心は世界を創造する驚くべき力を持っている。
だが、思う通りに世界を創造するためには、所詮、修練を積んで心を鍛えなくてはならないという面白みのない事実しかない。
そして、まともに心を鍛える方法は何かというと、思い通りにならないことを経験し、苦しむことである。
つまり、思い通りに生きるためには、思い通りにならない経験をしなくてはならないのだ。
さらにいえば、より思い通りに生きることが出来るようになるためには、より思い通りにならない経験をしなくてはならない。
思い通りにならなさをより強く、より多く、より長く経験するほど良く、そして、肝心なことは、その苦しい経験をしながら、どれほど立派でいるかだ。

こりゃ何とも、人生とは厳しいものである(笑)。
しかし、どう考えても、これが事実であることは疑いようがない。
すると、我々はもっと、「立派でいる」にはどうすれば良いかを知らないといけないのだ。

立派でいるとは、楽な道を選ばず、魂の声に従って道を選ぶことである。
モーセの十戒には、「盗むな」「殺すな」「姦淫するな」というものがあるが、「盗む」「殺す」「姦淫する」は楽な道で、魂の声は「盗むな」「殺すな」「姦淫するな」と言うのである。
賄賂をもらうのは、得るべきでないものを得るのだから、盗むことと同じである。
盗みと同じである賄賂をもらうという楽な道を選ぶ者が多いが、魂の声は「もらうな」と言っているのである。
言うまでもなく、そんな者は、立派でいることを捨てたのである。

魂の声に逆らい、立派でいることを捨てると、まず、容貌が醜くなる。
そして、一時的には楽しくても、全てが思うようにいかなくなり、沢山の苦しみに襲われ、惨めになり、挙句、自滅する。
『レ・ミゼラブル』のミリエル司教の10歳下の妹バティスティーヌ嬢のように、生まれつき容貌が醜く、若い時でさえ美しくなくても、魂の声に従い続ければ、老齢に近付けば不思議な高貴な美しさに輝く。
生まれつきのハンディキャップ(不利な条件)のある者、あるいは、人生の途中でハンディキャップを背負った者は、魂の声に従うことで、常人には到達が難しいレベルに達する以外に幸福になれないが、その厳しい設定を自ら受け入れて生まれてきたのであるとも言われる。

昔、SNSで、「経験を積まずに一流プログラマーになる方法を教えて下さい」という投稿を見た。
投稿者は引きこもりのニートで、おそらく、対人恐怖症のようなものだと自分で思っているらしかった。医者にもそう言われたことがあるのかもしれない。
しかし、経験を積まないと、一流どころか、三流のプログラマーにもなれない。
そして、その経験には、苦しいことも沢山含む。
自分が何かになるとは、自分がそうなった世界を創造することである。
苦しいことがないと心が成長せず、心が成長しなければ、世界を思い通りに創造出来ない。
だから、何でも思い通りに出来る王様でも、馬鹿でない限り、自分の子供には、思い通りにならないことを経験させるし、自分もまた、思い通りにならないことをするのである。例えば、武道を学ぶなどである。新しい道は、最初は思い通りにならないからだ。

楽に、苦しまずに、思い通りになる力を得る方法はない。
だが、思い通りになる力を得るには、魂の声に従えば良いのだが、どうすれば魂の声に従えるかは「簡単に」教えられる。
徳川家康なら「身の程をわきまえろ」と言うのだろうし、それは、ギリシャの神様が人間に教えたことと同じで、とても正しい。
しかし、それでは凡人には分かり難い・・・いや、分かるが実践が難しい。人間とは、未熟なうちほど、身の程をわきまえないものだ。
そこで、「いいわけをしない」「欲張らない」と覚えておくと間違いあるまい。
それは、「文句を言わない」ことと「他人の批判をしない」ことを心得ておくと簡単である。
つまり、結局のところ、
(1)いいわけをしない
(2)欲張らない
(3)文句を言わない
(4)他人の批判をしない
(5)身の程をわきまえる
をやらなければならないのだから、厳しいものである(笑)。
だが、素晴らしい朗報もある。
このうちの1つでもしっかりやれば繁栄が約束されるということだ。
1つちゃんと出来れば、後のことも、自然、それなりに出来るようになるからだ。
リトル・マスターへの道は、案外に楽なのである。








  
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