ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

あみん

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

「粘り」と「執着」の違い

昭和真っただ中の1980年代前半のヒット曲、あみんの『待つわ』と石川ひとみさんの『まちぶせ』は、今でも人気があって、多くのミュージシャンにカバーされ続けている。
この2曲の詩の内容が似ていて、簡単に言えば、1人の女性が1人の男性を本当に好きで、今は恋人関係ではないが、諦めずに待ち続けるという覚悟を歌ったものだ。
多くの人に愛される曲ではあるのだが、その「いつまでも、決して諦めずに待ち続ける」という決意が、執念深く感じて恐ろしいと思われることもあるようだ。

ところで、待つしかない女性が多くいるから、これらの曲が人気があるという面もあると思うが、では、これらの歌のような女性は、想いを叶えることが出来るだろうか?
これは、あらゆる願望の引き寄せも同じで、「根気強い」という雰囲気なら叶うし、「執着」という雰囲気なら叶わない。
願望を叶えるには、執念深さみないなものもやはり必要であるが、どこかあっさりしてもいないといけない。
このあたりの感じをうまくコントロール出来る人が願望を叶えるのである。
言い換えれば、感情をコントロール出来ず、性急になりがちな人は、大抵獲物を逃す。このあたりは、実際の狩りや釣りと同じで、引き寄せ名人には、狩りや釣りが趣味という人は多いのである。
いわゆる、気長にガチャを回し続けることが出来る人は引き寄せに向いていると言える。

アントニオ猪木さんが、格闘技でなかなか結果が出なかった頃の元横綱の曙さんに「100戦99敗でいいんだ。1つ勝てばいい」とアドバイスしたのは、さすがと思う。
元超能力少年として名高く、現在もスピリチュアル関係で活躍する清田益章さんは、若い頃、ボーカリストを目指していたが、その彼に、世界の超能力者ユリ・ゲラーさんが「あせるな。ワンヒットすればOKだ」と言っていたらしい。
運を掴める人は、やはり良い「待つわ」の心構えが身についている。
また、私の知人の成功した事業家も、やはり「1勝14敗でいい」と言っているのである。

平安
AIアート638
「平安」
Kay


『虚構推理』という、小説・アニメがある。
ヒロインの岩永琴子は、15歳の時、大学生の桜川九郎に一目惚れするが、九郎には素晴らしい恋人がいて、太刀打ち出来そうになく、黙って片思いを続けるが、2年後、恋人と破局した九郎に、これまでの状況の一切(2年前から片思いしていること等)を話し、「この時を待っていました。私と付き合って下さい」と迫る。
17歳になったとはいえ、美少女ながら中学生にしか見えない琴子は、大人っぽい女性が好みの九郎の趣味とは全く違ったが、ついに琴子は押し切ってしまう。
琴子のやり方は、良い「待つわ」で、願望の成就を引き寄せる。
さすが、作家で成功する人は、自覚しなくても引き寄せを体得しているのだと思われる。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)虚構推理(Amazon Prime Video)
(2)虚構推理(城平京著)
(3)最後に勝つ負け方を知っておけ。(アントニオ猪木)
(4)石川ひとみ ベスト & ベスト(CD)
(5)ポプコン・マイ・リコメンド あみん
(6)宇宙戦争(1953) スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
(7)Another(Amazon Prime Video)

イエスの今今メソッドは「待つわ」

誰だって、幸運でありたいし、楽しい気分でいたいし、生命力に満ち健康で元気でいたい。
ところが、そのための本当に良い方法を、親も学校もテレビも教えてくれないので、誰も知らない。
その、誰も教えてくれない唯一の方法は、「今、この瞬間に生きる」ことだけである。
「今、この瞬間に生きる」と、全てが得られる。
なぜなら、元々、全てを持っているのだが、それは「今、この瞬間」にあり、過去や未来にはないからだ。
このあたりの理屈を探ると、不毛な堂々巡りになるが、そんなことは、全てを得れば簡単に分かることだ。
泳ぎもしないうちに、泳ぐことを議論しても仕方がないのと同じだ。
泳ぎ方を知って泳いでみれば良いだけである。

「今、この瞬間に生きる」ことは、スピリチュアル界隈でも「今今メソッド」と呼ばれ、実践者も増えているのだと思うが、今一つ、分かり難いと思う人が多いのだと思う。
それなら、「今、今、・・・」と心の中で連呼すれば良いのだが、それもどこかピンと来ない。
実は、昔から、聖者達は、「今今メソッド」を教えるために苦心したのである。
イエスや釈迦は、うまく教えたのだが、直接教えた人以外にはなかなか伝わらず、後に文章にした人達は教えを誤解して、拙い文章になったのだと思う。

イエスは、「今今メソッド」を「待つ」こととして教えたという話があり、ちょっと面白い。
イエスは、「主人の帰りを待つしもべのようであれ」と言った。
良いしもべは、いつ主人が帰ってきてもいいように、きちんとして注意している。
だが、悪いしもべは、注意を怠り、つまらないことに心を引っ張られ、主人が帰ってきても気付かない。
主人の帰りをちゃんと待っているしもべは、今、この瞬間を意識している。つまり、「今今メソッド」をしているのだ。

待っている状態が、今を意識した今今メソッドであるのだが、もちろん、良いことを待つのである。
上のしもべの例でも、主人は、しもべがちゃんと待っていたことを知ると褒めてくれると言っているように、良い主人なのである。
今今メソッドとしての「待つ」は、悪いしらせを待っているようなことではない。
そこで、イエスは、待つ人を、花婿を待つ花嫁にたとえた。
10人の乙女がいて、夜中に、ランプを持って花婿を待っていたが、5人は十分な油を持っていなくて、途中でランプの灯が消えかけた。
そこで、油を買いにいったが、買いに行っている間に花婿が来て、捨てられてしまう。
花婿をちゃんと待ち続けた5人の乙女は花婿の屋敷に迎えられた。

賢い人には、釣り好きが多い。アインシュタインもそうだった。
魚を得ることが目的ではなく、浮きが引くのを待つことが好きなのだ。
それは、今を意識することであり、それで不思議な安心感が得られ、なぜか分からないが幸福になることを体験的に知っているのだ。

釣りと同じことを、UFOを見つけることでやることを勧めたのが、宇宙人とのコンタクティー(接触者)として有名な、「アダムスキー型UFO」に名を残す、ジョージ・アダムスキーだ。
アダムスキーは、UFOを見つけるコツは、なるべく空を見ることだと言う。
UFOが現れるのを待つことが、今今メソッドになるのである。
実際、UFOを見つけるには、見るしかない。
UFOは究極のステルス機で、レーダーにキャッチ出来ないことが多いし、そもそも、UFOは突然に「出現」することがよくある。
UFOは、人間が注意を向けることで「空間から湧いて出る」のである。
しかし、いつ現れるのかは分からない。
そこで、釣りのように、空を見上げて待ち続けるのである。

関英男博士は、若い頃、通信企業の研究所で、宇宙から来る電波をずっと観測していたらしい。
ただひたすら待ち続けたら、不思議な電波を観測し、それが宇宙人からの通信と思えた。
その時に、関博士の中で何かが起こり、関博士の人生が変わってしまった。
我々にも、何か良いものをひたすら待ち続けるという方法があるはずで、それを見つけてやれば良い。

あみんという女性2人組ユニットの楽曲『待つわ』(1982)をご存じの方は、高校生ですら、そこそこいるらしい。
歌の内容は、ある男性を好きな女性が、その男性がフラれて自分のところに来るのをひたすら待つという、歌の内容も、その歌い方も暗く、ある意味、怖い歌である。
これを、女子大生みたいだが、華やかさに欠け、ある意味「イモっぽい」、歌手としても素人っぽい2人が歌ったのである。
この曲が、あみんのデビュー曲なのだが、なんと、年間オリコンランキング1位で、120万枚を売り上げた、奇跡の楽曲である。
私は、この歌の女性は、待つことが決して苦痛でなく、いくらかは楽しかったのだと思う。
それで、今に生き続けた。
歌の良さと共に、そんなところも伝わったのかなと思う。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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