昨日も書いたが、旧石器時代(200万年前から紀元前1万年位)に描かれた洞窟壁画には、現代の絵画を凌駕する価値ある作品も多くあると言われる。
使われた画材は、色がついた柔らかい石や炭であった。
ヴィーダの『フランダースの犬』で、画家を志す少年ネルロは炭で絵を描いていたが、そんな無料で手に入る画材で素晴らしい絵が描けるのである。
こういったことを思い出すと、何かを成し遂げるために、思っているほど多くのものが必要なわけではないことが分かってくるのである。
江戸時代の円空は、1本の小刀で掘る手法で生涯12万体の仏像を作ったと言われ、それらの仏像は現在では海外でも高く評価されている。
昔のアメリカで、はさみ1本で床屋を始めたところから成功した大富豪もいた。
今日のマイクロソフトは、半世紀前に、今も何かと話題のビル・ゲイツと彼の友人のポール・アレンが、アセンブリ言語という最もシンプルなプログラミング言語でプログラミングしたBASIC(ベーシック)というプログラミング言語を開発したところから始まっている。
※BASIC自体はジョン・ケメニー、トーマス・クルツが開発し、著作権を放棄していた。それをゲイツがパソコン用に再開発した。
人生で勝利するために、各個人は何か武器を持つべきだが、その武器は豪華だったり最新である必要はなく、むしろ、小さかったり、非力に見えたり、あるいは、旧式で時代遅れに見えるものが優れた成果を上げることも少なくない。
非常に優れたものが「え?」と思うほど、古い手法で作られている場合は結構多いのである。
有名なコンピューターシステムが、案外に化石と言われるような古いプログラミング言語で作られていることもある。
コンピューターのプログラミング言語は、どんどん新しい優れたものが登場するが、それでも古い言語が重要なシステムで使われることがよくある。
それどころか、今も、マイクロソフトのエクセル(Excel)やアクセス(Access)で開発する名人が多く活躍しているのである。
これらのものを「古い。時代遅れ」「いつなくなるの?」と揶揄する者に、あまり優秀な人はいないものである。
引き寄せが出来ない者は、自分が何か御大層なものを持っていないことで自信がなかったり、劣等感があったり、自分は不利だと勝手に誤解している場合が多いことは、いくら強調してもし過ぎないと思うのである。そんな人が多過ぎるのだ。
むしろ、何も持っていない方が引き寄せは起こし易いかもしれないほどだ。
立派な武器を持っていたら、それに頼り、それとは比較にならないほど強力な内なる力(潜在意識とか神の力と呼ばれることもある)を使おうとしないからだ。
だが、旧石器時代人が炭で壁画を描いたように、本質的には内なる英知が描くとしても、実際に描くための炭は必要だ。
それと同じように、何かを成し遂げるためには、内なる英知と外界とを仲介する小さな何かが必要な場合がほとんどだ。
それが、ちょっとした特技だったりするが、それは決して大きなものだったり、高価で煌びやかである必要はない。
大評論家だった竹村健一さんは「僕は英語で世に出たが、僕の英語なんて素人に毛が生えた程度ですよ」とよく言われていたようだ。
ビル・ゲイツだって、コンピューター教育を受けたことはなく、パソコンオタクの少年の趣味だったからうまくいったのだと思う。
竹村健一さんだって、英語オタクだったに違いないのだ。
スティーブ・ジョブズはスピリチュアルオタクであると同時に、カリグラフィ(文字装飾技術)オタクで、それでマッキントッシュコンピューターを作ることが出来た。
自分がオタクである何かは、それがつまらないものに見えても、それこそが内なるエル・ドラド(黄金郷)を開く鍵であるかもしれない。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)ハングリーであれ! 愚かであれ! (スティーブ・ジョブズ講演録)
(2)静かなる革命へのブループリント(宇野常寛、猪子寿之、落合陽一他)
(3)フランダースの犬(ヴィーダ)
(4)円空と木喰 (角川ソフィア文庫)
AIアート1145
「煉瓦と美少女」
Kay
使われた画材は、色がついた柔らかい石や炭であった。
ヴィーダの『フランダースの犬』で、画家を志す少年ネルロは炭で絵を描いていたが、そんな無料で手に入る画材で素晴らしい絵が描けるのである。
こういったことを思い出すと、何かを成し遂げるために、思っているほど多くのものが必要なわけではないことが分かってくるのである。
江戸時代の円空は、1本の小刀で掘る手法で生涯12万体の仏像を作ったと言われ、それらの仏像は現在では海外でも高く評価されている。
昔のアメリカで、はさみ1本で床屋を始めたところから成功した大富豪もいた。
今日のマイクロソフトは、半世紀前に、今も何かと話題のビル・ゲイツと彼の友人のポール・アレンが、アセンブリ言語という最もシンプルなプログラミング言語でプログラミングしたBASIC(ベーシック)というプログラミング言語を開発したところから始まっている。
※BASIC自体はジョン・ケメニー、トーマス・クルツが開発し、著作権を放棄していた。それをゲイツがパソコン用に再開発した。
人生で勝利するために、各個人は何か武器を持つべきだが、その武器は豪華だったり最新である必要はなく、むしろ、小さかったり、非力に見えたり、あるいは、旧式で時代遅れに見えるものが優れた成果を上げることも少なくない。
非常に優れたものが「え?」と思うほど、古い手法で作られている場合は結構多いのである。
有名なコンピューターシステムが、案外に化石と言われるような古いプログラミング言語で作られていることもある。
コンピューターのプログラミング言語は、どんどん新しい優れたものが登場するが、それでも古い言語が重要なシステムで使われることがよくある。
それどころか、今も、マイクロソフトのエクセル(Excel)やアクセス(Access)で開発する名人が多く活躍しているのである。
これらのものを「古い。時代遅れ」「いつなくなるの?」と揶揄する者に、あまり優秀な人はいないものである。
引き寄せが出来ない者は、自分が何か御大層なものを持っていないことで自信がなかったり、劣等感があったり、自分は不利だと勝手に誤解している場合が多いことは、いくら強調してもし過ぎないと思うのである。そんな人が多過ぎるのだ。
むしろ、何も持っていない方が引き寄せは起こし易いかもしれないほどだ。
立派な武器を持っていたら、それに頼り、それとは比較にならないほど強力な内なる力(潜在意識とか神の力と呼ばれることもある)を使おうとしないからだ。
だが、旧石器時代人が炭で壁画を描いたように、本質的には内なる英知が描くとしても、実際に描くための炭は必要だ。
それと同じように、何かを成し遂げるためには、内なる英知と外界とを仲介する小さな何かが必要な場合がほとんどだ。
それが、ちょっとした特技だったりするが、それは決して大きなものだったり、高価で煌びやかである必要はない。
大評論家だった竹村健一さんは「僕は英語で世に出たが、僕の英語なんて素人に毛が生えた程度ですよ」とよく言われていたようだ。
ビル・ゲイツだって、コンピューター教育を受けたことはなく、パソコンオタクの少年の趣味だったからうまくいったのだと思う。
竹村健一さんだって、英語オタクだったに違いないのだ。
スティーブ・ジョブズはスピリチュアルオタクであると同時に、カリグラフィ(文字装飾技術)オタクで、それでマッキントッシュコンピューターを作ることが出来た。
自分がオタクである何かは、それがつまらないものに見えても、それこそが内なるエル・ドラド(黄金郷)を開く鍵であるかもしれない。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)ハングリーであれ! 愚かであれ! (スティーブ・ジョブズ講演録)
(2)静かなる革命へのブループリント(宇野常寛、猪子寿之、落合陽一他)
(3)フランダースの犬(ヴィーダ)
(4)円空と木喰 (角川ソフィア文庫)
AIアート1145
「煉瓦と美少女」
Kay