偉人のIQ(知能指数)がいくらだったという話をよく見る。
ゲーテが190だったとか、ニュートンが125だったというものだ。
それらは皆、推測と言うよりはデタラメであり、信じる価値は全くない。
心理学者のアブラハム・マズローのIQがいくらだったかという話は、私は聞かないが、彼は大学院生の時にIQテストを受けて196だったという。
こんなふうに、ちゃんと計った人のことは言われない。
ただし、マズローの話は昔のこと(1930年代だろう)であり、彼が受けたIQテストにどのくらい信憑性があるのかは分からない。しかし、本当にIQ196かどうかはともかく、IQテストに関しては、マズローは統計的に稀な好成績を上げたことは間違いなく、やはり彼はかなり頭が良いのだろう。
自分のIQがいくらか気になる人も多いと思う。
精神科や精神内科の病院やクリニックに行けば計ってくれるという話があるが、面倒臭いし、判定する医師の偏見も入ると思う。
ネット上には沢山のIQテストがあるが、信頼出来ないと言う人が多い。しかし、やや高めに出る(10から15くらい)ということを除き、そこそこのことは分かると思う。IQとは、その程度で分かるようなものであるのだと思う。
『IQってホントは何なんだ?』という本に、10ほどの知識問題でIQ判定するものがあり、「こんなものでIQが分かるのか?」と思う人が多そうだが、統計的にはだいたい正しく分かるらしい。
「頭の良さは知識ではない」という意見もよく聞くが、頭が良いと知識も多くなるのが普通である。いや、頭が良くないと知識が多くなることはない。もちろん、ただの暗記知識のことではないが、暗記知識だって、本当に多ければ、やはりIQが高いと思う。
IQには、良い指標がある。
それは学校の成績だ。
何度か書いたことがあるが、小学校の時であるが、私は、IQと学力がぴったり一致していることをクラスメイトで確認したことがある。
確かに、本当に感情的に学校や教師が嫌いという場合に、「学校の勉強なんかやってたまるか」「教師が憶えろということなんか憶えてたまるか」という気になって、それが原因で成績が悪いということもあるかもしれない。
アインシュタインがそうで、権威主義的な教師や、詰め込み学習を、彼は本当に毛嫌いしていて、成績は悪かったらしい。
だが、私が思うに、アインシュタインのIQはそれほど高くなかったのだと思う。
アインシュタインのIQが160だったとか190だったとかの話はよくあるが、それはやはり何の根拠もないデタラメだ。
アインシュタインは大学入試に失敗しているが、その原因は「暗記力があまり良くなく、外国語や歴史など暗記系科目の成績が悪かったから」などと言われている。しかし、それはいかにも短絡的な考え方で、アインシュタインは詰め込み学習は嫌いながら、特に記憶力が悪いわけではないはずだ。とはいえ、特に良いわけでもなかったし、総じて、アインシュタインのIQがそれほど高いわけではなかったのだろうと思う。
いくら学校に反発しても、IQが高ければ、そこそこ良い成績を取るものである。
それに、アインシュタインも優等生ではないながら、そこそこの成績は取っていたと思う。でないと、大学受験をしたり、大学入学資格を得られる予備校に行ったりはしなかったはずだ。
東大の教授だった有名な物理学者の竹内均さんが、「学校の教科書は1年ではなく1日で読むべき。せめて1週間で読め」とよく言っていたが、それが出来る人がIQが高い人だろう。
だが、竹内さんはIQが低い人のことが分からなかったのだと思う。凡人は教科書を1日だの1週間で読めない。
ドワンゴ創業者の川上量生さんが、小学校の時だったか、授業中、好きな本を読んでいたら教師に怒られ、「教科書を読め」と言われたから、教科書を1日で読んでから好きな本を読んでいたら、それでも怒られたことを理不尽だと言っていたらしいが、そんなことが出来るのはIQが高い者だけだ。川上さんは京大工学部を出ているが、受験勉強というか、授業時間以外で勉強はしなかったという。よほどIQが高いのだと思う。
矢追純一さんは、高校に全く通わず、毎日アルバイトに明け暮れ(妹2人を養っていた)、勉強は全くしなかったが、名門の中央大学法学部に現役で入れたし、大学の試験も楽にこなしたというから、やはり相当頭が良いのだろう。母親の方針で、家では全く勉強しないが、試験はいつも100点で通信簿はオール5でないといけなかったそうだ。
私が思うに、通信簿が平均3でIQ100、平均4でIQ120、平均5でIQ130超と考えて大体合っていると思う。
平均2以下は、そもそも学校の勉強に適応していないので、こういった評価は出来ない。
「学校の成績は悪いがIQは高い」というのは、残念ながら、ほぼないと思う。
ただし、通信簿や普段の試験の成績が悪くても、受験でうまくいくなら、それに応じてIQは高いと思う。
滅多にないが、通信簿がオール3でも、一流大学に入れるなら、オール4程度のIQはあるのだろう。
そんな者は、学校生活や家庭環境が原因で、普段の成績が悪いのだろう。
だから、普通の学校生活を送り、家庭にもさほど問題がないのに、学校の成績が悪ければ、やはり頭が悪いのだと思う。
ただ、IQは後天的に高めることは出来ると思う。
遺伝的IQより10から20くらいは高く出来ると思う。
頭が良くなりたいと本当に思えば、きっかけは掴めると思う。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)IQってホントは何なんだ?(村上宣寛)
(2)頭脳がよくなる! (ウィン・ウェンガー)
(3)アインシュタイン・ファクター(リチャード・ボー、ウィン・ウェンガー)
(4)ニコニコ哲学(川上量生)
(5)新装版 ヤオイズム(矢追純一)

AIアート1316
「自然の城」
Kay
ゲーテが190だったとか、ニュートンが125だったというものだ。
それらは皆、推測と言うよりはデタラメであり、信じる価値は全くない。
心理学者のアブラハム・マズローのIQがいくらだったかという話は、私は聞かないが、彼は大学院生の時にIQテストを受けて196だったという。
こんなふうに、ちゃんと計った人のことは言われない。
ただし、マズローの話は昔のこと(1930年代だろう)であり、彼が受けたIQテストにどのくらい信憑性があるのかは分からない。しかし、本当にIQ196かどうかはともかく、IQテストに関しては、マズローは統計的に稀な好成績を上げたことは間違いなく、やはり彼はかなり頭が良いのだろう。
自分のIQがいくらか気になる人も多いと思う。
精神科や精神内科の病院やクリニックに行けば計ってくれるという話があるが、面倒臭いし、判定する医師の偏見も入ると思う。
ネット上には沢山のIQテストがあるが、信頼出来ないと言う人が多い。しかし、やや高めに出る(10から15くらい)ということを除き、そこそこのことは分かると思う。IQとは、その程度で分かるようなものであるのだと思う。
『IQってホントは何なんだ?』という本に、10ほどの知識問題でIQ判定するものがあり、「こんなものでIQが分かるのか?」と思う人が多そうだが、統計的にはだいたい正しく分かるらしい。
「頭の良さは知識ではない」という意見もよく聞くが、頭が良いと知識も多くなるのが普通である。いや、頭が良くないと知識が多くなることはない。もちろん、ただの暗記知識のことではないが、暗記知識だって、本当に多ければ、やはりIQが高いと思う。
IQには、良い指標がある。
それは学校の成績だ。
何度か書いたことがあるが、小学校の時であるが、私は、IQと学力がぴったり一致していることをクラスメイトで確認したことがある。
確かに、本当に感情的に学校や教師が嫌いという場合に、「学校の勉強なんかやってたまるか」「教師が憶えろということなんか憶えてたまるか」という気になって、それが原因で成績が悪いということもあるかもしれない。
アインシュタインがそうで、権威主義的な教師や、詰め込み学習を、彼は本当に毛嫌いしていて、成績は悪かったらしい。
だが、私が思うに、アインシュタインのIQはそれほど高くなかったのだと思う。
アインシュタインのIQが160だったとか190だったとかの話はよくあるが、それはやはり何の根拠もないデタラメだ。
アインシュタインは大学入試に失敗しているが、その原因は「暗記力があまり良くなく、外国語や歴史など暗記系科目の成績が悪かったから」などと言われている。しかし、それはいかにも短絡的な考え方で、アインシュタインは詰め込み学習は嫌いながら、特に記憶力が悪いわけではないはずだ。とはいえ、特に良いわけでもなかったし、総じて、アインシュタインのIQがそれほど高いわけではなかったのだろうと思う。
いくら学校に反発しても、IQが高ければ、そこそこ良い成績を取るものである。
それに、アインシュタインも優等生ではないながら、そこそこの成績は取っていたと思う。でないと、大学受験をしたり、大学入学資格を得られる予備校に行ったりはしなかったはずだ。
東大の教授だった有名な物理学者の竹内均さんが、「学校の教科書は1年ではなく1日で読むべき。せめて1週間で読め」とよく言っていたが、それが出来る人がIQが高い人だろう。
だが、竹内さんはIQが低い人のことが分からなかったのだと思う。凡人は教科書を1日だの1週間で読めない。
ドワンゴ創業者の川上量生さんが、小学校の時だったか、授業中、好きな本を読んでいたら教師に怒られ、「教科書を読め」と言われたから、教科書を1日で読んでから好きな本を読んでいたら、それでも怒られたことを理不尽だと言っていたらしいが、そんなことが出来るのはIQが高い者だけだ。川上さんは京大工学部を出ているが、受験勉強というか、授業時間以外で勉強はしなかったという。よほどIQが高いのだと思う。
矢追純一さんは、高校に全く通わず、毎日アルバイトに明け暮れ(妹2人を養っていた)、勉強は全くしなかったが、名門の中央大学法学部に現役で入れたし、大学の試験も楽にこなしたというから、やはり相当頭が良いのだろう。母親の方針で、家では全く勉強しないが、試験はいつも100点で通信簿はオール5でないといけなかったそうだ。
私が思うに、通信簿が平均3でIQ100、平均4でIQ120、平均5でIQ130超と考えて大体合っていると思う。
平均2以下は、そもそも学校の勉強に適応していないので、こういった評価は出来ない。
「学校の成績は悪いがIQは高い」というのは、残念ながら、ほぼないと思う。
ただし、通信簿や普段の試験の成績が悪くても、受験でうまくいくなら、それに応じてIQは高いと思う。
滅多にないが、通信簿がオール3でも、一流大学に入れるなら、オール4程度のIQはあるのだろう。
そんな者は、学校生活や家庭環境が原因で、普段の成績が悪いのだろう。
だから、普通の学校生活を送り、家庭にもさほど問題がないのに、学校の成績が悪ければ、やはり頭が悪いのだと思う。
ただ、IQは後天的に高めることは出来ると思う。
遺伝的IQより10から20くらいは高く出来ると思う。
頭が良くなりたいと本当に思えば、きっかけは掴めると思う。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)IQってホントは何なんだ?(村上宣寛)
(2)頭脳がよくなる! (ウィン・ウェンガー)
(3)アインシュタイン・ファクター(リチャード・ボー、ウィン・ウェンガー)
(4)ニコニコ哲学(川上量生)
(5)新装版 ヤオイズム(矢追純一)

AIアート1316
「自然の城」
Kay