イソップの『金の斧』のお話の概要はご存知と思う。
正直な木こりは、ヘルメス神(あるいは女神や妖精)に、「落としたのはこの金の斧か?」「では、この銀の斧か?」と聞かれていずれも、「とんでもございません」と否定し、最後に、「それでは、この鉄の斧か?」と聞かれ、「はい、それです」と答えたところ、その正直さを誉められ、褒美に、金の斧と銀の斧ももらった。
この木こりは、正直者ではあったが、小善人、小市民だった。
金の斧、銀の斧を役立てることなど、できるはずがなかった。
「お前が落としたのは、この金の斧か?」
「へい」
「間違いないか?」
「へい」
「嘘だったら、どうするつもりだ?」
「あっしには、何の言い訳もござんせん」
「そうか?では死んでもらうが、覚悟はできているな?」
「覚悟も何も、いつも死んだ気でおりやす」
「そうか、では死ね」
「しかし、お前様も、分かりきったことを、知らないふりでお尋ねなさったことは、どう落とし前をつけるつもりでござんすか?」
「私は神だ。人間ごときに言い訳はせぬ」
「あっしも分かりきったことを、知らないふりで申し上げただけでござんす」
「そして、言い訳はしないのだな」
「へい」
「ではお前は神だ」
ウサギとカメのお話はどうだろう?
カメはなぜウサギの挑戦を受けたのだろう?
実は、ウサギに父親を殺されたカメの娘がいて、その娘に、
「父が殺されたのはあなたのせい。必ず勝って、恨みをはらして下さい」
と言われたのだ。
それでカメは、
「へい」
と返事をしたのだ。
そして、この勝負は、負けた方を、熊が殺すことで、ウサギとカメは同意した。
カメは、勝ち目がないのは分かりきっていたが、勝負を避けられない宿命だったのだ。
そして、空がどんより曇った日、カメはウサギに、
「では今から勝負していただけやすか?」
と尋ね、ウサギは余裕しゃくしゃくで応じたのだ。
スタートして、ウサギは軽快に飛ばし、みるみるカメを引き離した。
カメを嘲笑うウサギだが、やがて顔色が変わる。
空が真っ黒になり、遠くで落雷の音がした。
ウサギは恐怖にかられた。
そして、凄まじい稲光と共に、ウサギは崖から足を滑らせて転落してしまった。
ウサギはカミナリが恐かったのだ。
この2つの、真のお話から、何かを学んで欲しい。
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正直な木こりは、ヘルメス神(あるいは女神や妖精)に、「落としたのはこの金の斧か?」「では、この銀の斧か?」と聞かれていずれも、「とんでもございません」と否定し、最後に、「それでは、この鉄の斧か?」と聞かれ、「はい、それです」と答えたところ、その正直さを誉められ、褒美に、金の斧と銀の斧ももらった。
この木こりは、正直者ではあったが、小善人、小市民だった。
金の斧、銀の斧を役立てることなど、できるはずがなかった。
「お前が落としたのは、この金の斧か?」
「へい」
「間違いないか?」
「へい」
「嘘だったら、どうするつもりだ?」
「あっしには、何の言い訳もござんせん」
「そうか?では死んでもらうが、覚悟はできているな?」
「覚悟も何も、いつも死んだ気でおりやす」
「そうか、では死ね」
「しかし、お前様も、分かりきったことを、知らないふりでお尋ねなさったことは、どう落とし前をつけるつもりでござんすか?」
「私は神だ。人間ごときに言い訳はせぬ」
「あっしも分かりきったことを、知らないふりで申し上げただけでござんす」
「そして、言い訳はしないのだな」
「へい」
「ではお前は神だ」
ウサギとカメのお話はどうだろう?
カメはなぜウサギの挑戦を受けたのだろう?
実は、ウサギに父親を殺されたカメの娘がいて、その娘に、
「父が殺されたのはあなたのせい。必ず勝って、恨みをはらして下さい」
と言われたのだ。
それでカメは、
「へい」
と返事をしたのだ。
そして、この勝負は、負けた方を、熊が殺すことで、ウサギとカメは同意した。
カメは、勝ち目がないのは分かりきっていたが、勝負を避けられない宿命だったのだ。
そして、空がどんより曇った日、カメはウサギに、
「では今から勝負していただけやすか?」
と尋ね、ウサギは余裕しゃくしゃくで応じたのだ。
スタートして、ウサギは軽快に飛ばし、みるみるカメを引き離した。
カメを嘲笑うウサギだが、やがて顔色が変わる。
空が真っ黒になり、遠くで落雷の音がした。
ウサギは恐怖にかられた。
そして、凄まじい稲光と共に、ウサギは崖から足を滑らせて転落してしまった。
ウサギはカミナリが恐かったのだ。
この2つの、真のお話から、何かを学んで欲しい。
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