アファーメーションとは「肯定的確言」という意味で、たとえば、「私は金持ちだ」「俺はモテモテだ」などで、これを繰り返し唱えることで、この言葉通りの現実が実現する。
その原理は、アファーメーションにより、他の思考が起こらず、思考による潜在意識との通路の妨害が消えるので、潜在意識にアファーメーションの言葉が届けられ、万能の潜在意識がそれを実現するというものだ。
欠点としては、アファーメーションが、かえって余計な思考を引き起こし、潜在意識との通路が塞がれる場合が多いことだ。
だが、十分に多く唱えることで、うまく思考を消すことが出来る。

一方、マントラとは「真言」という意味で、言葉自体に意味はなく、これを唱えることで、思考を消し、潜在意識との通路を開く。
マントラの意味は広く、「オーム」とか「オンアロリキャソワカ」といった本当に言葉自体に意味がない言葉の他に、「私は在る」「私は誰か?」といった、言葉に意味はあっても、当たり前過ぎたり、答えようがなかったりで、結果、より強力に思考を消す言葉もマントラに含めることがある。
欠点として、マントラには宗教由来のものが多く、宗教的感情が宗教的想念を引き起こし易く、かえって無になれないことだ。
他にも、「単調で飽き易い」「退屈に感じる」ということがあるかもしれない。

マントラには、アファーメーションのような願いの内容が含まれていないが、「願わずとも良いことが起こる」ことが多い。
ただし、それには、かなり完全に思考を消し、無になる必要がある。

そこで、最も良いと思われるのは、アファーメーションともマントラとも言えない、思考を消す効果が高い言葉や、思考は多少は残るが、それは弱い思考でさほどの障害にならず、しかも、願いごとを示唆し、潜在意識が願いを叶え易いというものだ。
思考を消す効果が高い言葉としては、「私は在る」「生きている」「今」「私」「私は誰か?」「私とは?」「ありがたい」などがある。
思考を弱くし、願いごとを潜在意識に示唆する言葉としては、「お金がある」「ありがたいなあ」「幸せだなあ」「のどかだ」などがある。

苦しい時や、強い願いがある時は、アファーメーションやマントラが必要になる。
どうしても余計なことを考え、心が曇る・・・すなわち、潜在意識との通路が思考で塞がれてしまうからだ。
また、無自覚ながら多いのが、呆然とした不安が心にくすぶっていることで、これには、より適切なアファーメーションやマントラを用いることが必要である。逆に言えば、下手なアファーメーションやマントラが逆効果になりかねない。

どんな言葉が良いかは自分で選ぶべきで、宗教や宗教的な団体によくある、教祖や僧や団体の教師が言葉を一方的に授けるのは、宗教や団体が、信者や会員を隷属させるのが目的である場合が多い。
あくまで私の場合だが、最も効果がある言葉は「今」で、意外と好ましいと思ったのが「お金がある」である。
良さそうなものを試してみれば、自分に向いたものが簡単に分かる。
状況によって言葉を変えるのは悪くないし、必要な場合もあるが、あまりコロコロ変えるのも良くないだろう。
しかし、そのあたりの調整も自分で行うべきだし、行えるはずである。








  
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