地球上で生命が生まれ、今日まで進化した原因は、最も権威ある見解では「偶然」だ。
しかし、その偶然は、よくこんな話に喩えられる。
腕時計をバラバラに分解して、その全ての部品を、水が入った大きなプールに放り込んでプールをかき回したら、偶然に元の腕時計が組み立てられる可能性よりも低い。
あるいは、猿がデタラメに紙にインクをなすり付けたら、素晴らしい文学や百科事典が出来上がる可能性より低い。
いずれも、可能性は完全にはゼロではないかもしれないが、それを頭の中でシミュレートすると・・・フラフラするところまで行くなら大したものだ。
『美少女戦士セーラームーン』という漫画・アニメがあったが、14歳の少女が喋る猫からブローチをもらい、「ムーンプリズムパワー、メイクアップ」と唱えるとセーラームーンに変身する。
なぜそんなことが起こるのか、その変身のシステムを作ったのは誰なのかは、いまだ明かされていない。
漫画の方では、セーラームーンは、究極のセーラームーンであるセーラーコスモスに進化するが、なぜそんなことが起こるのかは説明されない。
しかし、背後に必ず、それを司る(支配する)者がいるはずなのだ。
私は、それが何者かをずっと考えていた。
世界の背後にいて、世界を生成し運営する者を仮に支配者と言うなら、支配者の目的は何だろう?
ただの娯楽、趣味、遊びなのか、何か目的があるのだろうか?
あるとしても、それは我々には理解出来ない可能性が高い。
『エリート』(平井和正原作。桑田次郎漫画)という漫画で、宇宙最古の生命体アルゴールが、中学2年生の少年、竜太郎、アメリカ人の赤ん坊ジョン、そして、西洋人の犯罪者エルケーニッヒ・ダンガーの前に現れ、この3人の能力の制限を外し、人間本来の力を発揮出来る超人にする。
アルゴールは、その後、一切手出しせず、3人に好きなようにやらせる。
3人のうち、ダンガーは、超人に覚醒した力で世界征服を目指し、アルゴールに向かっても「俺はお前を超える」と宣言する。元気なオッサンだ(笑)。しかし、アルゴールは何も言い返さない。
そして、竜太郎とジョンは、ダンガーを倒し、ダンガーの野望を阻止しようとする。
だが、ジョンは竜太郎から去り、竜太郎とダンガーの戦いに興味を示さなくなる。早い話が、どうでもよくなったのだろう。
実際に世界は、アルゴールのような支配者によって運営されているのだろう。
いや、もう自動操縦モードになっていて、支配者は関与していないかもしれない。
その中で、人類の中の賢い人達は、この世界のシステムのごく一部を解明し、ほんの少しでも、その動かし方を知った。
『禁断の惑星』(1956)で、アルテア第4惑星の極度に進化したクレル人が残したテクノロジーを、モービアス博士がほんの少し解明し、役立てたことが、それに似ている。
我々も同じようにやれば良い。
求めれば、ヒントはあらゆる場所で見つけられる。
今朝も書いたが、そのためにSFを読むと良いと思う。
ただ、その中で、エマーソンの詩を思い出すと良いかもしれない。
私は世界の所有者、
七つの星と太陽年の所有者、
シーザーの手腕、プラトンの頭脳の所有者、
主キリストの愛、シェイクスピアの詩の所有者
つまり、自分が支配者なのである。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)エリート(1)(平井和正。桑田次郎)
(2)禁断の惑星 [DVD]
(3)精神について(ラルフ・ウォルドー・エマソン)
(4)銀河ヒッチハイク・ガイド ~銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズ1~(ダグラス・アダムス)
(5)銀河パトロール隊 ~レンズマン・シリーズ1~(E.E.スミス)

AIアート1943
「どこかの誰か」
Kay
しかし、その偶然は、よくこんな話に喩えられる。
腕時計をバラバラに分解して、その全ての部品を、水が入った大きなプールに放り込んでプールをかき回したら、偶然に元の腕時計が組み立てられる可能性よりも低い。
あるいは、猿がデタラメに紙にインクをなすり付けたら、素晴らしい文学や百科事典が出来上がる可能性より低い。
いずれも、可能性は完全にはゼロではないかもしれないが、それを頭の中でシミュレートすると・・・フラフラするところまで行くなら大したものだ。
『美少女戦士セーラームーン』という漫画・アニメがあったが、14歳の少女が喋る猫からブローチをもらい、「ムーンプリズムパワー、メイクアップ」と唱えるとセーラームーンに変身する。
なぜそんなことが起こるのか、その変身のシステムを作ったのは誰なのかは、いまだ明かされていない。
漫画の方では、セーラームーンは、究極のセーラームーンであるセーラーコスモスに進化するが、なぜそんなことが起こるのかは説明されない。
しかし、背後に必ず、それを司る(支配する)者がいるはずなのだ。
私は、それが何者かをずっと考えていた。
世界の背後にいて、世界を生成し運営する者を仮に支配者と言うなら、支配者の目的は何だろう?
ただの娯楽、趣味、遊びなのか、何か目的があるのだろうか?
あるとしても、それは我々には理解出来ない可能性が高い。
『エリート』(平井和正原作。桑田次郎漫画)という漫画で、宇宙最古の生命体アルゴールが、中学2年生の少年、竜太郎、アメリカ人の赤ん坊ジョン、そして、西洋人の犯罪者エルケーニッヒ・ダンガーの前に現れ、この3人の能力の制限を外し、人間本来の力を発揮出来る超人にする。
アルゴールは、その後、一切手出しせず、3人に好きなようにやらせる。
3人のうち、ダンガーは、超人に覚醒した力で世界征服を目指し、アルゴールに向かっても「俺はお前を超える」と宣言する。元気なオッサンだ(笑)。しかし、アルゴールは何も言い返さない。
そして、竜太郎とジョンは、ダンガーを倒し、ダンガーの野望を阻止しようとする。
だが、ジョンは竜太郎から去り、竜太郎とダンガーの戦いに興味を示さなくなる。早い話が、どうでもよくなったのだろう。
実際に世界は、アルゴールのような支配者によって運営されているのだろう。
いや、もう自動操縦モードになっていて、支配者は関与していないかもしれない。
その中で、人類の中の賢い人達は、この世界のシステムのごく一部を解明し、ほんの少しでも、その動かし方を知った。
『禁断の惑星』(1956)で、アルテア第4惑星の極度に進化したクレル人が残したテクノロジーを、モービアス博士がほんの少し解明し、役立てたことが、それに似ている。
我々も同じようにやれば良い。
求めれば、ヒントはあらゆる場所で見つけられる。
今朝も書いたが、そのためにSFを読むと良いと思う。
ただ、その中で、エマーソンの詩を思い出すと良いかもしれない。
私は世界の所有者、
七つの星と太陽年の所有者、
シーザーの手腕、プラトンの頭脳の所有者、
主キリストの愛、シェイクスピアの詩の所有者
つまり、自分が支配者なのである。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)エリート(1)(平井和正。桑田次郎)
(2)禁断の惑星 [DVD]
(3)精神について(ラルフ・ウォルドー・エマソン)
(4)銀河ヒッチハイク・ガイド ~銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズ1~(ダグラス・アダムス)
(5)銀河パトロール隊 ~レンズマン・シリーズ1~(E.E.スミス)

AIアート1943
「どこかの誰か」
Kay