最近、このブログで、無意識状態(催眠状態)になれば、異常に高い能力を発揮出来ることを述べてきた。
この無意識状態(催眠状態)を、失神している時とか、催眠術をかけられて操られている時と区別するため、トランス(変性意識)状態、超越意識状態などと言うこともある。

無意識状態で、超人的能力を発揮することについて、よく知られているものに「火事場の馬鹿力」がある。
火事になった時、か弱い女性が、我を忘れて、男が数人でも動かせないような家具を運び出したとかいうものである。
類似の話は多い。
自動車の下敷きになった息子を救うため、50kg少々しかない母親が、その自動車を持ち上げたが、同じことを、腕力のある大男が2人がかりでも出来なかった。
あるいは、2階の窓から幼い自分の子供が落ちかけているのを見て、母親が駆け寄り、直後、落下したわが子を下で受けとめて救ったが、後で物理学者が計算したら、その平凡な主婦は、サンダル履きのまま、オリンピック金メダリストより速く走ったのだという。

催眠術により、無意識状態にされた人に、後で、「催眠状態の時、どんな感じだったか?」と尋ねると、「自覚はあったし、覚えている」と言う。
ただし、催眠術師が、「(催眠状態にした時のことを)忘れろ」と暗示をかけて忘れさせることは出来る。
だが、表向きには記憶を封印しても、実際には記憶は消えていないし、その覚えていない記憶が、その人に影響を与えることもある。
例えば、催眠状態で、「ハサミを見たら靴を脱ぐ」と暗示をかけ、暗示を忘れさせる。
すると、その暗示をかけられた人にハサミを見せると、その人は靴を脱ぐ。
そこで、「あなたはなぜ靴を脱ぐのか?」と尋ねると、靴を脱いだ人には分からないし、靴を脱ぐのが、あまりに当たり前なので疑問にも思わない。
このような催眠術は悪用が可能だし、実際、悪用されることも多い。
催眠術は、かけられ易い人と、かけ難い人がいる。
私は、催眠術の名人や、催眠術を利用するセミナー(より、かけ易い集団催眠を使うことも多い)に何度も行ったが、私に催眠術をかけることが出来た人はいない。
下に書いたことをやれば、あなたも簡単にそうなる。

優れた人間は、無意識と親しくなり、味方にするのである。
まず、難しい方法で言うと、技を磨くことだ。
武術や芸術、その他、あらゆることに、無意識の助けなしには達しえない高い領域がある。
そんな達人の領域に達した者は、無意識を味方にしている。
達人の境地を描いた短編小説が、中島敦の『名人伝』で、これは元々、中国古典の『列子』にある話だ。
『名人伝』は一度、読んでおくと良い。
だが、普通の人は、達人になる修行はなかなか出来ない。
しかし、腕振り運動を行えば、もっと簡単に無意識を味方に出来る。
そのためには、なるべく力を抜いて腕振り運動をするのだ。
どんどん力が抜け、自分の力で振っているのではなく、自動で腕が振られている状態になった時、無意識が腕を振っている・・・つまり、無意識に腕を振らせているのだ。
その状態を、なるべく長くし、馴染み、心地良くあれば、あなたはもう、無意識と親しくなっている。
そんな時、無意識に対し、
「無意識よ(あるいは、「内なる私よ」でも良い)、体重を5kg減らして欲しい」
と頼めば、簡単にダイエットが出来る。
ただし、欲をかくと、自意識が強くなり、無意識が隠れるので、欲張らないことだ。








  
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