昨日(3月31日)、私は、真の知性を持つことや、思考の現実化において、モラルが重要なものであることを確信した。
このことは、私が子供の時から頻繁に起こした奇跡現象とも符合する。

引き寄せと言われる、思考の現実化には、2通りある。
1つは、個人の潜在意識によるもので、もう1つは、人類に共通する集合意識によるものだ。
個人の潜在意識によるものは、規模が小さく、その影響は広く伝播しない。
これは、子供が得意なものであるが、大人でも容易く出来る。
例えば、私が子供の時の場合で言えば、欲しいと思った型の天体望遠鏡を、親に買ってもらうことも、労することもなく手に入れたり、天文知識もなく、満天の星から土星や木星を一発で特定したりだ。
また、これはなかなか信じてもらえないかもしれないが、テレビ放送の内容を、思うだけで決定したことが何度もあるが(以前見たドラマを、その場で再放送させた)、これも、他に影響が及ばないような仕組みになっていたのだと思う。
私でなくても、普通の子供は、そんなことが出来るのだと思う。
子供が皆、天使だとは言わないが、多くの子供は、そこそこに高いモラルを持っていると思う。
大規模な引き寄せを行うには、高いモラルが必要になる。高いモラルのない大きな引き寄せは、出来たとしても災禍となり、それは、引き寄せた本人に返って来て悲惨を生む。
確かに、子供であっても、堕落したモラルを持っていることはあるし、最近は、そんな子供は多いかもしれない。
子供でも、モラルの堕落振りが大きいと、それほど大きなものではないが、災いである引き寄せを行う可能性が高いと思う。
だが、多くの子供が見る、子供向けの物語や漫画、アニメなどは、制作者の善意により、ある程度はモラルがある場合が多く、それは、子供に、それなりに良いモラルを持たせる可能性が高い。
「それなり」とは、弱い者いじめをせず、困っている子がいたら手を貸し、友達に優しくすることを楽しいと思うようなモラルである。
そんな子供は、小さな範囲ではあるが、奇跡的な出来事も、当たり前のように起こすのだと思う。
そのコツを掴めると思うお話がある。

レイ・ブラッド・ベリの『みずうみ』という、非常に美しい短編がある。
主人公の12歳の少年ハロルドが、まさに、子供らしいモラルを持つがゆえに、魔法を発動させる。
ただ、いかなる魔法も、失った命までは取り戻せない。
だからこそ・・・彼の魔法は神秘になった。いや、なってしまったと言うべきか。
私だって、そこまでの魔法が出来ただろうかと思う。
彼は、同い年のタリーという少女に恋をしていた。
「肉とモラルが、意味を持ち始める以前の恋」とあった。
言い換えれば、「肉がモラルを貶める以前の恋」だ。
なぎさで一緒に遊んだり、彼女の教科書を運んであげるだけで満足な恋だった。
そして、ハロルドは、潜在意識の中に、タリーへの強い想いを残し、きっとそこに、錬金術のように黄金のモラルを作り上げた。
だから、その後も、彼は、いかなるモラルの危機も跳ね返せただろう。
この作品は、東京創元社の『10月はたそがれの国』に収録されている。
また、萩尾望都さんが、小学館文庫の『ウは宇宙船のウ』の中で、この『みずうみ』を、素晴らしい漫画作品にしてくれている。
私の予想であるが、いずれも、深く読めば、魔法の力を得られると思う。
なぜなら、天才作家が書いた、魔法の純粋な原理と思えるからだ。








  
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