大東流合気柔術式四股について、私はずっと、なぜ、誰もやり方をちゃんと示さないのだろうと思っていたが、ついに思い至ったのは、「決まったやり方はない」ということだ。
一昨日、ご紹介した、喜多原歓喜地氏の動画での、四股の説明も、どこか曖昧で、喜多原氏の独自色が感じられたのも、元々決まったやり方がないのだと思えば納得する。
この四股の決まっていることと言えば、足踏みであるということくらいだ。
しかし、我々が知っている足踏みと違って、手は振らない。
そして、足踏みでは、足を上げるというより、膝を上げるのだが、四股では、「足を浮かせる」という言葉が、最も当を得ていると思う。
よって、上げる脚の膝を曲げる必要はないが、少しは曲げた方が足を浮かせ易いので、そのようにするのである。
そうすると、自然、身体は、浮かせた足と反対の方向に傾き、床についた方の足にしっかり体重が乗る。
片足で体重を味わうようにした後、浮かせた足を降ろすが、その際、そっと降ろすことが肝心である。
私は、四股の神髄が見られるのは、王貞治氏の一本足打法だと思う。
もちろん、バッティングと四股は違うので、動きはかなり違う。
左打ちの王貞治氏は、ピッチャーが投球モーションに入ると(具体的には投手が脚を上げる時)、打席で右脚を上げ、そのままの姿勢で球を待って打つのである。
右脚を上げた王氏の左脚は、地面に突き刺さったように揺るぎなく立ち、さながら、地面と脚の間に気が通っているようである。
実際、王氏が片足立ちになった時は、大の男が少々押してもビクともしなかったらしい。
四股でも、このように、軸足がしっかりと立っているのが良いのである。
ところで、王氏の一本足打法は、かなり脚を高く上げるが、私は、実は、あんなに高く上げる必要はなかったと思う。
とはいえ、王氏は、一晩で一本足打法をマスターしたので、脚を高く上げた方が分かり易かったのだと思う。
そして、脚を高く上げない一本足打法をやったのが、イチロー氏の振り子打法だ。
王氏と同じく左打ちのイチロー氏は、右足を地面の上の低い位置に浮かせ移動させることで、タイミングを取ると同時に、軸足に体重を乗せ、一瞬、しっかり軸足を固定したのである。
イチロー氏は、メジャーに行った際に振り子打法を止めたが、実質では変わっていない。
四股でも、足は浮かせなくても良いと言えば良いのだと思う。
しかし、足を浮かせないと、どうしても、軸足1本で立っている感覚が得られず、軸足に気が満ちないのだと思う。
だから、足を僅かでも浮かせることで、軸足がしっかりと立ち、気が満ちるのだと思う。
尚、王氏、イチロー氏以外の一本足打法は、反動を付けて打つ目的で脚を上げており、根本的に、王氏やイチロー氏のものとは違うと思う。
一昨日、ご紹介した、喜多原歓喜地氏の動画での、四股の説明も、どこか曖昧で、喜多原氏の独自色が感じられたのも、元々決まったやり方がないのだと思えば納得する。
この四股の決まっていることと言えば、足踏みであるということくらいだ。
しかし、我々が知っている足踏みと違って、手は振らない。
そして、足踏みでは、足を上げるというより、膝を上げるのだが、四股では、「足を浮かせる」という言葉が、最も当を得ていると思う。
よって、上げる脚の膝を曲げる必要はないが、少しは曲げた方が足を浮かせ易いので、そのようにするのである。
そうすると、自然、身体は、浮かせた足と反対の方向に傾き、床についた方の足にしっかり体重が乗る。
片足で体重を味わうようにした後、浮かせた足を降ろすが、その際、そっと降ろすことが肝心である。
私は、四股の神髄が見られるのは、王貞治氏の一本足打法だと思う。
もちろん、バッティングと四股は違うので、動きはかなり違う。
左打ちの王貞治氏は、ピッチャーが投球モーションに入ると(具体的には投手が脚を上げる時)、打席で右脚を上げ、そのままの姿勢で球を待って打つのである。
右脚を上げた王氏の左脚は、地面に突き刺さったように揺るぎなく立ち、さながら、地面と脚の間に気が通っているようである。
実際、王氏が片足立ちになった時は、大の男が少々押してもビクともしなかったらしい。
四股でも、このように、軸足がしっかりと立っているのが良いのである。
ところで、王氏の一本足打法は、かなり脚を高く上げるが、私は、実は、あんなに高く上げる必要はなかったと思う。
とはいえ、王氏は、一晩で一本足打法をマスターしたので、脚を高く上げた方が分かり易かったのだと思う。
そして、脚を高く上げない一本足打法をやったのが、イチロー氏の振り子打法だ。
王氏と同じく左打ちのイチロー氏は、右足を地面の上の低い位置に浮かせ移動させることで、タイミングを取ると同時に、軸足に体重を乗せ、一瞬、しっかり軸足を固定したのである。
イチロー氏は、メジャーに行った際に振り子打法を止めたが、実質では変わっていない。
四股でも、足は浮かせなくても良いと言えば良いのだと思う。
しかし、足を浮かせないと、どうしても、軸足1本で立っている感覚が得られず、軸足に気が満ちないのだと思う。
だから、足を僅かでも浮かせることで、軸足がしっかりと立ち、気が満ちるのだと思う。
尚、王氏、イチロー氏以外の一本足打法は、反動を付けて打つ目的で脚を上げており、根本的に、王氏やイチロー氏のものとは違うと思う。