クラウド・ブリストル(1891~1951)の『信念の魔術』は、世界中で80年も出版され続けている引き寄せのロングセラーだ。
読んでいると、引き寄せというものが本当にあることを感じさせてくれるし、奇跡的という意味ではあり得ないような引き寄せを数えきれないほど起こした私も共感を感じるような内容である。
ただ、他の引き寄せの名著と共通することとして、「では、どうすれば引き寄せを起こせるのか」が割と曖昧で、ピンとこないのではと思う。
その『信念の魔術』の中に、こんな話がある。
著者のブリストルがまだ若く、それほど地位が高くなかった頃の話だと思う。
世界旅行をしていた彼がアメリカに帰ろうと船に乗る時、彼は、船長のテーブルで食事をしたいものだと思った。
すると、すんなりとそうなった。
そのずっと後で、船長に尋ねたら、船長は船に乗り込んできたブリストルを見ると、何とはなく、自分のテーブルに来て欲しいと思ってそうしたのだと言う。
船の乗客には、ブリストルより上のクラスの人が十数人はいて、ブリストルは群衆の1人に過ぎなかったにも関わらずである。
『信念の魔術』は、要するに、実現するという信念を持っていることが、実際に実現するという内容の本である。
だが、上の例で、ブリストルは別に、自分が船長のテーブルに座れるという信念を持っていたわけではなく、本の主張をスルーしてしまっているようなものだ。
これも、ネヴィル・ゴダードの「想定の法則」で簡単に説明が出来る。
『信念の魔術』には書かれていないが、ブリストルは、いわば思いつきで「船長のテーブルに座りたい」と思い、その時、船長のテーブルに座ることを想像したはずだ。そこまではよくある話だろう。
そして、一般の引き寄せの手法では、船長のテーブルに座る情景をありありと思い描いたり、「私は船長のテーブルに座る」と繰り返し暗示をかけるといったことを行う。
ゴダードは、そのようなやり方を否定している。
そして、ブリストルはまさに、ゴダードが教える方法を無自覚に行ったのだ。
つまり、「船長のテーブルに座ったら、どんな気持ちだろう」と想像したのだ。
それはきっと、楽しい、ワクワクする、幸せな、愉快な気持ちで、ブリストルはそれをしっかり感じた。
それを何度か繰り返したのかもしれないが、この程度のことなら、一度でも十分だったかもしれない。
ブリストルは希望通り、船長のテーブルに呼ばれた。
想定の法則の活用法は、「願いがかなった時の気持ちを想像する」だけである。
それを繰り返すほど早く確実に叶うのである。
AIアート786
「午後の陽射し」
Kay
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)信念の魔術(C・M・ブリストル)
(2)想定の『超』法則(ネヴィル・ゴダード) ※『The Power of Awareness』翻訳書
(3)その思いはすでに実現している! (ネヴィル・ゴダード) ※『The Power of Awareness』翻訳書
(4)世界はどうしたってあなたの意のまま(ネヴィル・ゴダード)※『AT YOUR COMMAND』翻訳書
読んでいると、引き寄せというものが本当にあることを感じさせてくれるし、奇跡的という意味ではあり得ないような引き寄せを数えきれないほど起こした私も共感を感じるような内容である。
ただ、他の引き寄せの名著と共通することとして、「では、どうすれば引き寄せを起こせるのか」が割と曖昧で、ピンとこないのではと思う。
その『信念の魔術』の中に、こんな話がある。
著者のブリストルがまだ若く、それほど地位が高くなかった頃の話だと思う。
世界旅行をしていた彼がアメリカに帰ろうと船に乗る時、彼は、船長のテーブルで食事をしたいものだと思った。
すると、すんなりとそうなった。
そのずっと後で、船長に尋ねたら、船長は船に乗り込んできたブリストルを見ると、何とはなく、自分のテーブルに来て欲しいと思ってそうしたのだと言う。
船の乗客には、ブリストルより上のクラスの人が十数人はいて、ブリストルは群衆の1人に過ぎなかったにも関わらずである。
『信念の魔術』は、要するに、実現するという信念を持っていることが、実際に実現するという内容の本である。
だが、上の例で、ブリストルは別に、自分が船長のテーブルに座れるという信念を持っていたわけではなく、本の主張をスルーしてしまっているようなものだ。
これも、ネヴィル・ゴダードの「想定の法則」で簡単に説明が出来る。
『信念の魔術』には書かれていないが、ブリストルは、いわば思いつきで「船長のテーブルに座りたい」と思い、その時、船長のテーブルに座ることを想像したはずだ。そこまではよくある話だろう。
そして、一般の引き寄せの手法では、船長のテーブルに座る情景をありありと思い描いたり、「私は船長のテーブルに座る」と繰り返し暗示をかけるといったことを行う。
ゴダードは、そのようなやり方を否定している。
そして、ブリストルはまさに、ゴダードが教える方法を無自覚に行ったのだ。
つまり、「船長のテーブルに座ったら、どんな気持ちだろう」と想像したのだ。
それはきっと、楽しい、ワクワクする、幸せな、愉快な気持ちで、ブリストルはそれをしっかり感じた。
それを何度か繰り返したのかもしれないが、この程度のことなら、一度でも十分だったかもしれない。
ブリストルは希望通り、船長のテーブルに呼ばれた。
想定の法則の活用法は、「願いがかなった時の気持ちを想像する」だけである。
それを繰り返すほど早く確実に叶うのである。
AIアート786
「午後の陽射し」
Kay
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)信念の魔術(C・M・ブリストル)
(2)想定の『超』法則(ネヴィル・ゴダード) ※『The Power of Awareness』翻訳書
(3)その思いはすでに実現している! (ネヴィル・ゴダード) ※『The Power of Awareness』翻訳書
(4)世界はどうしたってあなたの意のまま(ネヴィル・ゴダード)※『AT YOUR COMMAND』翻訳書