「潜在意識の法則」とか、「ニューソート(新思想)」と言うべきかもしれないが、引き寄せと言って良いと思うジョセフ・マーフィーの本を、私が初めて読んだのは19歳の時で、そのおかげで、それまでひきこもりニートだったのが、概ねでうまくいくようになったのだが、私は引き寄せを知って以来、引き寄せは誰にでも等しく出来るものだと思っている。
しかし、「こいつには、絶対引き寄せは出来ない」と思うこともよくあるのである。
その中で、非常に印象的なことがあった。
ある時、書店のジョセフ・マーフィーの本が置いてある自己啓発書のコーナー(ビジネス書コーナーや精神世界コーナーに置いてある書店もある)にたまたま行ったら、1人の若い女性が、ジョセフ・マーフィーの本を立ち読みしていた。
明らかに、熱心に見ている様子だったが、私は瞬間で「こいつ駄目だ」と感じた。
しかし、その理由は明確に言えない。
休日でもあり、彼女は普段着だったが、だらしない格好をしているわけではなかったし、スタイルが良かったという印象はないが肥満してもいなかったと思う。
しかし、彼女の存在全体から伝わって来る、得体の知れない、締まりのなさ、馬鹿っぽさ・・・などと言ったら他人に対して失礼もいいところだとは思うが、とにかく、こんなのがマーフィーの本を読んでも駄目だということは分かってしまうのである。
また、私が以前勤めていた会社の派遣社員で、これも言っては悪いが、「まるでダメ男」と呼ぶしかない駄目な30過ぎの男・・・別に基本能力がないわけではなく、身体は丈夫で、頭も良い方かもしれないのに、信じられないほど駄目な男だったが、この男も、やはり、マーフィーの本を読んでも仕方がないと思う。
あの書店の女性や、まるでダメ男のような、マーフィーの本を読んでも駄目な者の共通点と思うのは、「性根」の問題である。
性根とは、「基本的な心の持ち方」とか「心構え」といった意味で、抽象的なものだが、いろんな人を見ていると、(私が人のことを言えるほどのものでないことはご容赦願うが)性根の腐った人間というのは立派な会社の中にも居る。
私がある一部上場企業に勤めていた時、システム開発部門の後輩(実質部下だったが)の中にも、絶対に使えないと思わせる者が時々いて、それもやはり、能力の欠如と言うより「性根」の問題なのだが、私は、「よくここまで性根が腐った人間になれたものだ」と、ある意味感心したこともあった。私は少し考えて、こういったことを、「人生に対する心構え」の問題と理解したが、やはり簡単に言えば性根が腐っているということなのだろう。

そして、そういった性根の腐った人間には引き寄せは出来ないだろう。
最近、私は『無能なナナ』というアニメを見たが、その中では「能力者」と呼ばれる、生まれつき超能力を備えた子供が稀に存在するのだが、その能力者の持つ超能力は半端なく強力であることも少なくなかった。
それで、政府はまず、能力者を隔離したが、能力者が結託でもしたら、少人数で世界を支配出来るほどの力があるので、排除・・・早い話が全員殺すことを決定した。
能力者の超能力を間近に見たナナ(ヒロインの少女)は、「苦労もせずに大きな力を得るというのは、子供に核爆弾を持たせるようなもの」と感じる。
引き寄せの力は、大きなものであれば、まさにそのようなものだろう。
上の、まるでダメ男に、それとなく願望を聞いてみたら、マジで社長になりたいとか、二十歳以下の可愛い彼女が欲しいというものがあったが、それらは本来は、引き寄せで簡単に叶う程度のものであるが、このまるでダメ男がそんなものを苦労せず得ることが出来る世界はディストピア(暗黒郷)以外の何物でもない。
しかし、そんなことは起こらない。
引き寄せの法則には、そんな「安全装置」と思えるものが確実に付いている。

つまり、引き寄せが出来ない場合、そのような、引き寄せの法則に付属する安全装置が働いていると考えられるのである。
ということは、何かの願望を引き寄せで叶えようとしたら、「自分の人となりは、この願望を叶えるのに相応しいものだろうか?」と考える必要があるのだろう。
マーフィーの本の中でも、大金を引き寄せようとする者が、「私はこのお金を賢明に、良いことのみに使う」と宣言する場合がよくある。
ヒトラーのような男が、国1つを支配したのも間違いなく引き寄せの力であり、あの場合には、引き寄せの安全装置が働いていなかったように見える。
詳しくは書かないが、そのような場合があることも理解出来るのである。しかし、「与えたものが与えられる」という法則も確実に存在する。つまり、行ったことに対する報いを受ける。
我々は、引き寄せの安全装置を意識しながら、引き寄せを行うべきであると思う。








  
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