何度か書いたことがあるが、私は引きこもりのニートだった後に、なぜか、フルコミッション(完全歩合制)セールスの仕事を始めたことがあった。
「なぜか」と言ったが、実は、ジョセフ・マーフィーの潜在意識による成功法則の実証のためには、この仕事が最も分かり易いという理由があった。
そして、実際、入社早々、セールスコンテストで優秀したりで、マーフィー法則の効果こそ確認出来たが、やはり、私には向いていない仕事だった。
ところが、その後、世界的な自己開発プログラムのセールス組織の国内代理店の1つであり、世界ランカーセールスマンも有する会社の社長に、なぜか、個人的にセールスの研修を受けたことがあった。
これこそ「なぜか」だが、後で考えると、私にセールスの素質があったからで、実際、その社長は、私に才能があると言ってくれたものだ。
とはいえ、やはり、私は、知らない人と話すのは、内気な乙女並に苦手だった(笑)。

しかし、そのセールス会社の社長が、セルフイメージの重要性を教えてくれたことが、非常に印象に残っている。
セールスを一度でもやれば分かるが、見知らぬ相手を訪問し、モノやサービスを売り込むのは大変で、そもそも、売る以前に、会った途端に拒否されたり、嫌な対応をされたりして心が傷付くことが多く、それは、特に心が弱い若い人には辛いことだ。
だが、その社長は、「セルフイメージさえ高ければ、嫌なことは起こらない」と言うのだった。
私は、ずっと後になって、それが本当だと分かり、それからは、知らない人と話すことが平気になった。

そして、重要なことは、セルフイメージがある程度高くないと、引き寄せの力が強くならないことである。
セルフイメージを高めるために、昔からセールスの会社では、セールスマンに、鏡を見ながら、「お前は素晴らしいセールスマンだ」「お前は感じがよく、誰もがお前を好きになる」「今日も売れるぞ」などと言わせることがよくあった。
しかし、私は、そういうのは、馬鹿らしくて、とても出来ない(笑)。
また、「自愛」と言って、鏡は見なくて良いが、自分を褒めまくるというメソッドがよく知られている。
「私は素晴らしい」「私は優秀だ」「私は美しく、頭が良い」「私は成功する」などを、自分で言うのである。
もっとマシな言葉もあるのだろうが、私はこういうのも駄目で、まして、「私を愛してます」なんて、心の中で言うのも恥ずかしい(笑)。
合氣道家の藤平光一氏は、毎朝、鏡に向かって「お前はますます信念が強くなる」と言っていたらしいが、私は真似する気にならなかった。

だが、やはり、セルフイメージは重要である。
そこで、私のように、自分を褒めることが出来ないような者でも出来、道理に適った、そして、極めて効果があるセルフイメージの高め方をご紹介する。
ごく簡単である。
それは、自分を「完璧認定」するだけである。
良い成果を上げたり、善いことをした時だけでなく、いかなる時も、自分を完璧認定するのだ。
これは、以前ご紹介した、アメリカのある女性教師が、極めて問題の多い男子児童に対し、「私が何を尋ねても、『それは僕が賢すぎるからです』と答えなさい」と指示したのと、本質的に同じで、さらに良いものである。
その、「僕が賢すぎるからです」も、ある意味、自分を完璧認定することである。
そして、ここで教えるのは、あらゆる時、あらゆることで使える万能の方法である。

とにかく、どんな時でも「私は完璧だ」と言うのである。
心の中で言えば良い。
遅刻をしても、「遅刻をした私は完璧だ」と、はっきり言うのである。
つい、お菓子を一袋食べてしまっても、「そんな私は完璧だ」と言うのだ。
BL小説、BL漫画に夢中でも、「BL小説に夢中な私は完璧だ」である。
イケメンの画像を見て、「こんなのとムフフ・・・」と思っても、絶対に完璧なのだ。
ロリコン変態妄想をしても、完璧である。
「妄想を止められた私は完璧である」というのではない。妄想したままで完璧なのだ。
親や、夫や、妻や、子供を、頭ごなしに怒鳴りつけても、そんな私は完璧であると言うのだ。
間違っても、「こんな私は駄目なやつだ」などと言ってはならない。
そうやって、常に自分を完璧認定していたら、どんどんセルフイメージが上がり、自信が出来てくる。
とにかく、どんな時でも「私は完璧だ」と言うかどうかだけが天国か地獄かの運命の分かれ目だ。
それが出来れば、克己心など無理に起こさなくても、心を簡単にコントロール出来るようになる。
無理をしなくても怒りを抑えられるし、必要なら、食を慎むことが出来るようになる。
(一応、注意しておくが、食べ過ぎても「食べ過ぎた私は完璧だ」であることは、いつまでも同じだ)
無理に我慢しなくても無駄な買い物をしなくなるし、過度な性欲に悩まされることもなくなる。
すると、「俺はモテる」と思ったら、心が抵抗せずに、すんなり信じられ、自ずとモテモテになる。
「私は美人だ」「俺はイケメンだ」も同様だ。
以前なら、「私が美人になれるはずがない」「俺は生まれた時からイケメンと程遠いのに、何でイケメンになれるんだ」などという思考が起こらず、実際に、美人、イケメンになる。
以前は、わざわざ、「なぜか知らないけど、お金がどんどん入ってくる」などという「凝った」アファーメーションをして、それでも抵抗があったとしても、ただ、「お金が入ってくる」と言っても、心の抵抗が全く起こらず、それでお金が入ってくる。
それらが、高いセルフイメージを持つことの、大きなメリットである。








  
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