成功した人は、自分を振り返ると、こう思っているらしい。
たとえば、相撲に喩えて言えばこんな感じだ。
うまくいかない時は、15戦全勝でないといけないと思っていた。
それが、8勝7敗で良いと思うようになってから、うまくいくようになった。
今は、成功者だと思われているかもしれないが、1勝14敗で良いと思っている。

大谷翔平や全盛期のイチローなどは、人々からは、「可ならざるはなし」と思われているだろうが、本人にしてみれば、1勝14敗どころか、1勝100敗と思っているかもしれないのだ。
だから、彼らに限らないが、超実力者というのは、一般イメージで取材する記者とは相性が悪く、特にイチローなどは露骨に取材が嫌いなのだと思う。

昔から、「失敗は成功の基」とか言い、そこそこ人生経験があれば、それを否定する人はあまりいないが、それでも、本人にしてみれば、失敗は失敗で、やっぱり楽しいものではない。
だが、失敗を気にしなくなった時、つまり、「1勝14敗で良い」と思うようになれば成功する。
というより、今、すでに成功していることを自覚しなければならない。
実際は1勝100敗でも、大谷やイチローでも、そんなものかもしれないのだ。

「失敗は成功の基」と同じような意味だろうが、「失敗から学べ」などとも言うだろう。
しかし、成功者なんて、案外に同じ失敗を癖のようにするものなのだ。
そんなこと、スポーツやロックの大スターが、何度も離婚する度に血みどろの訴訟合戦を繰り広げていることを見れば分かることだ。
愚かな失敗を繰り返さなくなるのは、失敗から学んだわけではなく、単に、愚かさが減っただけのことで、それは、頭でものを考えなくなるとそう(愚かさが減るように)なる。

つまり、「失敗は成功の基」とか「失敗から学ぶ」なんてことを、世間的な意味で考えない方が良いだろう。

どんなに失敗だらけと思っても十分成功している。
実は、失敗だらけだと思うから、失敗者になる。
成功していることを自覚し、失敗を気にしなければ、成功者になる。
それだけのことである。
あなたは、既に、引き寄せの達人なのである。








  
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