最近、私は、斎藤一人さんを褒めているが、おそらく、斎藤さんの話だけを聞いていてもうまくいかないと思う。
私の親しい人に、斎藤さんの弟子になったような人がいる。
もちろん、そんな人はいっぱいいるだろうが、その人は、かなり凄い人だった。
東大の博士課程まで行った後、塾の先生になって、中学生の高校入試の指導を行い、一流の有名な先生になったが、不意に塾講師をやめ、彫刻家になってギリシャに行った。
そして、素晴らしい彫刻作品を数多く作ったが、昨年、病気で亡くなった。
別に、彼が病気で死んだからといって、斎藤さんの教えに問題があったという気は全くない。

斎藤さんは、あまり言っていないと思うが、幸福になりたければ、何も望んではいけないと言う動画を、私は1つだけ見たことがある。
それで思い出すのは、政木和三さんから、人間の最高の能力を発揮出来るようになりたいなら、欲望をぽーんと捨てなさいと言われたことだ。
いつも気難しい顔をされている政木さんがニコニコしながら言われていたのを印象深く覚えている(まあ、その日、政木さんは機嫌が良さそうだったが)。
斎藤さんの「何も望むな」と、政木さんの「欲望を捨てろ」は同じことだろう。
余談だが、私は宇宙人が「願いを宇宙の彼方に放り投げなさい」と言うのを(宇宙語と同時に翻訳で)聞いたことがある・・・かなり怪しくなってきた(笑)。
これも、(私が昔、誤解していたように)「願いを宇宙に投げれば叶う」と言うのではなく、「願いを宇宙の彼方に捨ててしまえ」という意味と思う。

ただし、それとは別に、斎藤さんも政木さんも、似たことを言っている。
斎藤さんは、「そうならないとおかしい」と思うように教えている。
たとえば、素敵な彼氏が欲しいという望みは捨てなければならないが、「私はこんなにいい女なんだから、素敵な彼氏がいないのはおかしい」と思えば、その通りになるのである。
政木さんは、私に直接言ったことで、同じことが書かれた本はないと思うが、こう言われた。
「私は女なんか欲しくないんです。でも、女が百人も来ると思ってますので、そうなるのは仕方がないんです」
近くに政木さんの奥さんが居られたので、政木さんが小声で言われていたのを思い出す(笑)。
女が欲しいという欲望は捨てるべきだが、来るものは「仕方がない」のである。
お金に関しても同じだ。
斎藤さんは、「俺は16歳から働いているんだから、金がないのはおかしい」と言う(だから納税日本一になった)。
政木さんは、「私はお金はいらないんです。でも入ってくるものは仕方がないと思ってます。だから、一億も納税しなければなりません」と言われた。

これで、やり方が分かったと思う。
斎藤さん流に「〇〇でないとおかしい」と思うか、政木さん流に「〇〇になるのは仕方がない」と思うかは、お好きな方、あるいは、両方でも良いだろう。








  
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