ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

ウサギとカメ

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
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『金の斧』と『ウサギと亀』のもっと良い話

イソップの『金の斧』のお話の概要はご存知と思う。
正直な木こりは、ヘルメス神(あるいは女神や妖精)に、「落としたのはこの金の斧か?」「では、この銀の斧か?」と聞かれていずれも、「とんでもございません」と否定し、最後に、「それでは、この鉄の斧か?」と聞かれ、「はい、それです」と答えたところ、その正直さを誉められ、褒美に、金の斧と銀の斧ももらった。
この木こりは、正直者ではあったが、小善人、小市民だった。
金の斧、銀の斧を役立てることなど、できるはずがなかった。

「お前が落としたのは、この金の斧か?」
「へい」
「間違いないか?」
「へい」
「嘘だったら、どうするつもりだ?」
「あっしには、何の言い訳もござんせん」
「そうか?では死んでもらうが、覚悟はできているな?」
「覚悟も何も、いつも死んだ気でおりやす」
「そうか、では死ね」
「しかし、お前様も、分かりきったことを、知らないふりでお尋ねなさったことは、どう落とし前をつけるつもりでござんすか?」
「私は神だ。人間ごときに言い訳はせぬ」
「あっしも分かりきったことを、知らないふりで申し上げただけでござんす」
「そして、言い訳はしないのだな」
「へい」
「ではお前は神だ」

ウサギとカメのお話はどうだろう?
カメはなぜウサギの挑戦を受けたのだろう?
実は、ウサギに父親を殺されたカメの娘がいて、その娘に、
「父が殺されたのはあなたのせい。必ず勝って、恨みをはらして下さい」
と言われたのだ。
それでカメは、
「へい」
と返事をしたのだ。
そして、この勝負は、負けた方を、熊が殺すことで、ウサギとカメは同意した。
カメは、勝ち目がないのは分かりきっていたが、勝負を避けられない宿命だったのだ。
そして、空がどんより曇った日、カメはウサギに、
「では今から勝負していただけやすか?」
と尋ね、ウサギは余裕しゃくしゃくで応じたのだ。
スタートして、ウサギは軽快に飛ばし、みるみるカメを引き離した。
カメを嘲笑うウサギだが、やがて顔色が変わる。
空が真っ黒になり、遠くで落雷の音がした。
ウサギは恐怖にかられた。
そして、凄まじい稲光と共に、ウサギは崖から足を滑らせて転落してしまった。
ウサギはカミナリが恐かったのだ。

この2つの、真のお話から、何かを学んで欲しい。









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お姫様のような存在が男を勇者に変える

『白雪姫』や『シンデレラ』、『眠れる森の美女』のように、古いお伽噺には、王子様が力のない女を助けにくるお話が多い。
しかし、そのお話の後で、幸せになった彼女達はどうなったのだろう?
裕福で苦労知らずの身分になったら、美食して醜く肥満し、また、自我が強くなって傲慢になり、さぞ周囲に迷惑をかけ、かつての凛々しい王子様をやせ衰えさせたのではないかと、私が心配してどうなるものでもないが、あまり良い予想は立たないのである。

しかし、昔、『美少女戦士セーラームーン』のアニメの中で、未来から来た、セーラームーンこと月野うさぎの幼い娘であるちびうさ(本当の名前は母親と同じ月野うさぎ)が、「女の子だって、白馬に乗って王子様を探しにいかないといけない」と言ったのが、あまりに感動的で、私はいまだよく覚えている。
素晴らしいお姫様を待っている若者は多いのである。
彼らは、一人では大活躍できない。お姫様によって勇者に変わるのである。
これに関して、五島勉さんが20年ほど前に書かれた『イソップ物語の謎』に素晴らしいお話がある。
五島さんは、ノストラダムスの予言で世に出たような人だが、80歳を超えた今も著作を続けておられる。彼は、いろんな意味で誤解されやすい面もあるのだと思うが、おそらく大天才と言って間違いないと思う。著書の推薦者は、その時の最も勢いのある人ばかりだし(例えば、絶頂期の竹村健一さんや舛添要一さん等)、私自身、彼の本を読んだから、努力らしい努力もしないのに、いつも安楽で良い思いをしているように思う。
(ちなみに、その秘中の秘は、五島さんの『ノストラダムスの超法則 死活の書』である)
五島さんによれば、あの有名な「ウサギとカメ」の話では、ウサギは若くて可愛い女の子で、カメは男であるのだと言う。
簡単に言えば、カメのように鈍重に見えて力を発揮できない男も、活力に溢れた魅力ある女性に挑発されるようにして、いよいよ始動し、ウサギの善意ある計略により、ついに大事業を達成するというお話なのだそうだ。これは、決して五島さんの単なる思い付きではなく、深い研究の末にたどり着いたもので、実際、どんな「ウサギとカメ」の解釈より生命力ある考え方と思う。
また、あなたが女性であるなら、そのようなウサギにならなければならない、あるいは、なることができるといったことも書かれていたと思う。

昨年(2012年)亡くなられた戦後最大の思想家の一人である吉本隆明さんは、自分が引きこもり気質であったこともあり、引きこもりの人の社会進出に関して、世間によくある「絵に描いた餅」式の全く役に立たないものではない、きれいには見えなくても現実的なことを著書の書かれていた。彼は自分のことに関しては、「戦争中のことであり、無理にでも引っ張り出されて、引きこもっていられなかった時代」だったと言うが、今の時代は、放っておいたら、一生引きこもりかねない。いや、引きこもるなら引きこもるで、引きこもったまま活躍する道を探すという方法もあるが、それは、多少困難な辛い道であるに違いない。しかし、引きこもりだって、男性なら、好きな女の子でもできれば、案外に簡単に世の中に出て行けるのではないかと言っておられた。それもまた、上に述べた「ウサギとカメ」の話のようなものであると思う。

「赤い糸」の伝説は、単に誰かが面白いお話を作ったものが伝わったのではなく、神からの霊感を得て作られたお話が伝説になったのだろうと思う。
男を大飛躍させる女(その逆もあるかもしれないが)が、赤い糸で結ばれた大切な存在であるが、赤い糸で結ばれた相手は、必ずしも恋人のような男女でなくても、名コンビとなるパートナーや、師と弟子ということもあるだろう。例えば、法然と親鸞のようなものだし、ソニー創業者の井深大と盛田昭夫のような場合も、そう考えて良いと思う。
大音楽家の冨田勲さんが、昨年発表した『イーハトーヴ交響曲』は、彼の60年来の念願だったようだが、世界的に活躍してきた富田さんも、深い深い海の中に、とっておきの巨大カメを隠していて、それを初音ミクというウサギちゃんが挑発して引っ張り出したのだと思えるのである。
実際、冨田さんが初音ミクに出会わなければ、あの至高の交響詩は創造されず、大袈裟ではなく、日本、いや、人類は滅びへの道を突っ走ることになったと私は確信している。

あなたも、必ずや、赤い糸につながれたお姫様や王子様と出会うだろうが、それには、今持っている、お姫様や王子様の先入観は捨てなければならないだろう。
冨田勲さんの初音ミクのように、別に奥さんや現実の恋人がいたって、それは何の関係もない。
そして、何より大切なことは、まず、自分自身、あるいは、神様との赤い糸をつなぐことである。
いや、本当のことを言うなら、現実世界での決定的なめぐり逢いというものは、神様との結び付きの反映なのである。
聖書の『ヨブ記』に、「神と和らぎ(親しみ)平和でいなさい。そうすれば幸福がやってくるだろう」とあり、詩篇91には、「この者は私(神)を愛して離れないがゆえに、私はこの者を生涯守る」と書かれているように、また、イエスに、「一番大切な掟は?」と尋ねると、彼は、「お前の神を愛することだ」と答えたように、まずは、神と赤い糸で結ばれることだ。
それには、法然が言ったように、また、「仏像修復の神様」と言われ、世界一美しい彫像とも言われる、京都の広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしいぞう)の砕けた薬指を修復した西村公朝さんが天啓で知らされたように、ただ、仏神の名を唱えることだ。
赤い糸を結びたい神や仏の名を常に唱えることである。生活しながら唱えてはならない。唱えながら生活するのである。
それはやがて、無意識になされるようになる。
クリシュナの名を1日4万回唱えたプンジャジの元に、滅多に超能力を使わないラマナ・マハルシがその力を発揮して現れたように、南無阿弥陀仏の念仏を1日6万回唱える法然の元に親鸞が現れたように、あなたも大切な人に出会い、重要なものごとが起こるだろう。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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