ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

エックハルト・トール

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

今今メソッドの実例「待つ」

「今、この瞬間に在る」ことを実践する今今メソッドを、最も簡単に実践出来る方法を示すことが重要だと思うようになった。
これまで、様々なメソッドをやっても効果が実感できなくても、今今メソッドがうまくやれれば、即座に「ああ、これでいいんだ」と思えるからだ。
しかし、いろいろな人の今今メソッドの実践法を見ると、抽象的だったり複雑だったりで、なかなかいいものがない。
まあ、最低限の効果であれば、「今、今、今、・・・」と唱えるだけでも無駄ではないし、それをやっているうちに、良いやり方が見つかるかもしれない。

今回は、エックハルト・トールの『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる(原題:ザ・パワー・オブ・ナウ)』から1つのやり方を取り上げる。
この本の第5章第2節『「待つこと」の本当の意味』からである。
新約聖書の福音書のイエスの教えを取り上げている。
それは、
「主人の帰りを待つしもべのようでありなさい」
である。
少し説明すると、イエスは、
「主人はいつ帰って来るか分からない。いつ主人が帰って来ても、ちゃんと出迎えるしもべは大事にされる。だが、主人が帰って来た時に眠っていたり、遊んでいたりして、しっかりと出迎えが出来なければ、主人に捨てられる。しもべはいつも主人が帰って来ないかと注意していないといけない」
といったことを教えたのである。
エックハルト・トールは、福音書の翻訳者は、この意味するところが分かっていないので、イエスの意図が伝わらなくなっていると言う。
つまり、主人の帰りを常に注意深く待つような状態が、今に在ること・・・つまり、今今メソッドであるということだ。

これに関連して、私は、コリン・ウィルソンの『右脳の冒険』に書かれていた話を思い出す。
ある男の妻が、心神喪失状態になったが、彼女を愛する夫は、彼女が意識を取り戻すのを常に見守っていた。
すると、いくらかの期間は要したと思うが、彼は精神に変革を起こし、高度な精神能力を得たのである。
彼にとっては、妻の意識回復を常に待つことが今今メソッドになったのである。

このように、待つ・・・それも、真摯に(まじめに、ひたむきに)待つということが、良い今今メソッドであるということだ。
だから、何か、価値がある待つことがあるなら、それを今今メソッドに出来るし、想像力のある人なら、待つ何かを思いつくことも出来るだろう。
1970年に、リカちゃん人形に、レディー・リカという16歳のリカちゃんが登場したことがあった。
リカちゃん人形を持つ子供にとって、16歳は大人である。
子供の女の子達の大人への憧れを狙い、レディー・リカのこんな歌詞のCMソングが作られた。
「何かが起こる。なんだか胸が震えるの、Ummちょっぴりこわいの。でも私はもう大人」
若い乙女に「何かが起こる」というのは、昔の少女漫画やアイドルソングの定番みたいなものだったと思う。
乙女でなくても、人生は予期せぬことが起こってこそ楽しいのであり、予期せぬ出来事を避けるようになれば老人である。

私の場合、
「世界が今始まった」
「今、この夢の中に入り込んだ」
と思った瞬間が、今を感じ易いと思う。
そして、世界は、常に今始まっている、あるいは、常に、夢に入り込んでいるのである。
慣れてくると、いちいち言葉で「今、世界が始まった」などと思わなくても、それを意識出来るようになる。
それが最上の今今メソッドになるのである。

ゆふぐれ
AIアート852
「ゆふぐれ」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)新約聖書 福音書 (岩波文庫)
(2)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(3)さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる(エックハルト・トール)
(4)左脳さん、右脳さん。(ネドじゅん)

本音では一番と思う無意識に入る方法

いつも言うが、自在に無意識に入ることが出来るようになれば万能で、それは、仙人や魔法使いになったも同然と思う。
無意識とは、意識があるまま、思考・心が消えた状態と言って良いと思う。
よく知られていることでは、深い瞑想状態とか統一状態の時に無意識に入っていて、脳波はシータ波に下がっている。
しかし、もっと簡単に無意識に入ることが出来るようになるべきと思う。

それで、本音を言えば、無意識に入る方法で最もお薦めなのは「今今メソッド(今メソッド)」だ。
なぜなら、本当の意味で楽しく、面白く、気持ちいいからだ。
やることは、本来とても簡単で、ただ、「今に集中する」ことだけである。
エックハルト・トールの世界的ベストセラー『ザ・パワー・オブ・ナウ(翻訳:さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる)』に書かれたメソッドはこれである。
だが、この本は難しいと感じるかもしれない。
今話題のネドじゅんさんの『左脳さん、右脳さん。』で、ネドじゅんさんが考案した「川の流れの中に立つ瞑想」は、「今に集中する」ことを簡単にやれるよう工夫しているもので、自分に合っていると思ったらやれば良いと思う。
仏教、神道の教えも本来は今に集中することで、神道には「中今」という今この瞬間を表す言葉があるが、とにかく、仏教にしろ神道にしろ、抽象的に難しく言うようになってしまい、今や全く意味不明だと思う。

今に集中すれば、自然に無意識に入り、結果としては何でもうまくいくし、望まずとも幸運に恵まれるようになると思う。
つまり、引き寄せ自在の状態だ。
そんなわけで、とにかく、今に集中するよう工夫すれば良いと思う。
今に集中すると言えば、乱暴な方法を持ち出す人も少なくない。
たとえば、水に顔をつけて呼吸を我慢すれば確かに今に集中しているように感じるし、あるいは、『名人伝』(中島敦)にある修行法だが、小さな点をじっと見つめるという修行だ。
これらも何らかの効果があるのかもしれないが、緊張を高めてしまうことでの弊害が多いと思う。

良い精神的な修行は、どこか微妙でデリケートなところがある。
単純だが乱暴な方法は大抵うまくいかず、むしろ害がある。
単純で乱暴な方法は、柔らかさ、静かさがないし、短時間で成果を求めるという特徴がある。
現代人が大好きな「コスパ(コストパフォーマンス)がいい」というものでは、本当に良いものは得られない。
現代人の考え方や精神性全般が、今に生きることに向いておらず、無意識に入り難く、引き寄せを遠ざけ、自分達を地上を這う虫のようなものにしているのであると思う。

どうやれば簡単に今今メソッドが出来るのかというと、いろいろなことを言う人がいるが、私が「これだな」と思うのは、ぼーっとして目の前にあるものを見ることだ。
半眼になるとやり易いかもしれない。ぼーっと見えれば、心もぼーっとするからだ。
見ているものに無理に集中しなくて良い(してはならない)が、視線を逸らしてもならない。
これだけで、世界が消えたり、世界が生成され続けているのを感じる人もいる。
私は幼い時から、それが面白くてよくやっていたが、あまり長くはやっていられなかった。やっていたら、本当に自分か世界かのどちらかが消えてしまうかもしれない。
自分か世界が消えることは自我にとっては恐ろしいので反発が来るのかもしれない。

再度言うが、「ぼーっとして目の前にあるものを見る」ことが良い今今メソッドになると思う。
見るものは、あまり惹き付けられるもの・・・たとえば、グラビアのようなものでは駄目で(自我が活動し易い)、コップやリンゴといった他愛ないものが良い。
そういえば、ある詩人が、「ミカンを新たな目で見れば、どこから見ても美しい」と言っていたが、この「新たな目で見ること」が、まさに今今メソッドであると思う。
実際、私は、中学生くらいの頃は「新たな目で見よう」と思うだけで、即座に無意識に入れたように思う。

花の気持ち
AIアート849
「花の気持ち」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる(エックハルト・トール)
(2)左脳さん、右脳さん。(ネドじゅん)
(3)モルダウ~カラヤン指揮、ベルリン・フィル演奏~(CD)

私はこのメソッドだけやっている

私は今は、引き寄せメソッドとしては、「今今メソッド」のみ行っている。
(後はたまに「完璧だ」と心で言う程度)
「今今メソッド」という言い方は、よくは知らないが、おそらく2ちゃんねる掲示板で使われるようになったもので、私はYouTubeでこの名が使われているのを見て、割と気に入っている。
「今今メソッド」という名称以外にも、「今メソッド」「今今」などと呼ぶこともあるようだ。

「今今メソッド」とは、今この瞬間を意識して生きることである。
歩いているなら、歩いていることを意識し、食べているなら、食べていることを意識する。
「目の前のことに全力集中すること」と言う人もいて、その言い方で良いと思うが、ただ、それでは、力んでいる感じがする。
力まず、リラックスしてやることが大切だ。
『引き寄せの法則』という本で、歩いている時、「歩いている、歩いている」と心で言い、掃除をしている時「掃除をしている、掃除をしている」と心で言う修行があるというのを見た時、とても良い修行だと思った覚えがある。

私自身は、今今メソッドは、本当に物心がつく頃から、自然に行うようになっていた。
ぼーっとしながら、目の前のものに意識を集中すると(緊張はしていない)、それだけで、宇宙の深淵を垣間見ることが出来、興奮を覚えることもあった。それに、今今メソッドを行うと、無自覚ながら魔法の力を発揮し、ここで何度も書いたが、あり得ない奇跡を何度も起こした。
私は、中学生の時、誰の何という詩だったか忘れたが、日本人の詩に、
「どんなものも、新たな目で見れば美しい」
といったことが書かれているのを見たが、私は今でも、これが人間における、最高・最重要な真理だと思っている。
「新たな目で見る」ことこそ、純粋な今今メソッドなのである。
この詩を見ただけで、私は「新たな目で見る」ことをマスターし、新たな目で見れば、どれほど見慣れたものでも、極めて美しく光り輝くことを発見した。
逆に言えば、新たな目で見なければ(今を意識して見なければ)、何もかも空虚な死んだ世界だ。

普通の人は、今に意識がなく、過去や未来に住んでいる。
つまり、頭の中は、過去の後悔や未来の不安でいっぱいで、少しも今を生きていない。
だが、今に生きることが何よりも重要で、神道では、今、この瞬間のことを「中今(なかいま)」と呼んで重要視している。

もちろん、「今今メソッド」という言い方はしていないが、これと全く同じことを深く洞察した本が、世界的ベストセラーである、エックハルト・トールの『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』である。
ただ、翻訳書は、原題の『The POWER of NOW(今の力)』のままにしておいて欲しかったとは思うが(笑)。

「今今メソッド」は、最も成功率が高いものであるだけでなく、これで失敗することは不可能と思う。
そして、幼児の私でも出来た簡単なメソッド(手法)で、これほど面白いこともないと思う。








嫌なことが起こらない世界

引き寄せの法則について知ると、ただずっと安心していたいと思う人がいると思う。
嫌なことが何も起こらず、嫌な人と会うこともない、安らぎだけの毎日だ。
そうなれるのかというと、常に「今、この瞬間」に生きているなら、何が起ころうが平和であるが、いくらお金があって健康でも、「今、この瞬間」に生きるのではなく、過去や未来の幻想の中に生きているなら、問題は起こり、それに苦しめられるだろう。
あのラマナ・マハルシでさえ、彼の住むアシュラマム(道場)に強盗が押し入り、マハルシ自身が棒で何発も殴られたという。
また、黒住宗忠でさえ、追い剥ぎ(これも強盗だが)に金を十両取られたことがあった。
それで、この2人の偉大な聖者はどうしたのかというと、マハルシは棒で殴られてもよく耐え、強盗達に食事をしていくよう勧めた。
黒住宗忠は、野外で追い剥ぎに刃物を突き付けられ「十両出せ」と脅されたが、「あいにく、今、五両しかない。残りは明日」と言って、五両を渡し、翌日、五両を用立てて本当に渡した。その追い剥ぎは、宗忠の弟子になった。

「刺激がないと面白くない」というのではない。
常に、中今、つまり、「今、この瞬間」に生きていれば、何もなくても楽しい(娯楽があればあるで楽しいが)。
だが、過去や未来にばかり生きている者には、とんでもなく嫌なことが起こったりもするだろう。
言ってみれば、辛いことが多く起こるのは、過去や未来に生きず、中今(今、この瞬間)を生きろと言う、世界からのメッセージかもしれない。
また、聖人に関しては、一見、悪い出来事も、人々に模範を示したり、正しい・・・と言うよりは楽しい道に導く機会を得ることになる。

例えば、トランプ大統領の信奉者は、バイデンや民主党がアメリカや同盟国を牛耳るのを不快に思っているかもしれないし、トランプをこき下ろすマスメディアの偏向報道に怒りを感じるかもしれないが、誰を大統領にするか決めるのは、あなたである。
この世界では、バイデンを一応、大統領にすることを決めた人達がいるのである。
トランプが2期目の大統領を務めている世界もあるに関わらずである。
2024年にトランプを大統領にする世界を選ぶ人もいれば、やはり、ディープステートやネオコン(両者は実質同じだが)の力は強く、トランプは歯が立たず、主要メディアは相変わらず、トランプをロクでもない人物だと言いふらす世界を選ぶトランプ支持者もいる。
そんな、トランプファンにとって悪夢のような世界(2024年もトランプが大統領に復帰出来ない世界)を選んだ人でも、2028年にトランプが大統領に返り咲くという感動の世界を選ぶかもしれない。

重要なことは、外部の世界ではなく、自分が中今に生きているかどうかで、言い換えれば、自分が神のように生きているかどうかだ。
自分が中今に生きていれば、外部の世界は自ずと、美しく、楽しく、面白くなるだろう。
中今に関しては、エックハルト・トールの『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』が教科書になると思う。
もちろん、ただ、今を意識して生きるなら、何も読む必要もない。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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