ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

カラヤン

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

潜在意識につながる自然な方法

引き寄せに関して、「この本さえ読めば間違いない」といった本はない。
なぜなら、人によって向いたやり方は異なるので、本でも、自分に向いている本とか、さほど向いていない本があると思う。
とはいえ、良書であれば、全く参考にならないことはないと思う。
しかし、それよりも、そもそも、引き寄せは非常に簡単で、本にするほどのものではないということもある。
私など、憶えているだけでも、7歳の時には、発想が及ぶ範囲でなら、世界を好きなように動かしていたのだが、当然ながら、引き寄せのテキストなどは全く読んでいなかった。
おそらく、引き寄せなんて、教わるまでもなく、誰でも即座に出来る。
引き寄せの本や動画では、「あなたが引き寄せが出来ないのは、ここが間違っているからだ」みたいなことを言っているものが多いが、別に間違ったやり方なんてものはない。
ほとんどの人が間違っているというやり方でも、ちゃんと引き寄せが出来る人だっていると思う。

まあ、あえて言えば、自然に接したり、星を見たりすることが引き寄せの力を取り戻すことになる。
本物の芸術作品を見るのも良いことだが、評価の高い芸術作品にも、潜在意識とか魂との間に壁を作ってしまうものもあるかもしれない。
京都の広隆寺の宝冠弥勒像(国宝)などは、昔から世界のVIPがこっそり見に来ることがよくあり、これを一目見ると、それだけで引き寄せの力が得られるという話もある。
クラシックの名曲なんて、全て、潜在意識というか集合無意識から出てきたものなので、潜在意識になんて余裕で到達出来る。
オーストリアの指揮者だったヘルベルト・フォン・カラヤンは、人間的にはいろいろあったが、指揮中は無意識状態で神化しており、彼が指揮するベルリン・フィルなどの演奏は、クラシック音痴の私には素晴らしいかどうかは分からないが、凄いものであることは確かだ。
スメタナの『わが祖国』の中の第2曲『モルダウ』を、カラヤン指揮でベルリン・フィルが演奏したものは実に良いと思う。

寂しい島
AIアート622
「寂しい島」
Kay


また、おとぎ話も集合無意識から出ており、世界各地で似たお話がよくある。
そんなものに親しんでも、引き寄せの力が上がると思う。
神話としては、根気があれば旧約聖書も良いが、ホメロス、ヘシオドスによるギリシャ神話や、ウェルギリウスの作品が良いと思う。これらの作品は、彼らが無意識状態で書いたものであり、やはり、潜在意識につながり易いのである。
個人的には、キース・ジャレットの「奇跡の即興演奏」と言える『ザ・ケルン・コンサート』をお奨めする。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)モルダウ~カラヤン・ベスト(CD)
(2)ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」、シベリウス:交響曲第2番他(カラヤン指揮)
(3)ザ・ケルン・コンサート (SHM-SUPER AUDIO CD)
(4)魅惑の仏像 弥勒菩薩
(5)神統記(ヘシオドス)
(6)ホメーロスの諸神讚歌
(7)眠れる森の美女 完訳ペロー昔話集
(8)完訳 グリム童話集 1 (岩波文庫)
(9)遠野物語 付・遠野物語拾遺 柳田国男コレクション

クラシック音楽を聴いて眠くなるのは決して悪いことではない

クラシック音楽を聴くと眠くなると言ったら、お堅いクラシックファンに蔑まれるかもしれない。
ところで、私は、昨日、ドヴォルザークの『新世界より』を通して聴いた。
CDをWAVEデータ化(音質の劣化は無い)し、iPod touchに転送したものをヘッドフォンで聴いたのである。
演奏はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で指揮はカラヤン。20世紀の遺産とも言われる名演奏らしい。
そして、何を聴いていたか、ほとんど覚えていない。
途中から眠ってしまっていて、ずっと自我意識が無かったのだ。
だが、素晴らしい演奏だった。
クラシックの聴き方として、これで良いと思う。

元々が、クラシック音楽は、自我を楽しませることを目的としていない。よって、聴いていてワクワクしたり、シビれたり、興奮することはない。
ただし、自我にとって不快でもない。自我を適当に静めた上で、深奥の意識と共鳴するのであり、対象は、日常の意識(自我意識)よりずっと深いところにある意識だ。
よって、眠くなる方が自然なのである。

ロックやポップニュージックは自我を楽しませる目的で創られている。ただ、これらの分野でも、名曲と言われるものは、同時に、やや深い意識に入り込む性質がある。しかし、クラシック音楽とは比較にならない。

ヒーリング・ミュージックというものは、心地よい旋律で自我の注意を集めて静かにさせてしまうのである。音楽を聴いている間は心が静まっている。
自我の注意を引き付けることに関してはクラシックより強い効果がある。クラシックは、自我がどう感じるかについては、本質的にどうでもいいいからだ。
そして、やはり優れたヒーリング・ミュージックもまた、深い意識に働きかける。だが、普通は、その効果はあまり高くない。ストレスの元になる自我を一時的に静めることが第一の目的だからである。

クラシックも、『新世界より』もそうだが、非常に旋律が心地良く感じられる部分もあり、その部分のメロディーに詩を付けて唱歌にすることもある。
唱歌として、『新世界より』では第2楽章を使った『家路』、ウェーバーの『魔弾の射手』の序曲を使った『秋の夜半(よわ)』がよく知られているし、ホルストの組曲『惑星』の木星の部分は、やはり自我意識的にも心地良く、平原綾香さんがデビュー曲に使ってヒットした。
しかし、これらはもはやクラシックではない。ヒーリング・ミュージックとしては非常に優れたものになるが、クラシックの本来の良さは無くなっている。

そもそも、クラシック音楽の作者は、自我で知的に考えて創っているのではない。
ほとんど無意識状態で創ったのである。自我をはるかに超えた深い意識から曲が出てくるからだ。
クラシック音楽の巨匠は、全て即興(即座に音楽を創ること)の大家でもある。即興で名曲が出来るのは、自我がほとんど消えて、深い意識と交流している時だ。実のところを言えば、クラシックというのは、本質的に全て即興である。制作に時間がかかった場合は、ただ、自我を消すのに難儀していたのに違いなく、自我が消えてしまえば、曲は即時に出来る。

フランス国家ラ・マルセイエーズを創ったクロード・ジョゼフ・ルージェ・ド・リールは、音楽家ではなく、技術軍人で、音楽は趣味だった。その彼が、天啓を受け、不意に自我が消えたのだろう。一夜で、この名曲を作詞作曲したのである。ただし、夜が明ければ自我が戻ったようで、他に名曲を創ることは無かった。

よって、聴く方も、自我で考えながら聴いても、ほとんど意味はない。
さっさと自我が眠り、超越した意識により聴くべきものなのである。

ただ、自我が眠っていても、意識が目覚めていることが好ましい。
道元が、『正法眼蔵』の中で、「仏道とは自己を忘れること」と書いているが、自己を忘れることとは、自我を消すことなのであるが、それは眠ってしまうことではない。
自我は消えても、意識は目覚めている状態なのである。
道元は、それを座禅で成し遂げさせようとし、只管打坐(しかんたざ。ただ座れ)と言った。岡田式静坐法を普及させた岡田虎二郎の静坐法の真意もそこにある。
ところが、クラシック音楽というのは、それを自然に成し遂げさせるものである。
座禅や静坐では、眠ってしまえばそれまでだ。
しかし、クラシック音楽は、眠ってしまっても、音楽が超越意識に働きかける。
自我のみ消え、意識が目覚めていることが望ましいが、眠っていても駄目な訳ではない。そして、そう遠くない時に、意識が目覚めたまま、自我が消えることを体験できるだろう。
クラシック音楽の良さをよく分かっている人に、クラシック音楽の良さを聴いても、曖昧なことを言う場合が多い。言葉による説明とは観念であるが、クラシック音楽は観念ではないからだ。
クラシック音楽は、道元の「ただ座れ」と同様、「ただ聴け」ば良いのである。
ただ、クラシックに慣れていないなら、やはり旋律の美しいものを選ぶのが良いかもしれない。
『新世界より』『惑星』は一般にも人気のある曲で、聴き易い。
スメタナの『わが祖国』は、誰でもその旋律の美しさは感じられ、多くの人がどこかで聴いて覚えていると思う。
『月の光』(ドビュッシー作。ベルガマスク組曲の第3曲)も、親しみやすい美しい曲だ。
決して何も考えずに、ただ聴くことをお奨めする。
幸い、スメタナの『わが祖国』の第2曲『モルダウ』(単独で演奏されることが多い)は、私が昨日聴いた『新世界より』のCDに同時収録されている。下にご紹介しておく。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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