ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

クンバク

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

3つの宝

老子は、3つの宝を持つと言った(『老子』67章)。
翻訳によって多少異なるが、それは、「慈愛」「倹約」「人の先頭に立たない」のようだ。
もっと簡単に言えば、「人に親切にしろ」「無駄遣いをするな」「出しゃばるな」であろう。
考えてみれば、この3つが出来ない者というか、この逆をやるのは、頭が悪い者なのだと思う。
言い換えれば、頭が悪い者が「人に不親切」で、「無駄遣い」をし、「出しゃばる」のである。
この3つの度合いでIQの評価をすれば、下手なIQテストより、よっぽど頭の良さが分かると思う。

尚、3つの宝は、各自で定めても良い。
私のお薦めは、「笑う」「クンバク(息を吸って止めること)」「今今瞑想」である。
この3つで、運が良くなり、慣れれば慣れるほど引き寄せが起こるようになると思う。
「笑う」は、口元だけ微笑む「アルカイックスマイル」が最高だが、まあ、何でも良い。
「クンバク」は、息を大きく吸って、無理のない範囲で息を止める。息を止める際は、喉を締めず、腹の力で止める。
「今今瞑想」は、今この瞬間を感じることだが、分からなければ「今、今、今、・・・」と心でつぶやけば良い。
この3つで、このシミュレーション世界は、なぜか自分に快適なように動くように感じる。
今回は短いが、余計なことを言わず、肝心なことだけを書いておこうと思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)老子 (岩波文庫)
(2)中国の思想(6)老子・列子 (徳間文庫)
(3)弓と禅(オイゲン・ヘリゲル)
(4)人生を思うように変える呼吸法(パム・グラウト)
(5)ラマナ・マハルシとの対話 第一巻

おじいさんのお家
AIアート1154
「おじいさんのお家」
Kay

勝利の呼吸法

ガッツポーズやパワーポーズをとると、好ましい脳内物質やホルモンが分泌され、心身が活性化するという話がある。
パワーポーズとは、両手を上に上げたり、広い空間を占めるポーズを取ったり、腰に手を当てたりの、言ってみれば、強者のポーズ、勇者のポーズと言える。
このことは、科学的にも実証データがあり、このことを発表したエイミー・カディー博士のTEDでの講演は非常に感動的で、TEDの全公演の中でも指折りの動画再生数を誇る。
ただ、パワーポーズが本当はなぜ効果があるのかとか、効果がある場合もあれば、それほどでもない場合がある理由は、あまり分かっていないと思われる。
好ましい効果がありながら原因が分からないなんてことは、案外に多い。

パワーポーズに効果があるのは、それが大量の空気を吸うのに都合が良いポーズだからで、効果がない場合があるのは、そんなポーズを取りながら空気を十分に吸っていないからだ・・・というのが正解だと思う。
要は、どんなポーズをしていようが、大量の空気を吸えば良いのであるが、パワーポーズはそれをし易いのである。
ガッツポーズは、それをしている間、呼吸が止まり、ガッツポーズを解いた時、一気に多量の空気を吸い込むことに効果があるのかもしれない。
よって、本当はガッツポーズをしなくても、多量の空気を吸えば良いのである。

スーパーラーニングという超効果的な学習方法では深呼吸が行われるが、大量に空気を吸った後、しばらく呼吸を止める。
なぜ呼吸を止めるのかというと、それにより記憶力が向上するなどの効果があるのだが、その原因はあまり分かっていないらしい。
ガッツポーズでもパワーポーズでも呼吸が一時的に止まり、それによりスーパーラーニングと共通の効果があるのだろうが、やはりその効果の原因は分からない。
だが、息を吸って止めることには確かに効果があるので、古代からヨーガで採用され、この息を止めることをクンバクという。ヨーガでなくても、様々な行で呼吸を止めることは採用されている。

だが、別に科学的にどうかでなくても、空気を沢山吸えば気持ちが良いし、大量に空気を吸った後、いったん呼吸を止めればやはり気持ちが良い。
操体法という健康法、治療法で名高い医師の橋本敬三のモットーは「気持ち良いことは何でもして良い」だったが、多量に息を吸い止めることが、まさにそれに当てはまる。

セイレーン
AIアート448
「セイレーン」
Kay


超人的な強さで知られた中世ヨーロッパのある騎士団には、勝利の呼吸という秘伝があり、「吸って吸って吸って」と三度息を吸い、たっぷり吸ったところで息を留め、その後、力強く吐くのだが、『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーが特徴的な呼吸音を出すのも、この伝説から来ているような気もする。
『弓と禅』に登場する弓術の達人、阿波研造が教えた呼吸法も、これに似ている。
あるいは、世界的コーチのトニー(アンソニー)・ロビンズの激しい呼吸法も、基本的には似ているように思う。
空気を大量に吸うことで多量の酸素を取り込み、息を止めることで酸素を吸収し、特に脳細胞、そして、全身の細胞に酸素を送るというのが一般的な効果であるが、それだけではなく、空気中の未知のエネルギーを多量に取り込むという説は、古代から中世、そして、現代でも、科学者や武道家らによって唱えられることがある。
普段はそこまで激しくやる必要はないが、いざという時には、そして、普段も気が付いた時に、そのミニ版を行うと良いだろう。








神の圧力呼吸再解説

万能の「神の圧力呼吸」は、基本は、オイゲン・ヘリゲルの著書『弓と禅』に書かれている通りだ。
この本には2つの翻訳があるが、この呼吸法に関しては、旧訳(紙の本のみのロングセラー)の方が良い訳と思う。

◆旧訳
息を吸い込んでから腹壁が適度に張るように、息をゆるやかに圧(お)し下げなさい。そこでしばらくの間息をぐっと止めるのです。それからできるだけゆっくりと一様に息を吐きなさい。そして少し休んだ後、急に一息でまた空気を吸うのですーーこうして呼気と吸気を続けて行ううちに、その律動(リズム)は、次第に独りでに決ってきます。

◆新訳
息を吸った後、息を静かに押し下げなさい。腹壁が程々に張るようになると、少しの間保ちなさい。それから出来るだけ長く同じ調子で息を吐きなさい。少し休んで、勢いよく空気を吸います。ーー息を吐いたり吸ったりするリズムは次第に自然に決まってきます。

だが、いずれも、「腹壁が張る」という表現をしているのは良い。しかし、やはり曖昧で分かり難い。
とにかく、
(1)吸うことから始める
(2)勢いよく吸う。当然、短く吸うことになる。
であるが、吸う時、胸に、つまり、肺に息を入れるように吸うことを意識すると良いと思う。
そして、肺の内部に圧力を感じるのである。
いっぱいに吸って息を止めるのだが、その際、水中に潜る時のように、気管を筋肉で締めて閉じることはしてはならない。
肺を膨らんだまま維持するようにして息を止めるのであり、肋骨がやや上がった状態のままであるはずだ。
この時、肺の内部の圧力を感じることが出来るはずである。
この圧力を腹で感じるのである。
腹が風船のように膨らんでいる感じであるが、普通の風船のように柔らかい弱いものではなく、太いゴムチューブのような素材で出来た強い風船である。それが適度に張るように内側に圧力を感じるのである。
胸に意識はもうないが、胸がしぼんだり肋骨が下がったりはしていない。相変わらず胸も張っているが、意識は腹にあるのである。
腹の内部に圧力を感じている間、息は保たれているはずである。
なぜなら、この状態では横隔膜が下がったままで、息を吐くことは出来ないからだ。
苦しくなるまで息を保ってはならず、適度なところで息をゆっくり吐いていく。

ニンフの棲み処
AIアート366
「ニンフの棲み処」
Kay


難しい場合、まずは胸に、やや勢いよく息を吸い、胸、あるいは肺を膨らませたまま維持することで息を保てば良い。
やはり、気管を喉の筋肉で締めてはならない。ここが非常に重要である。
W.E.バトラーの「4の呼吸」では、これだけを行う。つまり、これだけでも効果があるのである。
作詞家の阿久悠が行っていた引き寄せの呼吸も、これと同じだったのではと思う。
私も、体調が悪い時に速く回復させる時には、これを行う。
慣れてきたら、胸を膨らませている圧力を腹で感じれば良いのである。
吸って息を留めることをヨガではクンバクと言うが、クンバクを正しく行うだけで、脳や全身の細胞に酸素が供給されて活性化し、IQが上がり、若返り、強く健康で美しくなる。
そして、クンバク中は思考が消えるので、引き寄せも自在となる。
まさに、神の圧力呼吸であり、神とは圧力なのである。








息を保つことの威力

深呼吸に優れた効果があることは、昔から多くの人が気付いていたが、その威力は低く見積もられていた。
だが、主に科学者や教育者などの中に、深呼吸に想像を超えた恐るべき効果があることに、薄々気付く者が増え始めた。
だが、あまり大っぴらに深呼吸の効果が宣伝されないのは、今の科学では説明し難い部分が多いからだと思うが、それだけでなく、とんでもない大きな謎があるからだ。

西洋科学では、深呼吸の恩恵は、多量の酸素の取入れが出来ることと考えているだろう。
そして、一般には、いまだ深呼吸の意義は、運動や、知的活動によって血液中の酸素が不足したのを補うためだけと考えられている。
もちろん、それらのメリットは大きい。
しかし、それだけでなく、深呼吸により、脳内麻薬とも呼ばれる快感物質であるドーパミンが発生し、それが脳波をアルファー波に導くことの効果が一部で認識されるようになる。
志賀一雅博士の「よかった・ありがとう」呼吸は、このメカニズムを生かしたもので、簡単な上、素晴らしい効果がある。

だが、もうかなり前から、一部の優れた研究者は、深呼吸の中でも、息を吸った後に、一時、息を止めると、より威力が大きくなることに気付いていた。
とはいえ、なぜそうなるのかは謎だった。
謎ではあるが効果が大きく確実なので、スーパーラーニングという学習法に取り入れられ、実際、優れた成果があった。
しかし、インドのヨーガを始め、中国の仙道や日本の古神道、さらに、西洋でもカバラーなどの神秘思想では、それは古代から、常識的なほど知られていた。
インドでは、吸った後に呼吸を止めることをクンバクと言い、非常に重視されている。
そして、超高度な人物ほど、呼吸を止めることについて深い洞察を持ち、秘儀にする気もないのかもしれないが、性質上、どうしても秘儀となってしまう技法を心得ていた。
私の知る範囲では、たとえば、最近時々話題にしている『弓と禅』に登場する弓術の達人、阿波研造や、釈迦・イエス以上の存在とも言われた松木草垣である。

それで、昨日も書いたが、私はダイアン・フォーチュンの『神秘のカバラー』に書かれていた、「神とは圧力である」を適用し、謎が解けたわけだ。
あらゆる圧力の中に神は宿り、圧力でない力はない。
論では面白くないので、あえて実用的な簡単な例で言えば、日本最高の作詞家であった阿久悠は、息を吸って止め、肺や腹に圧力を生じさせた状態で自分が作詞した曲がヒットすることをイメージしたら、その通りになった。彼はこの方法を使わずにヒットしたことはないと言う。
気圧(けお)されるという言葉があるように、優れた自分には不思議な威圧感があるが、それは、そんな人物が深い呼吸をすることで、やはり胸や腹に圧力を持っていることから、そんな不思議な雰囲気が発生する。
いわゆる貫禄というものも、「ただならぬ貫禄」とまで言えるなら、その人物は深い呼吸をしている。
神は圧力である。
しかし、宇宙は真空で圧力がないように思える。
だが、大きな視点で見れば、宇宙ほど圧力を持つものはない。
宇宙は膨張し続け、銀河同士が急速に離れていっていることが知られている。
宇宙の膨張速度は驚くべきもので、理論上あり得ないが、光速を超える可能性があるという。
そこには偉大な圧力が存在する。

無垢の時代
AIアート360
「無垢の時代」
Kay


若い人は肌に張りがあり、皺がないが、これも様々な圧力が高いためだ。
そして、この世界は一時が万事であり、身体の一部にでも圧力を持たせると、他の部分にも圧力が生じるが、呼吸により胸や腹(実際には肺や横隔膜だが)に圧力を持たせれば、それが全身、さらには、精神に広がり、神秘な力も発揮する。
当然ながら若々しくなる。
あらゆる意味で、深呼吸、そして、息を保つことを取り入れることには偉大な威力がある。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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