潜在意識の力だけで難病を治したなんて話は、ジョセフ・マーフィーの本を始め、潜在意識による成功法や引き寄せの本には沢山の事例があり、その中には、奇跡的な回復例も珍しくない。
その全部が全部、本当だとは言えないかもしれないが、かなり多くの真実の話もあると思う。
ところで、潜在意識の力で病気を治した人が、それ以降の健康維持も、潜在意識だけに全面的にまかせるとどうなるかというと、それでうまくいく場合もあるだろうが、食事や睡眠に気を使わず、全く運動もしないという場合には、また病気になる可能性が高いと思う。
つまり、いかに物質的なものに本質的な価値がないとはいえ、物質的なものにも、ある程度の配慮をしなければならないのだ。
そもそも、多くの人は、物質的に楽しむために、お金や、愛が欲しいわけである。
そして、お金というのは、かなりあっても、もっと欲しいと思うものだが、健康に関しては、失いでもしないと、なかなか欲しいと思わないものだ。
しかし、健康はお金より大事であり、健康あってこそのお金だ。
また、若くて美しいのは当然としても、歳を取っても美しく強ければ、自分の価値を高く感じ、気分も良くなるだろう。
そして、実のところ、本当の意味で健康であれば、引き寄せは容易いのである。
そこで、本当の意味で健康になるための手段として、腕振り運動のような、仙道、気功、易筋経の運動があるが、日本には四股があり、日本人に向いていて、凄い効果があるのだが、現在の相撲の四股は、見栄えが重視され(別に悪いことではない)、本来の四股とは違ってしまったという話がある。

そこで、大東流合気柔術の最高位の武術家だった佐川幸義氏が、工夫をして四股の本来的な優れたやり方を考案したが、やり方が公開されることはなかった。
しかし、佐川氏の死後、しばらく経ち、佐川氏の弟子の中に、そのやり方を公開する者が出てきている。良いことである。こんな良いものは是非、無料公開すべきである。
ところが、佐川氏の弟子や、大東流合気柔術の指導者の間でも、佐川流四股のやり方が微妙に、あるいは、かなり異なり、実践しようとする者を混乱させている。
ある大東流合気柔術の高段者が、佐川氏の四股のやり方を紹介していたが、独特なやり方だったので問い合わせたら、確かに、佐川氏のやり方とは違うかもしれないと言われる。無論、その方に悪意はないし、佐川氏の四股をさらに進歩させたのかもしれないが、そのあたりはちゃんと言ってくれないと混乱を起こす。

しかし、一般の人が実践するレベルでは、佐川氏の四股は、実は簡単なものだと思う。
特に、こんな話からも、それが分かる。
佐川氏が晩年(90をかなり超えていた)、あくまで内耳の病気であったが、立つことが出来なくなった。
ところが、佐川氏は、全く落胆する様子もなく、「四股は座っても出来る」と言って、座ったままやられていたという話を読み、私は「なるほど」と思ったものだ。
ところで、昔の武道・武術というのは、手取り足取り教えることは全くなく、自ら工夫してやるもので、佐川氏が弟子達に四股のやり方を教えなかったのは、別に不思議なことではない。
私も、もう3年以上も四股を研究しながらやっている中で、なるほど、正式なやり方を知らない方が良かったと思うようになった。
というのは、私のやり方は、私の知る限りでは、佐川氏のお弟子さん方で、四股のやり方を公開している人達のやり方より良いからである。
私のやり方は簡単ではあるが、タイミングやスピードといったことを文章にするのは難しく、それは、動画にしたところで同じだ。
そこで、これだけ知っていれば良いという基本中の基本だけ言おう。
私の四股は「泥棒四股」とでも言うものだ。
泥棒が人家や城や神社仏閣に忍び込み、中の人に気付かれないよう、音を立てずに移動するところに、四股の極意がある。
武術の達人は、感覚の鋭い相手に近付いても気付かれない。
また、カンフー映画で見たことがあるかもしれないが、少林寺では、板の上に敷いた柔らかい濡れた紙を破らずに歩く訓練をすると言うが、これも四股に通じる。
こういったことが出来るようになったら、あなたは、肉体だけでなく、精神を自在にコントロールし、いかなることも成し遂げる。

やり方は自由で良い。
たった1つのことを守れば。
それは、「上げた足をそっと下ろす」である。
だから、座ってでも、極端に言えば、寝ても出来る。
私は、静かに歩いても、床板が軽くだが鳴る部屋で四股を踏み、やがて、音を全くさせずに出来るようになった。
いつでも泥棒デビューOKである(笑)。
実際、必要なら、いつでも忍び込みが出来る。
一応、四股のやり方の、全体的なスタイルの1つを示そう。
まず、両足を平行に、肩幅くらいに開いて立つ。
そして、片足を上げる。
佐川氏のお弟子さんらは、普通、つま先を外側に向けて立ち、足を上げる時も、横に上げることになる。
しかし、私のやり方では、前に上げる。
四股は、バランス感覚を磨くことも重要なのだが、つま先が横を向いている場合は、ほんの少し足を上げれば十分だが、私のように平行にする場合は、やや高く上げる。とはいえ、10cmも上げれば十分である。私は、10~40cm以上と、いろいろでやっている。
そして、足をそっと下ろす。
下ろし方は、静かであればあるほど良い。
足をそっと下ろすようにすると、神経も筋肉もバランス感覚も鍛えられる。
実際、初めてやると、かなり疲れる。
ここで鍛えられる筋肉は、筋トレで鍛える筋肉とは異なり、微妙な筋肉やインナーマッスルで、これにより、達人や本物の妖精のようになるのである。








  
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