり、世界を創造することは出来ない。
私は、聖書や仏典、コーラン、アヴェスター(ゾロアスター教の聖典)、古事記やホツマツタエなどを読むことがあっても、いかなる権威的解釈とも違う私の解釈をしたいし、私の解釈が劣るとはまるで思わない。
エマーソンの『自己信頼』にこんなことが書かれている。
名画は、他の誰でもない、あなたの評価を待っているのだ。
それは、小説でも詩でも音楽でも、いかなるものでも同じである。
そういう姿勢であれば、たとえ子供が描いた下手な絵でも、宇宙の真理を明かすのである。

AIアート535
「夕陽に染まる緑の髪」
Kay
私が思うに、解釈があふれてしまい、定説みたいなものが出来てしまったものより、珍しいものを読むことにもメリットがあると思う。
たとえば、ゾロアスター教の聖典『アヴェスター』などだ。
これからはアヴェスターの時代である・・・というのは半分冗談だが、半分本当かもしれない(笑)。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)昔話の深層 ユング心理学とグリム童話
(2)原典訳 アヴェスター (ちくま学芸文庫)
(3)初版グリム童話集1 (白水Uブックス)
(4)自己信頼(紙の本)
(5)自己信頼(Kindle本)
(6)新約聖書 福音書 (岩波文庫)
(7)サンスクリット版縮訳 法華経 現代語訳