ひろゆきさん(西村博之さん)という有名なインフルエンサーがいる。
私は彼の言うことの8割は賛同出来ないという感じなのだが、彼がものが分かっている人であるということや、彼の話が面白いのは確かなので、時々、YouTubeで彼の動画(切り抜き動画も多いが)を見ているが、その中で、彼がちょっと変わった、面白い話をしているものがあった。
こんな、不可思議な話をひろゆきさんがしている。
あんまりこのなんかね、教え方が難しいんですけど、
神経を遮断するっていうのがあって、
・・・・
自分の感覚をどんどん減らしていくっていうスキルがあるんですよ
・・・・
周りの状況を無視するっていう、そういうスキルが、子供の頃からあったんですよ
このYouTube動画へのリンクは、
【ひろゆき】将来に希望が見えない人に知ってほしいことがあります、人生なんて思い通りにならないのが普通です
である。
そりゃ、このスキルを持っている人は、その気になれば成功する。
ひろゆきさんは、「このスキルを持っていた方が良い」と言うが、これの何が良いのか、分からない人には分からない。
しかし、実際は非常に簡単なことだ。
ただ、これは、今の世の中で全く求められないスキルであり、むしろ、持っていると矯正されるスキルだ。
コリン・ウィルソンが言う「左脳の速さを落とす」モードであり、ミルトン・エリクソンの無意識状態、変性意識状態に近いかもしれない。
おそらく、適切に言うとしたら、「自我が引っ込んでいる状態」である。
自我が消えているというほどではないが、自我が、ずっと後ろに下がってしまっているような感じだ。
たとえば、ニサルガダッタ・マハラジの、こんな言葉が、このことを上手く表現していると思う。
「私は、自分が空中の高い所にいるように感じている」
つまり、ずっと高い所から、自分や自分の状況を見ている感じで、自分を完全に他人のように感じているのだろう。
だから、マハラジは、「誰かがあなたの首を鋭利な刃物で切ったらどうなりますか?」と聞かれたら、「首と胴が離れるだけで、私には何の関係もない」と言ったのだ。
あるいは、荘子の言う「坐忘(ざぼう)」に似ているかもしれない。
心を虚ろにして、死人のような状態になることだ。
楳図かずおさんの漫画『おろち』のヒロインである不老不死の少女おろちが、謎の存在(多分、宇宙人)にコントロールされている人々に追いかけられている時に、そんなスキルを使っている場面がある。
『おろち』の中の『ふるさと』というお話だ。
おろちは、コントロールされている人々が、彼女の思考を読み取って追って来ることに気付き、身体の力を抜き、一切の考えることをやめる。
すると、人々は、目の前にいるおろちに気付かずに通り過ぎる。
本当にこれ、どうやってやると説明したら良いのだろう?
要は、心を静めれば良いのである。
ひろゆきさんは「カムチャッカ半島」と心で唱えると言うが、それよりも、ラマナ・マハルシが言ったように「私」と心で唱えると良い。
思考は「私」から起こるので、その「私」に意識を向ければ、思考は起こらないのである。
尚、マハルシは、いつでもどこでも「私」と唱えよと教えている。
「私」は最高のマントラで、「オーム」ですら、それに続く2番なのだそうだ。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)おろち(2)(楳図かずお) ※『ふるさと』収録
(2)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(3)私の声はあなたとともに ~ミルトン・エリクソンのいやしのストーリー~
(4)新釈 荘子 (PHP文庫)
(5)あるがままに ― ラマナ・マハルシの教え
(6)アイ・アム・ザット 私は在る ~ニサルガダッタ・マハラジとの対話~
AIアート1429
「花の意識」
Kay
私は彼の言うことの8割は賛同出来ないという感じなのだが、彼がものが分かっている人であるということや、彼の話が面白いのは確かなので、時々、YouTubeで彼の動画(切り抜き動画も多いが)を見ているが、その中で、彼がちょっと変わった、面白い話をしているものがあった。
こんな、不可思議な話をひろゆきさんがしている。
あんまりこのなんかね、教え方が難しいんですけど、
神経を遮断するっていうのがあって、
・・・・
自分の感覚をどんどん減らしていくっていうスキルがあるんですよ
・・・・
周りの状況を無視するっていう、そういうスキルが、子供の頃からあったんですよ
このYouTube動画へのリンクは、
【ひろゆき】将来に希望が見えない人に知ってほしいことがあります、人生なんて思い通りにならないのが普通です
である。
そりゃ、このスキルを持っている人は、その気になれば成功する。
ひろゆきさんは、「このスキルを持っていた方が良い」と言うが、これの何が良いのか、分からない人には分からない。
しかし、実際は非常に簡単なことだ。
ただ、これは、今の世の中で全く求められないスキルであり、むしろ、持っていると矯正されるスキルだ。
コリン・ウィルソンが言う「左脳の速さを落とす」モードであり、ミルトン・エリクソンの無意識状態、変性意識状態に近いかもしれない。
おそらく、適切に言うとしたら、「自我が引っ込んでいる状態」である。
自我が消えているというほどではないが、自我が、ずっと後ろに下がってしまっているような感じだ。
たとえば、ニサルガダッタ・マハラジの、こんな言葉が、このことを上手く表現していると思う。
「私は、自分が空中の高い所にいるように感じている」
つまり、ずっと高い所から、自分や自分の状況を見ている感じで、自分を完全に他人のように感じているのだろう。
だから、マハラジは、「誰かがあなたの首を鋭利な刃物で切ったらどうなりますか?」と聞かれたら、「首と胴が離れるだけで、私には何の関係もない」と言ったのだ。
あるいは、荘子の言う「坐忘(ざぼう)」に似ているかもしれない。
心を虚ろにして、死人のような状態になることだ。
楳図かずおさんの漫画『おろち』のヒロインである不老不死の少女おろちが、謎の存在(多分、宇宙人)にコントロールされている人々に追いかけられている時に、そんなスキルを使っている場面がある。
『おろち』の中の『ふるさと』というお話だ。
おろちは、コントロールされている人々が、彼女の思考を読み取って追って来ることに気付き、身体の力を抜き、一切の考えることをやめる。
すると、人々は、目の前にいるおろちに気付かずに通り過ぎる。
本当にこれ、どうやってやると説明したら良いのだろう?
要は、心を静めれば良いのである。
ひろゆきさんは「カムチャッカ半島」と心で唱えると言うが、それよりも、ラマナ・マハルシが言ったように「私」と心で唱えると良い。
思考は「私」から起こるので、その「私」に意識を向ければ、思考は起こらないのである。
尚、マハルシは、いつでもどこでも「私」と唱えよと教えている。
「私」は最高のマントラで、「オーム」ですら、それに続く2番なのだそうだ。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)おろち(2)(楳図かずお) ※『ふるさと』収録
(2)右脳の冒険(コリン・ウィルソン)
(3)私の声はあなたとともに ~ミルトン・エリクソンのいやしのストーリー~
(4)新釈 荘子 (PHP文庫)
(5)あるがままに ― ラマナ・マハルシの教え
(6)アイ・アム・ザット 私は在る ~ニサルガダッタ・マハラジとの対話~
AIアート1429
「花の意識」
Kay