この世界の実体は、だいたい、次の2つのように言えるのではないかと思う。
1つは、無数の世界が同時進行するパラレルワールド(並行世界)であるということ。いかなる世界も存在し、想像すれば、想像した通りの新しい世界も生まれる。
もう1つは、VR(仮想現実)であること。映画の『マトリックス』のような、コンピューターが作った3Dゲームのような世界なのだ。

ところで、昔から、似たような考え方があったと思う。
これも2つ取り上げよう。
1つは、世界は夢であるというものだ。これは、VR(仮想現実)と同じような意味になる。
2400年前の中国の荘子は、「私もお前も、間違いなく夢を見ているのだ」と『荘子』に書いている。
もう1つは、この世界は劇(演劇)で、我々は役者だというものだ。
「20世紀最大の詩人」と言われたアイルランドのノーベル賞作家W.B.イェイツ(1865~1939)は、『ラピス・ラズリ』という詩で、我々はシェイクスピアの劇のようなものを演じているのだと述べている。

で、荘子やイェイツは、この夢とか劇である世界をどう生きれば楽しくなるかについて、荘子は、
「余計なことをしようとせず(作為をせず)、なりゆきにまかせろ」
と言い、イェイツは、つまるところ、
「陽気でいろ」
と言ったのだ。つまり、深刻な顔すんなよということだ。

そこで、贅沢を言えば(笑)、夢や劇、あるいは、VRのシナリオを作っているのが誰で、どうすれば、楽しいシナリオに変えられるかだ。
これはとても簡単だ。シナリオを作っているのは自分と考えて良い。
パラレルワールドには、既にあらゆるシナリオの世界があり、何なら、新しい好みのシナリオの世界を作ることが出来る。新しい世界を作るには、想像すれば良いだけだ。
後は、望みのシナリオの世界に行けば良いだけだが、簡単に、一瞬で行ける。
というか、我々は常に、望みの世界に瞬間で移動しているのだ。
まあ、嫌な世界に行くことを望んでいる場合も多く、それで、「俺は何でこんなに不幸なんだろう」って思ってるわけだ(笑)。

我々は、常にパラレルワールドを移動しているのだから、御大葬な移動法なんてものは本来はないのだが、簡単なことを忘れるのが流行っているらしいので(笑)、分かり易い方法を考えた。
例えば、金持ちになりたかったら、「金持ちになったら、どんな気分だろう」と考え、その気分(良い気分であるべきだ)を味わえば、それで良い。
まあ、金持ちとはいっても、もう少し具体的に「年収3千万円」とか「銀行預金3憶円」とか考えれば良いのかもしれないが、そのあたりは自分で考えるべきだろう。
慣れてきたら、ほとんど何も考えずに、好きな世界に移動出来る。いや、それを、もう現にやっているのだ。ただ、好きな世界に行こうと思っていない、あるいは、行けると思っていないだけでね。

基本を知っておくと、効率良く上達すると思う。








  
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