昨年(2021年)10月に亡くなられた漫画家、白土三平さんの、『サスケ』(1961~1966)という忍者漫画作品は、今も、紙の本、電子書籍、アニメ化作品のDVD、blu-rayがロングセラーを続けている。
『サスケ』の主人公は、少年忍者サスケで、サスケは、子供ながら実力ある忍者だ。そして、サスケの父、大猿は超一流の忍者である。
どこかで少し見ただけだが、『サスケ』のアニメで、人間の潜在能力の偉大さと、その使い方を示す、とても面白い話がある。
サスケの父、大猿が、敵の策略にかかったのだと思うが、一時的に目が見えなくなる。
ところが、そこで、大猿は大勢の強い敵と戦うことになる。いかに大猿が強くても、目が見えないなら勝ち目はない。
すると、大猿は、刀で自分の腕を傷付け、血を滴らせた。
血がぽたぽたと落ち、大猿はその音をじっと聴いている。
そして戦いが始まる。大猿は全く無表情で、無駄な動きがなく、リラックスしているように見えるが、敵の攻撃を正確に交わし、恐るべき鋭い剣さばきで敵を切り捨てていく。
何が起こったのかというと、大猿は、血がしたたる音に集中して、自分を催眠状態にし、無意識に心身を支配させたのだ。
これが、無意識に心身の支配権を渡した人間の強さである。
実話だが、昔、あるボクサーが世界チャンピオンに挑戦することになったが、相手の世界チャンピオンの公開練習でのスパーリング(練習試合)を見て、自分とのあまりの実力差に驚愕し、「こんなやつと戦ったら殺されてしまう」と思ったらしい。
それで、試合の時は、脚が震え、ゴングが鳴った後、恐怖で意識が吹っ飛んだが、気がついたら、世界チャンピオンはマットの上で伸びていた。KO勝ちで世界タイトル奪取だった。
もちろん、雑誌掲載用の脚色もあったかもしれないが、似た話は、案外多い。
最初の大猿の話も、もちろん、漫画的誇張はあるだろうが、無意識の力をうまく表現している。
湯川秀樹やアウグスト・ケクレが、夢で科学上の大発見をしたのも、無意識の力と言えると思う。
他のスポーツ、あるいは、大学受験、その他、あらゆることで、多くは偶然かもしれないが、無意識に入ることで、普段以上・・・と言うより、自分が本来持っている力を発揮し、勝利した話なんてのは、集めれば、何十冊もの本になると思う。
あなたも、是非、無意識と仲良くなるべきであるし、そのために、まずは、無意識(潜在意識と言う場合も多い)に興味を持つべきだろう。
拍子抜けするほど、簡単に無意識の力を使っている人もいる。
イギリスの大作家、ロバート・ルイス・スティーヴンソンがそうで、無意識についての知識を持っていたスティーヴンソンは(『マーカイム』という作品にそれが現れている)、無意識に直接、アイデアをくれるよう頼んでいたらしい。このことは、ジョセフ・マーフィーの本にも載っていたと思う。
ところで、私は、白土三平さんの描く女の子の可愛いさに驚くことがある。
シンプルに描いても、どこか違う、不思議な魅力がある。
これも、白土三平さんの無意識が描いているに違いない。多分(笑)。
そう言えば、水木しげるさんも、妖怪を描く時は無意識になると言っておられたように思う。
『サスケ』の主人公は、少年忍者サスケで、サスケは、子供ながら実力ある忍者だ。そして、サスケの父、大猿は超一流の忍者である。
どこかで少し見ただけだが、『サスケ』のアニメで、人間の潜在能力の偉大さと、その使い方を示す、とても面白い話がある。
サスケの父、大猿が、敵の策略にかかったのだと思うが、一時的に目が見えなくなる。
ところが、そこで、大猿は大勢の強い敵と戦うことになる。いかに大猿が強くても、目が見えないなら勝ち目はない。
すると、大猿は、刀で自分の腕を傷付け、血を滴らせた。
血がぽたぽたと落ち、大猿はその音をじっと聴いている。
そして戦いが始まる。大猿は全く無表情で、無駄な動きがなく、リラックスしているように見えるが、敵の攻撃を正確に交わし、恐るべき鋭い剣さばきで敵を切り捨てていく。
何が起こったのかというと、大猿は、血がしたたる音に集中して、自分を催眠状態にし、無意識に心身を支配させたのだ。
これが、無意識に心身の支配権を渡した人間の強さである。
実話だが、昔、あるボクサーが世界チャンピオンに挑戦することになったが、相手の世界チャンピオンの公開練習でのスパーリング(練習試合)を見て、自分とのあまりの実力差に驚愕し、「こんなやつと戦ったら殺されてしまう」と思ったらしい。
それで、試合の時は、脚が震え、ゴングが鳴った後、恐怖で意識が吹っ飛んだが、気がついたら、世界チャンピオンはマットの上で伸びていた。KO勝ちで世界タイトル奪取だった。
もちろん、雑誌掲載用の脚色もあったかもしれないが、似た話は、案外多い。
最初の大猿の話も、もちろん、漫画的誇張はあるだろうが、無意識の力をうまく表現している。
湯川秀樹やアウグスト・ケクレが、夢で科学上の大発見をしたのも、無意識の力と言えると思う。
他のスポーツ、あるいは、大学受験、その他、あらゆることで、多くは偶然かもしれないが、無意識に入ることで、普段以上・・・と言うより、自分が本来持っている力を発揮し、勝利した話なんてのは、集めれば、何十冊もの本になると思う。
あなたも、是非、無意識と仲良くなるべきであるし、そのために、まずは、無意識(潜在意識と言う場合も多い)に興味を持つべきだろう。
拍子抜けするほど、簡単に無意識の力を使っている人もいる。
イギリスの大作家、ロバート・ルイス・スティーヴンソンがそうで、無意識についての知識を持っていたスティーヴンソンは(『マーカイム』という作品にそれが現れている)、無意識に直接、アイデアをくれるよう頼んでいたらしい。このことは、ジョセフ・マーフィーの本にも載っていたと思う。
ところで、私は、白土三平さんの描く女の子の可愛いさに驚くことがある。
シンプルに描いても、どこか違う、不思議な魅力がある。
これも、白土三平さんの無意識が描いているに違いない。多分(笑)。
そう言えば、水木しげるさんも、妖怪を描く時は無意識になると言っておられたように思う。
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