小さい時に何になりたかったかというのは、実に他愛ないものである場合が多い。
ただし、人間の好き嫌いは3歳頃までの経験で決まってしまうものらしいので、その「好き嫌い」が分かり易い幼児から小学生位までの間は、その子供が本当は何が好きなのか、よく見てあげると良い。
しかし、ほとんどの親は、自分の好みを子供に押し付けてしまうのである。ただし、親にはその自覚がない。だが、馬鹿な親ほど、自分が好きなことを子供がやることを当然と思っているものだ。
また、「健康にさえ育ってくれれば良い」というのが、本当は一番恐ろしい。
それは、「この子は、私の都合の良いようにさえなってくれれば良い」という意味である場合が多い。もっと悪い意味である場合もあるが(笑)。

日本を代表する音楽家である坂本龍一さんは、自分の意思と関係なく、3歳頃からみっちりピアノを弾かされるなど英才教育を受けたことが、良い結果になったが、それでうまくいったのはたまたまで、同じようにやったら大失敗したという場合が圧倒的と思う。
まして、歌手で声優の水樹奈々さんのように、父親が全く自分の思い込み(というか趣味)で、奈々さんを歌手にすべく、子供の時から自己流の猛特訓を課したといった場合、奈々さんはたまたま良い結果になったように見えるが、本来は子供が破滅するのが普通で、決して真似してはいけないことであると思う。(破滅しているかどうかは、ずっと後でないと分からない場合も多い)

今ではギャグアニメと認識されているかもしれない、昭和のヒットアニメ『巨人の星』は、当時は超マジなスポコンアニメだった。そのオープニング主題歌の出だしは、「思い込んだら試練の道を行くが男のど根性」で、こんなもので育った者達が、まともな国を作れるとは、私にはとても思えない。
このアニメのヒーロー飛雄馬は、「思い込んだ」のではなく、完全に「思い込まされた」のだ。これが洗脳でなくて何だろう?

小学生から高校生くらいまでの児童生徒に「将来なりたい職業」なんてアンケートを行うことがよくあると思うが、その結果を見ると、子供達の知的環境なんて最低なんだと思う。
もうちょっとマシな返事が出来るような環境でないことが日本の子供達のとてつもない不幸であることは間違いない。
ただ、これは、偶然にこうなったというよりは、社会に巣くうエゴの、避けようのない影響である。

こんな話を、なぜたらたらしたのかというと、結論はこうなのである。
まず、自分が持っている馬鹿げた願望をいったん全部捨てた方が良い。
それは早い方が良い。なんせ、本当は、小学生の時にやるべきだったのだから。
そして、考えることをやめれば、潜在意識が行くべき道を示してくれ、それに従えば自然に成功する。
考えることをやめると言っても、日常のありきたりなことは考えれば良いのであるが、人間の頭というのは、せいぜい、その位の役にしかたたない。
アインシュタインは、日常のことを考えることすら苦手だった。
彼は、頭で考えて相対性理論を構築したわけではない。
事実は全く逆で、彼は考えることを自在に止めることが出来たので、潜在意識が彼に閃きを与え、相対性理論を構築出来たのである。。
彼は、頭で考えることが嫌だったから、学校では勉強は出来なかった。また、大学でも、講義には出なかったし、試験のために頭を使った勉強をすることの苦痛を切々と訴えていた。
我々が知るべきことは、彼がどうやって考えたかではなく、どうやって考えることを止めたかである。
アインシュタインは、子供の時、「光と一緒に飛んだらどうなるだろう?」と考えたという有名な話がある。
だが、これは間違いなく作り話だろう。
ニュートンのリンゴの話同様、都合の良い作り話が出来てしまったというだけのことだ。
アインシュタインは、よく瞑想していたというが、これも「ものは言い様」で、実際は、ただ、ぼーっとしていたのだ。
我々も、ぼーっとしなければならない。
ただし、「ぼーっと仕方」は凄く大切だ。
普通の人がぼーっとしているように見える時は、頭の中で一生懸命、下らないことを考えている。
対して、アインシュタインは「今」を意識していた。今、目の前に見えるもの、聴こえる音、今の暖かさや寒さを感じていたのだ。
彼は、自然の中に身を置くことが好きだった。そんなふうに「今」を感じることを、楽しく、簡単にやれるからだ。
だが、我々にだって出来ることはある。
可能なら、自然に身を置く方が良いが、そうでなくても、「今」を意識することは出来る。
また、ソルフェジオ 周波数の音楽を聴くことで精神を安定させ、楽に思考を止めることも出来る。
意識して腕振り運動を淡々と丁寧に行うことで、今を実感することも出来る。
そうすれば、自ずと、思考や行動は正しくなり、健康で、普通は豊かにもなる。
そして、間違いなく、楽しい冒険が始まる。人生は、RPGなど全く比較にならない楽しいゲームである。








  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ