ガリレオ・ガリレイの有名な言葉「E pur si muove(エップル・スィ・ムオーヴェ)」は直訳では「それでも動く」で、意訳として「それでも地球は動いている」あるいは「それでも地球は回っている」と訳されている。
この言葉が、地球の自転のことを言っているのか、地球が太陽の周りを回っている公転のことを言っているのかはっきりしないが、公転のことを言っているのだろう。
ガリレイは宗教裁判の時に、裁判では地球は動いていないと認めたが、釈放後に、小さな声でそう言ったのだとされている。
しかし、ガリレイがそう言ったという記録は全くなく、伝記作家の創作であるとも考えられている。
上記の話は、詳細はともかく、ガリレイが「それでも地球は動いている」と言ったという話は、誰もがぼんやりとは知っていると思う。
学校で習ったからかもしれないが、全く学校はロクな教え方をしない(笑)。
学校では、この話を、「ガリレイは死を逃れるためにやむなく教会に従ったが、それでも彼のように、真実とか信念を捨てないことが大切だ」と教え、なんとなく、そんなふうに思っている人が多いだろう。
なんでそんなことになるのか分からないが、ここではそれは置いておこう。
大切なことは、当時は天動説の時代で、ほとんどの人が地球が動いているとは知らなかった中で「地球が動いている」と聞いた時に、どう反応すれば良いかということではないのか?
これは、当時の教会に匹敵するテレビが「ドナルド・トランプは自分勝手なロクデナシ」「ワクチンは愛する人を守る」と言う中で、「トランプは素晴らしい人間で政治家」「ワクチンは殺人兵器」と言う者がいた時、そんなテレビに反する話をどう捉えるかという重要な問題につながる。
こんな大切なことが学校で教えられることはない。
答は「誰の言うことも否定しない」であると思う。
別に、トランプが素晴らしい人間であると信じる必要はないが、否定してはならないのである。
「地球は動く」と信じる必要はないが、否定してもならない。
よくテレビドラマなどで、こんな話がある。
悪いことをしたと言われている生徒がいて、教師も、その生徒が悪いことをしたと信じている。
そして、その生徒が言う。
「先生は、どうしても僕の言うことを信じてくれないのですか?」
すると教師は、
「生徒達や先生方も、お前がやったと言っている。お前がやったんだ」
と言う。
その教師は善良ではあるかもしれないが馬鹿だ。
ついでに言うと、その生徒も馬鹿だ。
その教師はその生徒を信じる必要はないが、自分で疑いようのない証拠を見つけたわけでもないのに、その生徒の言うことを否定してはならないのは、当たり前なのである。
インドの聖者ニサルガダッタ・マハラジは、師に「お前は神だ」と言われた。
マハラジは、その言葉を信じはしなかったが否定もしなかったのだろう。
このことを、マハラジは「師の言葉を憶えていた」というふうに述べたが、否定しなかったので、よく憶えていたということだ。
「俺が神?そんな馬鹿な」と否定していたら、あまりよく憶えていないか忘れたことだろう。
だが、否定しなかったので、マハラジは、やがてそれが事実であることが分かった。
マハラジは「私は師の言葉を憶えていただけで、何の修行もしなかったが悟りを開けた」と言う。
馬鹿ほど、すぐ否定する。
信じられない話を聞いた時、少しは賢い人は「マジ?」と言うが、馬鹿は「ウッソー」と言う。
本当に賢い人は「ふーん」と言うだけだ。
「願いは、願った瞬間に叶っている」
こう言われてどう思うだろう。
否定しなければ、それが真実と分かり、願いは瞬時に叶うようになる。
そう聞いたら、
「ふーん」
「へー、そうなんだー」
と思うと良い。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)新釈 荘子 (PHP文庫)
(2)天狗芸術論・猫の妙術 全訳注 (講談社学術文庫)
(3)星界の報告(ガリレオ・ガリレイ)
(4)天動のシンギュラリティ(1)
AIアート1161
「同級生」
Kay
この言葉が、地球の自転のことを言っているのか、地球が太陽の周りを回っている公転のことを言っているのかはっきりしないが、公転のことを言っているのだろう。
ガリレイは宗教裁判の時に、裁判では地球は動いていないと認めたが、釈放後に、小さな声でそう言ったのだとされている。
しかし、ガリレイがそう言ったという記録は全くなく、伝記作家の創作であるとも考えられている。
上記の話は、詳細はともかく、ガリレイが「それでも地球は動いている」と言ったという話は、誰もがぼんやりとは知っていると思う。
学校で習ったからかもしれないが、全く学校はロクな教え方をしない(笑)。
学校では、この話を、「ガリレイは死を逃れるためにやむなく教会に従ったが、それでも彼のように、真実とか信念を捨てないことが大切だ」と教え、なんとなく、そんなふうに思っている人が多いだろう。
なんでそんなことになるのか分からないが、ここではそれは置いておこう。
大切なことは、当時は天動説の時代で、ほとんどの人が地球が動いているとは知らなかった中で「地球が動いている」と聞いた時に、どう反応すれば良いかということではないのか?
これは、当時の教会に匹敵するテレビが「ドナルド・トランプは自分勝手なロクデナシ」「ワクチンは愛する人を守る」と言う中で、「トランプは素晴らしい人間で政治家」「ワクチンは殺人兵器」と言う者がいた時、そんなテレビに反する話をどう捉えるかという重要な問題につながる。
こんな大切なことが学校で教えられることはない。
答は「誰の言うことも否定しない」であると思う。
別に、トランプが素晴らしい人間であると信じる必要はないが、否定してはならないのである。
「地球は動く」と信じる必要はないが、否定してもならない。
よくテレビドラマなどで、こんな話がある。
悪いことをしたと言われている生徒がいて、教師も、その生徒が悪いことをしたと信じている。
そして、その生徒が言う。
「先生は、どうしても僕の言うことを信じてくれないのですか?」
すると教師は、
「生徒達や先生方も、お前がやったと言っている。お前がやったんだ」
と言う。
その教師は善良ではあるかもしれないが馬鹿だ。
ついでに言うと、その生徒も馬鹿だ。
その教師はその生徒を信じる必要はないが、自分で疑いようのない証拠を見つけたわけでもないのに、その生徒の言うことを否定してはならないのは、当たり前なのである。
インドの聖者ニサルガダッタ・マハラジは、師に「お前は神だ」と言われた。
マハラジは、その言葉を信じはしなかったが否定もしなかったのだろう。
このことを、マハラジは「師の言葉を憶えていた」というふうに述べたが、否定しなかったので、よく憶えていたということだ。
「俺が神?そんな馬鹿な」と否定していたら、あまりよく憶えていないか忘れたことだろう。
だが、否定しなかったので、マハラジは、やがてそれが事実であることが分かった。
マハラジは「私は師の言葉を憶えていただけで、何の修行もしなかったが悟りを開けた」と言う。
馬鹿ほど、すぐ否定する。
信じられない話を聞いた時、少しは賢い人は「マジ?」と言うが、馬鹿は「ウッソー」と言う。
本当に賢い人は「ふーん」と言うだけだ。
「願いは、願った瞬間に叶っている」
こう言われてどう思うだろう。
否定しなければ、それが真実と分かり、願いは瞬時に叶うようになる。
そう聞いたら、
「ふーん」
「へー、そうなんだー」
と思うと良い。
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Kay